森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.03.01
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よく神経質な人を見て、「あなたはプライドが高い人だ。」「彼はプライドが高いから、話をする時うかつなことをいうと、あとが恐ろしい。」とかいうことがある。

本来プライドという言葉は、「誇り、自尊心が高い」という良い意味もある。しかし反面、「うぬぼれが高い、思い上がりが強い、傲慢で自己中心的である」という悪い意味もある。今日ではこの言葉は後者の意味合いが非常に強い。そこで「プライド」を仮に「自己中心性が強い」に置き換えても意味が通じる。
「あなたは自己中心性が強い人だ。」「彼は自己中心性が強いから、話をする時うかつなことをいうと、あとが恐ろしい。」

元来プライドが高い人は、負けず嫌いである。また常に人と比較して少しでも上になりたい、優越感を味わいたい人である。ところが普段の生活の中では、いつも勝ち続けることはない。また人間長所があれば、必ず短所も持ち合わせており、優越感も劣等感も感じるようになっている。
プライドが高い人はいつも人からよく思われたい、一目おかれたい気持ちが強いのである。
ところが現実は自尊心を高く持ちたいと思いながらも、確固たる自信がなく、ちょっとしたことで自尊心がグラグラと崩れやすいのである。その崩れやすいプライドを必死になってなんとか崩れないようにといろいろやりくりをしているのである。苦しんでいるのである。

そこでこの危ういプライドが、他人によって脅威にさらされると途端に過剰反応を示す。
他人から批判、否定、無視、バカにされる、からかわれる、悪口をいわれるようなことがあった時、強い怒り、敵意が丸出しになって実力行使に及ぶことがある。周りでみていると一理あるように思える見解でも、反論のためのむきになっている感情が半分ぐらい見え隠れしているのである。

本物のプライドを持っている人は、自分にある種の自信を持っている人ある。そうゆう人は人から批判、否定、無視、バカにされる、からかわれる、悪口をいわれる事があっても、自分を守ろうということがない。苦笑はしても腹を立てることはない。また自分の欠点や弱みをネタにして笑い話にしてしまうように心のゆとりが見られる。






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Last updated  2013.03.01 23:20:16
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