森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.10.20
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アメリカの精神疾患の分類に「回避性人格障害」というのがあります。
DSM-4-TR精神疾患の分類と診断の手引新訂版から見てみよう。

社会的制止、不全感、および否定的評価に対する過敏性の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。
以下のうち4つ(またはそれ以上)によって示される。

1、 批判、否認、または拒絶に対する恐怖のために、重要な対人接触のある職業的活動を避ける。

2、 好かれていると確信できなければ、人と関係を持ちたいと思わない。

3、 恥をかかされること、またはばかにされることを恐れるために、親密な関係の中でも遠慮を示す。

4、 社会的な状況では、批判されること、拒絶されることに心がとらわれている。

5、 不全感のために、新しい対人関係状況で制止が起こる。



7、 恥ずかしいことになるかもしれないという理由で、個人的な危険をおかすこと、または何か新しい活動にとりかかることに、異常なほど引っ込み思案である。

これは森田理論でいう対人恐怖症である。
最近よく言われる社会不安障害に重なる部分もある。

対人恐怖の人は、華麗に飛び込み台から飛び込む人を見て、自分もあのように飛び込みたいと思った。
そこで5メートルぐらいの飛び込み台に行ってみた。
すると目もくらむような恐ろしさを感じた。
死を予感させるような戦慄が走った。どうしても後ずさりしてしまう。
飛び込むなんてもってのほかだ。そのうち飛び込み台に近づくことさえできなくなってしまった。
こんな状態だと思います。
バカにされたり、嫌な思いを恐れるあまり身動きが取れなくなり、逃避してしまうようになったのです。
それがいつものパターンとして定着してしまっているのです。



それで気が晴れるわけではありません。行動しないで、自分のふがいなさ、情けなさで憤懣やるかたない状況に追い込まれているのです。





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Last updated  2014.10.20 06:52:42
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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