森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.03.07
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カテゴリ: 身近な社会問題
今コンビニでは24時間営業の廃止、多量の食品ロスの発生、多量の食品添加物の使用が問題になっているという。

食品ロスでいえば、正味切れの商品が一店舗当たり10キロから15キロ廃棄されている。
コンビニは全国に5万8669店舗(2019年9月時点)あるので、1年間では相当な量の食品が廃棄されている。実にもったいない。正味切れで処分する前に、値下げして販売すれば売れるのではないかという意見もある。それは本部が許さないのだ。もし食中毒が発生したらどうなるのか。
本部やすべての加盟店に悪影響が及び、取り返しのつかないことになると考えられている。
1件の食中毒も出してはならないという気持ちで、組織を上げて取り組んでおられるということだ。
それがひいては顧客満足度を高めて、信頼されるコンビニとして支持されるという考えだ。

さらに、その一環として、食品には食中毒防止のために、多量の食品添加物が使われている。
食品を扱っている人に言わせると、「あれは人間が食べる物ではない」という。
添加物がてんこ盛りに含まれて美味しい味付けをしている食品を食べ続けていると、人間の健康に必ず悪影響が出てくるだろうという。毎日コンビニ食だけで済ませている人にとっては気がかりな言葉だ。


夜間の従業員の確保が難しいというのがその理由だ。
当初は朝7時から夜の11まで営業していた。
いつの間にか、多くのコンビニが本部の指導のもとに24時間営業に切り替えた。
夜遅くまで仕事をする人や夜間の仕事をする人にとっては、大歓迎でした。
本部は顧客満足度を高めることを追求していった結果24時間営業にたどりつきましたという。

ここでのキーワードは、あくなき顧客の利便性の追及、顧客満足度の向上である。
言葉を変えれば、コンビニが今後も大衆から支持されて生き残っていくためには、絶えずイノベーションを繰り返して、利便性、顧客満足度を高めていく必要があるという。
一時も停滞するとすぐにライバルとの競争に負けてしまうという。
将来はドローンを活用して、携帯で注文を受けて決済を行い、空輸で商品を速やかに届けることも考えられているという。

これに対して私の感想です。
顧客の利便性、顧客満足度の向上の裏で、犠牲にされていることがあるのではないか。

食べ物を廃棄するということは、必ずその反動が起きるはずだと考えるのが普通の人間ではないだろうか。食品ロスを恐れて、値引き販売をすると、価格破壊が起きることを恐れているようだが、そういう考え方がまともだと考えていることが異常なのではないか。
また本来は劣化する食品が腐らないように、過剰な食品添加物を入れることは倫理的に許されることなのだろうか。こういう考え方は、人間賛歌の考え方ではない。
儲けや利潤を最大限に上げようとする人間の利己主義の最たるものである。

コンビニは便利なので、毎日のようにコンビニ食を食べている人がいる。
そういう人は、スーパーなどのお惣菜屋にもよく出かける人である。

空いた時間でバラエティ番組を楽しみ、一方では神経症と格闘して、葛藤や苦しみを作りだしている。
つまり今や、コンビニの利便性、顧客満足度の追及は、人間の依存体質を助長して、人間破壊をもたらしているとみるべきだ。

森田的な生活は自分でできることは自分でこなす。自立しています。
日常茶飯事に真剣に取り組んでいくことです。全面的に依存はしていません。
当然、コンビニやお惣菜中心の食生活は極力避けているものと考えています。





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