森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.07.24
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カテゴリ: 身近な社会問題
日本のリーダーたちのに責任は重大である。
リーダーとは、政治家、財界人、官僚、政治や経済の学者などである。
その人たちがどんな目標を掲げているかで、その国の国民の生活が大きく左右される。
日本のリーダーたちは経世済民という哲学を持って、国家国民のために粉骨砕身努力を惜しまない人でないと国民はみじめなことになる。
出世、名誉、私利私欲を第一目標にしている人では困る。

リーダーの役目は、ジャングルでいえば一番高い木に登って、みんなが進むべき方向を指し示すことが求められる。責任は重大である。
間違った方法に誘導すると、国家は衰退し、国民の生活は苦しくなる。
そして外国に侵略されてしまう。自由も民主主義もなくなってしまう。

「今だけ、金だけ。自分たちだけ」という態度で、政治や経済などのかじ取りをされてはならないと思う。現在の日本のリーダーたちを見ていると、経世済民という哲学がなく、目先の利益確保ばかりにフォーカスし、自立した日本国家を作り上げるという決意は感じられない。


現在の日本が取り組むべき課題は山積している。
まずはデフレ経済の脱却である。
国民の貧困化はデフレの経済対策を推し進めてきた結果である。
増税、規制緩和、民営化、自由化、グローバル化の推進は、国民を豊かにしてきたのか。
小さな政府を目指して、国土強靭化の放棄、公共投資の削減、移民の拡大、医療、教育、保険などの民営化などは果たして許されるものなのか。
工場移転による国内産業の空洞化を放置してもよいのか。
外国による軍事力行使、知的財産の侵略、サイバー攻撃などの対策を取らなくてもよいのか。
自由と民主主義を否定している国にすり寄っていくことが国益にかなう事なのか。
日本の市場開放に対して、外国の言いなりになっていてもよいのか。
自分たちの保身、出世、利益確保、名誉欲のために、政治や経済を利用してもいいのか。

この中で今日は2点だけ指摘しておきたい。

相手のなすがまま、指をくわえてみているだけでよいのか。
それよりも国会議員の大半が見ぬふりをして、むしろ媚びへつらっているのはどうしたものか。外国が軍備を増強して脅しにかかっている中で、日本はアメリカに依存してしのげることができるのか。対等な軍事力を持たないと、まともな交渉はできないということが分からないのだろうか。私は原爆二世だが、そうかといって核兵器絶対反対の立場に立つと、日本がまともに外国と対等の交渉ができなくなってしまうと考えざるを得ない。

つぎに食糧の自給の問題がある。
食料を輸入に頼っていて、国民の飢えは心配ないのか。
実際2007年から2008年に食糧危機が起こりました。

その時、日本が売ってくれと言っても応じてくれなかったのです。
売ってくれても法外の売値を押し付けてきたのです。

世界の人口は年間8000万人ずつ増加しています。
だから食糧危機は必ずやってきます。
先進国の自給率を見ると、フランス140%、アメリカ110%、ドイツ95%、イギリス70%、日本は40%です。
食料自給を放棄させると、その国の国土、資源、知的財産を簡単に奪い取ることができると考えられているのです。食料の自給はその国の安全保障にかかわる重大なことなのです。
儲からない、効率が悪いからといって、切り捨ててもよいという短絡的な考え方をとってはいけないのです。

アメリカの多国籍企業は、F1品種、遺伝子組み換え作物、ゲノム編集の種を作り出した。
今や植物のDNAを自由自在に操作しているのである。
これは人類が経験したことのない未知の世界です。
どんな危険が潜んでいるのか現時点ではわからないのです。
この受け入れに寛容なのは日本が唯一の国となっている。
遺伝子操作の食料が人類にどんな影響をおぼすのかは未知数なので、日本人をその実験場として活用することになっているそうだ。
そんな実験が日本でなされて、奇形児などが生まれてきた場合、誰がどう責任を取ろうとするのだろうか。アメリカやヨーロッパでは、危機感を持って対応しているのに、どうして日本のリーダーたちは無視するのか。

つまり日本のリーダーたちに、経世済民の哲学がなく、「今だけ、金だけ、自分たちだけ」という考えで政治や経済を動かしているために、外国に振り回されて、主体性のなさが露呈されているのである。将来の日本と国民がどうなろうとも、自分たちが知った事ではないという考え方なのである。

森田理論は最終的には人生観の確立の理論である。
世界に類を見ない素晴らしい内容・思想を持っている。
しかし現実には、神経症を治すための精神療法として扱ったために、森田理論の世界的な普及が停滞してしまったと思う。
日本国も同じように、リーダーたちが、日本の自立と経世済民のかじ取りを最終的な目標としない限り、「迷いの内の是非は、是非共に非なり」という結果になることは火を見るよりも明らかである。私たちは、まずは、事実を自分の目で確かめるという森田理論の原点に立ちたいものだ。





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Last updated  2024.04.07 19:54:55
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