森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.02.21
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カテゴリ: 身近な社会問題
新古今和歌集で仁徳天皇が次のように詠まれています。
高き屋に 登りて見れば 煙立つ 民のかまどは にぎわいにけり

明治天皇は次のように詠まれています。
罪あらば 吾をとがめよ 天つ神 民はあが身の  生みし子なれば

天皇陛下のお気持ちがよく表現された和歌だと思います。
万世一系の天皇制は2600年続いているそうです。
こういう国は世界中見渡しても他に例はありません。
神武天皇から数えて今の天皇陛下は126代目に当たるということです。

昔から日本国民は天皇陛下を敬ってきました。
天皇陛下も日本国民を「大御宝」(おおみたから)と呼んで、日本人の幸福と繁栄を願ってこられました。国土の平安を願ってこられました。
日本国民は奴隷として搾取する存在ではなく、国民こそが一番の宝だという考え方です。

森田でいえば他人の性を尽くすということです。

この考え方があるから、日本人は精神的にも経済的にも安心して暮らしてこられたのです。
何かの一大事の時は待っていれば、必ず誰かが助けてくれるという安心感がある。
それは日本人が心の安全基地を持っていたということです。

それがないと、自分が生きるために、平気で略奪や殺戮を繰り返すようになります。
外国でハリケーンのとき、戦利品を獲たような略奪が起きるのは、生きるか死ぬかという状況に陥っても政府や他人は当てにできないという気持ちがあるからなのです。
生き残るのかどうかは、ほとんどすべてが自己責任の世界なのです。
つまり外国では勝つか負けるかしかないということです。
助け合う、協力し合うという考え方はないのです。
自立して勝ち抜くしか生きるすべがないということです。
日本人は元々心の安全基地を持っていたので、命の安全と生命の維持が担保されていたのです。


天皇陛下は国を治めるために、自分が率先して政治を行うということはしません。
鎌倉幕府、徳川幕府、現在の議会制民主主義の政治にしても、統治能力を持った人に権力を委任するという形をとられている。つまり権威と権力を明確に分離されているのです。
そして天皇陛下は国民の安全と繁栄をただひたすら祈るということを、自分の役目とされているのです。
国民の生活が第一という思想的なバックボーンは、絶対に揺るがしてはならないという強い意思を感じます。
天皇陛下が権威と権力を一挙に掌握すると、利害関係が露骨に表面化して、国民の生活第一という理念は絵に描いた餅になるということがよく分かっていたのだと思います。


権威が上で、権力を制御しているという考え方です。
だからいくら絶対的な政治的権力を委任されていたとしても、権威には逆らえないということです。その権威というのは、天皇が変わることなく持ち続けている、国民の生活が第一という考え方になります。ですから政治が国民の生活をないがしろにすることはできないということになります。天皇の意向に反する権力者は、その権力を直ちに天皇に返上しなければならないということになります。政治は権威の教えに従って、国家国民のために尽くすことが求められるのです。
今の政治や経済を見ていると、「今だけ、金だけ、自分たちだけ」という風潮ですが、これは日本が2600年にわたって培ってきた、根本理念に反することだといわざるを得ません。

これは日本以外の国と決定的に違うところです。
外国では権威と権力が常に一体化しています。
特に中国の歴史を見るとそのおとりになっています。
権力を握ったものが権威を併せ持ち、民衆を洗脳して、武力でもって国民から収奪を繰り返すようになるのです。一部の富める人とその他大多数のひたすら奴隷として収奪されるものとに分けられてしまうのです。こういう考え方だと、人類は永遠に人間同士がいがみ合い戦い続けるしかないと思います。事実人類の歴史は紛争や戦争の連続の歴史でした。
この方向は否応なく人類の滅亡に近づいていくと思います。

これを打開できるとすれば、日本がはぐくんできた国民の生活が第一、人々がともに助け合い、励ましあう共助や協調の考え方だと思います。護送船団方式の考え方です。
これは森田理論の考え方そのものだと思っております。
現在万世一系の天皇制が破壊されようとしています。
女系天皇制でもよいのではないかという考え方です。
アメリカの国際金融資本は、グローバル化、自由経済の名の下で、身ぐるみ日本から収奪しようとしています。その時に、天皇制のもとになっている、共助や国民の生活が第一という考え方は大変邪魔になるのです。ここをつぶせば、勢いがつくと考えている節があります。

この方法をとりますと、例えば女系天皇が外国の人と結婚する場合が生じます。
するとそこに生まれた天皇は、万世一系の天皇ではなくなります。
それを問題視するのは、もともと天皇持っていた国民第一の誇り高い精神が断ち切られてしまうということなのです。天皇を利用して権力と権威を合体させて統治する人が出てくる可能性が強まるということなのです。国会議員や外国からはイギリス王室のように世界に開かれた皇室にすべきであるという考えを推し進めようとしています。大変危険であると思います。
いったん決められた悪法は、覆すことは容易ではありません。

話は変わりますが、生活の発見会は自助・共助の精神で運営されています。
そういうグループが参加者が減ったとはいえ、2000人近く存在していることは大変珍しいことです。この精神を外国で普及させていくことは難しいかも知れません。
まずは日本人が、永遠と引き継いできた知的財産を守り、育てていくことが肝心です。





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Last updated  2024.04.07 20:31:02
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