森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.10.24
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森田理論に両面観という考え方があります。
物事にはすべて二面性がある。
プラス面があれば、必ずマイナス面がある。
神経質性格でも表から見てマイナス面に見えても、裏から見ればプラス面に見える。

円錐柱を見る場合、一方向から見ていると、円に見えたり、三角に見えたりすることがあります。
角度を変えてみると、すぐに正しく見ることができるようになります。

両面観という考え方は、早合点、先入観、決めつけ、思い込みを避けて、事実をできるだけ正しく掴むようにしましょうということです。
事実が正しく把握できると、その後の対策が的確に立てられるようになります。

どんなに確信のもてる考えであっても、一方法からのみ見て結論を出すことは問題です。
田原総一郎氏の「朝までテレビ」という討論番組では、正反対の考え方をしている論客を同時に呼んで喧々諤々の議論をしています。
その討論を見ている視聴者は、それまでのかたよった考え方が是正されます。



私達は普段ネガティブな気持ちになることが多いように思います。
そしてその気持ちを口にすることもあります。

イヤだ、ダメだ、ムリだ、嫌いだ、やる気が出ない、失敗するかも、負けそうだ、しんどい、面倒だ、辛い、お先真っ黒だ、うまくいくわけがない・・・

この情報が扁桃体に入ると「不快」と判定され、その情報は青斑核から防衛系神経回路を駆け巡ります。
いくら生産的、建設的、創造的な生き方をしようとしても、脳が抑制的、逃避的になっているので難しくなるのです。

一旦ネガティブな気持ちになっても、それをポジティブな言葉で取り消してやるという方法があります。脳はネガティブな気持ちになっても、最後にポジティブな言葉に置き換えられると、そちらの影響を強く受けてしまうという特徴があります。

​​ 面白そう、ワクワクする、愉快だ、いいぞその調子、大丈夫、楽しそう、好きだ、俺にはツキがある、これだけ練習したのだから神様が味方してくれるはずだ、あの人に喜びと感動を届けるぞ・・・

最初はネガティブな気持ちであっても構いません。
森田に心はどんなに荒れていても、形を整えていくように心がけると、心はしだいに穏やかになっていくという話があります。
ポジティブな言葉を使うことを心がけていると、脳がだまされてしまうのです。
脳は簡単に洗脳されてしまうという特徴を利用すればよいのです。
ポジティブな言葉を自分なりにアレンジして忘備録として持ち歩き、ネガティブな気持ちになっているなと思ったときに機械的に読み上げるようにすることを提案いたします。




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Last updated  2023.10.24 06:34:07
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