森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.11.15
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大野裕氏のお話です。

人間関係に「みかんていいな」という伝え方があるそうです。

み・・・・「み」たこと(客観的事実・状況)

かん・・・「かん」じたこと(自分の気持)

てい・・・「てい」あん(提案)

いな・・・「いな」(可否を尋ねて否定された場合の対案)

例えば奥さんが旦那向かって、
「あなたも疲れていると思うけど」(客観的事実・状況)
「私の話を聞いてほしいの」(自分の気持)

「もしいま疲れているようならいつがよいか教えて」(対案)
(はじめての認知療法 大野裕 講談社現代新書 138ページ)

森田療法でいえば、「み」というのは、相手の気持ち、考え、要望を確認することだと思います。
相手に何かお願いや依頼事項があっても、唐突に押し付けるようなことをしてはいけません。
相手には相手の都合があるという前提に立つことが大切です。
思い通りにいかないのが普通、うまくいけば儲けものという気持ちを持つ。

「かん」というのは、その上で自分の気持、考え、要望を「私メッセージ」の手法を使って伝える。
「私メッセージ」は「私」を主語にして話すことです。
私は、こう思っています。私はこういう考えです。私はこうしたいです。
「私メッセージ」の反対は、「あなたメッセージ」です。

「あなた」を主語にすると、指示、命令、強制、脅迫が多くなります。


その前提に立って、二人の間に横たわっているミスマッチを確認し合うということです。

「いな」(代案)は、話し合いをしてお互いに歩み寄るということです。
交渉事ですから、必ずしも自分の思いどおりにことが運ぶことはありません。
譲ったり譲られたり、ある程度の幅の中で柔軟な人間関係を築いていくことが大切になります。

「みかんていいな」を意識すると人間関係の改善につながります。





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Last updated  2023.11.15 06:20:07
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