森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.12.30
XML
森田理論は理論と行動が車の両輪と言われています。
理論学習に片寄って、理論の応用・活用面が不十分になりやすい傾向があります。
バランスをとるためには、この際森田理論の応用・活用面に専念するというのは如何でしょうか。
応用・活用は何から取り組んでもよいのですが、何らかの指針があったほうが取り組みやすいと思います。

最適な参考書があります。
帚木蓬生氏の「生きる力 森田正馬の15の提言」です。
この本は森田理論を実践するための本といっても過言ではありません。
帚木蓬生氏は応用・活用面を15点に絞って提案されています。

1、一瞬一生・・・過去や未来ではなく、「今、ここ」に集中する生き方。





4、外相整えば内相自ずから熟す・・・症状は不問にして、形を整えることを優先する。

5、いいわけ・・・他人に見つかっては困るような事実から逃げる。 隠蔽する、ごまかす、責任転嫁をするような行動を慎む。
承服しがたい事実に従う生き方。素直な心を身に着ける。

6、目的本位・・・気分本位の態度を改める。課題や目標から目を離さない生き方に転換する。

不安が湧き上がり、一旦注意を向けても、用事が済んだら、すぐに離れる。

8、即・・・0か100、良いか悪いか、白か黒かという二分法的な見かたを修正する。両面観のものの見方を身に着ける。

9、なりきる・・・不安を取り除く、逃げる生き方から、不安をあるがままに受け入れ、不安と一体化した生き方を目指す。

10、自然服従・・・感情を含めた自然現象に敵対しない生き方。そのまま受け入れる生き方。

11、生の欲望・・・課題、目標、夢、希望を持った生き方。



13、事実唯真・・・観念優先の態度から事実優先の態度を身につける。

14、あるがまま・・・不安を抱えたまま「なすべきをなす」生き方

15、生きつくす・・・物、己、他人、時間、お金の性を尽くす生き方

これらはすべて森田理論実践の核心部分だと思います。
最初はこの中から1つか2つに絞って自分のものになるまで取り組むことがよいかと思います。

私は現在14の「あるがまま」を身に着けることに取り組んでいます。
「あるがまま」は不安を持ちこたえるという側面がありますがこれがなかなか難しい。
「なすべきをなす」ことで、「あるがまま」を身に着けることができないでしょうか。
私は仕事をしている時に、小さな問題点、課題、改善点、改良点、楽しみ、感動を見つけることを心がけるようにしました。
一つでも見つかったら宝物としてすぐにメモしています。

目標や課題が生まれて、工夫やアイデアが出てくるようになりました。
すると仕事をすることが面白くなり意欲的になれました。
結果的に不安を抱えたまま行動できるようになりました。
つまりことさら意識しなくても「あるがまま」の実践ができるようになりました。










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2023.12.30 09:28:38
コメント(0) | コメントを書く
[森田理論学習の進め方] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

森田生涯

森田生涯

Calendar

Comments

森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

© Rakuten Group, Inc.

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: