森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.01.25
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カテゴリ: 行動のポイント
森田先生は「お使い根性」について次のように説明されている。

例えば「この盆栽に水をやる事を忘れぬように」と注意すれば、荒巻君は「どうも自分は気がつかない、頭が鈍い」という風に、言われた文句と、自分の都合とばかりを考えて、盆栽のことを見つめようとは少しもしない。
すなわち注意された一つの盆栽ばかりへ水をやり、そのほかの水の切れている盆栽へは、水をやることに気がつかない。
また翌日は、もう盆栽も花も自分とは全く無関係である。
私はいつもこれを「お使い根性」と称して、「この盆栽に水をやる」という文句だけのお使いをして、盆栽を世話し育てるという事には注意を払わず、すなわち探し求めるという事なしに、ただ指ばかりを見ると同様である。
これではいたずらに我情にとらわれるばかりで、決して柔順という事の稽古にはならないのであります。
(森田全集 第5巻 186ページ)

お使い根性というのは仕事でよく起こります。
指示や依頼されたことしかしない。

ライバルたちを蹴落として優秀マンとして社長表彰されるようになりたいとも思わない。
ノルマが未達であっても、そこそこの営業成績なら首になることはない。
給料さえもらえればそれでよい。寄生虫のようになってしまう。
そんな気持ちで仕事をしていると、上司や同僚たちからの評価は下がってきます。
人間関係が悪くなり、転勤や降格、リストラの候補にされてしまいます。
一番問題なのは仕事が苦痛で仕方がないという自分です。
その苦痛を和らげるために、ギャンブル、ネットゲーム、アルコール、買い物、趣味、風俗などにのめり込んでいきます。
家庭生活や子育てに無関心になり、様々な問題を引き起こします。

森田では最初イヤイヤ仕方なく取り掛かったことでも、ものそのものになって一心不乱になって取り組んでみましょうと言われています。
しかし手を抜いて楽をする事ばかり考えているとなかなかそんな気持ちになれません。

そういう方のために、2014年5月2日の投稿をお勧めします。

その方が奥さんの介護に専念するために仕事を辞めることになりました。
お世話になった方がちょっとしたお土産を持っていきました。
すると小さなプレハブの管理人室で信じられないような光景を目にしました。
この続きは当日の投稿をお読みください。感動の涙が出るような話です。
森田を学習していると感動の涙を出すことが多いように思います。


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2014年、5月をクリックして2日投稿記事をご覧ください。





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Last updated  2024.01.25 06:33:32
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
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