森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.03.16
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カテゴリ: 行動のポイント
実業家の春山満氏は24歳のとき進行性筋ジストロフィを発症し、数年後に首から下の運動機能をすべて失ったそうです。
その経験の中で、医療・介護事業に取り組んでみようと考えられたそうです。
身体が不自由なことが春山氏にとって、生きがいを見つけるきっかけになったのです。

その春山満氏の言葉です。
障害のある人は、とかく自分の障害が一番辛いと考えて、「もしこの脚が動けば・・・」「手が動けば・・・」と悲嘆にくれる。
だが、首から下の機能を失った春山氏は、そうは考えない。
「首から下は動かなくても、目は見える。耳も聞こえる。だから自分の障害は一番軽い」と考えるのである。
自分にはできないこともあるが、それでもなお自分にしかできないこともある。
そう前向きに考えることで、その人の生き方も将来も大きく変わる。

この話は現状を否定し、希望を失っている人に参考になります。
いつも次のようなことを考えているような人です。


外向的な人間に生まれていたら。
リーダーシップのある人間に生まれていたら。
説得力、交渉力のある人間に生まれていたら。
もっと頭のよい人間に生まれていたら。
もっと子供の教育に熱心な家に生まれていたら。
もっと容姿がよかったら。もっと裕福な家に生まれていたら。等々。

また、人と比べて劣っていると感じると、時間とお金をかけて、それらを人並みに引き上げようと必死になって努力する人もいます。
努力が報われないことが分かると、今度は劣等感を感じている部分を隠蔽しようとする。事実をごまかして生きているような人です。

「天は二物を与えず」という言葉があります。
この言葉は逆に言うと、「天は一物は与える」ということだと思います。
そうなら、春山満氏のようにどうにもならないことはそのまま受け入れる。


我々神経質性格は、リーダーシップを発揮して組織を動かすようなことは苦手です。良好な人間関係を築いていくのもどちらかというと苦手です。
それらは得意な人に頑張ってもらおうではありませんか。

我々はそれらを補って余りある強みや長所を持っているのですから。
例えば、好奇心が旺盛です。興味や関心の範囲が広くて深い。
感受性が強い。音楽、絵画、彫刻、演芸などをより深く味わえる。

一旦くらいついたら安易にあきらめない執着性を持っている。
優れた分析力がある。探究心がある。思考力がある。論理的である。

これらを活用してNO.2としてリーダーを補佐していけば、十分に人の役に立つ人間になれます。
これらの神経質の性格特徴を伸ばして生きていこうと決意した人は、味わいのある人生を送ることができます。





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Last updated  2024.03.16 06:45:52
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stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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