森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2024.06.11
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カテゴリ: 行動のポイント
2024年2月17日、国産H3ロケットの打ち上げに成功した。
これは第一回目の打ち上げ失敗から実に348日ぶりの快挙であった。

第1回目は第2エンジンに点火しなかったため失敗に終わっている。
この間、なぜ第2エンジンに点火しなかったのか、その原因をゼロベースで洗い直した。そして7つの原因に絞り込んで何回も実験を繰り返した。

その中に点火装置に過電流が流れると、点火装置がオンにならないと指摘した人がいた。指摘した人は研究チームの外部の人で、電気回路の専門家であったという。
この指摘は、過去H2A、H2Bの打ち上げのときに、全く問題視されることはなかったので、うっかり見過ごされるところでした。
もしかしたらという気づきをもとに1000回ほど実験を繰り返したという。
その結果、これは原因の一つとして排除できないという結論に達し、改善に取り組むことになった。
失敗を真摯に反省して、改良・改善に取り組んだ結果、第2回目は第2エンジンに無事点火した。


JAXAのH3プロジェクト電気班責任者の小林泰明氏は次のように語っている。
失敗するとめちゃくちゃ勉強になる。
そういう勉強の機会を与えるために、失敗があるのかと思う。
失敗することによって、蓄積される経験は、ただただ成功しているよりも、はるかにかけがえのないものをもたらす。
ここで肝心なことは、失敗を失敗で終わらせないことです。

JAXAのH3プロジェクトマネージャーの岡田匡史氏は次のように語っている。
神様でない以上100%はありえない。
確率の問題なのか、としか言いようがない。
大きなどん底から、未来に向かって一歩一歩進んでいくことが大事です。
迷っても仕方ないことには迷わない。
自分は迷いなくシンプルにこの道を歩いてきた。
目標が明確になれば、途中で厳しい状況に出会っても乗り越えることができる。

これでロケット打ち上げ分野で世界と勝負できる基礎作りができたという。
この話は神経質者にとってとても参考になる話だと思いますが如何でしょうか。





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Last updated  2024.06.11 06:34:32
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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