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2005年06月10日
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テーマ: 徒然日記(23288)
学生時代はアルバイトをした。

一番長く続けたのは大きな文具店の筆記具売場だったかな。
隣の売場にいた短大生のバイトの女の子は、いかにもお嬢様という雰囲気で、
ちょっと艶っぽくてお高い感じ。
いや、本当はお高い性格なんかではなく、気さくな人だったけどね。

時々、彼女は「今日は親が来てるの~」と言って、
休憩時間をどこかで両親と過ごして戻ってきた。
その手には大きな包みを抱えて…。

「何を買ってもらったの?」と聞くと
「バッグ!」と言って見せてくれた。
『ロエベ』というブランドのバッグだった。
ブランドものらしく、うやうやしく大きな箱から出されたバッグは、
なんだかピカピカしていて、…高そうだった。

人間というのは、どうしてもついつい自分と人を比べてしまいたがるもので、
私の頭の中には、
「親がこんな高いものをプレゼントしてくれるなんて、ウチではありえない」とか、
「やはりお嬢様は違う」とか、
「彼女はバイトしたお金は、また別に使えるんだ、いいなぁ」とか、
そんなことばかりがグルグルと渦巻き、


私がバイトで稼いだお金は、毎月そこから2万円を親に上納しなければならなかった。
もちろん親は小遣いなんてくれない。
なぜ2万円なのか、理由を聞いたが、納得いく答は得られなかった。
上納金は、家に住んでいる以上「義務」だと言われた。
「いやなら1人でどこかに行け」と言われたが、そんな生活力はなかったし。

そんなわけで、4万円お給料をもらっても、2万円しか手にできないという生活だった。
彼女をうらやましく思うのは、当然だったと思う。
彼女が私に育んでくれた「負け感」は、これだけではなかった。

年齢が一緒だった私達は、同時に「成人」を迎えていた。
「成人式」なんて、そんなに重要視してはいなかった私だったが、
彼女の指にダイヤの素敵な指輪をみつけた時に、彼女がこぼれるような笑顔で
「成人に記念に母がくれた」という言葉に、またまたノックダウンされてしまった。
もうね、単純です。
「いいなぁ~…」のひとことに尽きます。

20歳なんてね~、欲しいものがいっぱいありますよ。
物欲!
この物欲が旺盛な時期に、使えるお金があるかないか、って、
かなり深刻な問題です。

子供の心理=「なんでだろう?」です。
「あの人は○○なのになんで私は○○なの?」
この問いの答を、延々と「なんでだろう?」って
考える充分な時間を持っているのが「子供」なのです。
ちなみに、この場合の子供っていうのは、社会的に自立していないという意味。

私の場合は、ウチは貧乏だしな~、とか、
オヤジはちょっと頭が変だしな~、とか、
母は病気だしな~、とか、まぁ、いろいろ無理矢理自分を納得させる材料があって、
どんなに他人がうらやましくても、自分を見失わないで生きることが出来た訳だけど、
今どきの子供が、極端な犯罪行為にはしってしまう心理って、
こうして「なんでだろう?」「なんでだろう?」って考えても考えても、
自分を納得させるだけの答が見つからなくて
気が変になってしまうからじゃないかな~、なんて思います。
この、自分という存在を問いつめるような「なんでだろう?」の心は、
哲学者を育てもするけど、重度の鬱や、自殺者または犯罪者をも育てるのではないかと。

で、私は、特に物欲を刺激される学生時代に、悶々と
「なんでだろう?」「なんでだろう?」と自問自答を繰り返し、
哲学者への道(?)を選んだのであります…。
「負け感」のおかげで、モノを考える人間になれたわけです。

しかし「負け感」の副産物は、他にもあり…、

20歳くらいから社会人になるまでの数年間、
私は「物欲」を失くしてしまったのでした。
ある時から、な~んにも欲しくなくなった。
自分でも「これは異常かも?」と思うくらい、無欲になってしまった。
他人をうらやましいと思わなくなった。
なんだったんだろうな~、あれは。
「負け感」に免疫が出来てしまったのか…。
ふっきれたんだか、壊れたんだか、
普通の20歳の感覚ではなかった気がする。

虚無僧のような20歳。

成人式の招待状は役所のミスで受け取れず。
式には行かず、
誰にも祝われもせず、
金はなく、
恋もせず、
お洒落もせず、
買物もせず、
ただ黙々と生きていた。

あの時代、あぁ、食欲だけは旺盛だったかな…。
ぷぷ(⌒▽⌒)







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最終更新日  2005年06月10日 21時19分06秒
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