子供のころ、『本当は私はお金持ちの家の子で、いつか本当のお母さんが迎えに来てくれる』とひっそり期待していました。

一人っ子の子がおやつ独り占めできるというのもうらやましかったです。

今、おやつの大人買いがっつりやっちゃってます☆

(2005年06月11日 09時57分14秒)

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2005年06月10日
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テーマ: 徒然日記(23484)
学生時代はアルバイトをした。
いろいろなバイトをやってみたけど、
一番長く続けたのは大きな文具店の筆記具売場だったかな。
隣の売場にいた短大生のバイトの女の子は、いかにもお嬢様という雰囲気で、
ちょっと艶っぽくてお高い感じ。
いや、本当はお高い性格なんかではなく、気さくな人だったけどね。

時々、彼女は「今日は親が来てるの~」と言って、
休憩時間をどこかで両親と過ごして戻ってきた。
その手には大きな包みを抱えて…。

「何を買ってもらったの?」と聞くと
「バッグ!」と言って見せてくれた。
『ロエベ』というブランドのバッグだった。
ブランドものらしく、うやうやしく大きな箱から出されたバッグは、
なんだかピカピカしていて、…高そうだった。

人間というのは、どうしてもついつい自分と人を比べてしまいたがるもので、
私の頭の中には、
「親がこんな高いものをプレゼントしてくれるなんて、ウチではありえない」とか、
「やはりお嬢様は違う」とか、
「彼女はバイトしたお金は、また別に使えるんだ、いいなぁ」とか、
そんなことばかりがグルグルと渦巻き、


私がバイトで稼いだお金は、毎月そこから2万円を親に上納しなければならなかった。
もちろん親は小遣いなんてくれない。
なぜ2万円なのか、理由を聞いたが、納得いく答は得られなかった。
上納金は、家に住んでいる以上「義務」だと言われた。
「いやなら1人でどこかに行け」と言われたが、そんな生活力はなかったし。

そんなわけで、4万円お給料をもらっても、2万円しか手にできないという生活だった。
彼女をうらやましく思うのは、当然だったと思う。
彼女が私に育んでくれた「負け感」は、これだけではなかった。

年齢が一緒だった私達は、同時に「成人」を迎えていた。
「成人式」なんて、そんなに重要視してはいなかった私だったが、
彼女の指にダイヤの素敵な指輪をみつけた時に、彼女がこぼれるような笑顔で
「成人に記念に母がくれた」という言葉に、またまたノックダウンされてしまった。
もうね、単純です。
「いいなぁ~…」のひとことに尽きます。

20歳なんてね~、欲しいものがいっぱいありますよ。
物欲!
この物欲が旺盛な時期に、使えるお金があるかないか、って、
かなり深刻な問題です。

子供の心理=「なんでだろう?」です。
「あの人は○○なのになんで私は○○なの?」
この問いの答を、延々と「なんでだろう?」って
考える充分な時間を持っているのが「子供」なのです。
ちなみに、この場合の子供っていうのは、社会的に自立していないという意味。

私の場合は、ウチは貧乏だしな~、とか、
オヤジはちょっと頭が変だしな~、とか、
母は病気だしな~、とか、まぁ、いろいろ無理矢理自分を納得させる材料があって、
どんなに他人がうらやましくても、自分を見失わないで生きることが出来た訳だけど、
今どきの子供が、極端な犯罪行為にはしってしまう心理って、
こうして「なんでだろう?」「なんでだろう?」って考えても考えても、
自分を納得させるだけの答が見つからなくて
気が変になってしまうからじゃないかな~、なんて思います。
この、自分という存在を問いつめるような「なんでだろう?」の心は、
哲学者を育てもするけど、重度の鬱や、自殺者または犯罪者をも育てるのではないかと。

で、私は、特に物欲を刺激される学生時代に、悶々と
「なんでだろう?」「なんでだろう?」と自問自答を繰り返し、
哲学者への道(?)を選んだのであります…。
「負け感」のおかげで、モノを考える人間になれたわけです。

しかし「負け感」の副産物は、他にもあり…、

20歳くらいから社会人になるまでの数年間、
私は「物欲」を失くしてしまったのでした。
ある時から、な~んにも欲しくなくなった。
自分でも「これは異常かも?」と思うくらい、無欲になってしまった。
他人をうらやましいと思わなくなった。
なんだったんだろうな~、あれは。
「負け感」に免疫が出来てしまったのか…。
ふっきれたんだか、壊れたんだか、
普通の20歳の感覚ではなかった気がする。

虚無僧のような20歳。

成人式の招待状は役所のミスで受け取れず。
式には行かず、
誰にも祝われもせず、
金はなく、
恋もせず、
お洒落もせず、
買物もせず、
ただ黙々と生きていた。

あの時代、あぁ、食欲だけは旺盛だったかな…。
ぷぷ(⌒▽⌒)







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最終更新日  2005年06月10日 21時19分06秒
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Re:人生の「負け感」その2『虚無僧のような20歳』(06/10)  
na_geanna_m  さん
わかるなぁー・・・ということがいっぱい。

色々な思い出が甦った!
でも今、楽しいから僕はおっけーです☆ (2005年06月10日 21時41分03秒)

na_geanna_mさんへ  
なんでもないようなことを、よく覚えているもんですよね~。

何もかも過ぎ去ったことですが…。

そう、私も今は、けっこう楽しく生きてます。
ふふふ。 (2005年06月10日 23時00分15秒)

うちもビンボーだったから  
an★an  さん

an★anさん  
あは!わかります。そうやって自分を納得させてあげるんですよね~。
「おやつ」問題は、私も妹がいますが、むしろオヤジの方がいやしくて、
おやつを奪われそうになったりしてました。
ビンボーサバイバルです。

ちなみに、何でも高級品に目がいく私は、
「神様は、私にお金を持たせると、凄い使い方をしちゃうから、あえてお金を持たせないようにしているんだ」という、納得の仕方をしていました。
今もなんとなく、そう思ってます。(⌒▽⌒) (2005年06月11日 11時08分40秒)

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