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2005年07月12日
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役所の大部屋でのバイトを終えて、今度は10人位の小部屋でバイトした。

東大出身のエリートも1人交じっているような所でした。

東大出身というと輝かしいイメージだけど、その人の場合は、
20代半ばだというのに、すでに頭部が輝いてしまっていた。
かなり見事にイッちゃっていたので、初対面の時には、
もっとずっと年齢のいった人かと思っていましたワ。
「若者」とい言葉が、コレ程似合わない20代を見たのは、
それが最初で最後だったかもしれません。


めったに笑うことのない鬼瓦のような顔をしたいかついオッサンでありました。
このオッサンの監視があまりに厳しいため、その部屋の人々は皆、
頭部が薄かったり、顔色が悪かったりしているようでした。

朝、出社すると、ドアのところに店屋物をとった形跡のどんぶりなどが
置かれていることが多く、残業が日常茶飯事になっているようでした。
「また、残業だったんですか?大変ですね~」と東大出身に言うと、
「本当は仕事はたいしてないんですけどね、あの人が帰らないから、
みんな帰れないんですよ」とのこと。
「あの人」とは「室長」のこと。
「室長」は残業が大好き。
で「室長」が帰らないとみんな帰れない(らしい)。

まぁ、居るだけで残業代を稼げるわけで、ここでも税金の無駄使いが横行していた。

ある時、お茶を入れている私のところに東大出身がスススーと寄ってきて、
「それは室長のコーヒーですか?」と聞くので
「そうですよ」と返すと、
「ドブのようなコーヒーを入れてやってください。なんなら雑巾でも絞ってかまいません!」

相当なストレスを溜め込んでいるようでした。
(東大を出てもこんな生活かよ…)とつぶやくフリフリ13号であった。
雑巾は絞りませんでしたワ。さすがに。

さて、この部屋には、毎日10時くらいにやってくるジイサンが2名いた。
「顧問」と呼ばれていたそのジイサン達は、
来ると毎日、茶をすすりながら新聞を読み、本を読み、また茶をすすり、新聞を読む。
それだけ。
他には、なーーーーーーーーーんにもしない。
することがない。
でも毎日来る。
時間になると帰る。
ジイサン達は、もうすでに定年退職しているのに「顧問」という役職を得て、
毎日、役所に来ては、茶をすすり、新聞を読むだけで、おそらく結構なお金を
もらっているのだろうと思われた。

「室長」が堅苦しい人なので、その部屋では、笑いもなく、常に静か。
冗談を交わすこともなく、みんな仕事しているフリをしながら書類に隠して
好きな雑誌を読んだりしていて、端から見ていると忙しいんだかヒマなんだか、
訳のわからない雰囲気でありましたワ。

ともかく、あきらかにやる事のないジイサン2名は、
無駄そのものであったと、今でも思えます。
それこそ「静かにじーっと座ってるだけ」なのですから。
何ぞ役に立っていたのかね?

そんなジイサン達に、私はお茶を出していた訳だけど、
心の中でちょっと
(なんでこんなヒマなジイサンに茶なんか出さないといけないんでしょうか?)
という気持ちはありましたワ。

ある日、めずらしくジイサンが話しかけてきた。
「なんでコーヒーを飲むかっていうとね~…」
しゃべり方がゆっくりしていて、もったいをつけた感じだった。
「…ヒマだからなんだよね~」

絶句です。
どう受け答えしていいものやらわかりません。
ジイサンは、笑いをとろうと思って言った訳ではなさそうでした。
それは、まったりとしたジイサンの「心の声」だったのかもしれません。
ジイサンはジイサンで、そんな自分の身上を自ら憐れんでいたのかもしれません。
ヒマってのも、時として辛いもんです。
ジイサンなりに新聞読む以外の仕事でもあれば、もう少し毎日楽しいのかもしれない。
今では「高齢者も仕事した方がイキイキして良い」なんて言われたりするけど、
その部屋の雰囲気では、ジイサンが新聞読む以外のことをやりだしたら、
「室長」に鋭く見つけられて咎められそうでもあったし。

悲哀ただようその部屋で、どれだけの税金が無駄に使われていたのか、
はかり知れません…。









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最終更新日  2005年07月12日 13時16分49秒
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