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2007年03月18日
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テーマ: 徒然日記(23477)
太ったお兄さんとやせたお兄さんの二人は同じ大学の学生だった。

単純にシフトのせいだったのだろう。

太ったお兄さんは、もうすっかりベテランって感じだった。
料理担当はちょいハゲオヤジだったが、それ以外の注文は、
なんでもこなしていた。
彼がいちばん嫌がっていたのは、アイスティーを作ることだ。
アイスティーは、熱く淹れたものを氷の入ったグラスに注いで
かき混ぜるのだが、この時、上手にやらないと、アイスティーが

よく失敗して「あぁー!」と声を上げていた。
彼の「あぁー!」には怒りが含まれていた。
情けない「あぁー!」ではなくて「なんだこのやろー」的な「あぁー!」。
アイスティーの注文を受けただけで、ちょっと顔が曇る。
とてもわかりやすい人物であった。

適度な忙しさの時は、機嫌が良いが、
混んでくると無口になり、少し汗をかきながら
怒気を漂わせた表情で黙々と仕事をする。
60人くらいは入れそうな喫茶店であったから、
混むとけっこう忙しい。
特に彼らが通っている大学の学生が集団で大挙してくる事が

「戦闘体制」モードに突入していた。
顔が怖いし、真剣だし、話しかけることもはばかられる雰囲気になった。
学生40人の注文を一気に受けるのだから無理もない。
で、中には「注文間違い」というのが発生することがあり、
この場合、注文をとった私に対して「なんだこのやろー」的な

ちょっとドキドキしてしまうのであった。

学生の集団は入ってくるなり騒がしいので、
注文をよく聞き取れなかったりする場合があった。
背後から手を伸ばしてテーブルに注文の品を置くのだが、
大笑いをする際に、一気にのけぞった女性が、私の持っていた
ステンレスの丸盆をゴイ~ンと後頭部で鳴らしたこともあった。
悪いのは客だが、「スミマセン」と謝るわたし。
集団でこられると困るのは厨房だけではなかった。

太ったお兄さんの面白いところは、
チョコレートパフェのトッピングのバナナを、
たまに勝手に「オマケ」と言って増やしちゃうところ。
バナナは1本が基本なんだけど、2本にしてしまったことがあった。
2本バナナが刺さったパフェは、なんとなく格好悪かったが、
お客さんはちょっと嬉しいのかも…?

やせたお兄さんとは、そんなにお話したこともなく、印象が薄い。
ただ、パチンコが得意であり、月に10万円以上稼ぎ出すそうで、
それで喰ってるとかなんとか…。
すごい特技だと、感心したことがある。

太ったお兄さんには、そんな特技はないようで、
喫茶店の厨房でひたすら客の注文と戦う日々のようであった。

私は浪人生であったので、まだ学生の彼等をあまり理解できずに
ただ、ながめていたんだ。
ふ、若かったな…。








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最終更新日  2007年03月18日 11時48分15秒
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