カツラの葉っぱ 大好き!

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挿絵本あれこれR5

<挿絵本あれこれR5>
先日、観た『アール・デコの挿絵本』という本の美しさにいたく感激した大使であるが・・・
これまで観てきた挿絵本を、その挿絵や装丁とともに並べてみました。

・THE FANTASTIC KINGDOM
・クジラアタマの王様
・絶対製造工場
・へんちくりん江戸挿絵本
・「不思議の国のアリス展」
・ルイス・キャロル小辞典
・アール・デコの挿絵本
・ビアズリー怪奇幻想名品集
・日本橋檜物町
・藤田嗣治、本のしごと
・和田誠切抜帖


R5:『THE FANTASTIC KINGDOM』、『クジラアタマの王様』を追加
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【THE FANTASTIC KINGDOM】


Dabid Larkin編、Ballantine Books、1978年刊、2020.2.24購入

<Most helpful customer reviews>より
I’ve owned this book since it was first published and it makes a marvelous gift for a younger generation who have never seen these classics. A real appreciation for the master illustrators of children’s literature. It should be reprinted!
<大使寸評>
おお 1910年代のアーサー・ラッカムの挿絵が満載ではないか・・・
これぞ格安というものですよ♪

amazon THE FANTASTIC KINGDOM

『THE FANTASTIC KINGDOM』1

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【クジラアタマの王様】


伊坂幸太郎著、NHK出版、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
製菓会社に寄せられた一本のクレーム電話。広報部員・岸はその事後対応をすればよい…はずだった。訪ねてきた男の存在によって、岸の日常は思いもよらない事態へと一気に加速していく。不可思議な感覚、人々の集まる広場、巨獣、投げる矢、動かない鳥。打ち勝つべき現実とは、いったい何か。巧みな仕掛けと、エンターテインメントの王道を貫いたストーリーによって、伊坂幸太郎の小説が新たな魅力を放つ。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると、挿し絵が漫画風のイラスト(モノクロ画像)として全編に溢れているわけで・・・
面白い趣向というか、いわゆる見て楽しいビジュアル本でんがな♪

<図書館予約:(7/31予約、2/02受取)>

rakuten クジラアタマの王様

『クジラアタマの王様』1

挿し絵

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<『絶対製造工場』1>
図書館で『絶対製造工場』という本を手にしたのです。
かつて読んだカレル・チャペックの『スペイン旅行記』にはユーモラスな挿絵が載っていて良かったが、この本にもところどころに挿絵が出て来るので、気にいったのです。


【絶対製造工場】


カレル・チャペック著、平凡社、2010年刊

<商品の説明>より
「絶対=神」を製造する機械が発明され、増殖する「絶対」により世界は大混乱に!『ロボット』『山椒魚戦争』の作者によるSF長編。チェコ語からの初訳、挿絵つき。

<読む前の大使寸評>
かつて読んだカレル・チャペックの『スペイン旅行記』にはユーモラスな挿絵が載っていて良かったが、この本にもところどころに挿絵が出て来るので、気にいったのです。

amazon 絶対製造工場

『絶対製造工場』1
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【へんちくりん江戸挿絵本】


小林ふみ子著、集英社インターナショナル、2019年刊

<「BOOK」データベース>より
あなたの江戸観がひっくり返る、珍妙で愉快な発想の数々!多彩な出版文化が花開いた江戸。本書で取り上げるのは、さまざまなジャンルの本を徹底的にいじり倒したパロディ本である。遊里に遊ぶ神仏、おかしな春画、トンデモ実用書、センス抜群の模様帳、へんてこ妖怪、奇妙な地図…。黄表紙、滑稽本、狂歌本、春本などにみられる、日本美術の範疇からこぼれ落ち忘れられていた貴重な「へんな挿絵」100点以上を掲載し、その見所を解説。

<読む前の大使寸評>
ぱらぱらとめくってみると・・・
かなり色っぽい絵が満載であり、あまり子供向きではないので要注意でおます。

<図書館予約:(5/07予約、5/12受取)>

rakuten へんちくりん江戸挿絵本

江戸時代の絵本「黄表紙」

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<「不思議の国のアリス展」を観た>
昨日(22日)、満を持して「不思議の国のアリス展」を観たのです。






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個人的には「ニセウミガメ」が気になるので集中して鑑賞したのです。


ちなみに、今回の展示ではヤン・シュヴァンクマイエルの作品も観られたのだが、撮影禁止のコーナーだったので写真は撮っておりません。

この記事も 『不思議の国のアリス』がつなぐ輪 に収めておくものとします。

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<『ルイス・キャロル小辞典』3>
図書館で『ルイス・キャロル小辞典』という本を、手にしたのです。
おお 「不思議の国のアリス」を著わしたルイス・キャロルではないか・・・
「アリス・イン・ワンダーランド」はただいま大使のミニブームなので、この本を借りた次第でおます。


【ルイス・キャロル小辞典】


定松正編、研究社出版、1994年刊

<「BOOK」データベース>より
世界的名作となった二つの「アリス」の著者、論理と言語をあやつるノンセンス文学の先駆ルイス・キャロルの総合ガイドブック。

<読む前の大使寸評>
おお 「不思議の国のアリス」を著わしたルイス・キャロルではないか・・・
「アリス・イン・ワンダーランド」はただいま大使のミニブームなので、この本を借りた次第でおます。

amazon ルイス・キャロル小辞典



4章「キャロル文学と挿絵」で挿絵そのものについて、見てみましょう。
p89~90
<文学作品の挿絵>
 『ペニー・マガジン』、『パンチ』、『イラストレイティッド・ロンドン・ニューズ』などに代表されるジャーナリズムにあっても、挿絵が本文と並んで重要視されるようになる。「会話も絵もない本なんて、いったい何の役に立つの?」というアリスの断定的な口調は、こうした背景を文脈にしていたのであった。

 ジョージ・クルックシャンク、リチャード・ドイル、ジョン・リーチ、G・デュ・モーリエ、オーブレ・ビアズリーなど、卓越したイラストレーターが輩出し、ジョン・テニエルの挿絵がほどこされた『アリス』物語も、挿絵文化の潮流のまっただなかに位置していたわけである。そして、挿絵は本文をただ単に説明するだけの飾りものではなく、むしろ啓発するようになっていたのである。

 ジョン・テニエル以後も、キャロルの作品群は多くの画家たちの想像力を借りたててやまなかったようだ。アール・ヌーヴォー、アール・デコ、シュールレアリスム、ポップ調といった絵画史上の変遷そのものが挿絵に集約され、変奏され続けてきたと言ってよい。『アリス』物語だけに限っても、チャールズ・ロビンソン(1907年版)、アーサー・ラッカム(1907年版)、ウィリー・ポガニー(1929年版)、マーヴィング・ピーク(1954年版)、サルヴァドール・ダリ(1969年版)、マックス・エルンスト(1970年版)・・・、とたちまちのうちに列挙できよう。

 挿絵は本文の解釈として、それぞれ意義がある。ただ文学作品の場合、初版の挿絵ほど重要なものはない。作者が挿絵画家に作品の内容を説明し、意味を解釈しているからである。画家を指揮下に置き、内なるヴィジョンを忠実に写そうとしたキャロルの挿絵は、本文に劣らず意味を生み出してくる。「わからないときは挿絵を見てください」というような言葉まで飛び出してくるのだから。


エッ ダリやエルンストまでが、『アリス』物語の挿絵を描いているのか・・・探してみよう。

『ルイス・キャロル小辞典』2
『ルイス・キャロル小辞典』1

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【アール・デコの挿絵本】
挿絵

鹿島茂著、東京美術、2015年刊

<商品の説明>より
■1920年代前後に登場したアール・デコの豪華挿絵本は、モード・ジャーナリスム隆盛を背景に、優れたイラストレーターや版画職人、裕福な購買層に支えられ、手間暇かけて少部数出版されたため、今日では稀覯本としてコレクター垂涎の的となっている。
■本書は、イラスト、活字組版、複製技術、アート・ディレクションが一体となって生まれる総合芸術の魅力を、さながら実際にページを繰るがごとく、表紙から奥付まで、造本上の部位毎に項目をたて、役割や特色を、名作から厳選した実例を添えて解説。また、バルビエ、マルティ、マルタン、ルパップの挿絵本の中から、その世界観をじっくり味わえる傑作をテーマ別に多数紹介。

<読む前の大使寸評>
グラフィック技術が発展した現代でも、アール・デコの挿絵本が史上最高水準だそうです。
とにかく、きれいな本である。

Amazon アール・デコの挿絵本
アール・デコの挿絵本 byドングリ


絵2

絵3
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【ビアズリー怪奇幻想名品集】
ビアズリー

オーブリー・ヴィンセント・ビアズリ, 富田章著、東京美術、2014年刊

<「BOOK」データベース>より
【目次】
ビアズリーの生涯/1 初期作品と『アーサー王の死』/2 『サロメ』の衝撃/3 『イエロー・ブック』から『サヴォイ』へ/4 円熟の時代から終焉へ/ビアズリー芸術の特質

<大使寸評>
晩年のモノクローム線描の独創性、完成度は鬼気迫るものがあるが・・・・現代のイラストレーターを凌駕するような独創性に驚くわけです。
25歳で夭折していたのか・・・死を予感していたのだろうか。

図書館でこの本を借りた半日後に、 原田マハの書評 を見つけたので、参照ください。

rakuten ビアズリー怪奇幻想名品集
ビアズリーの画像


スチュ-ディオ『スチューディオ』付録(1895)

アーサー『アーサー王の死』挿絵(1893)

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【日本橋檜物町】
小村

小村雪岱著、平凡社、2006年刊

<裏表紙>より
わが国装幀史上屈指の名作、泉鏡花『日本橋』を手がけた日本画家・雪岱。その仕事は、挿絵・装幀はいうにおよばず、舞台美術の世界でも一家をなすほどで、本職の画業に収まらない広がりと奥行を持っていた。同じく画家であり名文家の誉高い鏑木清方から非凡な文才を評価されていたが、遺した文章は多くない。本書は雪岱の死後、有志の計らいで成った貴重な一冊。同時代人による雪岱評アンソロジーを併録。

<読む前の大使寸評>
装丁史上の大家ともいえる雪岱の本であるだけに、この本の装丁が素晴らしい。
もちろん、巻頭の画像、雪岱のエッセイ、雪岱評アンソロジーも・・・ええでぇ♪

heibonsha 日本橋檜物町


白黒

39日本橋

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【藤田嗣治、本のしごと】
藤田

林洋子著、集英社、2011年刊

<「BOOK」データベースより>
画家・藤田嗣治が80年を超える生涯のなかで、母国日本や第二の祖国となったフランスなどで関わった「本のしごと」-書籍や雑誌を対象とした表紙絵や挿絵-から約90冊を、新たに公開された彼の旧蔵書を核として、国内の公共図書館、美術館や個人のコレクションを交えて紹介。パリ時代のオリジナル版画入り豪華本から、日本でのモダンな女性誌や戦時下の出版まで、そして愛妻のために見返しに少女像を描いた一冊など、貴重な図版を200点以上収録。

<読む前の大使寸評>
この本の編集、掲載した資料の多彩さ、内容が今でもハイカラなことなど、この本自体がビジュアル的にええでぇ♪

rakuten 藤田嗣治、本のしごと
藤田嗣治のアンソロジー byドングリ


平行棒の挿絵

蚤の市

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【和田誠切抜帖】
和田

和田誠著、新書館、2007年刊

<「BOOK」データベース>より
「昭和15年、4歳。そのころからイラストレーションを描いてました」何が飛び出すか。ほんのすこし懐かしい、不思議なスクラップブックです。

<読む前の大使寸評>
週間文春の表紙を書き続けているイラストの大家であるが・・・
大使より一回り年上の和田さんの、ややスローな感性に癒されるわけです。

rakuten 和田誠切抜帖


越路

戸田


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