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2012.10.28
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カテゴリ: ビジネス・経営


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ドラフト形骸化させる菅野(東海大)は見て見ぬふりでも、
メジャー挑戦の大谷(花巻東)には露骨な嫌がらせ

<「5年くらいにすべき」>

「金融機関に就職したいという優秀な高校生や大学生が、
日本の銀行に行かずにアメリカの銀行に職を求めた。それを日本の銀行業界が
『けしからん、クビになっても当分は雇ってやらん』と言っているようなものです」

プロ野球か大リーグかで悩んだ末、21日にメジャー挑戦を決断、表明した
大谷翔平(18=花巻東)に対しての球団幹部の反応をこう例えるのは
スポーツライターの工藤健策氏だ。


それだけに球界の反応はヒステリックとさえ思えるほどだ。

「(ドラフトを拒否してメジャーに行く選手は)大学生、社会人は2年間、高校生は3年間、
プロ野球と契約できないが、短いし甘い。5年くらいにすべきだ。
相当な覚悟がないと行けないようにしないと。
それでも行くという選手は結果を出そうと必死になるはず」(楽天・星野監督)

「空洞化していく危険性を感じる。今のルールが機能しているのか、
米国を目指す人たちに対して、日本のプロ野球がどう訴えていくかの
議論のきっかけにすべきだ」(巨人・桃井社長)

一見、もっともらしい発言だが、お門違いもはなはだしい。

必死になろうがどうしようが、星野監督にとやかく言われる筋合いはない。
いや、日本球界を経ずにアメリカに渡るのだ。


空洞化ウンヌンも同様だ。

そもそもプロ野球に入れば活躍し、大金を稼げることが確実視されている若手が、
それでもリスクを承知で海を渡るのは、
それだけ日本の野球に魅力がなくなっている証拠でもある。

<「空洞化」ではなく「活性化」>


ごく自然な欲求だ。そうした向上心や意欲がさらなる技術や精神のレベルアップにつながる。
もちろん、志半ばで夢が破れることもあろうが、その意気やよし、として
組織全体でカバーすることこそ、業界の発展につながるというもの。
それを復帰に制限を付けるのは、嫌がらせ以外の何ものでもない。

同じプロスポーツのJリーグにはこんな規則はない。

「アメリカ帰りの選手は2、3年間、日本の球団と契約ができないこと自体がおかしい。
そんな足かせになるようなルールは撤廃すべきです。
また、そんなルールのためにメジャー挑戦をやめるような気持ちの選手なら、
プロ野球に入ってもたいして活躍できないでしょう。
高校生、大学生がいきなりメジャーに挑戦したからといって、
すべてが成功するわけではない。それならむしろプロ野球が受け入れ、
活躍できる態勢をつくる。ドラフトにかけて獲得する球団を決めればいい。
例えば大谷が1、2年でメジャーをクビになるとする。
そうしたら大谷だけのドラフトをやってもいい。話題にもなるし大谷も救われる。
もっと門戸を広く開放すべきです」(スポーツライター・戸部良也氏)

スポーツには国境がない。

日本人選手が海外で活躍すると、それが日本のスポーツをより活性化することが少なくない。
かつてゴルフでも、青木功やジャンボ尾崎が海外でJ・ニクラスやT・ワトソンなどと戦い、
ゴルフファン、ゴルフ人口の増加につながった。

(ただし、日本人の独壇場になると、必ず、日本に不利な国際ルール改正が実行される)

野球も同様だ。

各種の「もっとも好きなスポーツ選手のランキング」で
イチロー(ヤンキース)が1位に君臨しているのも、
大リーグの第一線で長く活躍しているからこそ。
イチローや松井秀喜がメジャーリーグで打って走る姿が
多くの少年の野球をやるきっかけになったり、野球少年の励みにもなっている。
それは日本の野球にも大いにプラスになっているはずだ。

大谷が高校から直接アメリカに渡って働けば大きな話題になるし、
野球に対する興味、関心もいっそう高まる。

「今回の大谷のメジャー挑戦とドラフト制度とはまったく別の問題です。
ドラフト制度なら、むしろ東海大の菅野智之と巨人の関係の方が問題です。
巨人以外ならメジャーに行くというのは現行の制度の否定にもつながりかねない。
巨人はこれまでも希望枠とか自由枠とか、欲しい選手に巨人を指名させることをやってきた。
菅野を高く評価している球団は1位指名すべきです。
そうしないとドラフトはあってないようなものになってしまう」(前出の戸部氏)

<大リーグの各種システム>

工藤氏(前出)もこう言う。

「日本球界は大谷のように有望な高校生がいきなり大リーグに行くことは
想定していなかった。だから慌てているのです。これをいい機会と捉えて、
プロ野球を魅力あるものにするにはどうしたらいいのかを真剣に考えるべきです。
選手の育成や保護、球団の経営、球界全体のシステムなど、もっと競争原理を導入して
改革をし、各チームもプロ野球全体も魅力あるものにする。それが先決でしょう」

大リーグでは拡大策で球団を増やした。東、西の2地区から東、西、中の3地区に変えた。

ア・リーグとナ・リーグの入れ替えもやる。

球団の戦力格差解消のために年俸総額抑制など各種のシステムを導入する。
あの手この手で選手にも、ファンにも魅力あるものにする努力を絶えず続けている。

 今回の事態を受けてこの日(22日)、加藤コミッショナーはこう言っている。

「個人の意思が尊重されるべきだ。
(2、3年間を長くするルール改正に関しては)提起されれば討議されると思うが、
基本的には日本の野球の魅力を高めることが大事。
将来に向かって魅力を高める英知を12球団が出すべきだ」

(WBCの監督選考から逃げた、何もしない名ばかりコミッショナーが言うか?)

まさにその通り。12球団だけではない。

各球団の利害から離れて、加藤コミッショナーは率先して英知を出すべきだ。

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最終更新日  2012.10.29 03:40:15
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