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Aちゃん22

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2019.10.29
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カテゴリ: 電子工作
保守目的で ATX 電源 KRPW-N600W/85+ を買う。「そろそろ家に有る PC の電源、壊れるかなぁ」という根拠が無い胸騒ぎが動機だ。



オシャレに電源出力ケーブルは黒になっている。ATX 20/24pin 出力はメッシュチューブに収められていて、チューブの中は ATX の標準色電線が使われている。なんだな、色付きの方が電源電圧が分かり易くて、トラブル対応しやすいのに... (魅せるってやつかなぁ)



ATX 電源のコネクタが色々と増えた。EPS と ATX 4P12V と コネクタの区別をする必要があるのかと悩んでしまった。EPS コネクタのハウジングの鞘は全ピン変形 6 角形になっていて、どこにでも差し込めてしまう。



調べてみると、ラッチレバーの向きさえ合っていれば、EPS コネクタを ATX 4P12V の基板 plug に差し込んでも良いことが分かった。電源レーンのピン配置は同じだ。一応区別するため、ケーブルラベルを貼り付けた。



消費電力が idle to peak で 75W to 120W のマザーボードとハードディスクを 1 日ほど接続して試運転をする。接続しなおした時にメモリが緩んで起動しなかった以外は、マザーボード・ハードディスクは特に異常なく動作した。負荷が軽いので電源の騒音も殆どない。

試運転が済んだところで、分解してみる。製造年月シールの下に隠れたネジを含めて、4本の蓋を閉じるネジを外せばケースが開く。

ファンには塞ぎ板が付いていた。塞ぎ板は、インレットが付いた排気口側に配置される。 ローコスト版の KRPW-L5-500W/80+ と比べると、AC in のラインフィルターがフル実装されている。基板に半田ごてを当てて、自分で追加する手間を考えたら、高くなった分は十分に納得できる。







インレットから基板までの配線はわざわざチューブを掛けて、2 重絶縁化されていた。ローコスト版より手間をかけている。順守する安全規格によって AC ラインは 2 重絶縁化が必須なので、これが普通の配線だ。あるいは電線そのものが 2 重絶縁化されている必要がある。見方によっては 2 次側の部品と接触する可能性があるので 2 重絶縁化止む無しかも。



AC スイッチは両切りタイプだ。OFF すれば AC ラインと完全に分離される。これも片切のローコスト版より安全性を重視した方式になっている。

2 次側には小さな機能性コンデンサも入っていた。種類は分からず。複数の出力引き出し用の穴が使われていないので、これよりもさらに大出力の仕様と共通化した基板なのだろう。



-12V(青線) の引き出し位置からして、-12V はシリーズレギュレータで作っていると思われる(基板全体画像と併せて考察)。-12V の消費電力が大きい場合、レギュレータにヒートシンクは付いていないので、基板が焦げてくるかも。負荷はオーディオ周りだけのはず。

600W 出力故なのか AC スイッチ OFF 状態にした後で ON すると、一瞬部屋の電灯が暗くなる。PFC 回路がラッシュカレント制限していないのかも。古い家なので仕方がないか。





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最終更新日  2019.11.03 08:06:03コメント(0) | コメントを書く


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