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2006年08月13日
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"編集手帳"(8月13日)付

「延命措置」という言葉に象徴されるような、終末期医療の在り方が論議を呼んでいる。
どんな処置を望むか、患者自身が事前に選択できないような空気も社会にはある

死について考えるときに思い出すのは、
詩人の青木新門さんが書いた「納棺夫日記」(文春文庫)だ。
葬儀社に勤務し、納棺の仕事に携わった体験をつづっている

この仕事を始めた30年以上前には自宅死亡も多く、
「枯れ枝のような死体によく出会った」という。
しかし、事故死などを除いて病院での死亡が当たり前になった今日では、


口から食べ物がとれなくても点滴で栄養が補給されているためだが、
時には喉(のど)や下腹部から管などをぶら下げたまま、
病院から運び出されるケースもあったという。
「晩秋に枯れ葉が散るような」、そんな死の形が姿を消した

朝から晩まで、猛烈会社の営業部のように周囲から「がんばって」と言われる中で、
患者はひとりぼっちで死と対峙(たいじ)しなければならない。
こんなことも書かれている

青木さんにうかがうと、
「私は枯れ枝のような死を選ぶ」と話された。
医師とはまた別の視点で死と向かい合ってきた人の言葉には深みがある。
自宅死亡は望むべくもないが、


(2006年8月13日 読売新聞)





ABOUT CINE「ブリキの太鼓」
ポーランドのダンチッヒ(現在のグダニスク)を舞台に、
3歳で自らの成長を止めた少年オスカルの視点で、

ブリキの太鼓を叩き、奇声を発しガラスを割るという不思議な力も身につけたオスカル、
従兄との不倫を続ける母、臆病者の父、
画面は時代が産んだ奇異なキャラクターとグロテスクな描写に溢れ、その毒気たるや凄まじいばかりのものである。
その中から、やがてナチスに呑み込まれていくポーランドの姿が浮かび上がってくる構成は素晴らしく、シュレンドルフの力強い演出もお見事。
作品を象徴する主人公オスカルに扮した、D・ベネントの貢献度は計り知れない。



"ブリキ"
(オランダ) blik
スズをめっきした薄い鉄板。
建材や缶詰の材料とする。



「ブリキの太鼓」グラス氏、ナチス親衛隊所属を告白

【ベルリン支局】
小説「ブリキの太鼓」などで知られるドイツのノーベル賞作家、
ギュンター・グラス氏(78)が第2次世界大戦末期、ナチスの武装親衛隊に所属していたと、
12日付のドイツ紙フランクフルター・アルゲマイネとのインタビューで明らかにした。

グラス氏はイラク戦争に反対するなど、ドイツの代表的左派知識人で、
半世紀以上を経ての告白は波紋を呼びそうだ。

グラス氏はインタビューで、ナチスとの関係を今になって明かした理由について
「心に重くのしかかっていた」「戦後は恥だと思うようになり、苦しんだ」などと語った。
今年9月に出版される自伝の中でも武装親衛隊に所属していたことを告白しているという。

グラス氏によると、武装親衛隊に所属したのは17歳の時。
「両親の束縛から自由になる」ため、15歳で潜水艦部隊への配属を志願したが、受け入れられず、結局、敗戦直前になって東部ドレスデンの武装親衛隊機甲師団に招集されたという。

グラス氏は1999年にノーベル文学賞を受賞。
社会民主党(SPD)の応援など積極的な政治活動でも知られる。

(2006年8月13日 読売新聞)





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最終更新日  2006年08月13日 02時30分14秒
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