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Sep 29, 2005
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NHK教育テレビ「スーパーピアノレッスン」ショパン編第9回目のレッスンは、 「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」Op.11その3(テキスト109~119ページ)である。

って、あれ?前回は101ページまでだったので、途中7ページほど抜けているように思えるのだが、時間の関係上だろうか。まぁそれはさておき、今回は生徒さんが日本人女性に変わり、第1楽章の終わりまでの指導を受けるのだが、さてさて、本日はどんな指導が待っているのか。ルイサダ先生、笑顔でかなり厳しく細かな点まで指導するので、観ている側としてはかなり参考になるのだ。私もこれら指摘内容が、ショパンを弾くうえで少しでも良い方に影響を与えてもらえれば、と思っている。

早速、曲中での細かな注意点についてあげてみよう。(以下、各小節の注意点は青字はルイサダ先生の注意点、括弧内の黒字はそれに対する補足(私なりにかみ砕いて)、相変わらず私なりのコメントはかなり少なめだ。)

まずはト長調のドルチェ前後から入る・・・

・572小節:ト長調に入る直前、ゆっくりたっぷりと
(rall.の表記があるように、ここはラレンタンドで次第にゆっくりと。そしてルイサダ先生によればここはペダルを踏んでおいた方が良いとか。余韻を切るのが勿体ないというところか)

・573小節~:dolceはもっと静けさと落ち着きの表現を
(関連注意として575小節の2,3拍の8分音符はつんのめらず、力強く。)

・579~580小節:力強さと共にもっと深みを出して


(補足事項として、もっとお腹から来るものが必要、且つ、ガッツのある演奏。(うわぁ~とこみあげるような表現か?))

・582小節:装飾音は勢いに任せて弾くと音が崩れるので注意

・587~588小節:右手は歌手、左手は伴奏を意識して
(両手進行が同じ音色にならないように注意。右手側にもっと存在感が必要である)

・589~596小節:もっと勢いをもって!


・596小節~:ここからはおおらかに
(ルイサダ先生による補足として「音の空間を広げ、爆発するように思い切り弾き、周りを自分の世界にまきこむかのごとく」ということなのだが、いわゆるもっと壮大に弾け、ということか)

・598小節:左進行は慌てず歌って
(伴奏だからといってただ同じ調子に弾くのではなく、例えば598小節あたりは各拍に重きをおくことで歌えるのではないか。つまり、シ-レ ド-レ ド-レではなく、 -レ -レ -レと奏でることで、シ,ド,ドが浮き上がる感じとなるわけだ)

・605小節:ここはダブル・スフォルツァンド、荒々しく!
(これは1音目のアルペジオを指しているのだが、ポロローンとせずに各音が同じ勢いでウワッと激しく奏でるようにしよう。)

・608小節:32分音符の5連符は流暢に話しかけるように
(ルイサダ先生、ここで「実際にミファミレミ、と歌ってみなさい」と指導。実際に声に出して歌ってみることは、美しきフレーズを出すためにも重要と私も思っているため、思わずウンウンと頷いてしまった一幕であった。実際に演奏するときにおいても、「頭のなかで発音しながら弾いてみると良い」とのことだ)

・610小節:音符が多い時は焦って速く弾いてはダメ。少しテンポを緩めて
(ここは16分音符の11連符箇所。ついつい拍内におさめようと慌ててしまう弾き方に「待った!」である。)

・621小節:ここからは2小節単位で緩急をつけるイメージで
(ここからagitato。実は上記のような言葉ではルイサダ先生は語ってはいなかったのだが、私はこのように判断した。つまり、621,622小節は勢いをもって、623,624小節はやや緩めて。これを2小節単位で繰り返す)

・637小節~:ここからモルト・フォルテで。椅子から飛び上がる勢いで
(特に譜面には指示がないが、進行上ここはかなり強烈なインパクトを与える箇所。ルイサダ先生いわく「ダイナミックな音の世界に突入します。解き放つように弾いたらスバラシイです」と力説。勢い不足気味な生徒さんに対し、椅子から実際に飛び上がる勢いで弾くように指導していた)

・643小節:1音目はちょっと溜め気味に
(補足事項として、ここは特に「スゴク難しい」箇所。だから表現を豊かにするためにもテンポには余裕をもたせ、1音目をわざとゆっくりと弾き始める、といったコツを指導)

・645小節~:ここからコン・フォーコ!速く弾いて

・652小節~:左手し力強くドッシリ弾いて

・660小節:光り輝く感じで

・661~664小節:テンポは速くしないで。力強く!
「速く弾くためだけに技巧をこらすのは無駄。音楽を美しくするための工夫をしなければ(だめ)」との言葉は実に重い)


と今週のレッスンはこれまで。これにて第1楽章はおしまいである。次週は第2,3楽章のワンポイントレッスンらしいが、残念ながらテキストには譜面が掲載されていない。はてさて、どのような形態でのレッスンとなるのか、それとも生徒さんたちは第2,3楽章もきっちりと指導を受けたのだろうか、興味深い。

今回の生徒さん、しとやかに弾かれるのだが、何故かいまひとつガッツが不足気味だったのが残念。それが実際に音となって現れてしまっていたのか、今回のルイサダ先生の指導では表現面における指摘が多かったように感じられる。今後も頑張って欲しいと思う今日このごろである。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

今週の「ショパンの風景」は、ショパンとリストのお話。1830年当時、パリにピアノが大流行してからは各地で演奏会が多数開かれ、そんななかでもあのフランツ・リストはスーパースター的存在。コンサートではご婦人たちの尋常ならぬ歓声、それだけでは済まず、コンサート後には、会場を出るリストの馬車に向かってリストファンの女性が乗る馬車が追いかけたなどという話まであるらしい。って、こういう行動って、何百年経っても変わらないなぁ、と思ってしまったり。

一方ショパンは上流階級のご婦人がたが集うサロンを中心にモテモテだったとか。ショパンの気品の良さがご婦人方にウケていたのだろう。しかも身につけているものも上品で最高級品。パリじゅうの男性が真似たという、トレードマークの白い手袋・・・という話までは私も知らなかったのだが、そ、そうなのか??

サロンにはショパンとリストの他、ベルリオーズやメンデルスゾーンもおり、皆でこれからの音楽について語り合ったというところで、今回のショパンの風景は締めくくられている。

このショパンとリストをめぐる話について実にうまくまとめられているのが、PTNAサイトのなかのショパン物語。
第16回 リストとショパン
第17回 人気較べ
第18回 人気の秘訣

実に面白い。(リンク自由とのことなので、勝手ながらリンクさせて頂いた)

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

そして、「ショパンの風景」のバックに流れる音楽はショパンの 「即興曲第1番 変イ長調 Op.29」。あぁ、私がレッスンを受けた数少ないショパン曲のなかの1曲ではないか。ショパンの曲のなかでは割と地味な存在であるが、私はこの曲が大好き。主題のなかでチラッとみえる短調っぽい響き、これがたまらないのだ。うわっ、明日あたりはちょっぴり練習しなおしたくなってきそうだ。・・・いやいや、やめておこう。またしても「どうして、昔弾けていた曲が、今弾けないのよー」という雄叫びをあげてしまいそうだから。


それにしても、スーパーピアノレッスンにて「ピアノ協奏曲」を扱ってくれたのは実にユニークなのだが、やはりこれをソロパートのみ弾くのはちょっとむなしさが漂う。カラオケCDのように、オケパート(オーケストラ、もしくはピアノにてオケパートを演奏)のみ録音されたCDってあるのだろうか。

・・・ってほとんどまともに弾けもしないうちから、何を気にしているのだ、私ったら。

誰、そこで笑っているのは?




【本日のピアノ練習メモ】
本日のメイン練習
●ブラームス51練習曲 #07~#10,#15
#07:3度を4-1,5-1指で弾く運動。
#08:アルペジオ練習。
#09:各指を広げる運動
#10:5指押さえながら他指の均一運動。
#15:3指押さえながら他指の均一運動。
●ハノン #22,23,25(3-4-5指を元気に)

●クラーマー=ビューロー60練習曲 #18,#19
#18:右分散音型練習。完全に納得いくところまではいけていないものの、とりあえずこの曲における効果は十分身に付いたと確信し、ひとまず終了。クラーマー2巡目にかけよう。
#19:分散音型練習。弾きこみ段階。スムーズで勢いある上下行を目指して。

●バッハシンフォニア #01~#12
#01~#11:おさらい
#12:各声バラバラに練習した際にはスムーズに弾けている箇所も、全声合わせると中声の左右弾き分けがスムーズでないところが出てきている。両手における進行に慣れれば問題ないだろう。特に難箇所は見当たらない。

●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #01,#05
#01:弾きこみ段階。
#05:いまいちどテンポを抑えて。昨日に引き続きパデレフスキー版での指使いに修正しながら慣れていくこと。

●ショパン エチュード Op-10
#04:本日も引き続き41~46小節を中心に。特に後半、指運びがぎこちないため、テンポを上げた時にもつれ気味。


本日のおさらい
●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10,#08,#16(指強化)


期間限定練習
●カスキ 「秋の朝」
華やかに下行する部分で、どうしても黒鍵を親指で弾かねばならず、これがスムーズな指運びを妨げているのだが、他に「これ」といった指使いが確立できず、いまだもがき苦しんでいる。・・・が、しつこく練習しているうちに、少しずつ慣れてきている。頑張れ、自分。






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Last updated  Sep 30, 2005 11:54:16 AM
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