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2017年05月16日
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おはようございます、ひなこです。

1984年3月18日、日曜日。
無事、成田に帰ってきました。

帰りも香港で日本行きの飛行機に乗り換えましたが、日本の前に行った台湾の台北から成田に向かう途中で、すっごく揺れて、自分のテーブルにあったオレンジジュースをもろにかぶりすっかり濡れ、ジェットコースターみたいなので、吐きそうでつらかったです。

というのは、覚えているのですが、成田での記憶が欠落しています。

友達がお迎えに来てくれたんだったのか、全く何も覚えていません。

多分(というか絶対)、羽田にリムジン・バスで移動して、羽田から千歳行きの飛行機に乗ったはずです。


北海道じゃなくて湖水地方。


でも、そこの記憶は、本当にぽっかりと抜けていて、突如記憶が戻るのが、千歳空港に着いたら、バイト先が一緒だった人に偶然会ったことです。
「あ、ふゆのさん!久しぶり~。どこ行って来たの?」

「ええええ?!」
みたいな会話をして、南千歳の駅まで荷物を持ってくれました。
バイト中は、話したこともほとんどない人だったし、学年は一緒だけど年上の人だったし、恐縮して断ったのですが、「いいから、いいから。疲れてるでしょ」とわざわざ南千歳の駅まで来てくれたんですよね。あの懐かしの駅までの通路を歩いて。
誰かのお迎えに来てたんじゃないのかな、空港に。
だって到着ロビーで会ったんだし。その人とは会えたんだろうか。
悪いことしたなあと思ったけど、とってもジェントルマンな人だったんだあとも思いました。

で、そこから実家へ夜行寝台列車に乗って帰りました。これも今はもうないです。

が!この寝台列車でも眠れず、ロンドンのノヴォテル・ホテル、機内、寝台列車と3日間、数時間しか寝ていない超睡眠不足状態で、ふらふらと家に帰りました。
「ただいま~」と玄関を開けると、母に、「いやーこの子は本当に地球の裏側に行って帰って来たんだねえ」と言われました。母にしたら、月から帰って来た人みたいな気分だったんでしょうね。

そして、「何が食べたい?」と聞かれたので、「豆腐とわかめとねぎの味噌汁と納豆とご飯」をリクエストして、3日間ほどそれを食べ続けました。

納豆ご飯とみそ汁の朝食で、やれやれと思っていると、突然高校の同級生から電話がかかってきて、「今晩クラス会だから来い!」と言われました。

あ、ロンドン最終夜、クラッシュのギグ会場で購入したTシャツ(帰りがけに買ったんだろうな。立ち見でびょんびょん飛び跳ねて腕振り回して見てたから、手荷物なんて持っていられん状況じゃったけんのお)着てたのかも、長袖の下には。

寝たのが、夜の12時くらいだったのかなあ。(若いからタフ。今、絶対無理)
一度もトイレにも起きず、あれほど深く眠ったことはないというぐらい熟睡しました。
目が覚めたら、時計は5時を指していたのですが、それが朝なのか夜なのかもわかりませんでした。
頭はすっきりしていましたが、それほど長く寝たという感覚はなくて、今は朝の5時で5時間後なのかなと思っていたら、母が晩御飯の支度をしている音が階下から聞こえてきて、「おっと、夕方の5時か。ということは・・・・、17時間寝てしまったのかよ」と驚愕しました。

親もびっくりしただろうな。
疲れてるんだろうとは思いつつ、死んでないだろうなと途中で何度か様子を見に来たんじゃないだろうか。私は死んだように寝ていたから知らないけど。

ポール・セローの旅行記の『鉄道大バザール』と『ゴースト・トレインは東の空へ』みたいに、私も、来年の2月と3月にかけて、34年後になりますが、34年前と同じルートを旅するなんて企画を実行したらすごく面白いだろうなとこれを書いているうちに思いました。
が、もうそんな気力も体力も残っていないひなこでした。

今年、日本に帰る飛行機の搭乗をシドニー空港で待っていた時、まだ十代という感じのオーストラリア人の若い娘二人(一人はドピンクの髪で、一人はド紫の髪)を見かけました。
速攻、直行、日本に着いたら、即、秋葉原へGO!みたいな二人組で、日本のアニメとか漫画とかきゃりーぱみゅぱみゅとか、大好きなんだろうなと思わせる姿でした。
その二人を見ていたら、19歳でイギリスに行った自分のことが重なって、日本で楽しい時を過ごしてくれたまえ、という優しい気持ちになりましたよ、おばさんは。

イギリスでの1か月はそれはそれは思い出深いものとなりましたが、日本で日本のごはんを食べ、お風呂に入り(もう1週間に1回しかシャワーしないなどという生活は許されません!)、村上春樹さんの本を読んでいると、「ああ、日本人に生まれてきて良かった」という気持ちになりました。

そして、シリア人マネージャーさんに親切にしてもらったので、本屋で『アラビア語会話入門』なんて本も買ったのですが、すっかり本棚の飾りとなりました・・・。

再度のイギリス行きを目論んでいましたが、ヴィザが取りやすかったオーストラリアにその2年後やって来て、現在に至るひなこでありました。

長々と思い出話に付き合ってもらって、申し訳ないです。
年寄りは、昔話しか、できんようになるんだね。
「むかーし、むかし、あるところに、ひなこというイギリス好きの女の子がおってのお」






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最終更新日  2020年04月04日 07時38分50秒
[1984年2月―3月英国1周貧乏旅行] カテゴリの最新記事


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