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おはようございます、ひなこです。暑くて寝られず、早朝に登場。気分は、「眠り」の主人公の女性のようですねえ。今日の短編は、表題作の「女のいない男たち」です。夜中の1時過ぎ、知らない男から、「先週の水曜日妻が自殺しました。なにはともあれあなたにはお知らせしなければと思って電話しました」と言われます。その女性の名は、エムと呼ばれます。彼女とは14歳の時に出会った。本当はそうではないのだけれど、そのように仮定したい。という、わけのわからない展開です。ストーリーらしきものもありません。でも、読めてしまいます。さすが、あっぱれです。これで、村上春樹さんの短編シリーズ終了です。と言っても、いつも本とは関係ない話ばっかりしてたんですけどー。次は、シャーロック・ホームズシリーズでも始めましょうかね。ホームズと言えば、今英国では、「シャーロック・シーズン4」絶賛放映中です。(元旦から始まった)http://my.plaza.rakuten.co.jp/diary/update/public/?d_date=20170118&d_seq=0BBCのHPで動画が見れるようになっていたので、太っ腹!とクリックしたら、「英国内でのみの視聴になります」って出てきました。オーストラリアでは、STANってとこで見れるらしいです。ポール・ウェラーが死体役で出てるらしい!シドニータラレバおばさん化しそうになりましたが(「都落ちしないでロンドンに住んでたら見れてたのにな」)、ネットに動画が上がっていたので、早速じわじわ見たいと思います。これは、ひなこのお年玉ですねえ。やっぱり、「シャーロック」面白いですよ。俳優陣の演技も素晴らしいですし。そういえば、「走ることについて・・」の中で、村上さんが東京で行かれているジムで筋肉マッサージを担当されている女性という方がちらっと登場します。「青豆!」と思ってしまいました。何から何まで、青豆そのものというわけではないでしょうが、こういう職業の人に設定するというところで、ちょっとは参考にされているのではないでしょうか。有能な水泳のコーチ(こちらも女性。奥様からの紹介)も登場しますが。そして、本のタイトルは村上さんの愛する作家、レイモンド・カーヴァーの「愛について語る時に僕らが語ること」からきていて、無断でパクったわけではなくて、未亡人のテス・ギャラガーさんからきちんと許可を得ているそうです。編集者は、岡みどりさんだったそうです。あとがきに彼女への謝辞が述べられていました。では、最後ということで、ひなこの好きな短編セレクションを作ってみました。寒い編「氷男」「彼女の町と、彼女の緬羊」外国の情景編(誰かが旅している編)「我らの時代のフォークロア」「タクシーに乗った男」「レキシントンの幽霊」「タイランド」動物編(猫、羊男、猿、鳩など)「ふわふわ」「チーズケーキのような形をした僕の貧乏」「図書館奇譚」「ことわざ」若い頃を振り返る編「めくらやなぎと眠る女」「午後の最後の芝生」「四月のある朝に100%の女の子に出会うことについて」「沈黙」その他「トニー滝谷」「どこであれそれが見つかりそうな場所で」「雨の日の女 #241・#242」「眠り」では、ご機嫌よう!
2017年01月18日
おはようございます、ひなこです。グーグルニュースの明日のシドニーの最高気温、41度になってましたが・・・。というわけで、暑いので食欲もなく、スイカなんかを食べていたら”ザ・夏バテ”という感じになってきたので、昨日はニラたんまり入り餃子を作って食べました。お、美味しかった!もうずっと前の話ですが、中国人の店で初めてニラを見た時、「これ、ニラだよね?」と思ったのですが、100%確信できませんでした。でも、漢字で「韮」って書いてあって、「おおお、ニラだよおお」と感動したもんです。本日の短編は、「シェエラザード」です。ひなこは、シェへラザードって覚えてましたが、千夜一夜物語で物語を語ってくれる女性ですね。この短編では、理由はよくわからないのですが、一人の男性がどこかに軟禁状態のようになっているようで、そこにお世話係としてやってくる女性がシェエラザードのようにお話してくれるのです。彼女が高校時代、学校をサボって、当時好きだった同じクラスの男子の家に誰もいない留守を狙って、不法侵入する話なんですけど、こりゃ犯罪だせえ。ストーカーだぜえ。怖い、怖い。ここから、「走ることについて・・・」の話。村上さんは、マラソンだけではなく、トライアスロンもされているそうです。で、トライアスロンの自転車には、ブライアン・アダムスの曲のタイトルである『死ぬまで18』というステッカーが貼ってあるそうだ。ジョークとして。村上さんは普段は知らない人とすぐ打ち解けたりはできない性格なのだそうですが、トライアスロン会場では、見ず知らずの他の参加者たちと妙な親近感、連帯感を持ってしまうそうです。オーストラリアの今の前の首相、トニー・アボット氏(カナダのことをカナディアと言った人)もトライアスロンやってましたねえ。あの人と仲良くなれるというのは、ちょっと、ええ?!と思ったりします。それから、「年を取るということは、若くして死ぬということを逃れた者だけが持つ名誉ある特権である」(英語からひなこが訳していますので、本来の村上さんの日本語は全く違うかと思います)という一文がありました。すっかり忘れていましたが、これを読んで思い出しました。私の高校で、毎年マラソン大会があったんですけども、私が高2の時、1年生の女の子が亡くなったんです。体育系の部活の人たちは、○○部は上位30位に何人入ったみたいな競争をしていたとかで、新入生に「ほかの部に負けるな!」とハッパをかけていたらしいです。その女の子もテニス部かなんかだったはずです。ひなこは、文科系の部活だったし、長距離は大嫌いだったので、適当に歩いたりしてましたが、きっとその子は真剣に走り過ぎたのではないのかな。もし、その子が生きていたら、今51歳ですけど、彼女には年を取るという経験は与えられなかったわけです。そのマラソン大会以前は、ひなこが体育のマラソンの授業中にタラタラ歩いていると、体育の恐ろしい先生に「こら!ふゆの!歩くな!走れ!馬鹿もん!」と怒鳴られまくっていましたが、高3になると、「無理するなよー。つらくなる前に歩けよー」と先生も腫物に触るような対応に変わりました。その風向きの変化を敏感に察知して、当然のように高3のマラソン大会は「体調が今一つ」と理由をつけて走りませんでした。友達も不参加でした。でも、担任の先生も何も言いませんでしたねえ。あの時は、すごく衝撃的な出来事だったのに、すっかり忘れていた自分に驚きました。安倍夫妻はインドネシアに行ってしまった模様です。遊びに来ているわけではないけれど、「コアラ見たかったな」とか少しは考えたりしないのだろうか、と凡人の私は思ってしまいます。インドネシアの後はベトナムだそうです。では、ご機嫌よう!
2017年01月16日
おはようございます、ひなこです。安倍総理が、奥様とご一緒に、シドニーにいらしたようです。暑くてびっくりしただろうなー。昨日の夜あたりから、急に風が涼しくなり、今日は涼しめのようですが、明日はまた暑いらしい。暑いので、エアコンの効いた家の中にずっといると、「これって何かに似ている。そうだ、宇宙飛行士だ」と思い当たりました。酸素のない外には出れない宇宙飛行士さんが基地の中でだけ生活しているように、ひなこも外の灼熱太陽ギンギラギンに耐えられないので外に出られず、エアコンのある家の中に留まっているのでありました。おかげで、村上春樹さんの「走ることについて語る時僕が語ること」(これでいいんだっけ?)英語版は残すところ最後の新潟編のみとなりました。まあ、薄い本(180ページ)ですしね。今まで興味ないと思って読んでいませんでしたが、これがなかなか面白い。世界各地を飛び回っている村上さんなので、ハワイ、ギリシャ、ボストン、NY、北海道、神奈川、東京と色々な場所が出てくるところも、楽しめる要因の一つです。日本語でも読もうかなー。小説は、日本語で読んでいるものを、こちらの図書館で英語版を借りて読んだことはあるのですが、今回のように先に英語で読んだのは、エッセイですけど初めてです。今日の短編は、「独立器官」です。これは、作家の谷村という男性が、経験したこととして語られるというスタイルになっています。そこはかとなく、村上さんご自身が経験したことを書いていると示唆している感じのスタイルですが、まあ、作り話でしょう。ちょっと変わったタイトルですが、これは、「すべての女性には、嘘をつくための特別な独立器官のようなものが生まれつき備わっている」という一文からつけられたものです。これは、谷村さんの意見ではなくて、主人公の美容整形外科の考えですけれども。ひなこ、ちょっとこれには反論!男でだって、すっごい嘘つきの人いるし、女の人でも嘘つかない人いますから、女性に対する差別のような気がします。まあ、すっげえ嘘つきの女達に会ったこともありますけれどもね。というひなこは、子供の頃から嘘がつけません。というか、嘘をついてしらっとした顔でいられないのです。しどろもどろ、「今、私は嘘をついています」と顔に全部出てしまう。子供の頃、ババ抜きをすると、皆に「ひなこちゃんとババ抜きすると面白くない!ババが来たら”あ、どうしよう”って顔するし、ババがなくなったら”あー、良かった”って顔するんだもん。いつも普通の顔でいて!」と怒られていたものです。それに、一つ嘘をついたら辻褄が合うように、もっともっと嘘を重ねるようになりますよね。そういうことをするのってすっごく面倒だと思うんですけど。きっと私だったら、あっという間に辻褄が合わなくなるだろうなー。では、また。ご機嫌よう!
2017年01月15日
おはようございます、ひなこです。暑いです・・・。へろへろ。夫は、夏は一人で1階のエアコン前のカウチで寝ているのですが、私は暑くても2階のベッドで普段通り寝ないと寝られません。が、深夜というか今日の早朝というか、なんだか具合が悪くなってきて、「熱中症か?!」と思って、下に降りてきました。寝不足だし、ソファーに横になっていたから首とか肩が痛いし、暑いし、老体に堪えます。本日の短編は、「木野」です。木野というのは、主人公の男性の苗字です。出張から予定より早く帰ってきたら、奥さんと会社の同僚の浮気現場に遭遇してしまうのですが、木野氏は、怒鳴るでもなく、悲嘆するでもなく、淡々と家から出て行ってしまいます。ひなことしては、家を出るのは、同僚と奥さんの方なのではないかと思うのですが。というわけで、頭から木野さんの心理がよくわからなかったひなこでした。この作品が好きだという日本の人は多いようですが、そんなわけで私は今一つ。これも、喜怒哀楽の振れ幅の大きい人たちに囲まれて暮らしてきたせいでしょうかねえ。そういえば、木村君の出た「東京フレンドパーク2017新春ドラマスペシャル」見てみました。東京フレンドパークって、うちの親が毎週見ていて、私も帰省した時はいつも見ていたので、「懐かしい~」と思いました。関口宏年取ったなあ。こちらで、「クイズ100人に聞きました」を、ファミリー・なんとかっていうタイトルで放送しています。多分、元はアメリカ発祥とかそんな感じ?ひなこはそれを見る度、効果音とか全部一緒なので、「関口宏、カモーン!」と思います。そんなひなこは、「奥様は魔女」ビーウィッチドを見たら、最初のナレーションがアメリカ版にはないので、自分で「奥様の名はサマンサ・・・。奥様は魔女だったのです!」とナレーションを入れています。そんな話はどうでもいいんですが。えー、木村君のエアホッケーの時の行動に非難があるようです。木村君、昔っから、すっごい負けず嫌いですからねえ。スマスマで、ゴルフの宮里藍が高校生の時に本気だして挑戦して怒らせた過去を持つ男ですから。放送できないところがあって、彼はスタッフに「なんで放送しねえんだよ」と聞いたそうで、そうしたら「ゲストの気持ちも考えてあげて下さい」と言われたそうだ。もとい。番組の方も、何が何でも木村チームが勝つようにと、ルールまで途中変更してましたから、こういう結果になるように仕向けられた感も満載でしたけども、もしあれが、ドラマチームではなく、SMAPチームとして出演していたら、と考えてみると・・・。ここから、もしもの世界。一歩引いて、全体を見ることのできるリーダー、中居正広が、絶対、ああいう風にはさせなかっただろうなと。カメラがなかったら、「おい、木村。それ、ダメだって」と単刀直入に言うこともできただろうけど、カメラの前だから、「なんだよ、木村。一人でかっこつけてんじゃねえよ!俺すっげえかっこ悪いべ!」とか言って、でも自分をかっこ悪いキャラで通して、ミスを連発して、「ああ、やっぱり木村君じゃなくちゃダメだね。木村君、かっこいい♡」みたいに丸く収めたと思うんですよねえ。何が何でも”SMAPキムタクブランド”を守っただろうなと。でも、そんなことできるの中居君しかいないですもんね。松山ケンイチにそれを求めるのは酷だ。多分、木村君のためには、中居君のような人が傍にいてくれることが、本人のためなんじゃないかしら。事務所のキムタクブランドを守ろうとする姿勢は、ちょっとズレてて、本人のために全然なってないし。野球でいうと、木村君ピッチャー、中居君キャッチャーという感じだったのかな、ツートップの二人。そういえば、紅白を見た中居君が相葉ちゃんに司会に対する忠告をしたというニュースもありました。後輩には、先輩からのアドバイスとしてありかもしれないけど、木村君、タメだしねえ。木村君の方から「中居、俺どうすればいい?」と言ってくれば話は別だけど、中居君の方からは連絡できないですよね。と、妄想する私であった。昨日書いた、村上さんの本。昨日、ちゃんと受け取りました!で、再確認した方がいいなと思って、「これ読み終わったら、返した方がいいの?」と聞いたら、「うーん、そうねえ」と7秒くらい考えて、「じゃあ、返して」と言われました。藪蛇だったかしら。でも、返さないとならないなら、早く読まないとなと思って、さっそく読み始めました。第1章のタイトルは、「誰がミック・ジャガーを笑えるだろうか」。何?走ることの話なんでしょう?と、タイトルに引き込まれて読んでいくと、ここでは、年を取ることについて書かれていて、若い頃ミック・ジャガーが、「45歳になってなお ”サティスファクション”歌ってるくらいなら、死んだほうがまし」と言ったという話がでてきます。ミック・ジャガー、先日お子さん生まれましたけどもね。で、今日はここまでと思ったんですが、暑くて寝れないので、2章もちらっと読んだら、ここでは、自分が小説家になった経緯が書かれていて、自分の人生を振り返っておられました。そうか、走る話だけじゃなかったんだ、この本。でも、ひなこ、年を取って50過ぎてから読んで、より良かった気がします。では、ご機嫌よう!
2017年01月14日
おはようございます、ひなこです。本日の短編は、「イエスタデイ」です。昨日の「ドライブ・マイ・カー」もそうですが、ビートルズの曲名と同じですよね。昨日はあしたのおとといでおとといのあしたやそれはまあしゃあないよなあ昨日はあさってのさきおとといでさきおとといのあさってやそれはまあしゃあないよなああの子はどこかに消えてしもたさきおとといのあさってにはちゃんとおったのにな昨日はしあさっての四日前で四日前のしあさってやそれはまあしゃあないよなあこれは、大人の事情で削除された村上さんの訳した「イエスタデイ 関西弁ヴァージョン」です。ビートルズの歌詞を使うのって、結構大変みたいです。『雑文集』の中に、「ノーホェア・マン(どこにも行けない人)」という文章があるのですが、これも訳詞掲載許可がおりず、雑誌には載せられず、単行本化したこの時も、訳詞部分はカットして収録されています。ミニマリスト・筆子さんが、年末年始に家に入ってきた物を断捨離しようという記事を先日書いておられましたが、私、昨日ある人から、「今ね、日本の本読んでるんだよ。英語でだけどね。1Q84っていう本もらってさあ」と言われました。その人は、私が村上主義者だとは知りません。ただ日本人だからということで話題に上ったのです。私が、「あれは3巻まであるんですよ。私は全部読みましたけどもね」などと、食いついたので、「今、あのほら、ちょっと頭のおかしい女の子?と出会うあたり読んでる」と言ってきたので、「いや、ふかえりはね、頭おかしいんじゃなくてディスレクシア・・・」と言いかけたら、「ノオオオ!言わないでよ!」と怒られました・・・。「で、『走ることについて語るときに僕の語ること』という本ももらったけど、これは読まないから、今度ひなこさんにあげますよ」と言われました。ひなこ、この本は、読んでいないのです。走ることに興味ないから。日本語でも読む気にならなかった本を、英語で読めるんでしょうか。ひなこは、この本のタイトルすらまともに言えないのに、この人は英語でちゃんと言っていたので驚いた。でも、日本人と違って、こういう風に口約束しても、結局何も起こらないということは結構経験済みなので、まあ、あんまり期待せずに待っています。しかし、この人、村上春樹が誰かも知らなかった人なんですが、どうして村上本を2冊もプレゼントされたんでしょうねえ。不思議。では、ご機嫌よう!
2017年01月13日
おはようございます、ひなこです。猛暑のシドニーよりお送りしております。昨日、「嘘の戦争」を見たら、主人公が嘘のブログを作成していて、自分は現在オーストラリア在住だと思わせるという設定がありましたが、「ひなこ、嘘は嫌いですから」と、すぐドラマの真似をする。北海道は、大寒波のせいで、マイナス20度、マイナス25度の世界のようです。でも、昔はマイナス30度になる時もありましたから、もっと寒かったですよ。マイナス30度になると、学校の始業時間が1時間遅くなるんですが、高校生の時にそういう日経験してますし。マイナス30度になると、息をすると(しないと死にますからね)、一瞬鼻の穴が凍ってピッて、くっつくんですよ。ワイルド北海道。濡れた髪のまま銭湯から帰ると、髪が凍るしね。あと、マ行が言いづらくなる。顔が固まってしまうためですね。一度高校生の時、友達に、「前歯がさぶい」と言ったら、「そりゃあ、口開けてるからだよ、口閉じな」と言われたことあるなあ。今日からは、『女のいない男たち』からの6編です。この本は、単行本を心優しい高校の友達から頂きました!(↑口閉じろと言った人とは別人です)最初の短編は、「ドライブ・マイ・カー」。北海道出身の女の子が、俳優の運転手になる話です。最初は、実際に北海道にある町の名前が使われていたのですが、そこの町議会議員かなんかが文句を言って、村上さんは架空の町名に変更したという経緯がありました。どうして、そんな苦情を申し立てたんでしょうね。もったいない。私だったら、「マジか?!村上春樹の小説に使われちゃったよ、ラッキー!」と思っただろうな。変更されてしまった今となっては、ググらないと「あれ、本当は何町だったんだっけ?」と思い出すことすらできないですよ。そのままにしておけば、町が有名になっただろうし、観光客も来て、「春樹まんじゅう」も売れたかもしれないのにね。町おこしって言うんでしたっけ。全世界に発信できたのにね。村上さんの小説、様々な言語に訳されてるのに。視野がちょっと狭かったんじゃないのかなー。おととい、隣の家の人に「明日、うちにペストコントロールの業者が来て害虫駆除をするんだけど、お宅も一緒にやりますか。ていうか、やらないと、わが家から逃げた虫がお宅へどっと押し寄せると思うから、やることを推奨します」と言われました。マジっすか?!というわけで、うちも昨日ペストコントロールのおじさんに薬を撒かれました。10年ほど前に、一度業者の人に害虫駆除作業をしてもらった時は、数時間家を空けなければならず、図書館でだらだらしていたのを覚えているのですが、今回はそんなこともなく、「効いているのか?!」と一抹の不安もありますが。シドニーと言ったら、良いイメージしか持っていない人が多いと思いますが、ゴキブリは一杯いるし、毒蜘蛛もいるし、トカゲもネズミ(ラットじゃなくてマウスの方)もいるし、毒クラゲもいるし、ワイルドなんですよ。天気予報だと、今日は涼しめで明日暑い感じに言ってたけど、今日も暑いぞ?では、ご機嫌よう。
2017年01月12日
おはようございます、ひなこです。本日は、40度の予想のシドニーよりお届けしております。新潮社から、メールが来まして、村上春樹さんの新作は2月24日発売で、タイトルは『騎士団長殺し』だそうです。第1部 顕(あらわ)れるイデア編 第2部 遷(うつ)ろうメタファー編 とのこと。内容は、全く想像できませんね。そして、1Q84とは関係なさそうですね、多分。既に、小説部門の1位と2位になってます。http://books.rakuten.co.jp/rb/14638327/http://books.rakuten.co.jp/rb/14638328/ネットでは、「ラノベ?」などと言われているようですが、私がパッと頭に浮かんだのは、カズオ・イシグロの「the buried giant 忘れられた巨人」でした。あれにも、騎士出てきたじゃないですか。本日の短編、「恋するザムザ」ですが、申し訳ありません、ひなこ、未読です。これは、村上さんが編纂した『恋しくて』に収録されています。文庫になったようですから、買いましょうかねえ。(その後、ニューヨーカーのHPで英語で読みました)ネット情報によると、これはカフカの『変身』へのオマージュというか、逆ヴァージョンだそうです。カフカの『変身』は、朝目が覚めたら、自分が虫になっていたという話ですが、これは、朝目が覚めたら虫だったはずの自分が人間になっていた話だそうです。カフカの『変身』は、高2の秋、読みました。最初の出だしの一文を読んで、「ぎゃあ!面白い!」と1日で読んでしまいました。で、次の日、違う本を持って学校に行ったら(授業中読んでたのかよ、おい)、隣の席の男子に、「ふゆのさんって、毎日違う本読むの?!1日1冊本読むの?!」って聞かれたのを覚えています。無口な男子で、隣の席でも話したりしたことない人だったので、ほぼ唯一話しかけられた言葉として今でも覚えているのです。どうして『変身』を読もうと思ったのか、なにか理由があったはずなんだけど。多分、筒井康隆大先生がカフカについて何か書かれていたのかなー。それじゃなきゃ、いきなりカフカは読まないはず。『変身』は、著作権が切れているので、青空文庫で読めます。これを読み直して、「そうか、カズオ・イシグロの『充たされざる者』って、やっぱりカフカ作品へのオマージュだよね、という思いを新たにしました。昨日見た動画。中居君が慎吾君と話している時、「あ、ちょっと屁えしていい?」と言って、へをこいていた・・・。本人も、まさかオンエアされるとは思っていなかったのだろうか?!でも、さすがジャニーズなので、かわいいおならだった。(←恋は盲目)しかし、これでは、チームナックスとかわらないじゃないか!(ハナタレナックスで、おならでベートーベンの運命を奏でた人たち)思わず、「中居~!」とツッコみました。多分、呼び捨てにしたのは初めてかもよ~。かなり衝撃的でしたわ。『嘘の戦争』見なくっちゃ!では、ご機嫌よう!
2017年01月11日
おはようございます、青菜に塩、ひなこです。とか言いながら、昨日、初春のシャワー室掃除をしてみました。昨日より今日の方が暑く、明日の方が今日より更に暑い予想なので・・・。本日の短編は、「品川猿」です。これも、なんだかよくわからないけど、でも面白い話です。地下に大猿が潜む話は、『夜のくもざる』の中の「新聞」というのがありましたね。http://plaza.rakuten.co.jp/fuyunohinako1964/diary/201611060000/ここで突如、全く関係ないですが、タマホームのCMについて。今まで、木村君がやっていた♪ハッピーライフ ハッピーホーム タマホームのCMなんですが、いきなりピコ太郎になっていました。ピコ太郎もびっくりしたでしょうねえ。「ええ?!木村拓哉さんの後釜がこのわたくしですか?!」って感じで。人生、どう転ぶかわからないものですね。まあ、木村君の方もびっくりしたかもしれないけど。うーむ。今日はカレーでも作るか。では、ご機嫌よう!
2017年01月10日
おはようございます、ひなこです。年が明けてから、涼しい日が続いていたので、元気だったのですが、今週は暑いみたいで、すでにげんなりしています・・・。大晦日に扱った「蜂蜜パイ」の淳平くんが出てくるのが、本日の短編、「日々移動する腎臓の形をした石」です。時系列でいうと、こちらの方が前の話です。小説家である淳平の書いている小説が、”日々移動する腎臓の形をした石”なんですが、それが村上さんの短編のタイトルにもなっています。キリエという名の女性が出てきますが、この名前がミステリアスで彼女にぴったりです。まあ、キリエさん、「医師を揺さぶる石の意思」なんてくだらない冗談も言ってますが。ひなこは、全くミステリアスではないのですが、「何考えてるんだか、よくわからない」と言われたとこは、学生時代から度々あります。多分、突拍子もないという意味合いなんでしょうね。とほほ。で、そういう時は、明石家さんまさんのように、「色んなこと考えとるがな」と答えるようにしています。淳平が十六歳の時、父親に「男が一生に出会う中で、本当に意味を持つ女は三人しかいない」と言われ、その言葉が呪いのように彼につきまといます。この短編の中で、最初の一人と言われている女性が、「蜂蜜パイ」に出てくる女性だと思います。そんな淳平が、キリエに出会ったことで、この呪いを払拭していくという話です。昨日、めちゃイケスペシャル見てみました。中居君は、ずっと鳥人間として着ぐるみの中で、顔が出てきたのは最後の20分くらいでした。番組の流れとしては、全てサプライス!仕様になっていましたが、あれは皆さんの演技で、ちゃんと段取りできてたんだとは思います。だって、テレビだからー。ゆずが作った「たった」という歌の歌詞だって、完全に今の中居君への応援歌になってたし、楽屋のドアをナイナイが開けると、カメラにお尻を向けた中居君がズボンをはこうとしているところっていうのも、完全狙ってるし、出演者スタッフが、勢ぞろいでゆずの歌に合わせて踊ってましたが、あれだって事前に一生懸命練習したんでしょうし、最後に中居君が無作為に開けたことになっている福袋の中に野球のベース(五角形=SMAPを表す)が入っていたのも、それを使って中居君が「草彅剛デス!」とボケたのも、全て台本通りなんだろうな、とは思うのです。でも!すっごく、良かったです。私、スマスマ最終回より、うるうるしてしまいました。ニコニコ笑って楽しそうに踊っている中居君を見たのすっごい久しぶりで。私、踊ってる中居君って大好きなんだけど、SMAP解散したら、もう見れないと思ってたのに、まさか、1月8日に見れるなんてな。私、ゆずもナイナイも、特に好きとか嫌いとか考えたことなかったけど、なんか、あの場にいた人を皆好きになりそうなくらい、中居君に対する愛が溢れていたなあ。愛と言えば、中居君のラジオで、舞祭組の新曲かけてたな。舞祭組自身が作詞した歌詞は、中居師匠へ向けたものだとも巷では噂されています。でも、中居君は、天邪鬼なので、曲紹介は、ぞんざいに「舞祭組が新曲出したんだって?曲名はよく知らない」と曲名すらも言ってあげなかったんだけど!と、そのような流れから、元光GENJIの佐藤アツヒロ君が中居君の番組に出たのを見たりして。あー、中居君があちこちでつよぽんの名を連呼しているので、サブミナル効果でつよぽんのドラマが楽しみになってきた感。「銭の戦争」の時のつよぽんの演技も良かったのでね。では、ミーハーに御機嫌よう!
2017年01月09日
おはようございます、ひなこです。今日は1月8日。すでに年が明けて1週間過ぎたのかー。昨日は七草の日だったそうですね。まあ、北海道じゃポピュラーではないですけどね。だって、1月7日に草は1本もないですからね。外は真っ白で凍ってますから。今日の短編は、ひなこの大好きな「どこであれそれが見つかりそうな場所で」です。意味がない、といったらほとんど意味がない話なんですけど、私これ好きなんですよねえ。時々読み返してしまう短編です。ドーナツとかパンケーキが出てくるのも要因?どちらも村上さんご自身の好きな食べ物ですよね。村上さんの作ったことわざに「地獄でホットケーキ」というのもあります。この話のあらすじは書きようがないんですけども・・・。ボランティアで何かを探すことをしている男性が主人公の’私’です。ある女性に、夫が蒸発したので探してほしいと依頼され、彼女の住む高層マンションで調査を始めます。しかし、二十日後に女性から「夫が見つかりました」と連絡がある、という話です。一体それのどこが面白いねん!とつっこまれそうですが、私、好きなんだよなー。昨日作ったライチ抹茶ロールケーキ。トウキビの山。ゆでたてとうきびを食べていて思い出した話。まだ子供が小さい頃、日本の夏に帰省していて、ゆでたてとうきびを食べていた時のことです。北海道って、夏には「今日の昼めしはとうきび!」って、山ほど(写真のように)旬のとうきびをゆでて食べるんですよ。慎吾くんが、テレビの仕事で夏に北海道の農家の家を訪れて、やはり「今日の昼めしはとうきび」と言われて、「東京で食べるのと味が違う!」って感動してたのを覚えてます。そりゃ、慎吾君、もぎたてですからね。もとい。子供達の食べ方が汚いので、「ママのを見てごらん。こういう風にきれいに食べなさい。お母さんからも何か言ってやってよ」と私が言うと、母は、「だってまだ小さいんだから」と言いました。「え、でも、お母さん、私がこれよりもっと小さい時から、”ちゃんときれいに食べなさい!”ってすごく私にはうるさかったじゃないのよ!」と、私はちょっとムッとして言いました。そうしたら母が逆切れしまして、「そのおかげで今でもきれいに食べてるんだから、きちんとしつけてくれてありがとうと感謝されこそすれ、そんなあんたに文句言われる筋合いはない!」母娘の言い合いを無視して、私の息子たちはガツガツと、とうきびを汚く食べてましたが・・・。SMAPは解散しましたが、皆さん、通常営業でお仕事されているようで、中居君はテレビでつよぽんの自慢をしたりしてました。まあ、年の瀬に録画したものでしょうが。昨夜のめちゃイケにも中居君が出たんですね。これも、12月28日の収録だったそうですけども、最後に中居君に向けたメッセージが流れたそうです。皆に愛されてるなー、広ちゃん。では、ご機嫌よう!
2017年01月08日
おはようございます、ひなこです。本日の短編は、「ハナレイ・ベイ」です。ハナレイ・ベイというのは、ハワイのカウアイ島にあるハナレイという街にあるサーフィン・スポットのようです。ひなこ、ハワイに行ったことないので、ハワイのことはよくわかりませんが。この話は、サチという女性の息子がこのハナレイで亡くなったと連絡があり、彼女がそこへ向かうところから始まります。息子を持つ身の私としては、あんまりよい気持ちのしない話ではあります。この話の中に、「女の子とうまくやる方法は三つしかない。ひとつ、相手の話を黙って聞いてやること。ふたつ、着ている洋服をほめること。三つ、できるだけおいしいものを食べさせること」って書いてあります。私だったら、話を黙って聞いてくれるよりは、割とほったらかしにされたいし、別に洋服もほめてくれなくてもいいから、おいしいものだけ食べさせてくれると嬉しいかもな。ずっと前にテレビで「奥さんにするならどんな人?」って嵐のメンバーが聞かれてたんですよ。で、皆、優等生アイドル的な模範解答を述べていたんですが(お料理のうまい人だの優しい人だのそんな感じ)、唯一、ニノが、「ほったらかしておいてくれる人」と答えて、私良いかもしれない、と思いました。そんな話はさておいて。昨日、夫が、「この花、すごくいい匂いでしょ。君にあげよう」と多分、道に咲いてた花を一つくれました。私が「これって、ジャンスミン?」と聞くと、夫 「いや、これはジャスミンじゃないだろう」私 「じゃあ、何だ?」夫 「これは、あれだよ、アイランダーの女の人がこの髪飾りとか花輪とかつけて踊ってる感じだよ」私 「こんな感じか?」 と、頭にさしてフラダンスの真似事をする私。その後、グーグル先生に聞いたら、それは”プルメリア”でした!おお、プルメリアと言ったら、『プルメリアの伝説 天国のキッス』じゃないか!先日、ある方から抹茶のサンプルをもらいました。(自分では飲食しない得体の知れないアジアっぽいものは、とりあえず、ひなこさんにあげようと皆思ってる?)一つは、オーガニック抹茶。「日本製じゃなくて中国製なんだけど。ごめんね」ということでした。で、もう一つの方は、ライチ抹茶と書いてありました。匂いを嗅いだら、なんか、匂いがします。これは、日本人的にはなしです。よっぽど捨てようかと思ったけど、”いや、これで、なんかスイーツを作って、くれた人にあげたらいいんでないかい”と思って、お湯で溶いてみたら、なんだかヘナみないになりました。髪、染まるでしょうか、みたいな。以前、日本人の友達の家で、抹茶チーズケーキをごちそうになったことがあったので、最初はそれにしようかと思ったのですが、クリームチーズを買いにいくのが面倒だなーと思っていたら、冷蔵庫の中に生クリームがあったので、これで抹茶クリームにしてロールケーキでも作るかー、残りの抹茶はバニラアイスと混ぜて、抹茶アイスにでもすればよかろう、ということに決定。うまくできるかなー。今日は土曜日なので、夫が朝早くに、マーケットへ行き、生とうきび(とうもろこし)一箱、買ってきました。これから、北海道を思い出しながら、スイートコーンの皮を剥いて塩ゆでしたいと思います。では、御機嫌よう!
2017年01月07日
おはようございます、ひなこです。今日からは、短編集『東京忌憚集』からの作品になります。これは、2005年5月に刊行されました。ひなこは、シドニーの紀ノ国屋書店で単行本を買いました。割り高ですけどね。でも、その単行本は断捨離してシドニーの日本人経営の古本屋さんに売ったため、現在所持しておらず、昨日まで同様の『めくらやなぎと眠る女』の中に収録されている『東京忌憚集』からの5作が手元にあります。この当時、村上さんは、短編小説をまとめて書いてみたいという強い衝動が久しぶりに生まれ、1週間に1作というペースでほぼ1か月で5作を書いたそうです。さすが、プロ。本日の「偶然の旅人」は、『回転木馬のデッドヒート』同様の、村上さん本人が登場し、知り合いの話を語るスタイルになっています。「僕=村上はこの文章の筆者である。・・・・・これから書くのは、ある知人が個人的に語ってくれた物語だ。」でも、まあ、これも作り話だろうな。だって、本当に知り合いの話だったら、周りから人がいなくなりますよね。「あれだね、あの人には、うかつに喋れやしねえやね。てやんでえ」みたいな。村上さんの知り合いのピアノの調律師のお話ということになっています。彼はゲイなのですが、そのことで仲の良かった自分の姉と10年ほど音信不通になっていたのですが、あることがきっかけとなって姉に連絡を取ることになり・・・という話です。この話の中に出てくる書店のカフェっていうのが、居心地よさそうです。現実の世界では、ひなこは子供の頃から自宅で腰をすえてじっくり集中して本を読んでいたので、カフェで本を読むなんてことはしないのですが(気が散りそう)、そんな私ですら素敵に思えるというのが、村上さんの文章力です。今日のシドニーは雨降りです。では、ご機嫌よう!
2017年01月06日
おはようございます、ひなこです。本日の短編は、「蟹」です。これは、『回転木馬のデッドヒート』に収められた「野球場」という短編の中で登場人物の一人が書いていた小説を作品化したものです。http://plaza.rakuten.co.jp/fuyunohinako1964/diary/201609050000/これは、『めくらやなぎと眠る女』のために書き下ろした作品です。ですから、ひなこもこの短編集で初めて読みました。でも、「野球場」を読んでいるので、既知感がありました。「野球場」や「蟹」を読むと、もう蟹が食べられない!と思うデリケートな方もいるようですが、蟹好きひなこは全く平気でした。紅白で、タモリとマツコが(マツコがタモリのことを「お父さん」と呼んでいたので、タモリの娘役という設定なんだとずっと思って見ていたのですが、最後の方で「あ、日本って夫婦でも”お父さん”って呼ぶんだな。ということは二人は夫婦の設定だったのかも」と気づきました。どっちだったんだろ。年齢的には親子だと思うんですけど)「正月は蟹」って言ってましたけど、ひなこ的には、正月は数の子と、いずしかな。私はいずしは食べないけど、北海道の正月には不可欠なんじゃないでしょうか。秋アジ(鮭の種類)と大根を麹を入れて漬けるんですよ。私が小さい頃は、ハタハタでも漬けてましたが、今はハタハタは高値らしいです。今年のいずしは、早くから寒かったので、早めに漬けたけどがっつり凍ってしまったよ、と母は言っていました。私の出身地では、「鮭」という固有名詞はほとんど使いません。紅(べに。紅鮭)とか、時(とき。時知らず)とか、秋アジとかサーモンとか、もっと詳細な呼び名があります。アラビア語では、「らくだ」という単語だけじゃなくて、例えば1歳の雄はなんとか、2歳の雌はなんとか、みたいな名前があると聞いたことがあるのですが、それと同じことが鮭に当てはまります!それだけ、鮭が暮らしに密着してきた証拠でしょうね。だから、子供の頃って、鮭ってそんな好きじゃなかったんですよね。いつもそこにあるものだったから。でも、今は、テレビで、アラスカの熊が、秋に産卵のため川に帰ってきた鮭をとっ捕まえて食べているのを見ると、あー、美味しそうと思います。夫には、「これを見て”うまそう”という感想を述べるのはお前ぐらいだろう」と言われますが・・・。「熊と一緒に食べてくれば?」とも。でも、さすがに私は醤油が必要でしょう。わさびと白いご飯もあったらいいですねえ。包丁と箸も必要です。熊のようには食べれません。刺身といくら。あー、いいなあ。今は密漁になり捕まるので無理ですが、私が3歳とか小さかった頃は、早朝、川に行って、アラスカの熊のように、秋に川に戻って来たメスの鮭を捕まえて、そのイクラで朝ごはん食べれたんですよ。ああ、ワイルド北海道!では、ご機嫌よう!
2017年01月05日
おはようございます、ひなこです。今日の午前1時頃、シドニーで地震があったようです。ひなこの住んでいるところでは何も感じませんでしたが、南の方では、寝てる人も目が覚めるくらい体感できた模様。(日本のように震度なんとかなんていうのないですからねー)と、思ったら、今、フィジーで地震!の緊急ニュースが!全作品の短編はすべてご紹介しましたが、どうせだからこのまま続けちゃおうってことで、本日は「バースデイ・ガール」です。この作品は、村上さんが誕生日をテーマにしたアンソロジーを編纂した時に、編集者の要請にこたえて書いたものだそうです。「作家が何かのテーマでアンソロジーを組もうとするときに便利なのは、作品の数が足りなければ、自分でひとつ書いてしまえることだ。」(『めくらやなぎと眠る女』英語版イントロダクションより)ひなこは、『バースデイ・ストーリーズ』を読んでいなかったので、この短編をピンクの『めくらやなぎと眠る女』で初めて読みました。『バースデイ・ストーリーズ』は、英語のペーパーバックの装幀がリボンがついててかわいいんだよなあ。「僕」の友人である30過ぎの女性が、二十歳の誕生日に起こったことを話してくれるというお話です。この短編は、なかなかお気に入りです。アンチ村上春樹の方は、このラストのおいてきぼり感に苛立ちを感じそうですが。村上さんいわく、答えを差し出すのが小説家の仕事ではないそうですから。毎日、チキンを食べ続ける男性も出てくるし、酉年にふさわしいかも?自分の二十歳の誕生日を振り返ると、多分試験中でドタバタしてたんじゃないかな、くらいしか思い出しません。では、ご機嫌よう!
2017年01月04日
おはようございます、ひなこです。大晦日の今日の短編は、全作品短編最後となる「蜂蜜パイ」です。そういえば、ビートルズの歌に「ハニー・パイ」ってあるんですね。知りませんでした。蜂蜜パイって、どんな感じなんでしょうねえ。ちなみに、この↑イラストは、アップル・パイです。主人公である作家の淳平って、『東京忌憚集』の短編にも出てきますよね。どうやら二人は同一人物のようです。そういえば、桜田淳子ちゃんのあだ名、淳ぺーだったなあ。この、書籍化にあたり書き下ろされた作品に、村上さんは思い入れがあるらしく、「解題」では、ほかの作品よりも多くを語られています。読者の中には、淳平の姿に村上さんご自身を重ねる人もいたそうですが、それは違うと断言されています。「たしかにいくつかの共通する背景はあるものの、僕は淳平とはまったく違ったタイプの作家だし、違ったタイプの人間である。僕がここで書きたかったのは、僕自身の姿ではなく、むしろ「我々」の姿なのだ。」「この物語は淳平という小説家(内省的で、ジェントルで、いくぶん引っ込み思案なところがある)が、愛する女性の小さな娘のために即席の童話を作って聞かせるという構成になっている。でも、彼にはそのお話の正しい終わり方をうまくみつけることができない。それは、ある意味では彼の生き方そのものを暗示している。しかし、遠く離れた故郷の街で大きな地震があり、それは彼の人生にも震動を与える。彼はその街から遠く離れたいと思っている。そことは無縁に生きたいと思っている。でもその街は今でも彼の中にある。だからその震動は彼のところにまで伝わってくる。そして話の最後で淳平は童話の結末をようやく見つけだし、世界とのある種の和解に達し、その結果彼は人間として、また作家として、そこにある責務を進んで引き受けていこうと静かに決心をする。この部分は『神の子どもたちはみな踊る』という作品集においてはかなり大きな意味を持っている。」そうか、そういう意味がこめられていたのか。(ひなこ、全然くみ取ってなかったよ)なぜかというと、『ノルウェイの森』もそうなんですが、友達の元彼女、あるいは友達の元奥さんとかそういう女性との関係って私なんか拒絶反応を示してしまうので、この短編は人気があるようですが、私はそんなに好きじゃないなって思っていたのです。『神の子どもたちはみな踊る』は、2002年7月、"after the quake"というタイトルで英語版が刊行されています。2016年と共に、村上春樹全作品の短編集を読み返してみる企画はこれにて終了です。ついでだから、この後の短編も続けましょうかねえ。では、皆さま、良いお年を!ご機嫌よう!
2016年12月31日
おはようございます、ひなこです。昨日は、うちのトヨ子ちゃんの温度計で外気気温42.5度を記録し、夜も室温30度の世界だったので、寝不足です。というわけで、すっごく早起きした今朝でした。本日の短編は、「かえるくん、東京を救う」です。ひなこは、カエルが嫌いなので、パスです。だって出だしが、「片桐がアパートの部屋に戻ると、巨大な蛙が待っていた。」なんですよ。以上。先日、近所のスーパーの開店時間を調べてみましたが、その後はどうなっているのか、再度チェックしてみることに。本日(金) 7時開店 23時閉店 (土) 7時開店 22時閉店 (日) 8時開店 20時閉店元旦(月) 8時開店 22時閉店 (火) 7時開店 23時閉店 (水) 同上 (木) 同上 というわけで、通常営業時間になるのはいつなんでしょうか。毎日、微妙に変わる営業時間。12月24日以降、通常に戻りません。今日は、そばともち(あるいは、トッポギでも、白玉粉みたいなものでも)を買いに行き、一人ひっそりと年末年始気分を盛り上げたいと思います。では、ご機嫌よう!
2016年12月30日
おはようございます、ひなこです。スマスマ最終回が終了し、SMAPは解散しちゃったムードだった日本全国津々浦々。なんと中居君は、プロ野球を扱った自分の番組を、「S・M・A・P、 SMAP!」とデビュー曲Can’t Stop!!-Lovingで始め、番組内でもSMAPの曲使いまくりだったそうです。「解散するの31日だべ。まだ解散してねーべ?」ってことですね。中居君らしいな。本日の短編は、「タイランド」。ひなこの好きな短編です。更年期世代の、甲状腺の専門病理医である女性が、バンコクで開かれる世界甲状腺会議に出席し、終了後もタイに残って休暇を楽しみます。最初に読んだ時は実感できなかった更年期のホットフラッシュ。今ならわかるわー。って、そういう感想かいな。ひなこ、タイは空港しか行ったことないですが、タイの山の中の風景などを想像して楽しめました。冒頭の飛行機内の描写も好きです。話の中に出てくるホッキョクグマの話は、ノルウェイに行った時、ノルウェイのある作家から聞いた話で、それが気に入ったのでどこかに使いたいとずっと思っておられたのだそうです。また、甲状腺の専門医を主人公にしたのは、たまたま甲状腺の専門医と知り合い、話をする機会があったからだそうです。「世界甲状腺会議」なんてものが本当にあるのかと疑う方もおられるかもしれないが、これは実在する、とのことです。書いた後でその人に会議のところを読んでもらったら、「うん、だいたいこんな感じですよ」ということだったそうです。村上さんはタイに行ったことは一度もない、と「解題」を書かれた時点では仰っています。では、御機嫌よう!
2016年12月29日
おはようございます、ひなこです。今日の短編なんですが、ひなこは意味がよくわかりませーん。母子家庭で育った主人公が、ある日、実の父の風貌として聞かされていた特徴に一致し、年の頃合いも一致する男性を偶然見かけ、後をつけます。が、その人は忽然と消えてしまいます。私にとっては、「村上春樹さんが苦手な人って、読んだ後、こういう気持ちなのかもね」と想像できる作品です。以上。今日はクリスマス。(1月7日にクリスマスを祝うキリスト教徒の人々もいますが)昨夜は、夜遅くに近所でも、花火の音らしき騒音が沢山聞こえていました。銃声でなかったことを願います。戦後の日本育ちのひなこには、花火と銃声とタイヤがパンクする音の違いはわかりません。わかる人はちゃんとわかるようですが、私には全くわかりません。なんでも銃声は「バン!」と鳴った後に乾いた音がするらしいです。聞いたことないからわかんないですけども。一か月くらい前に、夫に「来月のお休みの時期、どこか行きたい所ある?」と聞かれましたが、「ない」と答えたので、お出かけの予定もなく、うちは、寝正月ならぬ、寝クリスマスです。でも、日本って、25日から、スーパーなんかは、すごい切り替えの早さで、年末年始仕様に様変わりしますよね。BGMだって、前日までとはいきなり変わって♪もういくつ寝ると~お正月~なんて感じになるんですよね。何年か前、ちょうど日本にいて、「すごい!」と感嘆しました。こっちは、クリスマスツリーが撤去されるのが、1月末か2月の頭あたりですよ。ははは。まあ、この時期、撤去作業の人員も集まらないと思いますがね。ひなこ、この時期は、アルバイトの思い出が蘇ります。ひなこが生まれて初めてアルバイトをしたのは、高1前の春休みでした。高校受験の合格発表も終わり、友達と「ヒマだよねえ。バイトでもしようか」という話になって、二人でとある書店にとびこみで行って「バイトしたいんですけど」と言ったら、次の日から来るように言われました。履歴書もなにも出しませんでした。私たち、高校生だと思われたんですね。で、春休み中は、その本屋さんでバイトしてました。なぜ、本屋にしたのか。きっと本屋なら親も納得するんじゃないかと思ったのでしょうね。高校生になってからも、友達はそのバイトを続けていましたが、私は新しい高校生活に慣れるのに忙しく、バイトどころではありませんでした。で、高1の秋のこと。クラスの男子が、「俺、しめ縄売りのバイト決まったぜえ」と宣言していたり、女の子が「あたしはKFC!」などと言っているのを聞いて、私も冬休みバイトしようかなと思い始めました。KFCなどのバイトは、うちの親は難色を示しそうだったので、地元で一番大きいデパート内の書籍売り場で、目についた一人のおじさんに「すみません。冬休みアルバイトしたいんですけど」と声をかけました。(実はその方はそれなりに偉い方だった。恐れ知らずの16歳)私の制服から、「ほお、君は、K高の子だね」と言われたので、「はい。どこそこ書店でバイトしたこともあるので、ちょっと聞いてみました」と自己アピールすると、「それだったら履歴書を書いて、この私の名刺を持って、総務部に行きなさい」とお名刺を頂きました。後で聞いたら、皆それなりのコネを使ってバイトをしているようでしたが、私はこの方の名刺の威力で採用になりました!どこが気に入られたのかは、よくわかりませんけどもね。(多分、学校ヴァリュー?)当時、クリスマスと言ったら親が子供にプレゼントを買ってあげる日だったので、私は急きょ設置された児童書コーナーのレジで、児童書を売る係となりました。北海道の冬休みは長いのですが、一生懸命働いて貯めた7万円でコンタクトレンズを買いました!翌年も、同時期に履歴書を出したら採用になり、この年は、おもちゃ売り場に配属になりました。おもちゃを買いに来た子供に「おばさん」と言われる度に、「おねえさんでしょ!」と突っ込みを入れていました。だって私、17歳ですからね。高3の時は受験だしバイトしませんでしたが、短大1年生の時も、冬休みは地元のこのデパートでせっせとバイトしてました。大学生になったら、新館と呼ばれるおされなビルの方に移動になって、婦人洋品売り場で、プレゼント用の皮手袋などの箱をせっせと包装したりしてました。この時期カレンダーを見ると、今でも、若い私がデパートで「いらっしゃいませ」と言っているような気がします。高1の時、確か30日と大晦日、「この来年の干支がついた箸を売って下さい」と急きょ作られた特設コーナーへ行かされました。もう一人の売り子は、同じ高校のいっこ上の先輩でした。売り場が違ったので、お互いにバイトしていることはその時まで知らなくて、びっくりしました。その先輩とは同じ部活動をしていましたが、話したのはほぼ初めてでした。「来年の干支がついたお箸、いかがですか~?」などと叫んでも、誰も買ってくれなくて、困っていたのですが、いきなり先輩が「福を呼ぶ箸ですよ~」と言うと、人が集まってきました。一人のおばさんが、「本当なの~?」と聞くと、先輩は真顔で「信じる者は救われます!」と答えました。隣にいた私は、「ひえ~」と思いましたが、なんとその出まかせトークのおかげで、それから箸はどんどん売れました・・・。あのデパート、社員食堂が充実してました。ランチタイムが毎日楽しみだったものです。では、ご機嫌よう!
2016年12月25日
おはようございます、ひなこです。「30年前は、土曜の午後から日曜日と、シドニーの店は閉まっていたものだった」と先日昔語りをしました。そのようにすっかり様変わりしたけど、スーパーは25,26,27日と三連休だろうと思っていました。でも、うちの近所のスーパーの営業状態をちゃんとネットで調べようと思って、チェックしたら、このような結果となりました。↓普段の通常営業時間は、朝6時から夜中の0時まで。(おお、そうだったのか!そんな朝早く、そして夜遅く、買い物に行かないから知らなかったぞ!いつの間に、オーストラリア人、そんな勤勉になったんだ!)昨日までは、通常営業。そして、本日24日(土) 朝6時から22時まで。閉店時間が早くなっています。 12月25日(日) 完全休業 26日(月) 朝8時から20時まで。 27日(火) 朝8時から22時まで。 28日(水) 朝7時から23時まで。 29日(木) 朝7時から23時まで。 30日(金) 朝7時から23時まで。ネットでは、1週間先までしか記載されていませんでした。30日の時点で、まだ、通常営業時間にはなってないですね。でも、なんでこう、じわじわと変えるんでしょう?働いている人も、頭がこんがらがって、出勤時間を間違えそうですよね。もっとわかりやすく、ズバッとした時間希望。なんか気持ち悪い。最近は、テレビのニュースキャスターなども、いつもと違う臨時の人がちょくちょく顔を出します。その番組の顔であるいつものキャスターは、夏休み中なわけです。日本だと、タモリさんが夏休みでいいともを一か月休むとか、ないですよね。(もう番組終わってるけど。アップデートされてない私)無責任とか言われそうです。労働基準法って芸能人にはあてはまらないのかな。最近、こちらのテレビでよく見るのが、テニスのオーストラリア・オープンのCMです。もう、そんな季節かあ。「オーストラリア・オープン=暑い!」の連想ゲームな私です。昔ありましたね、NHKで「連想ゲーム」。さて、本日の短編は、「アイロンのある風景」です。舞台となっているのは、茨木県の鹿島灘にある小さな町。神戸出身の三宅さんという男性が絵描きで、最近彼の描いた絵のタイトルが「アイロンのある風景」ということで、それがタイトルになっています。三宅さんいわく、それはアイロンであってアイロンではないそうですが。三宅さんは関西弁で話しています。たき火が趣味の三宅さんは、たき火のためにこんなところに流れ流れて住んでいます。流木がたくさん集まる場所なんだそうです。この話の中に、ジャック・ロンドンが出てきます。うちの旦那さん、ジャック・ロンドン好きですねえ。特に『リヴァー』という話。(だったと思う。また人の話をちゃんと聞いていない)私は、読んだことないです、ジャック・ロンドン。私があらすじを書くと、なんだか楽しい話に聞こえるかもしれないですが、楽しい話ではありません。北海道は大雪のようですが、こちらは今日も暑くなりそうだなー。では、ご機嫌よう!
2016年12月24日
おはようございます、ひなこです。気づけば、冬至も過ぎ、本当に年末ですね。まあ、こちらは夏至だったわけですが・・・。今日からは、『神の子どもたちはみな踊る』からの6作になります。ひなこ、これは単行本で持っていました。単行本が2000年2月刊で、新潮文庫化されたのが2002年の3月だそうです。前年の夏にまとめて書いて、雑誌「新潮」の8月号から12月号にかけて連載されたものだそうで、最後の「蜂蜜パイ」は、書籍化された時の書き下ろしだそうです。これらの6編の短編小説は、どれも1995年の2月に起こった出来事が描かれています。1月には神戸の大地震があり、3月には地下鉄サリン事件があったその二つの大事件の間という不安定な、そして不吉な月です。どの話にも、神戸の地震に関連性があるのですが、舞台は神戸ではありません。村上さんは、地下鉄サリン事件については、『アンダーグラウンド』と『約束された場所で』という2冊の本で、地下鉄サリン事件とオウム真理教団を扱っています。そのあとで、どうしても阪神大震災についての本を書いてみたくなったそうです。どちらかひとつだけでは片手落ちだという気がしたのだそうです。しかし、神戸の地震についてのノンフィクションを書きたいという気持ちにはどうしてもなれなかったそうです。なぜかというと、そこは自身が少年時代を過ごした思い出深い場所であるし、たくさんの知り合いもいる場所であるので、そこに行って本を書くために事実を集めて回るというのは気の重いことだし、あまりにも生々しいことだったのだそうです。また、オウム事件とは全く別の切り口でこの出来事を取り上げ、語ってみたいという気持ちもあったそうです。そこで、フィクション、短編小説の連作という形にしたそうです。また、物語の場所は神戸から遠く離れた場所に設定し、その地震がもたらしたものを、できるだけ象徴的なかたちで描くことにしたそうです。つまり、その出来事の本質を、様々な「べつのもの」に託して語ると決心したそうです。へえ、そういうことだったのかあ。と、今更ながら知る私であった。そして、もうひとつ特徴的なのが、これらの短編がすべて三人称で書かれているということだそうです。「三人称という語り口は、僕の短編小説のスタイルを多かれ少なかれ変えていったという気がする」と仰っています。(「解題」より)「UFOが釧路に降りる」に関しては、「解題」で触れられていないのですが、たしか『少年カフカ』で、釧路の高校生の女の子(今はJKって言うんですか?!)がこの作品について質問していて、村上さんは、”僕、釧路に行ったことあるんですけど、その時の風景とか描いてみたかったんです。”と仰っていたような気がします。東京で働いている主人公の奥さんが、地震の五日後、家を出て行ってしまいます。実家に電話をすると義理のお母さんが「娘はあなたと離婚したいと言っている」と言います。本人は電話口には出てきません。郵送されてきた離婚届に印鑑を押し送り返してから、2月に休暇を取ることにします。何をするという予定もなかったのですが、会社の同僚に釧路まで届けてもらいたいものがあると頼まれ承諾します。釧路の風景は、うまく描かれていると思います。寒々した感じが出てる。しかし、国内線だからそんなにセキュリティー検査は厳しくないかもしれないけれど、これが国際線だったら、他人から預かった得体のしれないものを運ぶというのは、絶対禁止だと思いますよ!シドニーで、日本人女性が知らない間に麻薬の運び人になっていて、長い間牢屋に入れられていたということも実際ありました。裁判の時に来たオーストラリア人の通訳が日本語が全然わかっていないとんでもないやつだったのが物事をより悪い方へと持って行ったのですけれど。この作品の中で、好きな文章があって、「どれだけ遠くまで行っても、自分自身からは逃げられない」と一人が言うと、主人公が、「そうだね。君の言うとおりだ。どれだけ行っても自分自身からは逃げられない。影と同じだ。ずっとついてくる」と言うところです。”ぎゃあ、もう何もかも嫌だあ!”と思って全てを捨てて逃げてみても、自分からは逃げられない、自分とはなんとか折り合いをつけてやっていくしかない、と。なるほどなあと思いました。『世界の終わり』で自分の影が重要な役割を果たしますが、普段自分の影について考えたことなんてないですよね。それって、結局自分自身について考えたことがないということにつながるのかなー。アンデルセンの影の話は、再販されることになったのかなー。では、ご機嫌よう!
2016年12月23日
おはようございます、ひなこです。すごく話題の「逃げ恥」、最終回だけちゃんと見てみました。が、私はあまり楽しめませんでした。中学生じゃないんだからさー、みたいな。あんな風にお互い敬語で他人行儀に話して楽しいのかな、とか。ガッキーはかわいいし、当たり役だと思います。星野源も当たり役だと思います。あれがかっこいい人だったら現実味がないですものね。彼の作った歌もキャッチーだと思います。でも、なぜ日本でここまで大人気なのか、今一つわかりません。多分私は、日本を出て、ずっと喜怒哀楽が激しい人々に囲まれて生きてきたので、この日本人の静かな喜怒哀楽が理解できないようになってしまったのかもしれませんね。一方、私が個人的に非常に盛り上がったのは、月曜日のスマスマで、1988年のMステに出た中居君が見れたことです!写真ではその頃のお姿を見たことがあったけど、動いて喋ってた高1の中居君!まだ芸能人じゃない、普通の男の子で、笑う余裕もなく緊張してた。あれは、お宝映像でしたわ。私、中居君より8歳年上なんですけど、なんか自分も高1の気分で、「この人が同じクラスにいたら好きになるよな、やっぱり」とか思いました。ははは。さて、本日の短編は、「めくらやなぎと、眠る女」です。これは既出の「めくらやなぎと眠る女」を短く書き直したものです。1996年5月に神戸と芦屋で朗読会を行ったそうです。(その収益は神戸市と芦屋市の図書館に寄付されたそうです)金銭的には微々たるものだし、とくに何かの役に立ったというわけではないけれど、その地域で育ったので、阪神大震災の被害を受けた街のために、わずかでもいいから自分のできることをしたいという気持ちがあったのだそうです。その時に朗読する短編小説として、舞台がちょうど神戸の山の手あたりに設定されている「めくらやなぎと眠る女」を選んだのだそうですが、一度に朗読するにはいささか長すぎるし、今ならこう書かないな、と思える部分もいくつかあったので、短く書き直したのだそうです。そのショート・ヴァージョンがこちら「めくらやなぎと、眠る女」です。ご本人の一番好きな自作短編小説のひとつとなっているそうです。この朗読会に行かれた方が言っていたんだと思いますが、確か一晩で書き変えたと聞きました。すごいなー。でも!私はオリジナルの方が好きです。読み比べると、短いこちらの方が、年を取った主人公が若い頃を振り返って後悔する気持ちみたいのが前面に出てくるのですが、そういうのが感じられないオリジナルの方が私はいいです。まあ、オリジナルの方を読み慣れてるというだけかもしれないですが。特に、短いこちら版で、入院している友達のガール・フレンドが、彼氏に向かって「それはあなたじゃないのよ」って言うところが気に入らない!高校生の時って絶対こんなこと言わないような気がするんだけど。オリジナルのように、なんとなく笑ってやり過ごすみたいな方が、高校生!って感じ。『レキシントンの幽霊』には、この他「沈黙」と「トニー滝谷」も収録されていましたが、全作品では既に別の巻に収録されているのでこの巻にはありません。というわけで、これで『レキシントンの幽霊』は終了です。『夜のくもざる』の後では、あっという間でしたね。次は、『神のこどもたちはみな踊る』になります。では、御機嫌よう!
2016年12月22日
おはようございます、ひなこです。昨日、ディッシュウォッシャーの洗剤がなくなったのでスーパーまでテクテク歩いて買い物に行ったのですが、通りにいつもより人も車も少なく閑散としていて、明らかにホリデイズな季節の雰囲気でした。ユーミンの歌にありましたよね。♪昔の彼に会うのなら~って。人も車も出払ったバカンス時なシドニーです。で、スーパーも、自分でピッとバーコードをスキャンする自動レジしか開いてなくて、人間のレジ係のいるキャッシャーはありませんでした。みんなお休み~。で、ガソリンからスイカまで、値段の高騰がすごいです~。それでも、まだ店が開いてるだけマシ。25,26,27日は、店も全部閉まっちゃうと思います。でも、30年前は、店が土曜日の昼から、日曜日、そして祝祭日は完全に閉まっていたので、それを思うとこの国も変わったなあと思います。30年前は、土日はチャイナタウンしか行くところがなかったですもの。今は、土日でも、ショッピングセンターとか全部開いてますものね。今日の短編は、「七番目の男」です。これは、「鏡」同様、人が集まって怖い話を語り合うという物語です。で、七番目に語る男の話がこれだと。これは、アメリカから帰国したあとに書いたものだそうで、『文藝春秋』1996年2月号に掲載されたそうです。とにかく怖い話を書きたかったそうです。「風の強い夜に、人々が集まっている。彼らは奇妙な話、不思議な話、怖い話を持ち寄っているらしい。七番目の男が立ち上がって、ゆっくりと自分の話を始める。不気味な予感の漂う話だ。僕らは黙ってその物語に耳を傾ける。-そういう話をそもそもは書きたかったのだ。」(改めてことわる必要もないと思いますが、カッコ書きの中は、村上さんご自身の言葉を「解題」から抜き出したものです。ひなこの文体とあまりに違う!)しかし、書き進むうちに、最初に予定していた怪談的な「怖さ」は、どんどん違う方向にそれていって、べつのものにかたちを変えていったそうです。「結局のところ僕がこの短編の中で描いたのは、人間の意識の中に存在する暗闇の深さなのだという気がする。それはどんな幽霊よりも、どんな悪鬼よりも恐ろしいものだ。」ホテルのいわくつきの部屋で人影を見ても、全然怖くなかったひなこですが、この「七番目の男」はずっと怖かったです。だからほとんど、読み返したことがないです。どこが怖いって、Kが笑いかけていたっていうところです。その顔がなんか浮かんじゃうというか、ダメでした。私の夫は、日本のじめっとした怖い映画が苦手です。たしか、オーストラリアのテレビでやった貞子シリーズの映画を一緒に見たのかな。「俺は欧米人の作った怖い映画は全く怖くないんだけど、この日本の怖い映画ダメだ!」と言ってました。女の怨念みたいのが、じとーっとしてる感じだからかなー。今日も暑くなりそうですが、そういえば、日本って怪談とか怖い話って夏にするものでしたね。小学生の頃、夏休みにテレビで「あなたの知らない世界」とかやってたよなあ。ユリ・ゲラーが流行ったのも小学生の時でした。「壊れた時計があったら持ってきて。直れと念じなさい!」と言われて、一生懸命テレビの前で念じていたら、母の壊れた腕時計が動き出したことがありました。ちびまる子ちゃんと同世代って感じだわ。オーストラリアに来てから、テレビでそのユリ・ゲラーさんがオーストラリアで地下資源を探す手伝いをしているのを見たことがあります。ヘリコプターに乗って「あっち行け、こっち行け」と指図してました・・・。まあ、そんな話はどうでもいいけど。では、御機嫌よう!
2016年12月21日
おはようございます、ひなこです。本日の読み返してみようは、ひなこのだーい好きな「氷男」です。寒そうな写真、って白くてなんだかようわからん。『レキシントンの幽霊』は、1996年11月に単行本が発売されていますが、単行本で読んだ記憶はないので、1999年10月に出た文春文庫で読んだんだと思います。でも、自分で買った記憶がないので、誰かに借りたのかもしれないですが、全然覚えていません。(もし借りて読んだのであれば、貸してくれた人覚えてなくてごめんね)ただ、読んだのが日本ではなくて国外で、この作品の主人公と自分が重なったというのを鮮明に覚えています。国際結婚をして海外在住のひなこには、身につまされるものがありました。村上さんもヨーロッパ滞在中に「あー、日本に帰りたいよー」と思ったことが度々あったんだろうな。どこまでも冷ややかな話であるというのも、好きな要素の一つです。これがトロピカルな話だと、ちょっと違いますよね。そういえば、先日、とっても暑くて寝られなかった夜、「氷男」を読んだら、涼しくなるかもと思って読んだけど、涼しくなりませんでした・・・。多分、来年中には見られそうな「水曜どうでしょう」の新作ですが、どうやら南半球に行くということだけが藤やんから発表があったようです。ひなこ、南半球在住ですが、まあ、オーストラリアは、既に車で縦断の旅という無謀なことをやっていますので、来ないと思います。ニュージーランド辺りが無難ですけど、どうでしょうですから、南アメリカ辺りもありかもしれないですね。それから、昨日は真田丸の最終回の余韻に浸ってましたが、実は「IQ246 ~華麗なる事件簿」も、日曜の夜、最終回でした。こちらは、なんというか、「一体、何だったんだろう」という感想しか持てず。非常に中途半端。これは、100%全くのコメディーとして鑑賞するものなのか?!織田裕二さん主演ということで、見続けましたが、織田さんも消化不良なんではないでしょうか。特にファンというわけではないけど、もし、織田裕二さん主演の大河ドラマが始まったらきっと見そう。私は見てなかったけど、日本で大人気の「逃げ恥」は、今夜最終回だそうです。原作の漫画の方がその後で、23日だったか24日発売の”月間KISS”で最終回だそうです。オーストラリアに住んでいると、なぜ契約結婚しなければならないのかというのが、いまひとつわからず。こっちだと、普通に「シェアメイト」で通るから。ムズキュンなどという言葉がはやっているようですが、そんなのお互い「腹を割って話そう!」と本音を話せばすむことなのでは?と私なんぞは思いますが・・・。年を取ると、そんなちんたらちんたら時間を無駄にできないんですよ。おほほ。魚釣りだって、若い時なら楽しいと思えたんだろうけど、年を取ると、そんなもの魚屋に行って魚買う方が絶対時間を有効利用できるだろう、などと思いますものね。最終回は、見ようかな~。では、ご機嫌よう!
2016年12月20日
おはようございます、ひなこです。本日の読み返してみようは、「緑色の獣」です。これは、次の「氷男」とワンセットで書いたそうです。雑誌「文學界」の増刊号(1991年臨時増刊)として”村上春樹ブック”を出すので、そのために書き下ろしの短編小説を書いてくれないかと頼まれて、1990年秋頃にふたつ一緒に書いたそうです。ヨーロッパから日本に戻ってきて、アメリカに移る前の時期ですね。なので、どちらの作品も、ヨーロッパでの生活の中から産まれてきた題材であるそうです。どうして、このような奇妙な話をふたつまとめて書くことになったのか、そこには具体的な理由のようなものがなくはないのだけど、今の段階ではそれについて詳しくは説明したくないので、しない。と「解題」に書いてあります。地の底から緑色の獣が出てくるという話です。主人公は、女性です。「緑色の獣」も「氷男」も、主人公は女性で、幻想的な象徴的な、救いのない話です。「緑色の獣」は、暴力的な話です。お前は女というものことをよく知らないんだ。という文章がありまして、なんでしょうねえ、女の怖さが描かれています。男の人にも、性根の腐ったやつはいるでしょうが、男の人って割と単純というか、女の人の方が屈折して邪悪だったりする人の割合は多い気がします。ひなこは、ものの考え方が男っぽいとよく言われる(ただ単純なのか?!)のですが、確かに、学生時代、女ばかりでねとーっとするよりは、男子の方がサバサバしていて楽だったかも。だから女友達も、サバサバ系の人が多かったですね。そういえば、聖子ちゃんが言ってたんですけど、「自分の性格は男っぽくて、竹を割ったような性格なので、歌手になって”ぶりっこ”と言われるようになった時は、すごく違和感があった」んだそうですよ。なるほどねえ。そして、一年間、見続けた「真田丸」が、昨日で最終回でした。面白かったなあ、「真田丸」最終回。徳川が勝つっていうのがわかっているのに、ドキドキしながら見れました。岡本健一は(役名じゃなくてすみません)あれからどうなったんでしょうか。この後ググってみよう。そういえば、大阪・堺に家康の墓っていうのが、あるんですか?中には、家康は実は大阪で死んでいたんじゃないかという説もあるようですね。大河ドラマの中では、佐助が暗殺した家康が替え玉だったということになっていましたが。もし、本当は本物が大阪で死んでたけど、それを隠して生きていたことにしていたのなら、徳川方の策があっぱれだったということですね!近藤正臣(これも役者名)が立てた策だったのだろうか。それから、千姫は、出戻ってあれからどうなったんだろう。これもググってみよう。では、また。ご機嫌よう!
2016年12月19日
おはようございます、ひなこです。再開、村上春樹さんの短編を読み返してみようシリーズ。今日から、『村上春樹全作品1990-2000 第3巻 短編集Ⅱ』になります。これが全作品の短編集、最後になります。収録されている作品は、『レキシントンの幽霊』と『神の子どもたちはみな踊る』からの作品です。表紙の装幀は、和田誠さんによる手描きのアメリカ東部ボストン、ケンブリッジ、レキシントン周辺の地図です。ひなこ、イギリスのケンブリッジなら行ったことありますが、アメリカのことはよく知りません。本日は、表題作である、「レキシントンの幽霊」です。これは、以前にも登場したことがありますが、村上さんご自身の経験談という形で語られるというストーリー展開です。というわけで、冒頭の最初の一文は、「これは数年前に実際に起こったことである。」というものです。でも、まあ、小説家の書く作品ですからね、それを鵜呑みにすることもないでしょう。巻末に収録されている「解題」によると、”アメリカ東部、ニューイングランドには幽霊が出ると言い伝えられている屋敷が少なからずあり、住民はある場合にはそれを誇りにさえしている。古い歴史のある屋敷にとって、幽霊というのは大事な資産のひとつになっているわけだ。いくつかの家を訪れてそのような話を聞かされて、幽霊についての物語を僕は書いてみたくなった。でもそれとはべつに実際に、奇妙な音楽(のようなもの)を真夜中に耳にした経験は僕にもある。”そうです。『スプートニクの恋人』、そして「人食い猫」にもそういう場面が出てきますね。私、これ好きです。外国を舞台にしている数少ない作品ですが、やはり舞台設定というのは大事だよね、と思わされます。レキシントンの古い大きなお屋敷というのが、想像力をかきたてます。「犬神家の一族」だって、「悪魔の手毬唄」だって、田舎の大きなお屋敷だからこそ怖いけど、あれが大都会の団地だったら興ざめですよね。元々は、雑誌「群像」1996年10月号に掲載されたそうですが、それは全作品掲載のものより短いショート・ヴァージョンだそうです。『ねじまき鳥クロニクル』の後で書かれたものになります。これを読んで思い出すのが、ある人がアメリカに出張で行って、”ホテルに置いてある家具は、全てイギリスから輸入したアンティークの家具”というのがうりのホテルに泊まったそうなんですが、家具と一緒に幽霊も輸入されてホテルに棲みついているという話です。その人も見たそうです。そういうのが好きな人は喜ぶでしょうが、その方は、そういう事情を全く知らずに泊まったので、「二度と泊まらない!」と言ってました。ひなこも、札幌の某ホテルでそれらしきものを見たことがあります。全然怖くなかったけど。格安料金でラッキー!と思ったら、いわくつきの部屋だったという・・・。まあ、日本の場合、大体自殺者があった部屋のようですが・・・。そういえば、残り半分のソファーの下掃除は木曜日に終了しました。でも!ソファーをよいしょと動かしたら、きれいなんですよ。”割と最近、掃除しました感”が漂っています。だから、ささっとすぐ終わりました。でも、私にはないんです、ここを最近掃除したという記憶が。うーん。掃除が簡単に終わったから、ま、いっか。では、御機嫌よう!
2016年12月18日
おはようございます、ひなこです。パンパカパーン!祝100回!の今日の読み返してみようは、「青が消える(Losing Blue)」です。これは、日本では未発表の作品で、全作品で初めてのお目見えとなりました。なので、当然ひなこも、全作品で初めて読みました。 元々は、1992年にスペインのセビリアで開催された万国博”EXPO ’92”を特集する雑誌のために書かれたものだそうです。この雑誌はかなり分厚いもので、イギリスのインディペンデント、フランスのル・モンド、イタリアのラ・レプープリカ、スペインのエル・パイスの各新聞が新聞別冊というかたちで共同でつくり、それぞれの言語で発行したそうです。その雑誌のために、ミレニアムの大晦日を舞台にした短編小説を書いてほしいという依頼を受けたのが1991年のことで、8年後の世界の話なので、多少近未来っぽい感じのものになったそうです。というわけで、日本の本や雑誌には掲載収録されたことが一度もなかったのだけれど、机の引き出しの整理をしていたらひょっこり出てきて、ちょうどいい機会だしと思って全作品に収録することにしたのだとか。これは、タイトル通り、世界から青という色が消える話です。これで、全作品1990-2000第1巻短編集を終わります。『夜のくもざる』が、超短編で作品数が多かったので、結構長くなりました。区切れよく第100回となった今日は、12月9日。この「青が消える」の中に、ジョン・レノンという固有名詞が出てきますが、昨日は彼の命日でした。どうして忘れないかというと、わたくし、その前日に夢を見たからです。当時、16歳でしたが、憧れの先輩が夢の中で私の前を歩いているのですが、誰かのLPレコード(時代を感じますねえ)を小脇に抱えていて、「一体誰のレコードなのかしら」と目を凝らしてじっと見ると、それはジョン・レノンのレコードでした。で、学校に行って、友達2人に「昨日こんな夢見た」と話して、家に帰ったら、ジョン・レノンが死んだというニュースが流れて、翌日友人に気持ち悪がられました。あれから、36年・・・。光陰矢の如しでございます・・・。では、ご機嫌よう!
2016年12月09日
おはようございます、ひなこです。本日の短編は、「ふわふわ」です。これは、村上さんが小さい頃飼われていた「年老いて大きな雌猫」について書かれています。この話は、子供向けに書かれたものだそうです。1998年に服飾関係の会社の発行する本(NUNO NUNO BOOKS FUWA FUWA 1998年5月刊)のために書いたそうです。服地の感触を表現するいくつかの言葉の中から、自分にあったものを選んで、それについて文章を書いてくれという依頼だったそうです。村上さんは「ふわふわ」という言葉を選び、小さな子供のころに実際に飼っていた猫の話を書いたそうです。その猫についていつか何かを書いてみたいと前々から思っていたのだそうです。そのあとで、安西水丸さんの絵を得て、いくらか長く書き足して絵本として刊行されたそうです。私は講談社文庫で持っていました。文庫化されたのは、2001年12月。私が読んだ後は、確か猫好きの友達のところへ行ったはず。村上さんといえは、比喩がとてもお上手ですけれども、この中で、とても印象に残っている、今でもしっかり覚えている大好きな比喩があります。冒頭に出てくる、「長い間使われていなかった広い風呂場を思わせるような、とてもひっそりとした広がりのある午後」っていうところです。隣の学校、夏休みになったんだけれど、始業、終業を告げるベルの音をリセットしていなくて、今も、生徒のいない学校にベルの音だけ響き渡っています。早く止めてほしい。では、ご機嫌よう!
2016年12月08日
おはようございます、ひなこです。『夜のくもざる』を離れて、今日の短編は「使い道のない風景」です。ひなこは、この全作品で初めて読みました。これは、小説ではありません。写真家の稲越功一さんの写真と組んだ本のために書かれたスケッチ的な文章だそうです。アントニオ・カルロス・ジョピンの”Useless Landscape”という題の曲(原題はポルトガル語だそうです)にインスパイアされて書いたそうです。この曲自体も好きだが、タイトルの不思議なざらっとした感触に強く心惹かれるところがあったそうです。この文章は、アメリカのニュージャージー州ブリストンに住んでいた時に書いたそうで、『ねじまき鳥クロニクル』を書いている途中だったそうです。あまりに長大な話なので、時々一息いれて休止期間を置いていて、気分転換に別の仕事をするようにしていたそうなのですが、この作品はそのような休止期間中の副産物だそうです。全作品収録にあたって、少し手を入れたそうです。これを読んで思い出したことを書きます。ひなこが、英国一周貧乏一人旅をした時、道中で出会った日本人の同じく一人旅をしていた人から聞いた話です。奇遇にも、村上春樹さんと同郷の方だったんですけども、イギリスに来ても、自分が外国にいるという実感が全然持てなかったそうなのですが、とある時、とある駅にあるカフェでちょっとお茶を飲みながら一休みしていたら、お店のBGMで10ccの曲が、♪I'm not in love~と流れてきたんですって。そうしたら、隣に座っていた、でぶったダサい中年のおばちゃんがそれに合わせて、流暢な英語で一緒に歌いだしたんだそうです。それを聞いて、初めて「あ、自分は今、異国にいるんだな」と感じだそうなのです。だって、日本だったら、デブのダサい中年のおばさんが流暢な英語で10ccは歌わないですからね。メルボルンでは、ストーム・アスマと呼ばれる、嵐の時の喘息で人が亡くなったりしています。(それも若い人が多い)強風で舞い上げられた花粉やダストが原因らしいですが、そんなの初耳で怖いです。シドニーは、ここ数日、パラパラ雨が降ったりしています。湿度が高いです。では、ご機嫌よう!
2016年12月07日
おはようございます、ひなこです。本日のひょひょいのひょいは、「夜中の汽笛について、あるいは物語の効用について」です。これで、『夜のくもざる』からのひょひょいのひょいはおしまいです。ということで、最後は、くっだらないナンセンスではなくて、村上春樹氏の本領発揮というか、”本気出したった!風”の英語からの翻訳小説っぽいものです。若い頃、すっごく好きでした、これ。『夜のくもざる』は、文庫を持っていたのですが、1998年3月新潮文庫刊とのことですから、わたくしひなこ、34歳くらいだったのかしら?34歳っておばさんでしょう?と思う方もおられるでしょうが、今より20歳近く若かったわけですからねえ、まだちょっと、心の中には「少女の気持ち」が残っていたんでしょう。はい、このひょひょいのひょいに出てくるのは、「少女」と「少年」です。登場人物に名前がない、っていうのも、初期村上作品の大きな特徴でしたよね。今も美しい文章だとは思いますが、すっかり少女の気持ちをなくしてしまったのでねえ。ははは。おばさんになったので、「こんなの机上の空論というか、紙の上の夢物語だよ」などと、現在は冷めて思ってしまいますが。いやね、若い頃は、誰かが結婚するー、とか、誰かに赤ちゃん生まれたーとか聞いたら、純粋に「よかったねえ、おめでとう!」としか思わなかったですけどもね、こう年を取ると、結婚して幸せだったはずの二人が離婚するのも目にしたし、生まれた赤子がその後成長して、親にとんでもない苦労をさせているのも見たわけですよ。だもんで、最近はそういうめでたいニュースを聞いても、若い頃のように単純に「おめでとー!」とは思わないですね。「まあ、これから色々あるだろうけども、うん、がんばってね」ぐらいの気持ちというか。それ同様の気持ちをこのお話に対しても持ってしまうわけです。すみません。年を取ると懐疑的になるんでしょうかね。というか現実的になるというか。でも、文章は美しくて今でも好きですよ。書いた方の村上さんは、これを書かれた時、46歳くらいだったのかしら。46歳でも、少女と少年の気持ちを持ち続けられる、というのが、やっぱりすごいですね。では、ご機嫌よう!
2016年12月06日
こんにちは、ひなこです。ちょこっと掃除をしてたら昼過ぎましたー。・・・。今日も、暑いです・・・。ヘロヘロ。こちらは、これから夏休みの季節です。うちの隣の学校(私立)も、今日から夏休みに突入したようです。公立学校は、来週いっぱい登校するようですが。といっても、先生も生徒も気分はもう夏休みで、休んでる子も多いだろうし、学校に行ってもたらたらしてそうですけど。新学年が始まるのは、来年の1月30日からです。本日のひょひょいのひょいは、「真っ赤な芥子」です。これって、♪母さんお肩を叩きましょからインスピレーションを得て書いたものと思われます。庭に咲いている真っ赤な芥子が、はははと笑い出し・・・という話です。今日は月曜日。昨夜の「真田丸」と「IQ246」を見ないと。では、御機嫌よう!
2016年12月05日
おはようございます、ひなこです。昨日作ったシュークリーム。クリームがはみだしてますけど・・・。ドンマイ、ドンマイ!ちなみにこれは英語のDon't mindですね。でも、オーストラリアの日常会話では、(It) Doesn't matterを使うかなあ。本日のひょひょいのひょいは、「嘘つきニコル」です。サザンの歌に出てきそうな雰囲気ですが、嘘つきニコルは、神宮前2丁目に住んでいる、上から下までれっきとした日本人だそうです。まあ、嘘をつく人は信用できませんね。岡崎体育の歌詞に、アバウトにしか覚えていませんが、朝からテレビで国の偉い人が謝ってる(国家ズールズル)とかなんとかいうのがあったなあ。明日はまた暑そうなんですけども。先日の暑さで、コウモリが木から落ちて転がっているのを見かけるかもしれないけど、ばい菌いっぱいだから触れないように、っていうニュースがあったそうです。今年は、コウモリが大繁殖してるのかしら。うちにまで来るくらいだから。では、また。ご機嫌よう!
2016年12月04日
おはようございます、ひなこです。・・・。昨日は、暑かったです。トヨタの温度計で、外の気温40、5度になってました。昼過ぎに2階の洗面所の水の蛇口を開けたら、熱湯で手が洗えませんでした。火傷しそうなくらい熱かったです。夜になっても、台所の水道の水がぬるま湯みたいだったし。今は涼しいですが、今日はシドニーの人々はぐったりしてるんじゃないかなあ。今日のひょひょいのひょいは、「激しい雨が降ろうとしている」です。これは、ボブ・ディラン氏の歌のタイトルのようですね。これを書いている時にボブ・ディランのグレイテスト・ヒッツを聴いてらしたそうで。内容は、全く雨に関係ない話です。これは、自分の若い頃の実話について書かれたもので、ナンセンス続きの後では、ほっとする村上春樹節です。先日、スーパーでなんとなく買ったスィック・カスタード・クリーム1リットル。(日本の牛乳パックのようにテトラパックに入っている)早く食べないと賞味期限になっちゃうなあ。今度こそシュークリームにしようか。イタリアンビスケットがあれば、ビスケットを敷いて上からカスタードをかけてフルーツを散らせたりできるけど、買い物に行く元気がない。↑イタリアン・ビスケットが、カスタードの水分を吸って、スポンジケーキのようになって美味しいんですけどね。余談ですが、こちらの人はコーンフレークに牛乳を使うので、プラスチック容器に入った牛乳を、2リットル、3リットルで買うのが普通です。だから太るんだよなあ。うちは夫が最近オーガニックの牛乳を買うようになりました。昨日は、オーストラリア製のオーガニック麺、はくばくの冷たい茶そばをつるつる食べて、涼んでいましたが、今日は料理しないとなあ。(夫は、おととい作ったシー・パーチのアクア・パッツァもどきを食べました。シー・パーチは日本語ではスズキだそうです。白身の魚です。北海道では食べないです)では、また!御機嫌よう!
2016年12月03日
おはようございます、ひなこです。今日は、暑いです。昨日の「明日の天気予報」で、暑くなるのは知っていたんですけど、もう朝から既に暑いです。鳥さんたちも、朝から水浴びしてますよー。(うちの裏庭を通り道にしている猫さんのために水を置いておいたら、鳥が水浴びするようになった)ヘロヘロ。本日のひょひょいのひょいは、「もしょもしょ」です。ぼちょぼちょに良いことをしたら、もしょもしょが「どうも先生、先日はぼちょぼちょがなんかえらいお世話になったちゅうことで」とやって来て、お礼にとくりゃくりゃを置いていきます。主人公の僕は標準語ですが、ぼちょぼちょともしょもしょは、関西弁です。早く新作読みたいな。御機嫌よう!
2016年12月02日
おはようございます、ひなこです。昨日、新潮社からメール来ました!来年2月に村上さんの新作長編出るそうですよ!原稿用紙2000枚の全2冊!うっひょー!翻訳されたりエッセイ書かれたり、お忙しそうだったのに、ちゃんと本業の小説も書かれてたんですねえ。内容については、これからおりおりメールでお知らせしますと書いてありました。さあ、1Q84とは関係あるのか、ないのか!もうあれですね、年を取ってきたから、一から新しい話より、1Q84がらみの方がとっつきやすいかもしれないです。村上さんは私より15歳年上であられますから、書く側もそういう風に感じたりしないのかな。って、お前と一緒にすんなや、と言われそうですが。新しい年の楽しみができました。先日、中国人のお店で豆腐と納豆を買った時のこと。レジで並んでいる時に、ふと視線を上にあげると、レジの後ろの棚の上の方に、炊飯器が陳列してあるのを発見!前からあったのかなー。どれも日本の会社のものなので、200ドル以上しました。下ばかり見て歩いていると気分が落ち込むから、上見て歩け!って言いますけど、ひなこが発見したものは、炊飯器でしたぁ。今日のひょひょいのひょいは、「天井裏」です。天井裏に小人が住んでいると妻が言い出し・・・、という話です。なんだか、NHKドラマ「漱石の妻」の夫婦の会話みたいで、私の頭の中では、尾野真千子と長谷川博己になっています。昨日苺の花が咲いたと言いましたが、裏庭にあるザクロの木も、ちょっと前まで花盛りだったのですが、昨日見てみたら、実がつきだしていました。むひゅひゅ。と食べるものばっかりですが、天井裏→裏庭という裏縛りということで。では、今日はここまで。ご機嫌よう!
2016年12月01日
おはようございます、ひなこです。昨日お伝えした盗難されたお猿の父さんは、無事発見され、父、母、俺、妹の4匹は無事リユニオンを果たしたそうです。よかった、よかった。本日のひょひょいのひょいは、「インド屋さん」です。富山の薬売りを彷彿させるインド屋さんです。と言っても、今の若い人知らないか。ひなこが子供の頃は、薬と言えば富山の頓服飲み薬でしたけれどもねえ。紙風船とかもらったりして嬉しかったものであった、富山の薬屋さん。本当におじさんが富山から来てたのかは知らんけど。いちごの花が咲きました。ピンクの可愛い花がいくつも咲いたので、苺もたくさんなりそうです。花束から採った種は、案の定芽を出しませんでした。あれー。生姜を酢と塩に漬けたのは、美味しく食べてます。では、御機嫌よう!
2016年11月30日
おはようございます、ひなこです。今日のひょひょいのひょいは、「動物園」。これもナンセンスと言えばナンセンスなんですが、この中で、好きな文章があります。”日曜日の動物園というのは、生命と意識というものについて僕らにとても多くのことを示唆するんです。僕らの意識を支えているいちばん大事な要素は記憶なんです。僕らの意識というものはそれらの記憶の収納様式とアクセス能力によって規定され、区分されることになる。”動物園といえば、シドニー郊外の動物園から世界一小さな猿ピグミーマーモセットが盗まれたそうです。赤ちゃん猿2匹は見つかったけれど、お父さんはまだ行方知れずと昨日のニュースでは言ってました。この猿は夫婦で子育てをするので、母子家庭だとお母さんが育児疲れするのではないかと言ってました。ペットとして高値で売れるらしいです。23歳と26歳の兄弟である犯人は通報情報を元に逮捕されました。日本で、こちらの鳥、コカトゥーが70万円ほどでペットとして売られているらしいと聞いたことがあります。それ以来、コカトゥーが群れなして飛んでいるのを見ると、かなりのお値段だわねえとか思います。まあ、捕まえられませんけどね。最近、うちのドライブウェイにあるヤシの木にコウモリがやって来るようになりました。今までそんなことはなかったのですが・・・。夕方以降、夫は「俺はコウモリは大嫌いだ!」と追い払いに行きますが、またすぐ戻ってきます。たまにキッキと甲高い鳴き声も聞こえます。吸血コウモリではなくて、フルーツバットだと思いますが、あんまり気持ちよくないです。ネットを調べたら超音波を発するコウモリ除けの器具などもあるようです。それからコウモリはミントの臭いが嫌いだそうです。(と夫に教えたら、あんな木の高いところにどうやって届かすねん!とつっこまれましたが)磁石も嫌いらしいです。日本のサイトにも、コウモリ駆除について書かれているサイトがありました。私、北海道出身だから日本にコウモリがいるなんて、考えてなかったなあ。あ、群馬でコウモリ見たことあったな。ホテルの網戸に何かいて、蛾?と思ったらコウモリだったという。怖い、怖い。お猿のお父さん、早く見つかるといいなあ。では、また。ご機嫌よう!
2016年11月29日
泣かす 踊らす 音楽聴かす 窓にもたれさす 倒れさすおはようございます、ひなこです。今日のひょひょいのひょいは、「能率のいい竹馬」です。これはただの馬やがな。竹馬ちゃうで。この中に、小林ヒデオという固有名詞が出てきますが、それで思い出しました。村上さんの『雑文集』という本の中で、「短いフィクションー『夜のくもざる』アウトテイク」という章があり、「愛なき世界」、「柄谷行人」、「茂みの中の野ネズミ」という3つが載っています。「愛なき世界」は、あまりにも意味がない(ように思えた)ので、ご自分で載せないことにした作品だそうです。でも、もうなんだっていいやと開き直って雑文集に収録されたのだとか。「柄谷行人」(からたにこうじん)の方は、ご自身は載せてもよかったんだけど、柄谷氏のファンである担当女性編集者に、「こんなの冗談にもなりません。まったくもう!」と、あっけなく却下されてしまったそうです。多分、岡みどりさんでしょうか。「茂みの中の野ネズミ」は、中国語か韓国語で、『夜のくもざる』が翻訳出版された時に、こんな本、訳して売れるのか、と不安だったので、いつもは序文なんて書かないのだけど、サービスして書いた序文だそうです。小林秀雄さんの「考えるヒント3」という本の中で、”効率のよい竹馬”という言葉が出てくるそうです。http://yourei.jp/%E8%83%BD%E7%8E%87%E3%81%AE%E3%81%84%E3%81%84ここを開いたら、岡田君の能率手帳のCMの動画があって、何をするためにこのサイトに来たのかをすっかり忘れてそれをまず見てしまったひなこでした。村上さん、多分この本をお読みになって、この言葉が気に入ったのでしょうね。この作中にも、「小林ヒデオの文章の中に能率のいい竹馬という言葉がでてくるのを、ひょっとしてあなたはご存知ないのですか」という文章が出てきます。小林秀雄さん、国語の教科書で読んだ気がしなくもないですが、柄谷行人さんのことはよく存じ上げておりません。岡崎体育の動画を見まくっていたら、歌詞の中に、♪風は何も教えちゃくれない~というのがありました。村上春樹ファンの私としては、『風の歌を聴け』と言われても、風は何も教えちゃくれないよということか、とまずパッと頭に浮かびましたが、これはボブ・ディランの歌の”風の中に答えはある”の返事かもしれないですね。なんか、ハマっちゃったなあ、岡崎体育。BASIN TECHNOのTシャツ買ってもいいよ。と思ったらほぼ売り切れとったが・・・。では、ご機嫌よう!
2016年11月28日
こんにちは、ひなこです。昨日、フィッシュマーケットで買った天ぷら粉を使ってエビの天ぷらを作りました。天ぷらを食べたのは、すっごく久しぶりで、何年ぶりだ?という感じでした。年なので、天ぷらはもたれるし、日本に帰った時も、親が老齢なのでもう天ぷらとか食べないですしね。でも、昨日のエビの天ぷらは美味でした。で、昨夜の残りのエビの天ぷらで、朝昼兼用に天ぷらそばを作って食べていたら昼過ぎましたー。”日曜のブランチ”などと呼ぶには、地味すぎる天ぷらそばでありました。ひょひょいのひょいですが、末広がりの88回目は、「グッド・ニュース」です。そういえば、こちらで、住所に8がついている家は、中国系の人々が高値で買ってくれます。縁起が良いと言って。これは、ちょっと筒井康隆テイストが入っている気がします。毒があるっていうか。最近暑い日があったので、ヨーグルトとマンゴーをミキサーで混ぜて食べていました。ひなこの最近のニュースは、「岡崎体育、ちょっといいかも」。くるねこ大和さんのサイトの漫画内で、くるさんが鼻歌歌ってたんですよ。で、コメント欄から岡崎体育さんの「MUSIC VIDEO」という歌だと知りまして。先週くらいに橋幸夫の「潮来笠」(いたこがさ)の替え歌歌ってたのは、すぐ原曲が分かった世代の私ですから、岡崎体育って誰やねん?個人名なのかバンド名なのかもわからんがな状態でしたが、名前が気に入ったので、ちょっとググったら、結構好きかもしれないです。MステのVOICE OF HEARTも笑った。お前は芸人か!みたいな。しかし、くるさん、私に比べたら若いのに、どうしてこんな昔の歌知ってるんでしょうねえ。親や祖母から聞いたのかな。(大泉洋ちゃんも若いのにどうしてこんな歌知ってるんだろうと思うことあるけど、父親が良く歌ってたとか言ってたの聞いたことある気がする)昨日なんて、潮来花嫁さんの替え歌でしたからねえ、くるさん。では、また。ご機嫌よう!
2016年11月27日
おはようございます、ひなこです。東京の11月の積雪は、観測史上初だったそうですねえ。私、何年か前に北海道に4月中旬に帰った時、千歳空港で雪になりましてねえ。「あなどれないぞ、北海道!」と思いましたよ。だって成田は気温が20度以上で、桜が満開だったんですものー。その時の写真。こん時、すっごく寒かったですよ。ポケットに手をつっこみ震えました。年末年始に帰省する時なんかは、それなりの覚悟と共に、暖かい服装で帰るじゃないですか。でも、「4月も中旬だしー、成田じゃ桜満開だしー」と油断してたら、これですもの。涙目でした。今日のひょひょいのひょいは、「牛乳」です。牛乳売りのおばさんの独白みたいなかんじです。てやんでえ言葉だったら、落語になりそうな感じです。数年前のオーストラリアの牛乳のテレビCMを思い出しました。一人の男性が牛乳を買いに行くと、店番の不愛想なおばちゃんが老眼鏡の奥からじろっとにらんで、「あんた、どんな牛乳が欲しいんだ?カルシウム増量、ローファット、スキムミルク(とかなんとかすごい速さで色々まくしたてる。昨今の色々な名前のついた牛乳を揶揄している)」「あの、昔ながらの普通に美味しい牛乳でいいんですけど・・・」「じゃあ、これだね」とCMの牛乳を差し出す、というものです。ヘナで髪を染めたのはいいんですが、未だにシャワーの後、バスローブに薄茶色のシミはつくは、ヘアーブラシは茶色くなるは、枕の上に敷いているタオルに色はつくは、大変です。ぶつぶつ。文句ばっかり言うと、英語で言うところの、grumpy old womanという感じですが。では、ご機嫌よう!
2016年11月26日
おはようございます、ひなこです。昨日は、これを短く切り上げ、プリンを作りました。覚書に簡単レシピを書いておくと、型にバターを塗る。私はカップケーキが12個できる型で作りました。カラメルは、砂糖半カップと水大さじ2を鍋に入れて色づくまで煮詰める。で、それを型に入れる。固まって均等にならなくても問題なし。卵6個とコンデンスミルク1缶(日本と容量が違うのかな。たしか、250mlだったと思うけどうろ覚え)、そのコンデンスミルクの缶2杯分の牛乳をボウルで混ぜる。それをこしてから、型に入れ、140度のオーブンで50分ほど蒸し焼き。(天板に水を張る)この量だとカップケーキ型に全部入れても、たまご液があまり、他の容器に2つほどカラメルなしで入れ、それは鍋にお湯をわかしてそこで蒸し煮にしましたが、ちょっと目を離しているすきに、固くなってしまった・・・。こちらが、オーブンで作った方です。と、こんなことをやっていたら牛乳がなくなったので、買いに行きました。昨日紅白出場歌手の皆さんが発表になりましたね。SMAPの名はありませんでした。その代わりと言っちゃあ身もふたもないですが、KINKIが出るようです。本当に、ジャニーズ事務所の好き勝手という感じがいなめませんねえ。さて、本日のひょひょいのひょいは、「ストッキング」です。よろしいですか、想像してみてください。で始まり、十五秒で答えてください。ちくたくちくたく。で終わる話です。そう言われると、「ええええ、何だろう」と焦ってしまうひなこです。数日前から、二コタでPコインのもらえるゲームが増えました。まあ、そんなゲームは普通やらないんだけど、その中に「スクールオブクイズ」というのがあって、それはクイズなので、結構好きです。それも10秒以内に答えないとだめなので、焦ります。レベル1は簡単なので、10問全問正解のボーナスポイントももらえるけど、レベル2になると全問正解は未だです。先ほど初めてレベル3に到達しましたが、レベル3は間違ったらそれで終わりというサドンデスでしたから、2問目でゲーム・オーバーになりました。東京は、積雪が観測されたとか。きっと大騒ぎなんだろうなあ。北国の人間としては、そんなほんの少しの雪が降ったくらいで、と思いますが、転ばないように気を付けて歩いてくださいね。では、御機嫌よう!
2016年11月25日
おはようございます、ひなこです。東京では雪が降ったようですが、こちらは暑くてへろへろしてましたが、昨日、午後4時くらいになって急に涼しくなって、雨も降って、昨夜は熟睡しました。今朝も涼しいです~。今日のひょひょいのひょいは、「留守番電話」です。鳥山恭子さん。オガミドリさんとして、「ビール」に出てきた人とは同姓同名の別人のようです。ここでは、母親とは同じ家に住んでいないようですから。なかなか面白いお話です。私も留守番電話って好きじゃないんだよなあ。なんかむなしくなるというか。今日は短く、ご機嫌よう!
2016年11月24日
おはようございます、ひなこです。本日のひょひょいのひょいは、「大根おろし」です。ラクダ男が出てきます。ラクダ男?うーむ、ひなこは羊男さんの方が好きです。ラクダ男と大根おろしがどういうつながりがあるのか?それは、読んでのお楽しみ。くだらないっちゃあ、くだらないですが。今日も暑いです。へろへろ。オーストラリアの小学校では、オーストラリアの四季として、「9月から11月は春、12月から2月は夏、3月から5月は秋、6月から8月は冬」と教えています。それにならえば、まだ夏じゃないのに!まあ、国土の広い国だし、地域差もあるし、そんな簡単に区分けできるとは思えないのですが。明確な四季の区分というのがそもそもあるのかという気もしますし。そして、今朝のニュースの見出しに、ロシアが北方領土にミサイル配置などという文字が。うーむ。うーむ。よく、日本は島国で、陸続きで国境を有する国とは違うみたいなこと言うじゃないですか。でも、ひなこ、根室の納沙布岬で、肉眼で、ロシアの軍艦、そしてその後ろの島の姿を見た時、「なんだよ、国境、こんな身近にちゃんとあるんじゃねえか!」と驚きました。安部さんは、世界で一番のりでトランプ君に会った!とはしゃいでいましたが、なんというか、節操がないというか、信念がないというか。と思ったのですが、いや、これは、たとえ何があろうと、誰がトップだろうと、日本はアメリカと一心同体ですという信念の表明だったのだなと気づきました。戦争に負けたからとあきらめるしかないんでしょうかねえ。北海道、ロシア領になるのかなあ。アメリカは守ってくれないと思うなあ。うーむ。では、ご機嫌よう!
2016年11月23日
おはようございます、ひなこです。昨日も暑かったんですが、今日は更に暑くなるようです・・・。家の中より外が暑いので、現在もびしっと窓を閉め切っています。午後は、きっと夫が冷房フル稼働させるんじゃないでしょうか。今朝、福島で地震があったようですね。こちらのテレビでも「津波、津波」と臨時ニュースをやっていました。昨日、初めて、頭全体にヘナ染めをしてみました。しっかりもの主婦は、家で一人で自分で染める。夫には、「そんな数本の白髪のためにそこまでする必要があるとは思えない。全く女というものは」と言われましたが、温度が高い方が染まるようなので、暑い日に染めたらいいかなと思って。頭は冷えて涼しくなるし、日曜の残りものがあるからごはんも作らなくていいし、頭をシャワーキャップとタオルで覆って、自転車をこぎ、「真田丸」と「IQ246]を見ました。白髪染めとは関係ないけど、地肌がすっきりになりました。この爽快感は、頂き物の死海の泥で頭の地肌を洗った時の爽快感を思い出させます。やはり自然のものって良い感じ。本日のひょひょいのひょいは、「構造主義」です。これは、手紙形式になっていて、”拝啓”で始まり、”敬具”で終わります。手紙の内容は、主に六本木について書かれていて、構造主義については、特に触れられていませんが、最後の最後にこの単語が出てきます。では、また。ご機嫌よう!
2016年11月22日
おはようございます、ひなこです。これは、私が焼いたシュークリームの皮でございます!昨日の集いのデザート用に焼きました。最初は、カスタードクリームも作ろうかと思ったんですが、アイスクリームをはさめて、お茶を濁しました!私の父が見たら(元職人)、その1 焼きがあまい! (もっとちゃんと焼き色がつくまでオーブンで焼け!)その2 形が不ぞろいでこれでは売り物にならん!(どうして同じ大きさにしない!)ゆえに、当然やり直し!とダメ出ししそうですが、私としては、「この私がシュークリームのシューを作ったなんて、自分で自分をほめてあげたいです」という感じです。自己満足。今日のひょひょいのひょいは、「ことわざ」です。これは、関西弁で書かれています。さすが関西人、ネイティブですから、とてもお上手です。こて~って言葉は、使わないですよね、標準語とか、北海道では。北海道には、オクラホマという北海道大学中退の関西人二人のコンビがおります。やっぱり札幌であの言葉で話されると当然目立つし、おもろない人でもなんやちょっとおもろい人に道民の耳には聞こえると思います。私も札幌のバイト先で、「あ、あなた関西の人ですね」と言ったら、「今ぼく~、標準語でしゃべてるから、わからんはずなんやけど」と言われ、「いや、それバリバリ関西アクセントですから」と言った記憶があります。多分北大の人だったんだろうなあ。北海道から見ると、京都、奈良、神戸とか憧れますけど、向こうから見ると北海道憧れちゃうのかなあ。この作品には思い出があって、会社の同僚で、関西ラブ!な関西人の人がいて、「村上春樹、すかしててよう好かんわ」と言っていたので、「でも、村上春樹さんも、関西人ですよ」と言ったら、「嘘やん」と信じてくれないので、「関西弁で書いてる話だってある」と私が言ったら、「ほんまに?なんていう話?」と聞かれて、「『夜のくもざる』って本の中の「ことわざ」です」と答えたら、「そら、読まなあかん!」と言ってました。と、私が怪しい関西弁を使うと、本場の大阪人の方などに、「いや、ひなこさんの適当関西風言葉、めっちゃかわいいで」とかバカにされて笑われますが。では、ご機嫌よう!昨日は疲れた。
2016年11月21日
おはようございます、ひなこです。遠藤が白鵬に勝ちましたねえ。豪栄道も頑張ってます。横綱になってもらいたいものですねえ。本日のひょひょいのひょいは、「ビール」です。編集者のオガミドリこと鳥山恭子さんが主人公です。これは、明らかに文藝春秋で村上さんの担当だった岡みどりさんから発想を得たんだと思います。岡さんは、2010年夏、50代半ばにしてガンで亡くなられ、彼女への感謝と追悼の意味も込めて、『色彩を持たない田崎つくると彼の巡礼の年』は、文藝春秋社から出版したと聞きました。この全作品の編集も彼女がフリー時代に担当されています。村上さんとの最後の仕事は、『夢を見るために僕は毎朝めざめるのです』というインタビュー集で、私は読んでいませんが、この本のあとがきかなにかで、村上さんが彼女に対する気持ちを書かれているらしいです。岡みどりさんは、平凡社時代、安西水丸さんの部下で、「太陽」の編集者だったそうです。そんな縁で、岡さんと水丸さんと村上さんの3人で、工場見学に行ったりしたそうです。そんな昔からのつきあいだから、こんな作品も気軽に書ける間柄だったのでしょうね。岡さん、水丸さんと相次いで亡くなられ、村上さんは相当堪えたでしょう。彼女が担当した村上さんの本というのは、翻訳も含め多数あるそうです。カルタの本、回文の本、工場見学の本、するめクラブの本、「走る時に」の本も、全部、岡さんが編集者だったそうで、「変な本が作りたかったら、岡さんのところに行け」というのが村上さんの鉄則だったそうです。とても小回りの利く有能な編集者で、村上さんにとってはずいぶん貴重な存在だったそうです。翻訳の「心臓をつかれて」、グレース・ペリー、ティム・オブライエン、カポーティーの作品なども彼女が編集者だったそうです。若い頃は、「オリーブ」と呼ばれていたんだけれども(私と一緒やな)、年とともにふっくらしてきて(私と一緒やな)、いつも「ダイエット!ダイエット!」と言っていたそうです。他に村上さん担当の編集者といえば、講談社の斎藤(木下)陽子さん。私は旧姓の木下陽子さんの方が馴染みがあります。村上さんのエッセイ『遠い太鼓』の中にその名前で登場するので。この方です。↓http://my.plaza.rakuten.co.jp/diary/write/村上さんと誕生日と血液型が一緒ってすごい偶然ですよね。新潮社は、寺島哲也さんという方が担当編集者のようですね。今、ドラマで校閲ガール・河野悦子さんを見てるので、タイムリーな編集者の話題でした。昨日、ネットニュースで、本当に校閲のお仕事をされている方の記事を読みました。このドラマのせいで最近取材殺到してるとかで。今日は、夫がお客様を招いたのでちょっと忙しくなりそうです。下は数か月の赤子から、上は80過ぎの老人まで。一体どこに焦点を当てればいいのでしょうか。人数も最初に聞いたのより増えてるような・・・。では、御機嫌よう!
2016年11月20日
おはようございます、ひなこです。今日のひょひょいのひょいは、「バンコック・サプライズ」です。故意にかけられた間違い電話。かけてきた女性がバンコックでものすごおおおおおいことが起こって、予定を早めて帰国したので、その話をしようと友人に朝から電話をかけてるんだけど、出ない。だから、番号が1つ違いのあなたにかけてみた、とのこと。でも、男性だし年もいってるし、とどんなすごおおおおおいことが起こったのかは語らずに切られてしまうという話。これもねえ、今の人はよくわからないかもなあ、と思いました。電話をかけても出ないなら、メールする、テキスト送る、LINEするとか他に手段あるでしょうとか思われそうというか。私は昔の人だから、何も思わないけど。でも、一体何が起こったんだろう。村上さん、書いてくれないかしら。知らんがな、想像しなさい、とか言われたりして。ひなこは、白髪が少ない方なので、白髪染めは未だしてないのですが(多分、その分、男だったら禿だったんだと思う)、前髪の分け目の所に1本白髪が生えてきて、まだ短いのでピヨン!と妖気を感じた鬼太郎のようにその1本が突っ立っていて、鏡を見る度目につくので、そこだけヘナで染めてみました。そうしたら、その1本の白髪が、赤毛同盟に入れそうなくらいオレンジに染まりました。パッと見、白髪は目立たないですが、さすがに52歳、分け目を変えてペロっと髪をめくると、ちらほら白髪が発見できるようになってきたので、今度、頭全体にヘナをぬってみようかと思っています。ぬはははは。では、今日はここまで。ご機嫌よう!
2016年11月19日
おはようございます、ひなこです。ネットのニュースで「IQの高い人なら答えられるクイズ」というのがありました。全問正解できる人は2割以下だそうで。ひなこもやってみましたが、2問しか答えられず。若い頃なら引っかからなかったと思われる最初の質問に、まんまとひっかかりました。2問目と3問目は、すぐわかったんですが。その流れで、IQテストというのをやってみたんですが、ひなこはIQ120、東大生の平均の知能指数と出ました!それだけ聞くとすごいですが、ひなこ、東大出てませんからねえ。4分でやりなさいと書いてあったのを、14分かけてやった結果です!!!まあ、52歳のハンデということで。数字関連のはすぐわかるんですが、図形がわけわからず。中学生の頃、知能テストやらされてました、学校で。で、結果は生徒に教えていなかったのですが、私の担任は大学を卒業したばかりの年が10歳くらいしか離れていない若い人だったので、ほぼ友達感覚で(?)、中3の時、「ふゆの、お前、去年の知能指数これこれだったのに、今年1つ下がったぞ!お前の人生のピークは中2だったんだな!」って結果見せられましてね。「本当は見せちゃだめだから、このこと内緒ね」って。じゃあ、見せるなよ!その下がった数値の方でさえ、10分時間制限をオーバーした結果より高かったので、やはり中2がピークだったのかも~。今日のひょひょいのひょいは、「馬が切符を売っている世界」です。これは、女の子(子供)の日記ですが、意味不明で私は好きです。村上さんも楽しんで書いた感が溢れています。でも、嫌いな人は大嫌いだろうなあ。ナンセンス!って。子供って、色んなこと不思議に思って質問しますよね。私が5歳ぐらいのころ、祖母(ひなこおばあちゃん)に、「おばあちゃんはどうしてお水飲まないの?」と聞いたことあります。自分は、頻繁に水を飲んでいたのに、祖母が水を飲むのを見たことがなかったからです。すると祖母は、「二人の肌を比べてみなさい。全然違うでしょう。あなたの肌はみずみずしく、私の肌はカサカサでしょう。子供は水分が沢山だけど、私のように年を取ると、体の中が乾燥して、だから水も飲まなくなるんだよ」という内容のことを呉弁で答えてくれました。母の実家の共通語は呉弁だったので。割と最近まで知らなかったのですが、母の一番上のお兄さんのお嫁さんも、同じ広島からの移民だからという縁で結婚してたんだそうで、そうだよな、そうじゃなきゃ、おばあちゃん何言ってるんだか意味不明で、意思疎通できなかったよな、と思いました。♪わしらは みんな 広島じゃけんって歌ありましたよね、ラップで。小林克也さんが歌ってたと思う。スネークマン・ショーかと思ったら、ザ・ナンバー・ワン・バンドだった。「噂のカムトゥハワイ」。広島県民はハワイ移民率高いけんのお。私の親戚にもいたらしいですよ。母の母方のおばさんだかなんだかで。ハワイに嫁に行って、旦那さん亡くなってから帰国し、洋服着てベッドで寝てたというハイカラな人が。よく、「お前はあのおばさんに似てるんだろう」とか言われます・・・。懐かしいなあ。スネークマン・ショーだって。YMOとかあの時代です。昔々、シドニーのトリプルJってラジオ局のDJを知り合いの知り合いがやってて、日本の音楽特集みたいので、スネークマン・ショーをかけたのを覚えてます。What kind of record do you have?どなレコド を持っているの?ん?あいはぶ あば。では、また。御機嫌よう!
2016年11月18日
おはようございます、ひなこです。今日のひょひょいのひょいは、「ずっと昔に国分寺にあったジャズ喫茶のための広告」です。これは、村上さんご自身が昔経営されていた、ピーターキャットのことですね。店主として作中に登場するのがご本人ですよね。就職しないで、大学在学中に結婚して商売を始めた村上さん。やはり、かなり頑固な一面のある方のようです。でも、まあ、頑固さって必要ですよね。自分が間違っているのに、「俺は正しい、絶対!」と聞く耳持たずな頑固は良くないけど、「俺はこれをやり抜くぞ!」と思ってそれを成し遂げるには、頑固さ必要ですものね。昨日のオーストラリアのテレビのニュースで、福岡にできた巨大穴が埋まったニュースをやってました。「こんなオリンピックプール半分の大きさの穴が道路にできたら、埋め立てが済むのに何か月かかると思いますか。道は渋滞し、ああ、考えただけでも頭痛いですよね。しかし!ここは日本です。なんと1週間で埋めてしまいました。この早さにもかかわらず、市長は作業の遅れを謝罪しました。悪天候のため舗装工事を中断せざるを得なかったので謝罪すると。天気が良ければもっと早くに工事は終わったと!というわけで、このでかい穴が、あっという間に元に戻りました!まるで何事もなかったかのように」さすが、日本ですねえ。というか、逆から見ると、日本の労働者の環境がいかに悪いかということですが。仕事のためなら、ほぼ奴隷。でも、奴隷の方も嫌々働いてないんですよね、きっと。こういう所に使う頑固さが、日本の高度経済成長の鍵だったんでしょうか。それから、日本の謝罪は、文化的に、言語的に、とりあえず謝っておかないとって感じで、あまり深い意味はないですよね。ちょっと外国語の謝罪とは意味合いが違うような。ここで市長が、「こんなに早く、非常に困難な作業を終えた作業員全員を、私は誇りに思います!」なんて言ったら、「そんなに優秀なら最初から穴あけんかったやろ」って言われますよね。でも、この非寛容さが、日本の技術の進歩につながったのかもしれません。己に厳しく、人にも厳しく、みたいな。私も夫に、「日本人すごい」とか言われたんですが、「昔の日本人なら、穴なんてあけなかったよなあ。もう全然すごくないよな」と思いました。では、御機嫌よう!
2016年11月17日
おはようございます、ひなこです。猿といえば、バナナが好物かなーと思って、バナナ。今日のひょひょいのひょいは、「夜のくもざる」です。これは、単行本になった時のタイトルになったものですね。今までは、『メンズクラブ』掲載のJプレスの広告でしたが、ここからは、別企画になるそうです。本にするにはJプレス分だけでは分量があまりに少ないので、1冊にまとめることができず、それなら同じような企画をもう1回やろうじゃないかということになって、今度は雑誌『太陽』で、万年筆メーカー、パーカーの広告として再開されたそうです。その時は糸井さんは企画に参画されなかったそうですが、ご本人にお断りをして、オリジナルのアイディアを借用させていただいたそうです。1993年4月から1995年3月まで続いたそうです。そうして、これらをすべてまとめて『夜のくもざる』という1冊の本にまとめられたとのことです。『夜のくもざる』は、単行本として発売されたのが、1995年6月(平凡社)で、新潮文庫は、1998年3月刊だそうです。くもざるってどんな猿?と思ってググったら、中南米の猿のようです。物まねしそうかも。日本語で猿真似って言葉もあるし。夜に、窓をこじあけるようにくもざるが入ってきて、物まねをされるという話です。終わりの方は、ちょっと筒井康隆風になります。くもざるだったのか定かではありませんが、一度、実家に帰省中、子供を連れて動物園へ行った時、手長猿がいて、「ほー、ほー」ってでっかい声で鳴いてたんですよ。で、うちの次男が(何歳だったのかな。6歳とか?)真似して「ほーほー」ってやったら、仲間がいると思ったのか、あるいは敵がいると思ったのか、突如狂ったように暴れて、鳴き叫びだして、お、やばい!と思って、親子3人で走って猿の檻の前から逃げたことがありました。飼育係の人に怒られるんじゃないかと思って。「何をした?!」って。懐かしいなあ。では、御機嫌よう!
2016年11月16日
おはようございます、ひなこです。皆さんのお住いの所では、昨夜のスーパームーンとやらを、見ることはできましたでしょうか。シドニーは、曇ってました。この次にこの規模のでかい月が見れるのは、ひなこ存命なら70歳の時らしいです。(18年後)ニュージーランドの地震もこの月の影響だと言う人もいるようですが。どうなんでしょうね。強風のせいで、家の前が、誰かのいやがらせかというくらい大量のごみと葉っぱで埋め尽くされていて、今、せっせと掃き掃除を終了しました。最近風が強くて、ブッシュファイヤーもありましたが、主に夫に掃除をさせていたので、今日はわたくしがやりました。これも月の引力のせいか。今日のひょひょいのひょいは、「ドーナツ、再び」です。村上さん、ドーナツ好きですよねえ。走るのを趣味にされてるから良いものの、ただ座って小説だけ書いてたら、とっても太りそう。やっぱり運動するの大切ですねえ。そして、上智の仏文科の女の子が出てきますが、これも村上さん、オブセッションがありますよね。エレクトーン奏者の女性とか、仏文科の女の子とか、結構でてくる気がする。あとは、耳の綺麗な女性、ブルー系のワンピースの似合う女性とか。昨日初めて知りましたが、村上さん、アンデルセン文学賞などという賞を受賞されていたのですね。http://my.plaza.rakuten.co.jp/diary/update/draft/?d_date=20161114&d_seq=14061532(やっと、リンクする方法を学んだ52歳)アンデルセンの「影」。私も知りません。再販されそうな予感。影をなくすといったら、「世界の終わり」の世界ですねえ。私は、小学2年生の時、父に買ってもらった「アンデルセン童話」(絵本じゃなくて、がっつり読む本)で、『人魚姫』が異常に好きでした。私の恋愛観の原型って、人魚姫かもしれんなあ。で、賞を授与したのは、タスマニア出身の現代のシンデレラ、メアリー皇太子妃。2000年のシドニーオリンピックを見に来ていた王子様と、シドニーのパブで出会って結婚しました。デンマーク語もがっつり勉強させられてましたけど、そりゃ勉強しますよね。シンデレラストーリーですものねえ。では、牛乳と野菜を買いに行ってきまーす。御機嫌よう!
2016年11月15日
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