1.教科書中心の国語勉強法




 一言、 「国語は予習だーっ!!」 。次にやるところの教科書の下読みだけでもいい。とにかく予習なのだ。めんどくさいって? 他の科目の予習すること考えてごらんよ。国語の予習が一番気楽なハズ。なんせ、 ただ文章を読むだけなんだから。 それでも面倒だってヤツは、わしゃ知らん。



国語の予習

①  次にやる単元の文章を、新鮮な気持ちで読む。 メチャ長ければ、2日に分けてもいい。その際、
 ・小説や随筆(日記のようなもの)なら、何も考えずに、ただひたすら読む。
 ・説明的文章なら、一段落を読み終えるごとに、一息入れる。そこまでの内容が理解できたかどうか、自分に問いかける。よくわかんねーと思ったら、何度でも読み直してから、次の段落へ進むこと。


② どんな文章であっても、 文中に意味の分からない言葉が出てきたら、それらを放置してはならない!!  可及的速やかに、辞書で調べる、誰かに聞く、こと!!(「かきゅうてきすみやか」って、意味わかる?)。
  意味のわからん言葉をそのままにしておくってことは、歯医者が嫌いで、虫歯に大穴が開いても放っておくのと同じだぞ!! 硬い肉を食ったら、大穴が開いた虫歯が2つに割れて、すっげー痛い思いをしたバカを私は知っている(Dr. Kazuとかいうらしい)。

勉強とは、知っている言葉を増やしてくプロセスなのです。 (考える学習をすすめる会の柳沢氏の言葉ですが、あまりにも素晴らしいので、勝手に引用しました。ゴメンナサイ。)


③ 一通り読んでみて、 「感想」 が持てたら、予習は一応の成果を上げたと言えよう。できれば、感想やをどっかに書きとめておくとよい。


④ 特に、説明的文章の場合、1回通して読んでも、筆者の言いたいことが伝わらないことがある。それはそれでよい。頑張る人は、2度、3度と繰り返し読んでみよう。それでもわからなきゃ、放っておけばいいさ。


⑤ ただ読んだだけでは面白くない人は、いろいろと考えてみよう。どんなことを考えるかって? それは文章にもよるし、人それぞれさ。自分で考えてみよう(無責任なヤツ!!)

 国語の授業で、新しい単元に入る1週間~1日前に、上述のことを毎回実行してみよう。大事なことは、
1. 自らすすんで、予習をした (初めて見る文章を読んでみた) んだという意識と姿勢

2. 学校の授業で文章が荒らされる前に、美味しくいただいたという認識

である。チョット待て。1はわかるとしても、2の「授業で文章が荒らされる」って、どーゆー意味だ?

 食べ物には「賞味期限」というものがある。それを過ぎると、美味しくいただけないかもしれない。国語の単元、それぞれの文章にも、実は賞味期限がある。学校でその単元の授業に入る前。これが賞味期限なのだ。
 私が諸君に国語の教科書の予習を勧める最大の理由はここにある。

 本来、国語の教科書って、 「いい文章」 が集まっている。素晴らしい作品のダイジェスト版だと思って差し支えないだろう。それが、授業で扱われることで台無しになってしまうのだ。考えてもごらんよ。 どんなに面白い文章だって、自発的に読むのと、無理やり読まされるのとでは、絶望的に違う。 賞味期限が切れるって、そういうことなんだ。

 小説を例にとってみよう。自分で読んだときは何ともいえない感動があった。読後の余韻を楽しむとでもいうべきか・・・。それが、「では、みんなで主人公の心情について、話し合ってみよう。班ごとに意見を出し合って、まとめてみよう」とかいわれたら、それまでの感動がブチ壊しになってしまう。マア、国語の教師はそれが仕事だと思っているから、しょうがないけど・・・。

 ただし、説明的文章は違う。他の人の意見を聞くことで、「自分には読み取れなかったが、筆者はこういうことが言いたかったんだ」「自分はこの部分が大事だと思っていたが、ここは具体例であって、本当に言いたいことは違う部分に書かれていたんだ」等、多くのことに「気づく」ことができる。その点で、学校の授業は大切になってくる。


 この時期なら、コタツの中でミカンでも食べながら、国語の教科書の、学校でまだ習ってない部分の予習(というか、下読み)をしましょう。 3ヶ月も続ければ、自分の中で、何かが変わっていくことを実感できるはずです。

Special Thanks to Aika.




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