2015年GW東北遠征
ブログには3か月近くぶりの書き込み。このところ仕事がずっと混沌としていたためか、今年のGWはぎりぎりまで予定が立てらなかったものの、直前に思いつきで何とかやりくり。今年もまた東北方面を中心に向かい、先ほど4泊5日の行程を終えて戻って来ました。
1日目は4月30日。今回のテーマのひとつは3月に全線開通した常磐道の走破。一泊目はいわき湯本温泉の旅館をとったので、午前ゆったりと出発。写真は友部SA。
最初の目的地、いわき・ら・ら・みゅうに到着。ここは東日本大震災の津波で被害を受けたところです。2011年5月に行ったときは隣にあるアクアマリンふくしまとともに閉業中でしたが、それ以前に行った時の雰囲気に戻っていて嬉しい限りです。
ら・ら・みゅうのレストランでメヒカリ、刺身、キンキの三味膳のランチ。
レストランの隣に、今いわき沖で実験中の洋上発電に関する展示コーナーがありました。勉強させてもらいました。
同じところに、震災直後の体育館の様子が再現されていました。厳しい様子が改めて感じ取れます。旅館のチェックインまでにまだ時間があるので、そのまま国道6号を北上することにしました。国道6号は常磐道全通よりも前の昨秋、原発事故の帰還困難区域内通過が条件で全通しています。
いわき市北部の道の駅よつくら。2011年5月に来た時もこの角度から写真を撮りましたが、その際は津波で破壊されていた状態でした。
6号線を走ると、帰還困難区域手前から脇道が通行止めになっているところが随所にみられます。
富岡町の先あたり。ここから1.5km先から帰還困難区域の表示。
大熊町あたり。右側に恐らく福島第一原発を思われる建物が遠くにみえました。
浪江ICから常磐道の新設区間に入り、再びいわき方面へ南下。左側は線量表示。最も高いところで5.2マイクロシーベルト/hだったかと思います。
ここは帰還困難区域ではないと思われますが、大半のところが通行禁止になっていました。
楢葉町の道の駅ならは。残念ながら休業中です。その後この日の宿、いわき湯本温泉の「旅館こいと」に到着。こぎれいなホテル風の旅館でした。
まず晩飯も兼ねてJR湯本駅へ。駅前の定食屋で生姜焼き定食。駅前には足湯もありました。いわき湯本温泉はスパリゾートハワイアンズで有名ですが、もともと道後や有馬にも並ぶような奈良時代からの歴史があるとか。
こういう表示も。誤解されている場合が多いかもしれませんが、震災と原発事故から4年、ここまで復旧したと前向きにとらえるべきではないでしょうか。もちろん、あの人気のない街中に活気が戻ることを願わずにはいられません。
相馬といえば野馬追。このあとさらに北上、宮城県へ。。
GW東北方面遠征レポートその2。5月1日、常磐道をいわき湯本から北上、仙台方面へ。
場所がどこだか忘れてしまいましたが、時間的にみて常磐道から仙台東部道路に入り、仙台空港の近くあたり。昨年訪問した名取市閖上にも近いですが、このあたりはまだ更地が大半のようです。
三陸道に入り、春日PA。利府と松島海岸の間に新設されたPA。その後石巻市の北側、河北ICで高速をおり、女川原発のPRセンターに向かうことにしました。
牡鹿半島の海岸沿いの道路を走ります。このあたりも津波の被害が甚大なところで、随所でかさ上げ工事が行われていて、大型ダンプなどがたくさん行き交っていました。
このあたりは小さな漁港が点在しているところで、まず漁港の護岸工事が済み、その後住居の高台移転工事のためのかさ上げが進んでいるという感じでしょうか。港に船は見えましたが、人気は工事関係者以外見かけませんでした。
女川原発PRセンターに到着。煙突が見えるところが原発のサイト方向になります。大震災の際、近隣の女川町の各地からの被災者の避難先として原発サイトが使用されました。原発というと福島第一原発の事故ばかりが報道されますが、女川原発は津波の影響を受けない高さに設計されていて、むしろ近隣の住民の安全確保に役立ったことも客観的に認識しておくべきでしょう。そういった説明がPRセンターの中でも紹介されていました。
PRセンターの入口。各地の原発関連の広報センターには、震災前からも含め、柏崎刈羽、東海、伊方、玄海、東通、六ヶ所などに行ってきましたがどこも立派です。女川も周囲が市町村合併で大半が石巻市に統合された中で、女川町が生き残っているのも原発の存在であることは事実かと思います。
他に誰も見学者もいなかったので、手前のボタンを操作して音声ガイドを聞かせてもらい、原発のしくみを改めて勉強させてもらいました。
見学終了。悲惨な事故となった福島第一の近くと、近隣住民の安全確保に貢献した女川という二つの対照的な原発の状況に触れ、またいろいろと考えさせる機会をいただきました。
その後、宮城県北部を西北方向に進み、若柳金成ICから東北道に。岩手県に入り、前沢ICで一服。ここは2008年のGWに来て以来です。そのときは世界遺産認定前の平泉がメインの目的地でした。
前沢といえば前沢牛ということで、前沢牛ねぎカルビ串。その後北上金ヶ崎ICで東北道をおり、夏油(げとう)温泉方面へ。本当は前から秘湯・夏油温泉は最も行ってみたい温泉のひとつではあるのですが、GWが明けないと夏油温泉へ通じる道路が開通しないというタイミングなので、その少し手前にある夏油高原温泉郷・瀬美温泉で投宿することに。瀬美温泉は「美人の湯」が売りのところです。
チェックインし、夕食前に早速露天風呂へ。これは「美人の湯」という大露天風呂。
山側の景色。山奥の秘湯という感じのこういうところが嬉しい歳にますますなりました。。
「美人の湯」は少し高いところにあり、そこからの眺め。ここにはもうひとつ渓流沿いの露天風呂、「長寿の湯」もあり、こちらもナイスでした。
晩飯です。山の幸に惹かれます。最近この時期東北方面に来ることが多いですが、この時期はやはり山菜が美味しい季節ですね。
こちらが泊まった瀬美温泉・山吹の花。天狗の大きなお面が印象的。
これはなに桜というんでしたっけ。
横を流れる清流。雪解け水が多いのか水量は多め。夏油高原温泉郷から西へ、秋田方面へ車を走らせます。
JR北上線のほっとゆだ駅。ここは駅と一体化した温泉の走り。温泉「ほっとゆだ」が併設されています。ドライブ×鉄×温泉が融合する象徴的な場所なのでしばし温泉で一服。
ここは岩手県の西和賀町・湯田というところですが、この周辺「湯」が地名につくところが多いですね。
ここは湯田温泉峡といいます。「温泉郷」でなくあえて峡谷を強調した「温泉峡」になっています。このあと県境を越えて秋田県へ。。
道の駅さんない。「さんない」は「山内」と書きます。北東北は北海道と同じアイヌ系地名の「○内」が結構あります。
やはりここでもこごみの季節。
このあたりは鳥海山の北麓にあたる高原といった感じで、快適なドライブが楽しめます。
次の道の駅は日本海にも近いにしめ(西目)。ここはおそらく2005年に秋田市へ一泊弾丸遠征をしたときの復路で立ち寄ったような気もするのですが、思い出せません。。
日本海の海岸沿いを走る国道7号を南下、にかほ市の道の駅象潟(きさかた)ねむの丘。道の駅の建物の上階には日本海に沈む夕陽が拝める絶景温泉もあります。
男鹿半島は見えませんでしたが、風力発電の大きな風車が2基見えました。
なぜここに西施の像があるかというと、かつて松尾芭蕉がここ象潟で「象潟や雨に西施がねぶ(ねむ)の花」という句を詠んだからです。このあとに行く羽黒山もそうですが、芭蕉の「奥の細道」ゆかりの地がこの周辺にはたくさんありますね。
次はさらに南下して山形県遊佐町に入り、道の駅鳥海。いろいろな海の幸があって食べたいものばかりでしたが。。
鳥海山を南側から眺める形の場所にある鳥海山荘というところにやって来ました。ここは湯ノ台温泉というところでもあります。
JR酒田駅に立ち寄りました。20数年前に仙台勤務したときにこの酒田市出身の人がいたことを思い出しました。
そして、この日の宿泊地、出羽三山・羽黒山が近づいてきました。山そのものが神様というわけでもあります。
羽黒山の五重塔にも近い宿坊に投宿。宿坊に泊まるのは2年前の高野山の宿坊以来。
晩飯前に至近距離にある五重塔に行ってみることに。ここから山を登って羽黒山の山頂に行くのが本来の参拝ルートではあります。
ここにも芭蕉。。