2015年夏・北海道遠征
さて、8月15日~19日の夏休み北海道遠征レポートです。夏休み時期はこの5年間、外国遠征しておりましたが、ここ2年は暑いところで体力を消耗したり、昨年はパスポートを盗まれたりしました(詳しくは昨年の「ドブロブニクの奇跡」どうぞ)ので、久しぶりにパスポートもいらず涼しい北海道にしました。ルートは旭川~層雲峡~えりも岬~登別~長万部~函館の4泊5日。現地ではレンタカーです。
15日(土)の羽田空港。午前11時台のフライトで旭川へ。
旭川空港です。このあとレンタカーを借りて一路層雲峡へ。
旭川市内へは立ち寄らず、旭山動物園の看板を尻目に東へ。最初は道の駅とうま(当麻)。
ここの名産、爆弾のようなでんすけ西瓜。
旭川ラーメンでランチ。このあと層雲峡方面に近づくと、大雨に遭遇しました。
大雨の中、層雲峡の観光名所、流星・銀河の滝にやってきました。中国の桂林のような奇岩の両脇から流れ落ちる二つの滝は見事。
こちらは銀河の滝でした。
こちらは流星の滝。層雲峡の名のとおり、雲が漂う景色は土砂降りだったものの美しかったです。
雨は小降りになり、1日目の宿泊地、層雲峡温泉に到着。
まだチェックインにはやや時間が早かったので、日帰り温泉・黒岳の湯で一服することに。
雲がかかる景色。
青空も見えてきました。
ホテル雲井という旅館にチェックイン後、すぐ近くにあるロープウェイ乗り場に来てみましたが、この日は悪天候のため運休。これに乗ると黒岳の5合目まで簡単に登れます。
こちらがロープウェイ乗り場。明朝リベンジすることにしました。
旅館の夕食。右上の鍋はジンギスカン。北海道らしい食材が並んで嬉しいです。
夜8:30ごろ、急に花火が打ちあがりました。外に出てみようと思ったらもう終わっていました。このあと旅館の温泉で一服し、一日目の夜が静かに終わります(仕事の原稿を書いてましたが・・・)。
ここからは2日目、16日(日)。朝、早起きして6時台のロープウェイに乗ります。天気がいいと、5合目から美しい雲海が見れるということで有名なのですが。。
振り返って層雲峡温泉街。天気はいまいち。
ロープウェイ乗り場の表示。視界は×とあります。。
しかし、めげずに5合目へ。
5合目到着。一応太陽は見えましたが。。
見下ろすとこんな感じ。まあ、よしとしましょう。
雲海ですね。
黒岳五合目からはリフトで7合目までは簡単に行けます。私には無理ですが、山頂まで比較的登山しやすいコースかと。
五合目の駅。
周辺を少し散策。
こんな位置関係。火口を回ると向こう側の旭岳まで行けます。
こちらは7合目まで行くリフト乗り場。
きれいな高山植物。ダイセツトリカブトという名前。。
シマリスがいました。ちっちゃいです。
乗り場にはタイ語のパンフも。今回、どこへ行っても外国人旅行者と大勢遭遇しました。やはり北海道の人気は噂どおりでした。
再び山を下ります。この後、層雲峡を出発、一気に260km南下、えりも岬方面へ。
北海道遠征レポートその2、8月16日です。層雲峡を朝8時ごろに出発、一気に南下します。
途中の三国峠からの景色。
大雪山の東側にあたります。
絶景でした。北海道の道路は山の中でも道路が広くて走りやすいですね。あと対向車や人にも会わない瞬間が多いと改めて認識します。
上士幌町のひがし大雪自然館というところに来ました。糠平源泉郷のあるところ。このあたり、本当に人口希薄地帯ですね。
近くに、かつての旧国鉄士幌線の遺構のアーチ橋であるタウシュベツ橋梁などの見どころがあり、ここからガイドツアーも出ています。
次は士幌町の道の駅、ピア21しほろです。
その次は道の駅おとふけ、帯広市北側の音更町です。時間があれば帯広の近郊、モール温泉というので有名な十勝川温泉に行きたかったところですが、先を急ぎます。
帯広市内を抜け、この日のメイン目的地のひとつ、旧国鉄広尾線の旧愛国駅。
幸福~愛国という切符がかつて人気になりましたよね。
今は恋人たちの聖地。
この切符、私の世代の方々であればよく知っているかと。
SLが展示されています。ここにも外国人客。確か香港人でした。香港人・台湾人は結構レンタカー使ってますね。
もう鉄道が廃止されてから四半世紀以上。。
壁はメッセージでぎっしり。
時刻表はそのまま。
SLの運転席を後ろから。
愛国駅の次は幸福駅へ。
幸福駅到着。
ここもメッセージカードがぎっしり。
訪問日を打刻した硬い切符を売っています。
では、駅構内へ。
周囲は何にもない素晴らしい景色。
ここで結婚式を挙げるカップルもいるようです。
おっさんにはあまり関係ないかもしれませんが。。
運転席にはあまり入ったことがありませんが、今にも動き出しそうな。。
絵になります。北海道の鉄道はすでに一部以外は遺構という感じですね。。
その後えりも岬方面へさらに南下、道の駅なかさつない(中札内村)。
ラベンダーでしょうか。
この時期、北海道は花が美しいです。
豆の産地でもあるようです。
ゆでとうきびでランチ。甘くて美味しいです。このあと順調にえりも岬方面へ。
北海道レポートその3、16日(日)の午後、もうすぐえりも岬というロケーション。
次は幕別町の道の駅忠類。
ここは「ナウマン温泉ホテル」というのが併設されていたので、少々温泉で休息。1か月ほど前に、長野の野尻湖畔のナウマンゾウ博物館に行きましたが、ここでもナウマンゾウの化石が見つかっているんですね。
次は大樹町の道の駅コスモール大樹。全然知らなかったですが、JAXAの施設がここにあるので、「宇宙の街」というのが売りのようです。
さらに交通量の少ない海岸沿いの道路をずっと南下。
この日は天気がよく、暑かったですね。
このあたりは、数本の長大トンネルが続く黄金道路というところ。いい道です。すでにえりも町に入っています。
黄金道路はこんな場所に続くトンネルたちです。自転車で回る人も多いので、目立つように右の箱からリストバンドを付けるようにというお願いが書いてあります。
もうすぐえりも岬というところにあるモニュメント。
えりも岬到着。これは後ほど入りますが、「風の館」という施設。
その前にえりもラーメン(つぶ貝、昆布・・・)でランチ。
えりも岬は強風で知られるところ。
岬の突端の先に岩礁が続く独特な地形。
南東方向ですね。
えりも岬といえば、森進一の「襟裳岬」。
北海道の突端としては、これまで宗谷岬、ノシャップ岬、納沙布岬、野付半島の先などに来ましたが、端っこは大好きです。
陸側の景色。
風の館に入ると、望遠鏡で岩礁に佇むアザラシが見えます。
えりも町内に入り、2泊目の宿、田中旅館に到着。
海の幸が豊富。右上はホッキ貝とカキの焼き物。
夕暮れの太平洋。このあと海の見える内湯の温泉でまったり。。
北海道遠征レポートその4。8月17日の朝から。
田中旅館の朝飯。イクラがたっぷり、嬉しい限り。
朝食後、港の方に出てみました。この日はよい天気。
太平洋。このあと旅館を出発、えりも町から海を左側にずっと見ながら海岸沿いを進みます。
途中からJR日高本線と並行します。日高本線の終着駅の様似駅。ただ、今年1月から高波による土砂流出で不通。ずっと先の鵡川駅というとこまでしか列車は来ていません。
不通でなくても閑散としたところですが、さらに閑散としてます。。
その後、道の駅みついし(三石町)で一服。このあたり昆布が有名で、道路沿いでは至るところで昆布干しをやってました。
道の駅から山の方向。
牧場が至る所に。
次は、道の駅サラブレッドロード新冠(にいかっぷ、新冠町)。このあたりは競走馬を育てる牧場が集中して集まっています。
展望台もあったのですが、月曜日で休み。
ハイセイコーの銅像。シンボリルドルフとか有名な競走馬の出身牧場も近くに。
道の駅からも近い「サラブレッド銀座駐車公園」からの景色。
いい景色。
このすぐ近くには「新冠泥火山」というのもあります。
このこんもりとした小山が泥火山。泥火山というのは、通常のマグマが噴出する火山とは全く違い、地中から粘土やガスなどが噴出したもの。
こんな感じで間近にサラブレッドが佇む牧場の間を抜けていきます。このあとしばし海沿いの道路から離れ、山中の道路を平取(びらとり)方面に抜けることにしました。
森の中を抜けた先には平取町の二風谷(にぶたに)へ。アイヌ関連の史跡が集まっているところです。まずは萱野茂・二風谷アイヌ資料館へ。萱野茂さんというのはアイヌ出身の初の国会議員でもあった方です。参議院議員時代には「アイヌ文化振興法」などアイヌの地位向上に貢献された方です。その萱野氏が私的に収集した資料の資料館です。
私のルーツの一部もアイヌ系かもしれないことと、かつ語学系なので、アイヌ語にも関心あります。
日本語とも韓国語とも違う言葉ですが、音韻的には語尾のp、t、kがあるので、少し韓国語に近い感じがありますね。
外にはアイヌの住居の復元も。
アイヌといえば、小人のコロボックル。
このあとは向かいにある公立のアイヌ博物館へ。。