☆月虹茶房☆

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デジデリオ




 ◆◆書名「デジデリオ ラビリンス」◆◆



著者は「実際に目で見たものしか信じない質の人間」と自分を評している森下典子さん。そんな森下さんに編集部から「前世を見てもらいませんか」という電話がかかってきた。。

その出来事をきっかけに、著者は前世を実際に調べる為にイタリア等へ行ったり、資料を調べたりしていく。そうすると、前世を見てくれた人が言っていた史実が、あとからあとから証明されてくる。 森下さんの前世のひとつとして見えたのが、イタリアの彫刻家。実力派ではあるが、国内外共、研究書は少なく史実が物語るものも少ない。出自や兄弟の数、恋人や死因、彫刻作品の秘密。。。しかし、それらが目の前に証明されてくるその経過が面白い。

 前世があるのか、それが本当なのか。。それは証明しきれるものではないけれど、著者が出逢って行く彫刻家の痕跡と、著者自身のイタリアや前世に関連する土地への興味の有無を考えると、単なる偶然ではないと思え、輪廻転生を信じたくなる。偉人やお姫さまじゃなくてもね(笑)。
 何故、私はこんなに○○の国に興味があるのか?、人よりも楽々と出来てしまうのは何故か?ひょっとしたら、遠い昔に住んでいたのかもしれないし、体験した事があったのかもしれない。

 それはともかく、同じ事は繰り返さずに逃げずに向き合って、進んで行きたいと思う。
 そして、著者も言う。「生まれ変わりがあるのかないのかの答えはどちらでもいい。人生は心からしたいと望む事をするためにある」と。私もそう思います。この本のあとがきは95年3月付で、また資料を探っていますとの事。数年前に集英社から文庫化され、私も購入したのですが、只今紛失中。。その間に何かあったか書いてあったかもしれないけど、この本の後にわかった事を読む機会があれば嬉しいと思います。(2004/05/14)


デジデリオ




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