幻竜の羅刹

幻竜の羅刹

君と眺めた桜 13



「何で知ってんだよ」 海斗はたずねた

「彼女の運命を変えたのは私よ?知らないはずがないじゃない」

「くっ!お前は俺の最愛の人を2人も殺したって言うのか!!」

海斗は新たな真実にショックと怒りを隠せなかった

「私と同じ苦しみを味わえばいいのよ」 紫はいい放った

「お前は・・・なんで最愛の人が亡くなったからって自殺をしたんだ?」

「え?」

「時は残酷なもんだ。人を奪い、消し去る。ひでぇもんだ。でもな時ってのは壊したり消すだけじゃねぇってこと忘れてたんじゃねぇのか?」

「今まで嫌われてきた私を愛してくれたただ1人だけの存在だった彼を無くした私に生きる価値なんてなかったのよ」

「何でそうやってすぐあきらめんだよ!!可能性ってもんを信じてみろよ!!」

海斗は続ける

「お前は俺の恋人を奪った。だがまた俺は恋人と出会った。その恋人だって奪った!!」

海斗は横たわる凛をさした

「あきらめちゃなんも生まれねぇんだよ!希望も、勇気も、奇跡もすべてな。」

「あなたは・・・味わったことがあるかしら?」 そして紫は語り始めた 

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: