SOLのいる場所

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サキシママダラ


でも、眺めているうちにとても量れない魅力があることに気づきます。

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Outlined the Dinodon rufozomatus walli (Sakishima Madara) 2005.6.7

和名:サキシママダラ
学名:Dinodon rufozomatum walli
分布:宮古諸島と八重山諸島
全長:50~100cm、仲御神島では130cmに達する記録。

胴体中央の背鱗列数:17列
鱗の形状:スムーススケール

アカマダラD.r.rufozonatusの亜種。
黄褐色~茶褐色の地に幅広い黒褐色の横帯を持っています。
宮古島産では黒色横帯の幅がさらに広くその数も少ないので、
むしろ黒褐色地に淡褐色の白い横縞が入っているように見えるようです。


【生態について】
地上性で、おもに森林や草地、耕地、人家付近のあちこちに生息し、水辺や湿地を好み夜行性です。
雨上りなどには道路にもよく出てくるそうですが、そのために轢死するものも多いようです。
野生下では多くがカエルやヘビ・トカゲなどの冷血動物食ですが、
小鳥やその卵、ネズミなども捕食するようです。
仲御神島では海鳥の雛や卵を食べるために大型化する傾向があります。
気性はよく言えば穏やか、わるく言えばボーっとしすぎ。
臭腺を持ち、身の危険を感じると臭いを発すると言われますが
餌が大きすぎてちょっと困った時にも臭いを出したりします。
臭いが手につくと、かなりしつこく洗わないと落ちません。
顔つきがおたまじゃくしとか肺魚とかに似ていて愛嬌があります(と思います)。


【飼育について】
・飼育環境
現在オス1、メス3の石垣産を飼育しています。
オスは40cmほどのフラットプラケース、メスはW45×H30×D35程度のプラケで飼育中。
そう動き回らないのでそれほど広いケージは必要なさそう。
ただし、もちろん個体が満足に体も伸ばせないようなサイズのケージでは無理がありますが。
一般的に蛇に必要といわれる大きさは確保してください。
マダラヘビの仲間は高湿度を好むということですが、乾燥した場所があるとそこも好む傾向が見られたので
水場・湿地(水苔)・乾燥(紙の床材)エリアを設け、高い場所で休みたい時のために
水苔~乾燥エリアに亘って棚を置き、個体が気分に合わせて場所を選べるようにしてあります。
水はよく飲みますが、水に浸かるのが好きな場合が多いので結果的にすぐに水を汚します。
脱皮の時にはきっちり水に浸からせておかないとうまく脱皮できない事が多いので、
全身入っても余裕がある大きな水入れを常に清潔で新鮮な水で満たしておいてやります。
環境の汚れには敏感な方だと思います。
また、飼育温度は石垣島に準じて変化させています。
南方種ではありますが高温には弱いので、風通しをよくするなり工夫が必要です。

・エサ
餌食いは非常にいいと思います。冷凍マウスをすんなり食べてくれます。
むしろかなり貪欲で、相当な大きさの餌でも時間を掛けて無理やり食べます。
うっかりしていると餌と間違えて手に咬みつき、そのまま必死に呑み込もうとするような蛇です。
無理な大きさでも決して食べるのを諦めないので餌のサイズには気を配る必要がありそうです。
大きすぎる餌を諦めずに呑みこもうとした結果、口が裂けてしまう個体もいるようです。
我家では体が大きい順にアダルトマウス1・ホッパー2・ホッパー1・ファジー2をそれぞれ週一回与えています。
気温が低かろうが気にせず食べますが、環境が汚れていると食べない事があります。

・ハンドリングも可ですが、嫌がる個体を無理に持つと臭くなるので注意。


【繁殖について】
4月頃に交尾をして6~7月に5~10卵を産卵、40~60日ほどで孵化するようです。

我家では今春から繁殖に挑戦する予定ですが特にクーリングはしていません。
クーリングをする場合でも国産種とはいえ分布地の気候を鑑みた方が良さそうです。
2005年2月には石垣島で最低気温16度という日もあったようですが、
平均をとって最低18度前後に設定しています。ちなみに、この気温では普通に摂食します。

予定では3月~4月にペアリングを行うことにしています。
※2005年6月現在、同居→別居を1週間スパンで繰り返していますが兆しはなし。。

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