02 八潮杜氏


八潮杜氏とアンディ

『八潮 八潮杜氏』の画像です。いっしょに写っているのはアンディくんです。


鳥取県中井酒造のお酒です。(『やしおとうじ』と読みます、たぶん。でも家では『やしおとじ』と呼んでいます)

楽天に酒販店はたくさんありますが、残念なことに取扱店が1つもないくらい(ある意味)マイナーな銘柄です。
でも一番気に入っているのがここの『純米大吟醸八潮杜氏』です。1升瓶で5,000円のお酒なので安いとは言えませんが、10,000円以上クラスのお酒と言っても通用するおいしさです。
何よりも味と香りのバランスがよく、いくらでも呑めてしまうというか、自然に盃を重ねさせてしまう力を持ったお酒です。

ここは、主人が偶然見つけた酒蔵です。
独身時代なじみの居酒屋で酒蔵見学ツアーがあって、それに参加したときに連れて行ってもらって知ったそうです。
元々は、『鷹勇』の蔵を見学するのが目的でここは全然眼中になかったというか、二日目にたまたま立ち寄っただけみたいです。
杜氏さんて言うと神経の細やかな人が多いみたいで、(お酒を造るってそれこそ気が抜けない大変なお仕事みたいです)
『鷹勇』の坂本杜氏もその典型だったそうです。
(おだやかでものすごく気の利く優しいおじさんだけど芯がものすごく強そうな人だった、と言うのが主人の弁)
ところが、中井酒造の加藤杜氏さんは豪快でアバウトな感じの人で、(ごめんなさい主人がそう言ったたものですから)全然期待できなかったそうです。
そのときのツアーには10人程度が参加していたそうなんですが、出されたお酒を一口呑んで全員言葉をなくしたそうです。
(事実顔が引きつったそうです。口の悪いと言うか正直な人がほとんどなので口を開くと『まずい』と言ってしまいそうで黙り込んだようです。おいしくて言葉を失ったのではないと主人から念を押されました)
そのとき主人の脳裏にある記憶がよみがえったそうです。
数年前に三朝温泉で旅館のプライベートブランドのお酒(箱とボトルの格好がよかったので買ったそうです)のことです。旅行から帰って冷蔵庫で冷やして呑んだところる一口呑んでそのまま冷蔵庫の置く深くで眠りに就かせれたお酒がこれとそっくりの味ではないか。
『三朝温泉の**旅館のブランドで出してません?』
『よくご存知ですね』
『何年か前に買ったことがあるんです』(もちろん『まずくてまだ冷蔵庫にあるはず』、は口にはしなかったそうですが)
ところが、何種類かお酒を利き酒させてもらっているうちに最初にまずいと思ったお酒も盃を重ねていて、結局『鷹勇』の蔵で利き酒させてもらうときの倍以上みんな呑んでいたそうです。
よく宣伝に『体がほしがる』何々というコピーがありますが、まさにそんな感じだったそうです。
ツアーを主催した居酒屋の親父にいたってはそのとき出された濁り酒の一升瓶を奪うようにもって帰ったそうです。

主人は口癖のように『八潮』の加藤杜氏は天才やこの人をしのぐ杜氏さんはおらんやろ、と言っています。
正に融通無碍の境地に達している、とまで言っています。

おいしいお酒を求めていろいろ試している人は一度呑んでみてください。
どのランクのお酒も期待を裏切らないと言うか、気が付いたらからっぽと言うか、ひょっとしたら大酒飲みになったんとちゃうやろか、(こういうう表現は大阪弁に限ります)と言う気分を満喫させてくれるお酒です。

こんな人にお勧め
とにかくおいしいお酒を探している人。
淡麗辛口には飽き飽きしてきている人。

地元以外だとなかなか売っているお店のないお酒ですが、蔵元さんのHPで買えるのでお気に入りリンクに入れておきます。


最後にアンディくんが『八潮杜氏』の紹介をしてくれました。

あこきち「アンディくん、まずは自己紹介をして。」
アンディ「ぼくの名前はアンディ。エディンバラから来たんだよ。エディンバラはスコットランドの首都で立派なお城があるの。芸術の街としても有名だよ。」
あこきち「そうですか。ところでアンディくんは、、、」
アンディ「男の子だよ。」
あこきち「アンディくんは日本酒が好きですか?」
アンディ「もちろん、大好きさ。」
あこきち「日本酒のどんなところが好き?」
アンディ「とっても香がいいところだよ。日本来るまではお酒って苦手だったんだ。」
あこきち「スコットランドってスコッチの本場だからお酒好きかと思っていました。ところでその抱えているのは?」
アンディ「八潮の八潮杜氏、j純米大吟醸酒だよ。うちの定番のお酒なんだよ。」
あこきち「へぇ~、でもあまり聞かない銘柄ですね。お味のほうはどうですか?」
アンディ「とてもおいしいんだよ。味と香にうるさいお父さんが定番にしているくらいだから。」
あこきち「そうですか。それでは、お勧め度は?」
アンディ「4.5点かな。」
あこきち「5点満点でないのは?」
アンディ「ここ何回か呑んだのが少し香が悪くてね。どうも少し乳酸臭さが出ているみたいな気がするの。だから満点から少し点を下げたんだ。」
あこきち「アンディくん、今日はありがとう。またおいしいお酒を紹介してね。」
アンディ「うん、またね。」

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