GO-FLY

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ラビ


名前はラビv
パンダ柄の毛並みの良い女の子でした。
兄弟達とは違い小さくて耳も短く
よく「猫?」と言われてました
(よく見たらしっぽが短いはずなんやけど。。。)

ラビは通っていた幼稚園で生まれた子で
あたしが6歳の時うちにやってきました。
来てそうそう血尿が出たりと色々ありました

高校3年生の時もう12歳で年ということもあり
脚が悪くなったラビは自分のおしりを舐めることができなくなりました
ウサギは自分の糞を食べなきゃいけないんだけど
そのあとお尻を舐めることができなくて
糞がついてしまったりと汚い子になってました
なので、毎晩お風呂に入れてました。

なんとか夏の暑さに耐えて冬がやってきました
でも、ラビが弱っているのは目に見えてわかってました

その日お母さんは仕事で家にいなくって
お姉ちゃんはイギリスにいました。
あたしは学校に行ってたけど、なんか学校にいる気分じゃなくて
サボって帰ってきました。
ラビはうずくまっててあたしを見てた
しばらくしたらラビがいきなり痙攣しだして
あたしはあわてて抱きかかえて声をかけた
ラビはあたしの腕の中で息をひきとりました。
ラビの鼓動が止まったのがわかって
あたしは涙が止まらなかった
どうしていいのかわからなくって
ただひたすらラビの名前を呼んで泣いた

お姉ちゃんに知らせないと!!
そう思って姉のケータイに電話をかけた
イギリスはまだ朝方だったのに・・・
姉と電話口で2人で泣いた
お母さんから電話がありラビが死んだことを告げた
お母さんはその後ほとんど仕事が手につかなかったそうだ
帰ってきたお父さんも泣いた
家族みんなで泣いた
12年も一緒に過ごしたラビはうちの家族だった

今でもその時のことを思い出すと涙が出る
あたしは、ラビはあたしが帰ってくるのを待っててくれたんだ思ってる
ラビを一人で死なせずにすんでよかった


記憶っていうものは曖昧で、忘れてきてしまう
だから、ちゃんと覚えているうちに
ラビとお別れした日のことを残しておきたい。

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