極楽招きネコのつぶやき

極楽招きネコのつぶやき

「ネコのももこの物語」7


No.61【2度目の子供達 その7】

ももこと子猫の茶トラ、黒トラちゃん達は、藤の木根元の青い傘の下へ「お引越し」をしてきちゃったのかな。夕方、日が暮れても立ち去る気配はありませんでした。

翌朝、ももこは居るのですが茶トラ、黒トラちゃん達が見当たりませんでした。
やっぱり、「どこかへ」戻った?
戻ってはいませんでした。藤の木の隣の物置に立てかけてあった、破損したショッピングカートの下にいました。こんなところに子供達を隠したのか・・・・
このまま、ここに隠しているのなら粗大ゴミの日にショッピングカートをゴミに出せないね。

それに、ここじゃ子猫ちゃん達も居心地が良くないだろうし・・・
発泡スチロールは、まだイヤみたいなので、ダンボール箱を置いて見ました。
ももこは箱の中でお昼寝をするけど、子猫ちゃん達は相変わらずカートの下。この箱じゃダメ?
ちょっと剥き出しなのかな。「巣穴」風がいいかな?
缶コーヒーが入っていた細長いトンネルっぽいダンボール箱をおいてみました。
今度は、気に入ってくれたみたい。子猫が入っていました。

前回のソラちゃん、ユメちゃんの時のように、今度は藤の木のまわりにダンボール箱やブロックが1つ2つと増えて、またベビーフェンス状態になりました。

目も開かないチビちゃん達は、青い目がかわいい子猫に育ちました。やっと、ヨチヨチ歩きを初めました。
この頃になると、よちよち歩きの茶トラちゃんが私の後ろを付いてくる事に気付きました。よたよたと転がりながら後ろを付いてくるのはとっても可愛い!
でも、歩き回ると言う事は、どこか狭い隙間に入り込んで大騒動・・・を注意しないとね。

今回は、チビちゃん達の性別はちゃんと確認しました。茶トラちゃんは、男の子。黒トラちゃんは女の子でした。前も男の子のソラちゃんと女の子のユメちゃんの2匹。前と同じか・・・

この子達が生まれた日からずっと見ていたので、可愛い。愛着もある。でも、里親さんを探してお願いしよう。なんとか、がんばって新しい家を探そう!
そして、ももちゃんには、不妊手術をしよう。ここに住みついている間に、ちゃんと動物病院へ連れて行けるように、ももこともっと仲良くなろう。
この後、こんなふうに度々子猫を生んでいるとももこは、どこにも住めなくなるから。ネコが近所をウロウロしている事に寛容な人達も子猫を生んで野良猫が増える事は嫌がるので。里親探しも大変だし・・・・

だけど・・・・こんなに、なついてくれるチビちゃん達、手放したくない気持ちも大きくなってきちゃって・・・・・
2006-03-12
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≪黒トラちゃん大冒険?≫
No.62【2度目の子供達 その8】

シマシマネコ・ももこの子供達を見るのが毎日の楽しみになりました。
時々は、ヨチヨチ歩いて箱の外へ来ます。
ももこが、ゴロッと横になるとチビ達2匹のミルクタイムです。
・・・かわいいなぁ・・・・でも、こんな無防備でいいのかしら。ちょっと心配。

じぃ~と茶トラちゃんと黒トラちゃんを見ていると同じに見えたネコちゃんだったけど顔が違う事に気付きました。
男の子、茶トラちゃんはやっぱり、がっちりした男の子かな?って顔に見えます。女の子黒トラちゃんは、お目目パッチリの小ぶりな優しいお顔に見えました。”色違いの2匹”では無いのね。

この、優しい黒トラちゃんがヨチヨチ歩きの大冒険をしてしまいました。
こんなに、よたよたと歩いているのにどうやったのか塀の隙間から向こう側へ落ちてしまいました。地面近くの低い場所でも無いのにどうやって、あの隙間から?と思うような場所です。

ももこが鳴きながら大騒ぎするので、外へ出てみると塀の隙間に向かって鳴いています。近寄ると向こう側の塀の下で黒トラちゃんが小さい声でにゃ~にゃ~鳴いていました。
ももこは、必死で隙間に顔と入れようとするのですが、小さすぎて顔は出ません。手を入れて探っても下のチビちゃんへは届きません。かなり必死であせっているようでした。

ももこ!向こうへ回りなさい。いつも向こうへ行ってるでしょう!

と言っても・・・・ダメかぁ。
外側へ回って黒トラちゃんを抱っこしました。どこもケガをしている様子はありませんでした。ももこは、まだ隙間から必死に手を伸ばしていました。
黒トラちゃんをももこのところへ連れて行きました。ももこは、しっかりと抱き寄せてチビちゃんをなめていました。子供を思う「母心」かな?

子猫ちゃんは、女の子の方が冒険好き?ユメちゃんも縁の下大冒険したよなぁ。??
ももこは、「この事件」を、この後もずっと忘れませんでした。
2006-03-14
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≪里親探し・・・・・≫
No.63【2度目の子供達 その9】

シマシマねこ・ももこ親子は藤の木の下の”新居”で無事に生活していました。でも、このままずっとココでくらしていく事はできません。子猫達の里親探しを真剣にしなければならないと思いました。

いろんな人に話をして、里親のお願いをしたり、里親探しに協力してほしいとたのんだり。新聞のメッセージ広告を載せようかと考えていた時に、もっと良いものがある!との話を聞きました。

隔週でポストに投函されている情報誌のペットコーナーにメッセージを載せる事でした。その人の知人は「子犬5匹を差し上げます。」というメッセージに5人以上から申し込みがあったそうです。「子猫差しあげます。」は犬よりも数多く掲載されるけど、里親さんが見つかるかも・・・・

よぉ~し!やってみよう。
さっそく、その情報誌を引っ張り出して掲載方法を読みました。すぐに、申し込んでみました。
次回発行分は、締め切ってしまったので、その次に掲載されるとの事でした。どうか、ネコ好きの良い里親さんが見つかりますように!と願いを込めました。

そして、次は・・・・
そうです。ももこも不妊手術ですね。ちゃんと動物病院へ連れて行けるかしら?心配でした。ももこをちゃんと捕まえられるかな?その時のために練習しておかなければ。
我が家のニャンコ・ラッキーの首輪とリードの1組をももこのためにもらいました。カリカリを食べているスキに・・・首輪を・・・・
ももこは、首輪を付けられる事もリードを付けられる事も、まったく気にしないようです。・・・・やっぱり、飼い猫ちゃんだった事に間違いは無いのでしょうね。

前回の子猫達は1ヶ月くらいでキャットフードを食べられたから、1ヶ月を過ぎたら子猫と離して手術をしても大丈夫?かな?
この時は、早くしないとまた子猫を生んでしまう。と言う思いが大きかったので急ぎたかったのです。

とにかく、子猫を里子に出して、早く手術をしちゃいたい・・・・
あの時は、毎日そう思いました。・・・・ももこ、ごめんね。
2006-03-15
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≪茶トラちゃんの新しい家族≫
No.64【2度目の子供達 その10】

情報誌に「子ネコ差し上げます」のメッセージ広告を申し込んだ翌日。
友人から携帯に電話がかかってきました。お互いに、仕事をしているので日中に電話がかかってくるなんて、「どんな緊急事態!?」と、驚いてしまいました。
外で電話をかけているらしく、車の音がうるさいせいか声があわてているように感じて、いっそう「何?どうした?」とドキドキしてしまいました。

「ネコちゃんのもらい手が見つかったよ!!男の子の方!」

一刻も早く連絡をしようと、仕事中なのは分かっていたけど電話してくれたのでした。詳しくは、後で話すからと言って電話を切りました。
良かった。茶トラちゃんのお家が決まった。友人は、私以上のネコ好きさん。彼女が見つけてくれた里親さんなら絶対に安心できる人だね。良かった。本当にホッと一安心でした。

仕事でよく行く所の人らしいのです。ネコ好きなのは知っていたので、話をしてみたら、「欲しい」と即答だったのだそうです。その人のプライベートまでは知らないけど、実家がお隣の県にあってお子さんが実家に住んでいるらしい。そこでネコを飼いたいとか・・・どうやら、近い将来は仕事を辞めて実家へ帰るらしいとの事だった。
友人はネコの里親さんの事なので知ってる限りの事を教えてくれました。家族での新しい暮らしには、ネコちゃんも加わる事になるらしい。

「あの人なら、絶対に可愛がってくれるから。」友人はそう言ってくれました。もちろん、信じますよ。茶トラちゃんが幸せに暮らせる事。

でも・・・・決まってしまうと・・・ちょっとさびしい・・・・
2006-03-16
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≪ねこじゃらし≫
No.65【2度目の子供達 その11】

ももこの子供、黒トラちゃんは好奇心旺盛なのか、ねこじゃらしに飛びつきます。ヨロヨロと転げながらも飛びつきます。かわいいですねぇ。
茶トラちゃんは、時々手を出すものの黒トラちゃんほどの反応はしませんでした。抱っこしても、じぃ~~~~と手の上で寝ちゃうのは茶トラちゃんです、甘えんぼさんかな。黒トラちゃんは、抱っこすると必ず手の上で1度「にゃん」と鳴きます。個性イロイロなんですねぇ。

時々、ももこは、やんちゃに動き回るようになった子供達を押さえつけて、噛み付いていました。もちろん、攻撃をしているのではありません。「しつけ」なんでしょうね。何をしたのかわかりませんが、「コラッ!!!ダメです!!」とでも言っているのでしょうね。

ももちゃん、いい子にしつけてね。茶トラちゃんの里親さんは決まったからね。

ももこの不妊手術をどうしようかと悩んでいました。どんなタイミングでしたらいいのでしょうか?費用はどのくらいかかるのだろうか?それに、ちゃんとももこを動物病院へ連れて行けるかしら・・・・

近くにある動物病院でホームページを開設している事を知っていたので、見てみました。何か情報があるかもしれないを思いました。
質問や相談も受け付けていたので、ももこの事をメールに書いてみようと思いました。そして手術の事も聞いてみました。

翌日には、獣医師から返信メールが届きました。時期の事、費用の事、具体的に詳しく答えてもらいました。近所に住み着いた野良ちゃんなので費用は半額にしましょうと言っていただきました。うれしいですね。何人かの人に聞いていた手術費用よりも安かったのに、その上、半額にしましょうと言ってもらったので決めました。
茶トラちゃんの引き取りの日が決まったら、ももこも手術の予約をしに行こう。

ちゃんと、ももこを病院へ連れて行けるように、毎日首輪とリードをつける練習をしました。首輪やリードは平気なのに、ももこは抱っこは居心地悪そうにすぐに飛び出します。あまりだっこをされた事がないのかしら?そういえば、チビちゃん達はねこじゃらしで遊ぶけど、ももこはねこじゃらしに反応しないんですよね。遊んでもらった事も無かったのかなぁ。人恋しそうにすり寄って来るのになぁ。

なんだか、ももこが可愛そうになってしまった。ももこは、人の愛情を求めているのにあまり愛情を注いでもらった事が無かったのかしら・・・・
2006-03-17
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≪予約はしたけど・・・≫
No.66【2度目のお別れ その1】

茶トラちゃんの里親さんを見つけてくれた友人に、茶トラちゃんのお引取りの件は全てお任せしました。
引き取ってくれる方の都合に合わせる事にしていました。私は友人を信用しているので、里親さんに直接会わなくてもかまわないから、話を進めてと言ってありました。

数日たって、友人は引き取りの日を連絡してきました。8月の夏休みが終わってからと言う事でした。夏休みに実家に帰ってネコちゃんの準備をするらしいのです。
とっても喜んでいる様子だよ。だから安心して良いよ、きっとネコちゃんを大切にしてくれるよ。と言っていました。
よかった、安心だね。

茶トラちゃんの事は安心。次は、ももこの手術だね。動物病院へ行って予約をしてこなければ・・・・
黒トラちゃんの里親探しは・・・・・情報誌に広告を申し込んだけど・・・やめたくなっちゃったなぁ。このまま、ウチで飼うのは絶対にダメかしら。
そんな思いが、時々わいてきました。ダメ!ウチには、おじいちゃんネコラッキーがいるもの。おじいちゃんと、赤ちゃんネコを室内で一緒では、ラッキーが心配です。元気の有り余る子猫が年寄りには負担になるだろうと思えました。今まで、ラッキーはずっと1匹だけでした。ほかのネコと一緒に暮らした経験はありません。それに、この夏、ラッキーの体にまた一つ変化を発見していました。目の異常に気付いていました。たぶん、白内障になったのだと思いました。生活環境の変化は避けたいと思いました。

動物病院へ行ってももこの手術の予約をしました。8月19日に決まりました。
茶トラちゃんの引き取りの日も正確に決まりました。8月23日です。
ももこと2匹の子供達のお別れの日は、19日の朝。その日、ももこを病院へ連れて行った時が子猫達との永遠のお別れになります。

ごめんね、ももこ。また子供達とお別れだね。もう、1週間も無いけど、それまで親子で一緒にいられるから・・・
私が決めてきた事なのに、ももこに申し訳なくってなんかだ、悲しくなってきちゃいました。ももこに寄り添っておっぱいを飲んでいる子猫達の姿を見ていたら泣けてきちゃいました。
2006-03-19
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≪お別れの朝≫
No.67【2度目のお別れ その2】

ももこと子猫達のお別れの朝。
いつものように、ももこは朝ごはんをもらえると思って擦り寄ってきます。
でも、今日はダメ。これから病院へ行くのですから・・・
なんで?カリカリは?と言うように何度も足元へきてスリスリをしていました。それでも、子猫達の所へ行っておっぱいを飲ませています。

コレが最後だよ、ももこ。
茶トラちゃんも黒トラちゃんもいっぱい飲みなさいね・・・・・

でも、そんな感傷にひたっている訳にはいきません。予約しているのだから、早く準備して連れていかねば。
ももこに首輪とリードをつけて、暴れると困るので、かわいそうだけど、段ボールの箱へ入れて車に乗せました。ももこは、ヒザの上の段ボールの箱の中で暴れていました。(ちょっと驚いたのかも・・・)

病院へ着いてから、ももこを箱から出しました。鳴いたり暴れたりはしませんでしたが、落ち着き無くウロウロ。受付も出来ない状態なので、抱っこしました。今までは、好きじゃないのか落ち着かないのか、おとなしく抱っこをさせてくれませんでしたが、今日は違いました。おとなしくしています。その後、イスに座って待っている時もヒザの上でじっとしていました。
ももこは、病院でおりこうさんでした。

・・・ももこは無事診察もして入院させてきました。
2匹の子猫ちゃん達、このまま、外へおく事は出来ないので家の中へ入れました。新しい段ボールの箱に2匹を入れて家の中へ入れました。
ラッキーは、大丈夫かな?かなり気にしています。あまり刺激しないように、なるべく離しておく事にしました。
箱の隅っこで2匹ペタッとくっ付いて寝ている姿はとっても可愛らしい。でも、これも、あと数日。

今は、可愛そうでも、これから先はきっと幸せになれるから・・・・・
もう、後戻りは出来ない。これが良い選択だったと信じたいです。
2006-03-23
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≪もこもこの子猫ちゃん達≫
No.68【2度目のお別れ その3】

ももこの子供、チビちゃん達がキャットフードを食べてくれるのか心配でした。もしかしたら、哺乳瓶?
男の子、茶トラちゃんはお皿から牛乳を飲んでくれていたので、なんとかなるかな?と思っていましたが、女の子黒トラちゃんはお皿から牛乳を飲んではくれませんでした。でも、「お母さんのおっぱい」が無くなってしまった今、お腹がすけば飲んでくれる?と期待もありました。

子猫用の離乳食のネコ缶を少しずつ、散らかしながら茶トラちゃんは食べてくれましたが、黒トラちゃんは、なかなか食べてくれませんでした。
指に牛乳をつけて口元へ持っていったも、なかなかなめてくれなかったのですが、しばらくしたらなめてくれました。指につけて口元へ持っていくと離乳食も食べてくれました。とりあえず一安心。

夜、子猫を2匹だっこして黒トラちゃんに指でキャットフードを食べさせていたら、母があきれました。
「まぁぁぁぁぁ、甘えちゃって!」
昼には、茶トラちゃんも黒トラちゃんもちゃんとお皿から牛乳を飲んで、キャットフードを食べていたと言います。
なんだか、ちょっとウレシイかな。甘えてくれたのね。

ヒザにのせて抱っこしていると、もこもことよじ登ってきてスリスリしながら寝てしまう子猫ちゃん達、本当にかわいい。
・・・・離れたくないなぁ・・・・
2006-03-24
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≪茶トラちゃんと一緒におやすみ≫
No.69【2度目のお別れ その4】

にゃんこ・ももこは元気に退院してきました。病気やケガでの入院では無く不妊手術なので元気だと思ってはいましたが、予想以上に元気でした。2~3日はおとなしくしていてくれるものと思っていた私達家族はビックリです。
帰ってきたその時から、騒がしく元気100%でした。ぐたっとしていたら心配ですが、もう少し静かだと思ったのに・・・・・

チビちゃん達と一緒にする訳にはいかないので、ももこには申し訳ないが抜糸まで、物置にいてもらう事にしました。ちゃんとももこ部屋を物置の真ん中に用意しておきました。
でも、チビちゃん達が家の中にいる事が「母親ももこ」には分かるだろうし、ももこもチビ達も騒ぐかな?と覚悟はしていました。

ももこの退院の日、まだ引き取り先の決まっていない黒トラちゃんを預かると妹が連れて帰りました。もちろん、里親さんが決まるまでです。
私が、帰宅した時には茶トラちゃんしかいませんでした。
甘えんぼさんの黒トラちゃん一人でさびしいだろうなぁ・・・・
それは、茶トラちゃんも同じ、今日は一人だね。

夕べまでは、チビちゃん2匹で寄り添って箱の中で寝ていたのです。急に一人じゃ寂しいかと思って大きさが同じくらいのコアラのぬいぐるみがあったので箱の中へ入れてあげました。茶トラちゃんはコアラにくっついてじゃれていました。でも、やっぱり夜になったら鳴き出しました。
そうだねぇ・・・さびしいねぇ・・・・

明日は、里親さんへお渡しの日。今晩、一晩一緒に寝る事にしよう!
と、茶トラちゃん一緒に寝ました。
寝る時には、枕のそばで私の肩口のところに丸くなっていました。
夜中に、ふと目が覚めると布団から出ていた私の手のひらの中に丸まっていました。
・・・・かわいい・・・
朝、首筋にふわふわと暖かさを感じて目が覚めました。茶トラちゃんでした。べたぁ~と首すじにくっついて寝ていました。かわいいなぁ。

でも、今日限り。今日、新しい家族の元へ行くんだよ。
一晩だけの、茶トラちゃんの思い出ですね。
2006-03-30
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≪バイバイ、茶トラちゃん≫
No.70【2度目のお別れ その5】

シマシマにゃんこ・ももこの子供、茶トラちゃんが里親さんの元へ行く日の朝がやってきました。
なんだか、ほっと安心した気持ちと、これで永遠のお別れと言う寂しい気持ちがありました。

里親さんへ直接お渡しするのでは、ありません。引き取り先を探してくれた友人が里親さんへ渡してくれる事になっていました。朝、会社へ行く途中に待ち合わせをしました。里親さんは夕方引取りに来る事になっているそうです。
外での引渡しなので、飛び出されては大変。少しの間、茶トラちゃんには箱に入ってもらう事にしました。靴の箱に、毎日一緒にいるコアラのくいぐるみと一緒に入れました。

約束の場所で友人は待っていました。にゃんこ用のキャリーバックを持って来ていました。お互いこれから仕事へ行く途中の道、話もそこそこに茶トラちゃんをキャリーバックの中へ箱ごといれました。バックの中で箱のふたをあけて茶トラちゃんとコアラのぬいぐるみを出しました。

茶トラちゃんは、突然の外出、車の音に驚いて怖がっている様子です。手にしがみついて出ようとするのを、押しとどめてバックのフタをしました。これが、私と茶トラちゃんのお別れでした。ももこの前の子供達、ソラちゃんとユメちゃんの時もリュックに入れて、出ようとするチビちゃん達を押さえてフタをしめたのがお別れでした。毎回、あわただしく無理やりバックに入れるのがお別れ。なんかだ悲しいなぁ。

安心して、とっても良い人だよ。ネコが来るのをすごく楽しみにしていから。ねこちゃんグッズもそろえて、名前も決めたらしいから。

里親さんの事を教えてくれました。
茶トラちゃん、バイバイ!元気でね。新しい家族と仲良くね。

茶トラちゃんと別れた後、黒トラちゃんが気になりました。
あの子・・・・・このまま、里親さんが見つからないといいなぁ・・・・
ずっと一緒に・・・・ダメかなぁ。
2006-03-31
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≪ももこの物置生活≫
No.71【2度目のお別れ その6】

シマシマにゃんこ・ももこの子供、茶トラちゃんは無事里親さんの元へ行きました。新しい家族の皆さんに大歓迎されたようだと聞きました。よかったね、茶トラちゃん・・・いや、ちゃんと名前をつけてもらったらしいから、もう茶トラちゃんじゃ無いね。

もう1匹の子供黒トラちゃんは里親さんが見つかるまで妹の家にあずかってもらっています。不妊手術をしたももこの抜糸まで、おとなしく物置にいてくれれば・・・・なのですが、ももこはおとなしくありませんでした。
母が、「本当に手術したの?」と思うくらい元気でした。でも、抜糸するまでは、絶対にここに居てもらわなければならないので、鳴いてもさわいでも物置で我慢してもらうしかありません。

朝と夕方は、リードをつけて一緒にお散歩しました。ももこは、わんこの散歩みたいに一緒に歩いて着いて来ました。やっぱり外のお散歩はいいよね。
日中は、リードをつけて外へ出していても大丈夫と思ったのですが、ウロウロしているにゃんこが時々家の近くに現れます。(たぶん、近所の飼い猫さんだと思いますが)
ネコが近づいてきたのに、ももこがリードにつながれて身動きが出来ないのでは、危険だし怖いだろうし可愛そうです。やっぱり、物置にいてもらうしかありません。幸い、夏だったので、窓を開けて物置が見える状態にして物置の戸を開けていました。

ももこも突然に物置に入れられて窮屈だったろうけど、やっと1週間がたって抜糸の日がやってきました。病院でも元気いっぱいのももこに「あらら、すごい元気だねぇ。」と先生にも言われてしまいました。
無事に抜糸も済んだので、ももこの物置生活も終わりです。
でも、もう日が暮れていたので今晩一晩だけ物置にいてもらう事にしました。
明日から、また自由。きっと、痛い思いもしたし、子供もいなくなったのに探せないし、物置に閉じ込められてイヤな思いをしたので、首輪とリードをはずしたら一目散にどこかへ行ってしまうと思いました。それでも、ももこが、どこかで幸せに暮らしているなら良いと思いました。
2006-04-04
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