GOlaW(裏口)

2005/03/25
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 借金苦で首を括る行為が、逃げであると同時に、”責任転嫁”であるという事実を再確認しました。

 ラスト三話は黒”明”出現で、一気に飲まれちゃいました。
 これが単なる根暗だったら、「予想範囲内じゃん」の一言で済んでしまうところ。しかし実際は”負の感情”炸裂・暴走する明の姿に、完全に圧倒され、最後まで引き摺られてしまいました。
 この辺り、脚本と明役の俳優さんががっちりはまってくれました。
 最初の頃の「視てるの辛い…(涙)」という自分の気持ちはどこへやら。


 その一方で、衛もラストへ向けてかなり愛着を持てる青年へ成長しました。
 昔の衛(特に最終回、明の回想シーン)は本当に『こいつ、いっぺん締めていいですか(怒)?』というぐらい嫌な奴でした(笑)。…稲垣君、この辺りの演じ分けはさすがです。
 でも、彼はいろんなことをこの出来事から学びました。

 最終話で部長に「辞めるのではなく、このプロジェクトを最後まで成功させるのが”本当の責任”」と諭す姿に、発言のもう一つの意味を感じたんです。

 そして、上司も”仕事”を辞めることで、プロジェクトに関する不祥事の責任を取ろうとした。
 だからこそ、父親の二の轍を踏もうとする部長を止めたのだと、そう思うんです。
 苦しさから手放すこと、逃げ出すことが決して”責任”の取り方じゃない。
 その意味を衛は、ちゃんと分かったんだと思います。


 ツッコミを入れたのは明に対する美沙の説得の言葉ですね。
『これは絶対、説得失敗するだろ。おい』と思いました(ほんとに失敗したけれど)。
『「復讐を止めて、私には今、安らぎがある」
「あなたは昔の私と同じ目をしている。そんな苦しみだけの暗闇の中に、戻りたくは無い」
 とか、その観点で説得しなきゃだめでしょうがっ!』
と、全力で突っ込みましたよ(←どこで夢中になってんだ、自分)。



 ”赦し”もまた、人としての”責任”の一つなのかなと感じました。

 主人公親子に関しても『責任放棄』で巡り巡って不幸を生む辺り、因果な方々だと思います(おいっ)。
 …自分も子供の頃、『被害者の振りして、しっかりあんたも人を傷つけてる』と言われました(…自分はそれから、少しは自覚するようになった)から、他人事では無いんですが(滝汗)。

 でも最後に、衛はそれらの因果の糸を集め、多少なりとも受け止めることで、その輪廻を止めました。


 タイトルの『悲劇』は物語の分類ではなく、”人が自身の責任を手放すこと”で起こる出来事全てをさしていると今は思います。

 私もまた、自らの『悲劇』を生み出さぬよう、このドラマのメッセージを心に刻んで生きていきたいと思います。

追記:
 『ノベライズ読破推奨』
 ドラマの感動冷めやらぬまま覗いた常連掲示板で、思いっきり釘を刺された自分。
 ただ今、本屋を回ってノベライズを探している最中です。
 (…ドラマを補完するだけの展開や複線がすごく楽しみ。)
 手に入ったら、また『コメント』という形で追記しますね。





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Last updated  2005/03/25 10:14:33 PM
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