多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

PCOS
卵巣内である程度まで卵胞が大きくなるものの、卵巣の膜が硬く、排卵できない

<特徴>
・月経不順
・FSH(卵胞刺激ホルモン)<LH(黄体化ホルモン)
   脳では排卵させようとするため、排卵を促すLHが常に分泌される
・未成熟な卵胞が卵巣の表面に数珠状に並んでいる(超音波検査)
・肥満、多毛


<原因>
まだ不明な点が多い。
ステロイド合成の異常により、卵巣内のアンドロゲン(男性ホルモン)濃度が
上昇→機能性卵巣アンドロゲン過剰分泌

このアンドロゲン濃度を上昇させる要因と考えられているのがインシュリン。
インシュリンは卵巣に直接作用して、卵巣内のアンドロゲン産生を促進する働き
がある。
そこで、糖尿病治療薬のメトフォルミンがPCOSの患者さんの治療に使われる
ことがある。


<治療>
・クロミッド
・クロミッド+デカドロン(副腎皮質ホルモン)
   で排卵誘発を試みる。これが無効な場合、
・hMG等注射による排卵誘発
   しかし、この場合卵巣内の未成熟卵胞が一気に育ってしまい、OHSSになる
   危険性が高くなる。
・卵巣の表面にレーザーでたくさん穴をあける(ラパロ)
   穴をあけることによって、卵巣内の男性ホルモンが低下すると言われてる。
   手術後、効果が持続するのは、6ヶ月程度。
・メトフォルミン
   これで、自然排卵するようになる人もいる。
・未熟な卵子を培養して体外受精

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