労働者の職場復帰支援の手引き(1)



厚生労働省が、「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き  ~職場における心の健康づくり~」というタイトルの事業所向けの冊子(14ページ)を作成したのをご存知でしょうか。

心の病気で休業した社員の円滑な職場復帰のために、会社側は、何をどう進めればよいのかが、説明されています。
これは私達「うつ当事者の側」からも、たいへん参考になる資料です。
但し、さすがにお役所の資料です・・堅苦しい言葉ばかりで、とても読みやすい文章とはいえません。

以下、勝手に簡単な言葉にアレンジして、超簡単にご紹介します。よって正確ではありません。
役所や保健所で手に入るのでは?と思いますので(曖昧ですみません)、冊子をいただいてご確認くださいますようお願いします。(私はうつのセミナーに参加して、この冊子をいただきました)


職 場 復 帰 支 援 の 流 れ

ステップ1 休業開始と休業中のケア

     診断書を出す
     上司・産業医など保健スタッフ等がケア
     (治療に専念するよう安心させる)

ステップ2 『主治医』による職場復帰ができるかの判断

     本人の復帰の意思表示
     復帰可能の診断書を出す

ステップ3 復帰ができるかの判断と復帰支援プランの
      作成

     本人の復帰意思確認する
     産業医から主治医へ 意見を聴く
    ◎治療や回復の状況・仕事をする能力・本人の
      考え・家族からの情報を評価する
     職場との適合性・作業管理・環境管理・支援の
      準備状況を評価する
     その他に復帰の阻害要因等はないか

     情報収集と評価をもとに、復帰が可能かを
      判断する

     復帰支援プランを作成する
     (復帰日・上司に必要な配慮・人事管理上の
      対応・産業医の医学的意見や助言・関係者の
      フォローアップ・リハビリ出勤や
      社外の復帰支援プログラム参加の検討など)            

ステップ4 最終的な復帰の決定

     本人の状態の最終確認をする
     産業医等が、「復帰に関する意見書」
      (仕事上の措置に関して)を作成する
     会社側が最終的な復帰決定を行い、本人に
      通知する
     本人を通じて主治医へ、仕事の措置内容を
      的確に伝えてもらう


ステップ5 復帰後のフォローアップ

     症状の再発・新しい問題の発生がないか
      確認する
     勤務状況や能力の評価をする
     復帰支援プランが計画通り実施されているか
      確認する
     本人から、主治医の意見・治療状況を聞く
     復帰支援プランの評価と見直しをする      


この5ステップに分けられ説明されている他、
プライバシーの保護や主治医との連絡のとり方、心理的支援についても書かれています。

必要書類(面談記録票・情報提供依頼書・意見書など)の様式例も掲載されています。


なお、
ステップ3の
◎治療や回復の状況・仕事をする能力・本人の考え・家族からの情報を評価する
については、本人及び家族が用意する情報ですので、この部分だけは、後日の日記で具体的に書きたいと思います。     

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