MDA うつセミナー ポイント




昨晩は、MDA-JAPANの公開セミナーにはじめて行ってきました。

参加は予約なしで、費用は当日現地払い(3,500 → 2,000円)でした。

セミナーの内容は、『復職・就労継続のポイント』ということで、うつの病状の概要と再発に関する事項と治療や復職・就労の際のポイント等について、NHKにも出ていた山口律子さんが講師として話してくださいました。

非常に聞きやすい易しい言葉で説明され、二時間半(途中休憩有)とちょっと長めでしたが、集中して聴くことができたと思います。

印象に残ったのは、“鬱は良くなる病気だが完治はない。普通の人間だって完全な人間はいない”,“鬱を上手に乗りこなそう”という言葉でした。

その他、説明があって理解したことは以下の通りです。

・治療や再発予防の第一は、薬物療法。十分な薬を服用が前提で、不足すると治療期間が長引いたり、うつの再発の確率が高くなる。

・薬も医者の相性のもので、合わなければ代えることも必要。特に医者については、セカンド・オピニオンっていう形がある。

・病院は薬物療法中心で、診察も普通は5分ぐらいのもの。良いとされる病院は混んでいて待たされる。賢い選択としては、精神療法を取り入れているところ、専門のカウンセラー(臨床心理士)等がいる病院がよい。治療費の高い病院が良いとはいえない。カウンセリングで5,000~10,000円前後が標準。

・復職・就労の問題については、産業カウンセラー(キャリア・カウンセラー)等を活用するのもひとつの手段。代々木他、各都道府県に協会がある。

・復職に関しては、気分が最悪の状態で8時間就業できる状態が条件。リハビリ出勤等は、対象企業によって異なるので確認が必要。

・休職中にかなり能力等が低下しているので、障害者職業センター等で職能テストを受けると客観的に確認ができる。


以上が概要のようなものですが、最大のポイントは“生活リズムを整えること”ということです。就寝時間と起床時間をきっちり管理する(先生は節制という言葉を使っていました)が非常に治療に効果があるという説明でした。
夜中にPCなんかやっちゃいけない。脳が時間を誤認するということでした。

また、人にバイオリズムがあるように、治療による回復も波があることを理解するというものでした。右肩上がりに回復してもドンと底を打つような波があり、その部分(その時)だけでまた鬱がひどくなったと勘違いしがちであるが、三寒四温のような感じでとらえることが大切だという説明もございました。

次回の公開セミナーは、2005、4/23(土)で『精神障害者の雇用率はどうなる』というテーマで東京福祉大学の松為先生が講師です。これはちょっと私には関係ないように思います。

とりあえず、有意義な時間を久しぶりに過ごせたように思います。

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