ゴーヤ泡盛の野毛日記

ゴーヤ泡盛の野毛日記

ACROSS THE BORDERLINE


硝子ばりの店内は通りから覗ける。
こざっぱりした印象の店だ。
左手にはCDラック。
小さな足踏み式のミシンの上にミシンはなく、かわりに本棚が乗っている。フロア不揃いのテーブルと椅子。
どれもよく使い込まれている。14~15人は入れるだろうか。
昼間はランチもやっているようだ。カレーライス¥800(コーヒー付き)に惹かれたが、夜はないらしい。
中央の壁よりのテーブル席に座り、喜界島¥500とポテトサラダ¥350を頂く。
手書きのメニューには『音楽を楽しむお店』と書かれている。
どこかディズニーランドのアトラクションのセットの一部に身を置いているような気分だ。
剥きだしの梁や配線、そこに取り付けられたBOSEのスピーカーやスポットライトのせいだろうか。
私がまったりしているとマスターが照明を少し落としてくれた。ぐっと空気が柔らかくなった。唯一CDラックに近い電球だけが白々と真昼の月みたいに輝いていた。

(2005.11.21)

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