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(7)放射線の基準値


自然界には年間1~2ミリシーベルト程度の放射線があります。
そのため自然界から以外の放射線、すなわち健康診断でのレントゲン検査などもそれが年間合計で1ミリシーベルト以内ならば、自然界と自然界以外の放射線を足しても大差なく、さほど健康被害は増えないので心配することはありません。
そのため自然界から以外の放射線の許容値は年間1ミリシーベルトとなっています。

自然界から以外の放射線を年間1ミリシーベルトで一生浴びた場合に生涯100ミリシーベルト程度になりますので、自然界以外からの放射線量は、短期間にまとめて浴びたりせずに『年間1ミリシーベルト以内』のペースで『生涯100ミリシーベルト以内』が安全基準です。

ただし、治療のための診断などで使うCTスキャンや放射線治療については、医療行為の特例として病気のリスクとの比較で実施されるもので、さらに放射線量も管理しながら行われているので特別になります。
放射線量の参考として、体の場所にもよりますがレントゲンは1回で0.1ミリシーベルト、CTスキャンは5ミリシーベルトくらいです。

一方、原発の作業者の基準は違います。
仕事とはいえ、作業者は危険覚悟で年間20ミリシーベルトが基本です。

詳しくは、作業者は5年間100ミリシーベルト以下(年間20ミリシーベルト相当)かつ年間最大50ミリシーベルトを超えないことになっています。
女性職員はもう少し厳しくして3か月あたり5ミリシーベルト以下(年間20ミリシーベルト相当)かつ妊娠期間は1ミリシーベルト以下が基準となっています。

ですから東電女性2名が3ヵ月5ミリシーベルト超えると新聞テレビで大ニュースになるのです。
今回の作業で年間100ミリシーベルトというのは、きわめて例外的な緊急事態の特例で、原発作業者が命がけの数字なでのです。

すなわち作業者は測定器をつけて細心の注意をはらいつつ、仕事としてリスクを背負って危険覚悟で行っているのです。
実際に浜岡原発勤務だった嶋橋伸之さんは作業者の一般の基準を正しく守り81年から8年まで8年勤務して合計50ミリシーベルトの放射線を被曝した結果、慢性骨髄性白血病により29才で死亡しています(94年労災認定)。
このようは人は実際に大勢います。

政府・文科省は原発事故での子供たちの基準を20ミリシーベルトにしました。
しかし、これは危険覚悟で作業をおこなう現場作業と同じ値なのです。
基準はそうだができるだけ被爆させないという政府の発言もありますが、そんなことは作業者でも同じなのです。

しかも放射線の影響が大きく、放射線による発ガン率が大人より高い子供たちが、測定器もつけずに作業者と同じ基準ということは作業者より過酷だということです。
政府・文科省の判断は子供の健康を守る立場に立っておらず、理性に欠けています。

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