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日本花の会
日本花の会
◆「公益財団法人 日本花の会」とは?
当会は建設機械メーカーであるコマツ((株)小松製作所)の当時の社長、河合良成の提唱により、1962(昭和37)年4月に創設されました。
以来、コマツをはじめ多くの企業や団体、個人の方々のご支援を得て、さまざまな活動を展開しています。
「私は世の中で花が何より好きである。
多年親しんできた高山植物にかぎらず、梅、桃、桜、牡丹から石楠花、
その他いっさいの草花が好きである。
私は花の個性を尊重する。
おのおのそのひたむきに生命の全力をあげて、誇らしげに咲きそろっている姿は、
なんともいえない魅力である。
この楽しみ、喜びをともにし、いくらかでも人々の心を和らげたい‥‥」
これは当会の設立趣意書にある河合良成の言葉です。
この創設者の理念を継承し、コマツグループをはじめ、花や緑を愛する多くの方々に支えられながら、美しい地域環境づくりや豊な生活環境づくりに貢献しています。
コマツは、社会貢献活動の一環として、桜の名所づくりや花のまちづくりを進める公益財団法人 日本花の会の活動を支援し、美しく豊かな地域環境づくりを推進しています。
全国の会員の皆さんや、各地の住民団体の方がすすめる花や緑を活かしたまちづくりをお手伝いすることが、日本花の会の活動の中心なっています。ここでは、これらの活動をご紹介します。
◆1962年に創設された日本花の会
日本花の会は、1962年4月、当時コマツの社長であった河合良成の提唱により「花によって、少しでも人々の心を和らげたい」という願いを込めて創設されました。これまで蓄積された桜に関するノウハウを基盤に、桜を愛する多くの方とともに、桜の名所づくりや桜の保護、再生に取り組んでいます。
創設以来47年間で、220万本以上の桜の苗木を生産し、国内外の公園、街路、学校などに贈り、潤い豊かな地域環境づくりのお手伝いをしてきました。
なお、2009年12月には、内閣総理大臣より公益認定を受け、従来の「財団法人」から「公益財団法人」へと移行しました。
◆桜の名所づくり
日本花の会では、桜の名所づくりや、桜によるまちづくりを計画している方々を対象に、桜の苗木を無償で提供し、その活動を支援しています。苗木の配布時には植え方、育て方のアドバイスを行うとともに、配布した後もアフターフォローを行っています。各地から届くお花見の便りは、地域の人々に親しまれ、美しい環境づくりやコミュニティづくり、 地域振興などに役立っている様子を知らせてくれています。
◆既存の名所を元気に
既存の桜の名所の再生にも積極的に取り組んでいます。古くからの名所でありながら、病気に感染したり、環境変化により衰弱してしまった桜について、専門家ならではのアドバイスを行っています。これまでに蓄積された桜に関するノウハウを基盤に、桜を愛する多くの方と共に、桜の保護・再生に取り組んでいます。
福井県大野市の亀山城天守閣に映える桜。病気に感染した桜を、ふくい日本花の会の皆さんとともに活性化に成功。「日本花の会の方に指摘され、てんぐ巣病(桜にかかる感染病)と知り、福井県内の桜の感染調査に乗り出しました」と語るのは、ふくい日本花の会代表の高松誠さん。桜の勉強会を開催したり、剪定作業や施肥、花数調査など、積極的な活動を展開しています。
長野県須坂市の臥竜公園。公園全体で800本の桜があります。竜ヶ池の周囲には150本の桜が植えられていて、一斉に開花した桜と残雪の北アルプスを眺望することが出来ます。地域住民が誇りとしている桜が近年衰弱してきたため、日本花の会に樹勢回復の協力依頼ありました。日本花の会が立案した樹勢回復方法に基づき市民ボランティアが中心となって土壌改良や根元に草花を植えるなどの作業を行っています。
山梨県北杜市にある山高神代ザクラ。樹齢2000年といわれるエドヒガンの古木で、1922年(大正11年)に桜として国指定天然記念物第1号に指定されました。近年特に、樹勢の衰退が著しいために日本花の会に相談がありました。2003、2004年に樹勢衰退原因となっていた締め固まった土壌を取り除き、土壌改良を行うなどの大掛かりな樹勢回復工事を行いました。
(右の写真が、2009年の開花状況です。樹勢回復工事から約5年が経過し順調に回復し樹の勢いも戻り始めました。)
◆皆さんの活動を支えるスペシャリスト集団として
日本花の会では、茨城県結城市にある「結城農場」を拠点として、樹木医や組織培養の専門家などといったスペシャリスト集団が、会員、地域の皆さんの活動を支えています。
総面積約83,000平方メートルの結城農場は、1969年の開設以来、桜の名所づくりを支える拠点として、年間約3万本の桜の苗木を接木(つぎき)で生産しています。
農場内にある桜見本園には、350品種、1,000本の桜が植栽されています。桜の名所づくりに相応しい品種かどうか、花の美しさや病害虫に対する強さなどを確認するほか、全国各地の品種調査の標本木としても活用されています。
また、組織培養による桜の苗木生産の研究も行っています。
((上)結城農場で生産される桜の苗木と、農場内の桜見本園)
((下)組織培養による大量生産に向けた研究)
◆花のまちづくり
花のまちづくりを、国民的な市民運動として広く定着させるために、農林水産省、国土交通省の提唱の下、「全国花のまちづくりコンクール」が、平成3(1991)年から始まりました。2010年に20回を迎え、全国的な広がりを見せるこのコンクールの事務局として、日本花の会では、身近な花や緑を大切にして、花や緑豊かで潤いのあるまちづくりを呼びかけています。このコンクールには毎年約1,500件の応募があり、大賞(農林水産大臣賞、国土交通大臣賞 各2点)、優秀賞などが贈られます。
また、日本花の会では花を活かしたまちづくりの情報の収集と発信を行い、花のまちづくりを進める住民団体や自治体の活動をサポートしています。
◆皆さんも緑豊かで潤いのあるまちづくりに参加しませんか
ここまで紹介したように、日本花の会は、会員の方はもちろん一般市民の花や緑を活かしたまちづくりを積極的にお手伝いしています。「桜の名所を作りたい」といった個人や団体の方には、桜の苗木を無償で提供し、アドバイスを行っています。また「全国花のまちづくりコンクール」では、個人・団体を問わず、全国各地で取り組まれている花や緑によるまちづくりを優秀なまちづくり事例として表彰しています。
日本花の会に会員として入会していただければ、皆さんの活動をよりきめ細かくサポートさせていただきます。
桜や花を通じて、ひとりでも多くの皆さんの暮らしを豊かにするお手伝いができればと願っています。関心のある方は、日本花の会までお気軽にお問い合わせ下さい。
【公益財団法人 日本花の会】
TEL03-3584-6531 FAX03-3584-7695
〒107-8414 東京都港区赤坂2-3-6
(桜や花のまちづくりに関する情報満載の、日本花の会ホームページをご覧下さい。)
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