スナック 銀



酔いどれ銀再び

葉お酒はぬるめのにゃんがいい~
魚はあぶれば、すべていい~




スナック 銀では、今宵も演歌が流れ、銀ママの手料理が猫達の心を魅了する。

このページではそんなスナック銀でのママの事を、ポツリポツリ語るページです。





夜の蝶

葉銀ママの独立は早かった。
どうやらかなり早い時期から、有力なおきゃクマさんが彼女を気にいったからだ。

おっさんチョコ

チョコ兄は心配だった。
けれど銀は、やると言い出したらきかない性分。
けれど、いつだって影で支えるのは俺と思っているチョコ。
毛繕いするときに、真っ先に浮かぶのは、銀。
毎晩、妹を想い一人で酒を飲み、いつの間にか寝る オスネコ一匹




時には

葉スナックのママたるもの聞き上手でなければいけない。最初の頃の銀ならば、耳をふさぎ、尻尾をふくらまし、シャーシャー怒る日もあった。

けれど今の店を持ってから、自覚を持った銀。
アフターだってお手の物。芸能界ではちと名の知れているおきゃクマさんと、夜のネオン街、カラオケだって付き合う。





まねぎん2

葉自宅に帰って想うのは、やっぱりチョコ兄さんに心配をかけている事。銀は銀なりに、兄を想う年頃なのです。




すっぴん

葉銀の趣味は案外地味。飼い主からおすそ分けのお刺身やシュークリームを食べること。

楽天そっくんからプレゼントの、たこカマスライスを頬張りつつ、
「ふ~ん・・・こういうの食べている世の中の猫もいるんだぁ~
私、こんなに美味しいもの知らなかった。そっくん家、ホームステイしようかしら?ニャーキングホリデーの期限あるの?」とかなり乗る気。

可愛い陶器の猫音楽隊に、「バンド組んでインディーズレーベル出さない?もちろんボサニャバ!」とこれまた乗り気。




ピアニャスト

葉毎週水曜日、スナック銀は看板を換え、”ワン・ノート・ニャンバ”という名のボサニャバの店になる。
このボサニャバは人間の演奏するボサノバに比べ、はるかに演奏が難しく、ミュージシャンも数少ない。
喉をリズムカルに鳴らし、猫なで声で歌う歌手は、日本では銀だけと聞いている。
そこで銀は水曜日はシルバーと名を変え、土佐から鰹を背負って演奏に来てくれるピニャニスト、ピーニャンと共に、クールな夜を歌うのです。

イパニャバの娘、ジェット機のニャンバ、おいしい餌、デサフィニャードは、知る人ぞ知る、二匹の名曲。
ピーニャンも乗ってくると、尻尾でリズムをとり、ワルター・ワンダレイばりの演奏をするのが見物です


当面の夢は楽天ツアー。
快宴隊の宴での演奏を皮切りに、高知、神戸、広島、大阪、滋賀、神奈川東京、仙台、北海道、、、はてやスリランカ、北京、アメリカ、ブラジル!!!と夢は果てしなく広がるのです。



・・・チョコ兄さん?・・・兄さんは慢性鼻炎の為、マイクにいつも雑音が入ってしまうので、裏方としてキャットタワーの上から、照明係りに精を出してもらってます。



葉水曜日、スナック銀は名を変え、”ワン・ノート・ニャンバ”というボサノバスタイルのニャンコバーに変身する。
今日は土佐からピーニャンがピアノを弾きに雨の中やってきた。
本日の東京は雨ということで、二匹は得意のスタンダードナンバー ”バラに降る雨” を演奏した。

ぎんもの申す

銀のボーカルが雨の音とリズムを造りだす。
客席の猫も気分よく、尻尾でリズムをとりはじめる。
「これだからライブはやめられにゃいにゃ」と、
銀は微笑む。

ピアニャスト

客席から拍手と共に、アップライトのピアノの上にシュークリームが並べられる。
ピーニャンの大好物をチップにという、常連客からの計らいに、益々ピーニャンのピアノも弾む。



雨の日を楽しむのも人生の中で大切よと銀は笑う。

そろそろエンディング。
今の二匹の気分 ”ソーナイス(サマーサンバ)”で水曜の夜はふけていく・・・



葉今日の銀は朝から、そわそわと落ち着きがなかった。
いつもの演奏だって緊張しているのに、今日はピーニャンが有名なサックス奏者を連れてやってくるという。
自慢の長い尻尾をぴんとして、お気に入りのまたたびフレグランスをつけて待っていた。

ぎん


電話の音を待ちわびて、クロネコを待っているのに、飼い主の真由美はずぼら娘'S達とのメールやり取りに必死。

銀が口ずさむ歌は メネスカル~ボスコーリのテレフォンソング

・・・ずっと話し中、どうして私がこんな目に会うニャ?♪


風の鳴る音と共に、ピーニャンとお酒がやってきた。

今日はいい晩になりそうにゃ



ピーニャン

葉昨晩のスナック銀 ”ワン・ノート・ニャンバ”は、深夜までおおいに盛り上がり、クロネコの集荷時間に間に合わなかったピーニャンは、銀の家に泊まった。


酔いどれ銀再び

明け方近くまで、ボサノバやお酒の話で盛り上がり、銀もいつの間にか寝ていた。

朝、鼻先をくんくんと嗅ぎわけると、2階からいい香りがする。
チョコが早起きしてロールケーキを焼いていた。
なんでも、レッドグレープフルーツ入りの甘すっぱいロールケーキだ。

「猫に酸っぱい物はちょっと・・」と、遠慮するピーニャンに、


ちょこ

「二日酔いにさっぱりするにゃ。」ひと口だけと、アイスティーと一緒に差し出すチョコ。

肉球についたクリームまでしっかり舐めたピーニャン。
チョコもそんな姿に満足 (。'(ェ)'。)ゞ-☆


ピーニャン、お酒臭いと飼い主に悪いと、嫌いなシャワーを浴び、TOP便で土佐に帰って行きました。



アヒルさんが楽しそうに歌いながらやってきましたapiru

「クエン、クエン」と鳴きながら

ぎんもの申す 銀ちゃんが楽しげにたのみました

あたしもサンバを歌いたいと

「サンバを、サンバを」歌いたいなと


ピーニャンは

そのコンビが気に入って、歌いだしました

「クエン、クエン、クエン」

チョコちゃんを見かけて、声をかけました

「君も仲間に入らない」

こうして素敵なカルテットの誕生です

ムイトボン、ムイトベン



菖蒲園のほとりで練習へ

まず手始めは

『ウ・チク・チク・ヌ・フバ』

アヒルの声はいつも調子っぱずれ

ピーニャンと歌えばふざけてばかり

けれど結局

水浴びをしながら

みんなで楽しくお歌の練習

クエン、クエン、クエンクエン、クエン、クエン

・・・アヒルさん





O Pato     by Neuza Teixeira and Jayme Silva

O Patoは、ジルベルトが、ボサノヴァを生み出す以前に,参加したコーラスグループ、”ガロットス・ダ・ルア”のレパートリーだった曲です
O Patoとは、あひるの意味です。apiru
『ウ・チク・チク・ヌ・フバ』は、サンバの女王カルメン・ミランダのヒット曲

アヒル達がサンバの練習しながら水浴びって、想像するだけで陽気になれる♪
ついつい銀達も参加しちゃった替え歌です

今日のような雨の日は、いっそアヒルになった気になって、
水浴びと楽しめれば・・・って、訳にはいかないか・・

かわいい曲なので、機会があったらぜひ原曲を聴いてみて♪



チョコ・銀には人に言えない秘密がある。
飼い主が、この事実を知ったら多分驚くに違いないと、黙っている。

そう、、、二匹ともボサニャバの聖地 ブラジル出身の猫なのだ。
この事に気付いたのは、にゃんこ区役所で肉球証明と戸籍謄魚をとりに行った時に解った事だ。

戸籍謄魚の魚拓に書かれた文字・・・

アストラッド・ジル・ベル銀 
チョコシウス・ヂ・モラエス

父  ジョアン・ジルペン銀
・・・・ペンギン?!

ジルペン銀

めったに観衆の前で歌うことのない、ボサニャバの神様
ジョアン・ジルペンギンがお父さんなのだ。

ブラジルと日本、泳いで渡ってくるのに一年はかかる。
去年の秋、初めての日本来日で、すっかり日本びいきになったお父さん。
今年も一年がかりの遠泳でやってくる。


アロハにゃんず

先週、チョコ銀がハワイに行ったのは、ハワイで途中休憩のお父さんをねぎらう為だった。

お父さんは「10月には日本に泳ぎ着くと思うよ。それまで毛繕いして喉を鳴らし、待ってておくれ」と言う。
どうやら娘である銀とステージで一曲歌いたいらしい・・・


ジルペン銀

コルコニャード♪

片隅に響くギターの調べ
その愛、その歌は
愛ある猫を幸せにするためのもの

静けさにひたり 猫想いにふける
猫じゃらしに戯れ 時のたつのを忘れる
窓にコルコニャードの丘が見える
招き猫像よ なんて美しいんだ

・・そして僕はかつて、悲しく
世界を信じることはなかった
猫と出会い
僕は知った
何が幸せなのかを
僕の愛


銀は水曜日、いつもこの歌を歌って父を思い出していた。

ぎんの叫び

産まれてまもなく別離した悲しい記憶。
けれどこの歌を歌えば、まるで傍にお父さんがいる気持ちになれるからだ。

ピアニャスト

ピーニャンもそれを解ってか、いつもだまって演奏してくれた。

10月の国際ホーニャムでの演奏が楽しみだ。




まねぎん2

銀はここ最近、物思いにふける日が続いている。
チョコ兄ちゃんに話しかけられても上の空。大好きな爪とぎも、しばらくやっていない。

そう、今週の水曜日あたりから、どうも様子がおかしいのだ。

クレモンてぃーにゃ

先週の フランス映画祭 でゲストで来ていたフランスの歌手 クレモン・ティーニャ。
いつもの水曜日のワン・ノート・ニャンバのライブに、ピーニャンがティーニャを連れてやってきたのだ。
どうやら、昔からの友人らしい。

真っ白い肌、ブルーの瞳、スレンダーな体・・・
メスの銀から見ても、うっとりするその姿。
お土産に頂いたチーズフードも、これまた美味しい。

"ピーニャンの友達・・・こんなに美しい猫が・・・”

そう思ったら、なんだか胸がチクンと痛くなる銀。

ピーニャン

いつも無口に演奏するピーニャン。
銀の声に合わせて、アドリブを効かしたピアノを弾くピーニャン。
そんな彼がいつの間にか大切になっていたのだ。

週末の仕事を終え、帰路につく銀。
携帯首輪の着信メールを見ると、大親友のモモたんからのメッセージが。

「銀、元気にしてるにょ?たまにはマタタビバーで一杯どうにょ?」

モモたんは、学生時代からの銀の親友で、昔は猫じゃらしホールでよく踊った仲間だ。
モモたんはダンスの趣味を活かし、今ではフラダンスの先生として多忙な毎日だ。

いつもの待ち合わせ場所、マタタビバーで会う二匹。
「どうした?銀?元気が無いにょ?」
「うん、実はね・・・。」

恋の相談役

まだ恋かどうか解らないと言う銀の前置きに、

「それはピーニャンに恋してるにょ~!前進あるのみにょ!」と、興奮するモモたん。

いろいろな積極的な告白方法を伝授される銀。

「モモたん、あの高嶺のハナ様とはどうなったの?」と質問する銀。

「ハナ様、照れてる見たいで、引っ掻くにょ。」

「そうか・・・。(T_T)そろそろ帰ろう、モモたん・・・」

ニャンパリサワーが効いたのか、それとも恋に酔っているのか、モモたん上機嫌で帰って行った。

(モモたんの今後の恋の行方は mayocoさんの日記 にて)



帰り道の路地。
裏の猫道を入って行くと、いつもと違う風景が。

占いの館

-占いの館 ちゃとぴ- 



「そこの悩めるニャンちゃん!占ったげるよ♪」

「え?私の事?」びっくりする銀。

「ちょっと待ってね~、え~と、ペロペロ、ペロペロ・・・。」

急に毛繕いをし始めた、ちゃとぴ。

「明日はね~、雨だよ。しかも梅雨!」

「(=_=)?え?占ってくれたのは、ひょっとして天気予報?」

「何?馬鹿にしてるにゃ!中国四千年の占いだよ!
長毛種じゃなきゃ解らない湿気占いにゃり!
ペー師匠がこれを聞いたら、怒りのチョビひげが立つニャ~!」

「占いって、恋の行方とか、将来とか占にゃうんじゃないの?」

「にゃに寝ぼけた事いってるにゃ!(^m^)
恋も夢も、自分で動いてこそ未来があるにゃ!
そ~んな事もわからにゃいなんて、まだまだ毛繕いがたりないにゃ~。毛繕いしに、 sono_bonoさんの部屋 来る?」



なんだか煮詰まっている自分が恥ずかしくなった銀は、ちゃとぴにお礼を言って足早に自宅に帰った。




"-占いなんて明日の天気しか解らないもの-"




そうだよにゃ、占ったりするよりも、素直に今迄通り接していこう。その気持ちが歌で表現出来ればもっといいにゃ。


お風呂で、ジョアン・ジルペンギンの、”想いあふれて"を歌う銀。

今晩のお風呂は、あふれてきそうな想いと一緒に肩までつかって温めたい夜・・・



チョコは、銀に言えない秘密がある。


昼夜、スポーツジムに通うふりをし、仕事をしている事。
銀は知らない。


にぴき

黄色と黒の作業服を着て、頭には電灯付ヘルメット。

工事現場の三角コーンとなり、交通整備をしているなんて、銀には言えない。




灼熱の太陽、照り返すアスファルト、じりじりと肉球を焼き付ける。

猫だと思って馬鹿にして、散歩渋滞の犬が幅寄せしてくる。

"もう少し・・・もう少しの辛抱だ。"

しっぽを膨らましたい気持ちをぐっと堪え、三角コーンの任務に励む。



チョコと銀の母は、ブラジルのニャンパウロにいる。

銀が生まれてまもなく、世界的なミュージシャン、アストラッド・ジルベルニャンとして、デビューした。

爆発的なヒット曲を次々と出し、このまま勢いに乗せたいマネージャーの企みにより、チョコ銀はジルベルニャンの第二の故郷、日本に養猫として貰われていった。


幼き銀は、母親の顔を知らない。
しかし、銀の歌声は、母譲りの美声。
銀の歌を聴くたびに、チョコは母の笑顔を思い出す。


"銀と共に、ブラジルに行きたい。
ニャンパウロで母と共に、毛繕いをしたい。
その為には、なにがなんでも稼がにゃきゃ・・・"



今日もチョコは日の丸弁当(オカカ入り)を食べながら、休憩のひと時、ショートマタタビを吸う。

腕をまくると、どかた焼けとサバトラ模様がハッキリと判る。


"さあ、午後の仕事に取り掛かるとするにゃ。"


夏の太陽の下、雄猫チョコ、仕事に戻る。




スナック銀は商店街の一角にある。
今年も福猫商店街では、夏休みに入る子供向けに、縁日や夏祭りが開催され、町全体が賑わっている。

銀はそんな活気づいた雰囲気が好きだし、福引の券欲しさに、いつもより多く猫砂を買ったり、ノミトリシャンプーの詰め替えを買ったりする。

今年はなんでも、海外旅行が一等という噂を聞いた。
足早に買い物を済まし、抽選会場に向かう。


HANA

-1等 H ANA の お腹ぽってりジャンボ機で行く 空の股旅
   ブラジル リオ・デ・ジャニャイロ ニャンバカーニバルとコルコニャードの旅
   (スチュワーデス  ハナ様 の肉球リンパマッサージ付)

-2等 猫まっしぐら缶詰一年分(ヘアボールコントロールタイプ)

-3等 世界のネズミ図鑑全22巻(ネズミ花火付)
    [詳細:一巻ミッ○ーマウス・二巻とっとこハム○郎・三巻トムとジェ○ー]


-4等 劇団 四匹のミュージカル "キャッツ" ペアチケット

-5等 クロネコヤマト一日所長 但し、黒猫のみ
   (通称 tentane浪速猫 便)


残念賞 猫じゃらし1本(1度で2度楽しい葉っぱ付)



コルコニャード・・・お父さん・・・
ふと、ジルペンギンの歌うコルコニャードが脳裏をよぎる

コルコニャードジルペン銀

コルコニャード♪

片隅に響くギターの調べ
その愛、その歌は
愛ある猫を幸せにするためのもの

静けさにひたり 猫想いにふける
猫じゃらしに戯れ 時のたつのを忘れる
窓にコルコニャードの丘が見える
招き猫像よ なんて美しいんだ

・・そして僕はかつて、悲しく
世界を信じることはなかった
猫と出会い
僕は知った
何が幸せなのかを
僕の愛





三回の福引のチャンス。

ドキドキと福引のハンドルを廻す。

ジャラジャラと一回転の後、銅色の鈴が転がり出る。

「ああ、残念賞!ハイ、猫じゃらし(^T^)」

ふう~っとため息をつく銀。

気を取り直してもう一回。
銀色の鈴が出る。

「おお!お嬢さん、なかなかラッキーだよ!(*^T^*)
はい、4等賞の劇団 四匹のキャッツ ペアチケット!」

ああ、、駄目か。。。と猫背をもっと丸くする銀。


最後の願い、ブラジル!と、肉球に力を込め、ハンドルを廻す。

見覚えのある銅色の鈴。

「まあ~お嬢さん、三回目は残念賞だけど、
ペアチケットはやったね!(*^T^*)」

無邪気に喜んでくれる福引係りのオジサン。


”七夕は願いが叶うと思った。
けれど、それは一年一度しか会えない 織姫と彦星の話。
今日だけ、星に願いをなんて都合のいい話にゃ・・"

軽いため息と買い物の荷物を抱え帰路につく銀。

リラックス

「おお、銀おかえり♪」

先に自宅にいたチョコの周りには沢山の買い物の荷物と、世界のネズミ図鑑と猫じゃらしの束

「お兄ちゃん・・・」

とっさに、手に持った猫じゃらしを隠す銀。
”お兄ちゃんも福引きをあれだけやったんだ・・・”

いつも、のほほんとしているお兄ちゃんの、意外な一面。
私には見せないお兄ちゃんの一面。

思わず駆け寄って毛繕いし、七夕の一日は過ぎ行くのでした。




猛暑のおかげが、ローラーコロコロブラッシングのお陰か、
チョコの毛もすっかり夏毛に生え揃った。

色気を出したのがいけなかったのか、言葉が足りなかったのがいけなかったのか、チョコは今、ブルーな日々。



先日、行きつけの床屋
大御所美容室が、ヘアサロン・ホワイティ'S に、リニューアルオープンとのはがきが届きました。

チョコは生まれてからずっと、大御所美容院、刈る様に五分刈りにしてもらうのが、お約束。

シャンプーの後の、トリートメント毛繕いでうっとりするのが楽しみの1つでした。

サービス特典付の葉書を持って、ヘアサロン・ホワイティ'Sに行くチョコ。

ヘアサロン

↑届いたポストカード

大御所 刈る様(写真左)は予約殺到。
いきなりサロンに来たチョコは、待つのも嫌だったので、今回初めて会う、ペー王子(写真右)にカットをお願いする事になった。

このペー王子、なんでもある国の貴公子という事で、身のこなしも優雅。
海外のファッション、ヘア雑誌で特集を組まれる程の、人気カリスマへアスタイリスト。

日本の大御所 刈る様と組んだホワイティ'Sは連日満員。

せっかくだから、と、王子にヘアスタイルを任せる事にした。

”いつもは刈る様に頼んでる5分刈りだけど、今日はその、ちょっと、、、いつものに加えて、かっこよく、お願いします。”

”最先端のに仕上げるね!”と早速取り掛かる、ペー王子。

うとうとと、数分。本当に数分。

”こんな感じでどう?”と満面の笑顔の王子。


もひちょこ


( ̄□ ̄!!)モヒカン・・・・

しかも、バリカンで横をストライプに刈ってくれてるし( ̄д ̄;)

”いや~~~チョコさん!似合いますね(=^T^=)
最先端のシマウマヘアスタイル、今年の夏、流行ますよ!”

(!T!)流行るんか。流行るんか?


又お待ちしています♪
ペー王子の眼も素直に見れないまま帰宅するチョコ。


「ぎゃはは!(^▽^)チョコ兄ちゃん!何!モヒカン!」

爆笑し、転がる銀。笑いすぎ。






もう、冒険はしないと、心に誓う、今年の夏。

今年の夏、冒険したい猫は ホワイティ'S





4年に1度、世界で開催される にゃりんピック
出場資格は、健康な猫である事。

チョコは今年初めて、アテニャにゃりんピックに参加する為、トレーニングを積んでいた。





出場種目は、オス猫5キロ級 キャットタワー器械体操
ルールは簡単。
にゃりんピック規格のキャットタワーを使い、制限以内にどれだけ華麗な演技が魅せれるか。






名コーチの二匹が見守る中、キャットタワーに登るチョコ選手。





・・・(場内アナウンス)・・・
オス猫~ 五キロ級~チョコ選手~ 
テーマはぁ~  「夏バテ~」






わー!!!!という歓声の中、キャットタワーに凛々しく立つチョコ。
さすが体重5キロの風格。

音楽と共に演技の始まり。




ミ~ンミンミン ミンミン
ミ~ンミンミン ミンミン


・・・(場内アナウンサー)・・・
蝉の音と共にチョコ選手、バテてますね~。
片手を投げ出すとは、旨い演技です。




ジリジリジリ ジリジリジリ



・・・(場内アナウンサー)・・・
あああ~灼熱の太陽にチョコ選手、参ってますね~。
塞ぎこんだ演技は、難易度が高い演技です。




ガチャッツ 
シュワッツ

プッハ~~



・・・(場内アナウンサー)・・・
チョコ選手!これは!暑さにたまらずに冷蔵庫からビールを出した演技ですね!!!迫真の演技!
これは高い得点が期待できそうです。


審判一致で最高基準222点満点を出し、金メダル確定間違いなし。
そこへ、にゃりんピック実行委員会の人だかり。


何?何?何?


・・・(場内アナウンサー)・・・
え~只今のチョコ選手の演技。
にゃりんピック実行委員会のドーピング猫砂検査の結果、チョコ選手の尿から、またたびが検出された為、メダルの確定が破棄されました。


---チョコは知らなかった。
マタタビは興奮作用があり、いつもより大胆な演技の作用がある為、選手は使用していけない事を。


前日に、激励会と称し、銀、モモたんと三匹仲良く
またたびバーで飲んだチョコ。

まさかまさかこうなるとは。

次のにゃりんピックは4年後。

長い長い訓練が始まる。






最近、チョコ 銀は、不安な日々を送っている。

飼い主であり、餌係の真由美お母さんが、色ぼけしてるから。

今までなら、帰宅後真っ先に二匹を抱きしめ、たくさん撫で、水の交換、餌を入れ、
2匹が食べている間に、洗濯物を取り込み、食後の私達と、オレンジ紐で、遊んでくれた。

それが、最近ときたらどうだろう、
帰宅後、真っ先にパソコンを立ち上げ、テレビのスポーツ番組をチェックし、
ある水泳選手のHPをチェックしてる。
洗濯物も干しっぱなし、たーとうちゃんの、帰るコールで慌てて取り込む。

私達が、お腹すいたよ~、遊んでよ~。トイレも汚いよ~と、擦り寄っても、
「ちょっと、待ってねー」と1時間

悔しいから、カーペットの上でうんちしたら、激怒されたし。(-皿-〆)


つぶやく、言葉は
「は~~~・・・かっこいいな・・(* ̄。 ̄*)」


「オイオイ、お母さん、それはにゃいでしょ。
とーちゃん、汗水垂らして働いてるのに!」と鳴く銀

「汗水は、たーくん、汗っかきだからよ。(=▽=人)アセアセ」と言ってのける真由美母さん。

「色ボケめが!(-皿-)」シッポを膨らまして怒るチョコ





このままでは、家庭崩壊の危機。



このままでは、チョコ 銀 里子に出されてしまう。
どうしよう、兄弟、生き別れ!
どうしよう、名前も変わっちゃうかも!

お母さんの目を覚まさせなきゃ!!!!!!


銀はいいことを思いついた。
どうせ叶わぬ北島選手との恋。

占いの館で占ってもらってはどうかと、真由美お母さんに言ってみた。

「(^▽^)あ~それも面白いかもね~」とノリノリ。


占いの館

-占いの館 ちゃとぴ- 



「話は聞いてるよ。真由美おばさん♪」

「え?私の事?」びっくりする真由美お姉さん。(←言葉に注意)

「ちょっと待ってね~、え~と、ペロペロ、ペロペロ・・・。」

急に毛繕いをし始めた、ちゃとぴ。





「色づく前に、家事しろや・・・」

「(=_=)?え?占ってくれたのは、ひょっとして生活予報?」

「階段の猫の毛埃、爪とぎされた壁紙のカス、
しばらく片付けてにゃいにゃりよ。
たーくん、気管支悪くて咳してるにゃりよ!」

「占いって、恋の行方とか、将来とか占なうんじゃないの?」

「にゃに寝ぼけた事いってるにゃ!( ̄皿 ̄)
チョコの鼻薬をたーくんに任せてないで、たまには、協力しろにゃ!
家庭円満でこそ未来があるにゃ!
そ~んな事もわからにゃいなんて、まだまだ毛繕いがたりないにゃ~。毛繕いしに、 sono_bonoさんの部屋 来る?」


散々、ありがたい説教を受け、帰路につく真由美お母さん。

早速、ごはんオネダリをするチョコ銀。
申し訳なさげに特別モンプチをあげる真由美お母さん。
「ごめんね。」
餌をくれるなら、許してやろうと思う2匹
当分、里子はなさそうだ。



いいぞー ちゃとぴ
ナイスだ ちゃとぴ






ジルペン銀
お父さんのジルペン銀がブラジルに戻ってもう半月・・。



(タカラ)じゃれじゃれニャンコの大作戦【2004/07/30発売】



お父さんから、こんなプレゼントが届いた。

じゃれじゃれにゃんこの大作戦 という名のマシーン。

先日、国際ほーにゃむで、お父さんと一緒にステージたつ予定だった銀。
リハーサルで、緊張のあまり、しっぽを膨らまし、ギターを爪でといでしまった。
気を取り直して、歌おうと思っても、リズムがとれない。
泣く泣く、舞台の端から、お父さんの演奏を見つめることしか出来なかった。


そんな銀に、お父さんがにゃんこメトロノームで、、
リズム感を養うようにと、プレゼントしてくれた。






早速、トライ。リズムにあわせて♪






リズムにあわせて♪



不規則な動き・・・。

むずかしい・・・リズムに乗るより、遊んでしまう。





あーーーやーめたやめた。

あたし、リズム感ないしー
どちらかというと、リズムより、聴かせる音楽系~?


せっかくのジルペン銀の贈り物を、音楽ではなく娯楽に使う銀なのでした。








週末、飼い主である、たーとーちゃんと、まゆかーちゃんが、テレビを見ながら、つぶやいた。

「チョコ銀はさ、、餌の催促ばっかりで、なにひとつ、役たたんね。」


「アイフ○のクーちゃんや、マル○ペットフードの猫とかさ、そういうスター性がないね。」





・・・ものすごく悔しい!(-皿ー)(=皿=)
本当は歌って踊れる、アイドル猫なのに!  ←ほんとか?


かなり飼い主の言葉が心外だった二匹。
ぜったいに二人を見返してやると、作戦を練る。

「そうだ!今はお笑いブーム。ボケ突っ込みの出来る兄弟猫コンビはどう?」とチョコ兄ちゃん

「ええ!!??!!お笑い?」と顔をしかめる銀。

「そう!名前は ルイ・ヴィ豚」とチョコ兄ちゃん。

「はああ?それって私が太ってるって事みたいじゃん!」と自分を客観視出来ない銀。


嫌がる銀を無理やり隣に並べ、早速稽古に励むチョコ。




“兄弟芸猫のルイ・ヴィ豚でーす!”
“緊張して、しっぽ膨らんでる、チョコでーす。”
“平静を装う為に、毛づくろい100回した銀でーす。”
“毛づくろい100回って、おまえ、胃が毛玉に溜まってしまうぞ。”
“けど、その分お腹いっぱいで、昼飯代浮いたから!”
“そういう問題じゃにゃいだろ!”
“浮いたお金で、デザート食べたから!”
“そういう問題でもにゃいだろ!
デザートって何食べたの?”
“モンプチ”
“それ、デザート違うから!”
“毛玉でお腹いっぱいだから、猫まっしぐらでもなかったよ!”
“猫まっしぐらはカルカンだから!
モンプチのCMちがうから!”


「・・・チョコ兄ちゃん、あたし、ボケ担当、嫌だよ。」ブルーな銀。
「じゃあ、僕ひとりで、ギター侍、ネコヨウクやろうかな。」





“拙者~♪餌の食べすぎで、獣医に注意を受けた今日この頃~♪
キャットフードはダイエットフードっにしてって、いうじゃにゃーい
けど、その分、多めに食べてますから~、体重増加!残念!!!”

気持ちよく歌うチョコ。

「お兄ちゃん、、、、完璧それパクリだよ。」醒めた目で兄をみる銀



ルイ・ヴィ豚、初日にして、スランプ。


やっぱり、芸の道は厳しそうだ。
人間の芸 でも見て、出直そうと、心に決めた、ルイ・ヴィ豚の二匹だった。




銀ママの年末年始は、毎年決まっている。
逆に、それを行わないと、年を越した感じにならないし、みっともなくって、ねこさまの前に出られないと、銀は言う。

ある南の島に行き、22日間、プライベートビーチで日焼けをすることだ。

日焼けオイルをつけて、小麦色に焼く為に休暇をとるのだ。



そう、銀はもともと白色猫なのだ。

半年に一度は、長い休暇をとって、こうしてシマシマに日焼け後を残さないと、
たちまち白い毛に戻ってしまう。
量の多い冬毛の時は、夏毛に比べ、手間も時間も一層かかる。
本当は、黄金色に焼いて、いまどきのチャトラ模様にしたいのだけど、
ココニャッツクリームのコパトーンが格別に美味しくって、ついつい毛繕いをしてしまう。
慌てて、チョコ兄ちゃんにもう一度、全身に塗ってもらい、焼き直す。



特に、首の周りは、入念に焼かないと、お気に入りのジュエリーが映えないと、一日中、空を見る。
そして、日頃、空を見ることなんてないなーと、久々の休暇を実感し、
がんばってきた自分にご褒美とばかりに、チョコ兄ちゃんに甘噛みをする。
こんな時の、チョコ兄ちゃんは、ただただ、銀をやさしく見守る。



“こんな時でないと、ゆっくり食べる事もないから。
ゆっくり年を越しておいで” と、まゆかーちゃんが、おせち料理を作ってくれた。
海老や伊達巻・・・・好物ばかり。たまには、いいとこあるじゃんと思う二匹。


夕暮れを見ながら、うたた寝する二匹。
幸せって・・・こういうことかにゃあ、、、、






「 チョコ ! ぎんっ! 何してんだ! 」

たーとーちゃんの怒鳴り声で、びっくり飛び起きる二匹。

「あれほどベランダは出たら危ないって言ってんだろ?
・・鍵開けっ放しは、まゆみかー?」

「ちょっと、たーくん見て!おせち、二匹に食べられちゃった!
あ!たーくんの日焼けオイルも転がってるよー!!!」
床に転がる、海老の殻を踏んづけて、痛がるまゆかーちゃん。

「だから、おせちは、冷蔵庫にしまっておいたほうがいいって言っただろー?」
たーとーちゃんは二匹を抱え、砂ぼこりを払う。


半年に一度の戸締りの掛け忘れを、ここぞとばかりにバカンスする、二匹。
ついついベランダの床をゴロゴロし、二人の帰宅をすっかり忘れ、ベランダでうたた寝。

どんな世界でも、休暇はひとときだから楽しい。





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