★第3話★
どうして、日本にいる人ばかり?
私は、会社のウェブサイトも作っている。
アメリカに住む日本人向けの、日本語ツアーや、日本までの格安航空券などのサイトだ。
日本までの格安航空券のサイトは、我ながら、良いものを作ったと思う仕上がりである。
里帰り(アメリカから日本までの往復)、呼び寄せ(日本からアメリカまでの往復)、国内線、
JRパスなどの料金が、ひとめで分かるように、料金をアクセスというソフトで計算した。
サイト自体は、アイディアが浮かんでからは、すいすいと作ったが、アクセスの扱い方には、
苦労した。
しかし、弱小旅行会社の我が旅行会社は、宣伝媒体がない。
親会社の顧客に知らしめるくらいしか、できないのが現状だ。
なのに、なぜか、日本から、問い合わせのメールが続々とやってくる。
どうやら、格安航空券の検索をしていくと、このサイトがひっかかるらしいのだ。
特に、アメリカ国内線の問い合わせも多く、悠長にメールでやりとりをしていると、値段が変わって
しまったり、予約がキャンセルされたりするので、ウェブサイトに、「日本にいる人は、電話をしてください」と
書いたところ、本当に、国際電話をかけてくる。日本は、真夜中だというのに。
ターゲットである、アメリカにいる日本人からの問い合わせは、泣きたくなるくらい、わずか。最近、社を挙げて、「格安航空券を売りましょう!」と方針が決められたが、結局、そのための チラシを作るのも、私だ。
そのうち、とうとう、日本の旅行会社からも、「代理販売させてください」という話が来るようになった。
依然、アメリカからの反応は鈍い。しかし、
明るい面もある。それは、社の方針により、販売価格も下がったので、これからはお友達にも、自信を持って、
売ることができるようになったことだ。
これで、格安航空券を探している友達にも、「うちは、高いから、お勧めできない。H○○社から買った
ほうがいいよ」なんて、言わずにすむ・・・。