陽だまりブログ  

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5回目の流産


5回目の流産は、4回目から3ヶ月経った頃だった。

この頃は、ぼーっとしている事が多かった。
何も考えない事で、自分を保っているような所があった。
考える事はと言えば、
「私がいけないのだろうか・・・・
 私が、死なせてしまったのか?・・・」
そういう事ばかりだった。
現実を受け入れられずにいた。

そんな矢先に、生理が予定日に始まらなかった。
検査薬を使ったら、陽性反応が出た。
病院に行き、エコーで、タイノウを確認した。
来週来る様に言われた。

今度は、どうなるのだろう・・・
お願いだから、うまく行って・・・
祈る思いだった。

翌週、病院に行った。
心拍が確認出来た。
「今度は、大丈夫だと思うよ。」
医師は、そう言って、少量のアスピリンを処方した。
処方されたアスピリンを、1日1度飲む様指示が出た。
4週間後に来るように言われた。

この薬を飲めば、きっと大丈夫・・・
無理やり思い込んだ。
もう悪い事は、考えない!きっと大丈夫!!
心に強く思った。

何だか、鈍い下腹部痛がある・・・
でも、痛い!と言う程ではないし・・・
前回の心拍を確認した時にも、この痛みがあったよなぁ~・・
何だろうな・・・
出血始まってしまうと怖いし・・・

もう、後悔は、したくなかった。
病院へ行った。
下腹部痛がある事を話したら、
「この時期に、お腹が痛くなるという事は、
ないですよ。」と、言われた。
痛いのに、痛いはずが無いとはどういう事なのだろう・・・
考えすぎだと、あしらわれたのだろうか・・・
結局、そのまま帰る事となった。

下腹部痛は、続いていた。
それから、1週間後に少量の出血があった。
病院に電話したが、前回と同じ回答で、
「出血の量が、多くなったり、痛みが強くなったら来て下さい。」
と言われた。

下腹部痛があると受診した時に、
あしらわれる様な感じだったので、
病院に行っても、また同じ様になるだろうと思い、
出血が止まるのを待った。
その日は、出血は、それで止まった。
しかし、翌日もまた出血があった。
こんな事している場合ではないと思い、
病院に向かった。

「4週間後って言ったにどうしたの?」と、
ちょっと呆れた様な感じが、漂っていた。
エコーで見て貰った。
心拍は、停止していた。
医師は、固まった様だった。
あしらうような態度が変わった。

悔しかった。
あんなに、お腹が痛いって言ったのに、
そんな事はないとあしらって!!
今日だって、呆れたようなあの態度はなんなの!!
もう、2度とこんな思いをしたくないから、
後悔したくないから、あしらわれる事も我慢したのに、
何よ!聞いてもくれないで!!
あの時、何故、お薬出してくれなかったのよ!!
どうしてくれるのよ!!
激しく、心の中で叫んだ。

でも、まだ、ダメと決まった訳じゃない、
まだ生きていてくれるかもしれない、
今日は、心拍見えなくても、
次は、見えるかもしれないし・・・
そうだ、次は、きっと見えるよ。

あり得ない事を考えていた。
しかし、その考えにすがり、
少しでも、事実を、辛さを、先延ばしにしたかったのだろう。
事実を受け入れられる程、余裕がなかった。

手術を1週間後にして貰った。

1週間後、手術の前にエコーを見たいと頼んだ。
しかし、心拍は、見えなかった。
そのまま、手術となった。


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