DIC




DICの基本的病態
DICの病態は
(1)微小血栓形成と組織虚血障害
(2)凝固因子消費と分解産物増加
(3)それらの結果起こる出血傾向と臓器障害

に分けて考えることが出来る。血液が破綻して血液が血管外に出る,つまり出血が起こったときに,その凝固が障害されれば,出血性素因を生じるが,一方,血管内で血液が凝固すれば血栓症を生じる。血栓症は,通 常,動脈硬化など,血管の障害を生じた部位に起こるが,ときにはさまざまな疾患において,全身の主として細小血管内に持続的な血栓の多発を生じることがある。これが播種性血管内凝固disseminated intravascular coagulation (DIC) と呼ばれるゆえんである。
  臓器障害が進展し多臓器障害(MOF)の状態となった場合は高度な集中治療を行ってもその救命は困難である。逆にいえばDICを早期に発見、早期に治療を行い、基礎疾患を完治することができれば救命も可能である。

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