あんよは上手 ♪

あんよは上手 ♪

08奥武蔵ウルトラマラソン




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■飯能第一ホテルにaloha3さん、ライム・グリーンさん、TAKAさんと前泊。
17時過ぎからホテル1階にある庄屋で前夜祭。
ランナー仲間とこうやって宴を交わすことで、今の幸せ感と明日の意気込みを実感するんですね。



■で、俺の決意、スタート時の目標は時間内(12時間)77キロを完走すること。
そのための作戦とは、
1.水分を必要以上に摂取しない。
毎回、スポーツドリンク、コーラ、お茶、水以外にも、スイカ、トマト、メロン、グレープフルーツなど大好きななので、かなり食っちまう。そう、お祭り気分でうれしくて、ついつい食っちまう。そうすると、お腹が大変なことになり、トイレに5、6回は駆け込むことになるのだ。

2.スタートからマイペース(だいたいキロ7分以上)でいく。

3.姿勢が悪くならないように注意。



■当日6時、飯能第一ホテルからかなりぎゅうぎゅうづめの送迎バスで会場入り。こんな経験もいいもんです。送迎ありがとう。

会場では、ミカンさん、Barmyさん、kuriさん、ゐわすさん、笑石人さん、おさるさん、女将さん、素浪人さん、しゃおらいさん(猿か!)、とお初のkoba-teaさんたちとご対面。いつもながら楽しいひと時。ありゃ、ひろみちゃんがいない。

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※画像はkoba-teaさんのご提供です。撮っていただいた相方さま、ありがとう。


いよいよ、1年ぶりの大会、間もなくスタート。
スピードレースのようなスタート前の切迫した緊張感はかんじない。
いや、スタートライン付近に陣取っているランナーはそうじゃないだろが。
あ~俺はこの大会好きなんだなあ・・・




■カウントダウン開始。ついにスタート!(ここに立つ喜びも久しぶりじゃ)
77キロに向かって走り出す。マイペースマイペース。
腰も膝の調子も悪くない。

エイドでは作戦通り、水分の摂りすぎに注意し、フルーツ関係は最小限に、ガマン、がまん。
目指すは完走、完走。スイカ君よ、さらばじゃ・・・また会おう。

まずは、46.4キロ丸山エイドの折り返し、ここが第一関門。
そこまで、このペースで行くのじゃ!
昨年はこの関門を10分前に通過しているので、それより少しでも早く通過したい。あん時は制限時間ぎりぎりで精神的にも苦しかったぞ。



■で、今回はと、30キロまでの調子はまずまずだ!
しかし、36キロくらいだったか、ペースダウン。
やばっ!モチベーションが下がっている。
力石モード、レベル5くらいか。
腰も膝もまあまあだが、股ずれが痛い。

汗で下着が濡れて腹が冷えないようにと風通しをよくするため、今回はランニングパンツ一丁で下着無しだったが、そのせいでもろにパンツに肌が干渉したのだ。この後、ず~っと極端なガニ股で走ることになる。



■さっきから次々とトップランナーが折り返してくる。
毎度お馴染みのランナーとすれ違う。
さすが、トップ集団にもなると顔つきが俺と違う。


まだ折り返しまでだいぶあるぞ。
と、笑石人さんがきた。いつもながら早い。会釈して、すこし活気が湧き始める。
次は、おさるさんだ。すれ違いざま気がつき、おさるさん!と声をかけたが、振り向き手を振って行ってしまった。彼も何かと闘っているんだろう。

次、素浪人さんとハイタッチ。衣裳がお似合いですぜ、だんな!包容力ある印象はつい笑顔になってしまいます。
スナイパーを彷彿させるかのような、ゐわすさんとハイタッチ。今回も熱いパワーを感じます。
お~!TAKAさん、もう来たのですね。調子は大丈夫なようですね。
barmyさん、今日はスーパーマン衣装を期待してましたよ。次はお願いします。

この間は走ったり、歩いたり・・・

木漏れ日の中、ゆっくり歩きながら背伸びをしてました。
ん~こんな景色と山の匂いがぷんぷんする中、走れる喜びを実感したら、急に涙がでそうになり、まずい、まずい。

と、向こうから普段着の女性が走ってくる。確か、スタート後、ずっと先にも見たような。
麦わら帽子を目深にかぶっているため、顔が認識できず。
でも、ゼッケンがないようなので、一般の人かな?
直前まで来て、あれ?!ひろみちゃん?でした。
「かならず、完走してね。待ってますから」
いや、待ってられると、ほら緊張するでしょ。プレッシャーにもなるし。しかも、帰りが遅くなるから、先に帰っててくださいな。
「いや、待ってますから~」
了解~~~!


お次は、一目でわかる衣装の女将。ハイタッチしようと思ったが、女将と並走しているランナーさんが俺と女将の間にいて、できなかった。
女将は「よねちん、無理しないでね~」って行っちまった。
ぷぷぷ、女将、相変わらずお元気のご様子で。

お次は、ライグリさん。凛々しい顔で、好調のようですね。
alohaさん「調子よさそうですね。昨年よりぜんぜん早いですよ。関門まで余裕ですよ」

ありがとうございます。すれ違う仲間たちと会うたびに、どれだけ元気づけられただろうか。
改めて想うと涙で景色がにじむっす。



■昨年は、関門のペースランナーに追いつかれたり、追い越したりと、その度にペースランナーが天使に見えたり悪魔に見えたりしたもんだ。前を行くペースランナーさんよ、そんなに急いでどこへ行く?ま、そうあわてなさんなって。このご時世もそ~っとゆっくり走ってみてはいかが?
しかし、ペースランナーは非情です。だからペースランナーなのだが。
昨年の焦りを思い出す。


あ!3つの関門時間を記入した牛乳パックの切り取りを体育館に忘れてしもうた。え~っと確か、第一関門時間は14時半だったよな・・・


今回は、1時間前に通過できそうだ。
が、途中失速し、結局30分前に通過した。昨年とあまり変わらなくなってきたぞ・・・(汗、汗)

このエイドで毎年楽しみにしている、大好物のかき氷はお腹のこともあるので涙をのんでパス。かき氷君よ、来年また会おうぜ~

水着ギャルとギャートルズに頭に水をかけてもらい、やっと折り返し。

折り返しからしばらくして、猿と化したしゃおらいさんとすれ違う。
「つかれた~」
ほんとにお疲れのご様子。しゃおらいさんは、今回は関門大丈夫かな?



■折り返しからは急速にペースダウン。その後は、関門時間にドキドキしながら、コツコツ前進する。

リタイアだけはしね~ぞ~
絶対完走するのじゃ!

ほとんどのエイドで氷をもらって、パンツのぽっけに放り込み、頭から水をかけてもらった。夏はこれが好きなんだなあ。頭から濡れながら走るのが。
でも、水の重みでパンツと肌が擦れて血が出るのでご注意。ウルトラってこんな世界でもありんす。


7時間経過。49キロのエイドです。一昨年ここでTAKAさんはスタッフしてたっけね。
okumu


50キロ付近から左膝と右足付け根の痛みがはっきりしてくる。
相変わらず、股ずれは激痛。これがウルトラでやんす。

しかし、なるべく歩かないようにしながら、超ゆっくりランニング。
最近は、腕立て、腹筋、背筋もけっこう毎日やっていたせいか、これだけ走ったのに、身体の中の筋肉が痛くない。姿勢もそんな悪くなさそう。体幹が鍛えられているのだろう。

後半エイドでは、パンやおかゆ、ソーメン、バナナなどの固形物も多く摂るようにした。
そういえば、今回塩も積極的に摂取したなあ。



■時間内ゴールを目指してきたが、昨年のタイムは、10時間50分だと思っていたので(実は11時間50分の勘違い)、それより少しでも早くゴールをしたいと思い始め後半、目標を18時15分(10時間45分)までゴールすることに変更した。

腰の痛みというほどではないが、違和感が出始め、入院する直前のことを思い出した。
ヘルニア君よ、いい子だから何とか最後まで何事もなくもっておくれ!


終盤もアップダウンが激しいのです、この大会は。だから、楽しいのです。

歩いている時間が多くなり、トボトボしていたところへ、後ろから猿と化したしゃおらいさんに追い越されてしまった。ウッキ~
げげげ!復活したようだ。関門リタイアどころか、逆にやられちまった・・・

この大会でよく会う べんちゃんとイタチごっこさせていただいてましたが、ついに追いつけなくて。



■ん~ ♪なんだ坂、この坂、なんだ坂、この坂っ。
走っているとき、セミや野鳥の声がたくさん聞こえていた。
ほ~、鳥さん、お名前なんて~の?私は八百と申します。
お姿を見ることができませんが、素敵なさえずりですね。応援ありがとう♪

・・・山はいろんな音が聞こえて最高です。が、無音も素敵でっせ、山ちゃん。


第3関門までクリアしてきたが、目標の18時半は過ぎちまった。
あ~昨年より調子いいはずなのに、昨年のタイムを越してしまった(実際には勘違い)。

しかし、なるべく早くゴールして完走ビールを飲みたい。

もう、既に道路は真っ暗。周りのランナーも少ない。
早くゴールしてえ~
おいっちに、おいっちに。



■やっと、山の修行を終え下山し、平たんな道に入った。
沿道の家の前で、真っ暗なのに突然おばちゃんが「もう少しだよ。がんばって~」
ありがとうございます。ううっ、涙にじむぜ、全く~

おー!会場が見えてきた。とにかく長かったな・・・
ゴールした瞬間はまた涙にじむのかな~


と、思ったら、「◎◆※・・八百さん?」
「八百さんだよ!やっぱり」
「そうだよそうだよ」
「帽子かぶってたから分からなかったよ」
「帽子かぶってたっけ、ギャースカ、ギャースカ〇×▲※・・・」

真っ暗な沿道に女将とひろみちゃん、barmyさんが応援にきてました。
女将「じゃ、私、先導するから、ギャースカ▲※◎・・・」


やっとゴール。長かったぞ~。
11時間32分(あとで分かったが昨年は11時間50分だった)。

真っ暗なゴールの中、みんなで祝福してくれました。
あ~うれし。かなり、うれし。
残ってくれた方々、遠くから起こしで待ちきれなくて帰路につかれた、皆さん声援ありがとうございました。

私はこの大会十分堪能いたしました。

この楽しくて素晴らしい大会を運営してくださる関係者の皆さんにも感謝です。この大会のそれぞれのエイドの雰囲気も大好きで、もっと長居したかったです。


帰りは、TAKAさん、ゐわすさん、女将、ライグリさん、ひろみちゃんと東毛呂駅前の居酒屋にて打ち上げ。
ついに念願の完走後の生ビールで乾杯!
私の完走タイムはともかく、生ビのジョッキを空ける速さはダントツでした。

もっと早い時間から打ち上げしたかったのですが、みなさん、ごめんね。
身体は飲んでる最中もいろんなところが痛かったが、うれしくて、うれしくて。



■最後に、エイドで食べたものランキング!
1位:バナナ(6本は食べたかな)
2位:メロン(20かけらは食べたな)
3位:グレープフルーツ(2個は食べたかな)
4位:スイカ(15かけらは食べたっす)
5位:おかゆ(2杯)、ソーメン(2杯)
6位:ハム入りパン(1個)
7位:梅干し(小サイズ10個)

いやはや、記載してみると結構、食べてますねん。
食べ放題、飲み放題付きで77キロも走れて、感動して、と余は満足じゃ。
これだから、ウルトラはやめられません。


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