3度の飯より音楽好き♪

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その16

SONNY ROLLINS PLAYS

1 SONNYMOON FOR TWO
2 LIKE SOMEONE IN LOVE
3 THEME FROM PAHEITIQUE SYMPHONY(TCHAIKOWSKY)

SONNY ROLLINS(TS)
JIMMY CLEVELAND(TB)
GIL COGGINS(P)
WENDELL MARSHALL(B)
KENNY DENNIS(DS) 1957.11.4

これは、ヴィレッジ・ヴァンガードの翌日の録音のものです。
当時ピリオドというレーベルから発売され、
95年にヴィーナスからCDが再発になったそうです。
ジャケはロリンズと、昔美術室にあったような彫刻が
サックスを加えたモノクロというちょっと変わったもので、
彫刻の方がなんだかえらそうです。(^^)

タイトルこそ Sonny Rollins Plays ですが、
全6曲のうち、後半の3曲はサド・ジョーンズ・グループによる演奏です。
こちらの方、メンバーも素晴らしいし演奏も良いのですが、
割愛させていただきます。

さて、曲紹介です。

SONNYMOON FOR TWO
ヴィレッジ・ヴァンガード後編でも演奏されていたロリンズのナンバーです。
全体的にリラックスムードが漂う演奏で悠々と吹いています。
ヴィレッジ・ヴァンガードに感じた「俺的」なものが薄まっているのは
トロンボーンの音色のせいかもしれません。
でも、ゆったりとしたロリンズの持ち味が生かされています。

ヴィレッジ~のあとにこれを聴くと
緊張感から解放されるような気がします。
ピアノレスが続いたあとなので、ピアノの音色は懐かしいですね。
心地よく弾んでいます。
ピアノ、ベースそれぞれのソロもいい感じです。

LIKE SOMEONE IN LOVE
お馴染みのスタンダードナンバーですね。
小走り・・・という印象から始まり、ゆったりと吹いています。
ヴィレッジ・ヴァンガードがマラソンだとしますと
こちらはジョギングかもしれません。
スタンダードをゆったりと吹くロリンズは好きです。
ピアノの音色も軽快に弾むようです。

THEME FROM PAHEITIQUE SYMPHONY(TCHAIKOWSKY)
これはこのアルバム一番の聴き所。
チャイコフスキーの「悲愴のテーマ」です。
タイトルが表すように、切なげなメロディーラインを
ロリンズがゆったりと、吹いています。
ひとつずつの音をかみしめるように、時には歌うように・・・
男性的な音といわれるロリンズのテナーですが、
ここではその中に潜んでいる繊細さも垣間見えます。(聞こえます)

56,57年を走り続けたロリンズの小休止的な位置にある1枚です。
短いながらも、ゆったりとしたロリンズの演奏が
なかなかのお気に入りです。

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