3度の飯より音楽好き♪

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MFJF2004

Mt.Fuji Jazz Festival 2004

● 佐野元春 and his band
featuring:井上 鑑/仙波清彦/芳垣安洋/美久月千晴/山本拓夫/村田陽一


1.ポップチルドレン(最新マシンを手にした陽気な子供たち)
2.ああ、どうしてラブソングは
3.ベルネーズソース
4.こんな夜には
5.何もするな
6.日曜日は無常の日
7.何が俺達を狂わせるのか?

個人的には6曲目の『日曜日は無情の日』と
7曲目の『何が俺達を狂わせるのか?』が印象的でした。


『日曜日は無情の日』
ギター1本抱えた佐野さんが歌い出す頃には
開演前あんなに強く降っていた雨もすっかり止んで
空も明るくなっていました。
「佐野さんってやっぱり晴男だな♪」と確信。
(この瞬間『日曜日は素敵な日』に変わりました?!)
この曲の歌詞は心にしみてきます。

『波と風は鼓動に オムレツと卵は太陽に
そして彼女は 無に帰る
・・・
無のために働きもし 無のために踊りもする』

佐野さんのギターの音も澄み渡って耳に届きました。


『何が俺達を狂わせるのか?』

これは、限りなくロックに近く・・・
ロックとジャズの融合・・・?!

・・・テンションも最高だ。

『何が俺達を狂わせるのか?
1cm、2cm、3cm
日ごとにものさしが伸びてゆく』

この曲の1cm、2cm、3cmというフレーズは
アルバム THE SUN の『遠い声』にも出てくる

『遠い遠い声 感じていた
君の元へ 1cm、2cm、3cm 少しずつ近づいていってるよ』

うーん。深い。
同じフレーズなのに・・・。
もしかするとこの2曲は対になっているのかもしれないと
改めて気づく。

1cm、2cm、3cmと狂ったものが
1cm、2cm、3cmと近づいてくる・・・。
破壊から再生へ
闇の中から、明るい方へ。


Jazzとロックの融合を目の当たりにした。
佐野さんの今後に期待したい。

正直なところ Spoken Word ってちょっと難解で
今ひとつ苦手だな・・・と思っていた時期もあったんですが、
In Motion を初めて聴いたときに
そのことばの鋭さと、かっこよさ、そして佐野さんの声に
しびれてしまった。

時折胸に響くことばが心をよぎる。
『ベルネーズソース』という曲のこことか。

『ある心地よい緑の風が薫る頃
彼女は「ベルネーズソース」と叫びながら 台所に駆け込んでいった
そしてあまりにも退屈な自分の人生に嫌気が差して
1日中泣いた
しかし本当に価値あるものは 君が台所で作り出すものの中にある』

できることなら
このSpoken Word Jazz と
ロックンロールを織り交ぜたライブが、観たい、聴きたい。
そんなふうに思う。

(2004.8.29 の日記より)


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