十人十色(運転手編) 0
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※お客様の事例を紹介する理由は、個々のお客様を批判するのが目的ではありません。そのお客様への接客を通して、タクシー運転手は、他のお客様への対応を考えます。時々、お客様が、タクシー運転手の対応に疑問を持たれることがあると思います。「何故この運転手はこんな対応をするんだろう?」そう思われた時には、今日のような事例を思い出してみてください。先日のお客様客「カラオケあじさいに行ってくれ」運「カラオケあじさいですか?ちょっと聞いたことがないんですが・・・」(happyはカラオケつつじなら知っています。)客「あんた、どこからきたん?」運「地元ですけど・・・」客「地元におって、カラオケあじさいも知らんのか?」運「申し訳ございません。場所を教えてください。」客「タクシーの運転手が客に道を聞くな!無線で聞け!」運「わかりました。カラオケあじさいですね。」客「もういい、はよ~行かんと、店が閉まるから、オレが言う通りに行け。」運「わかりました。」客「まっすぐ行って、突き当たりを右」運「わかりました。」(しばらく走ると、)客「右だ右!お前どこに行くんだ!」運「ここは突き当たりではございませんが・・・」(そこは四差路でした。)客「やかましい、右だ!」運「わかりました。右ですね」客「さっさと行け!店が閉まるやないか・・」(右折し、しばらく走る。)客「ん・・・?ここはどこや?」運「桜町の方向へ向いていますが・・・」客「え~~~~~~~~!反対や反対! お前どこのタクシーや、ハズレの運転手やな~~」運「申し訳ございません。」客「くそ~~~~、遠回りしやがって。ゼニは半額や半額!!店が閉まったらどうしてくれるんや!!」運「お客様の仰る通り、右折したんですが・・・無線で確認しましょうか?」客「いいからさっさと行け。」運「このまま、真っすぐでよろしいですか?」客「さっさと行け。つべこべ言うな。店が閉まる・・」運「わかりました。」客「ええと・・・この辺にあるはずなんやが・・・ええ~~と・・・そこの赤い電気のとこやないかな?」運「あの赤い光は、消防団の消防器庫です。」客「お前アホか!こんなとこに消防署なんかあるわけないやろ、お前最低やな。」運「この先はどのように参りましょうか?」客「とにかく行け。はよ行かんと店が閉まる・・」運「どのように参りましょうか?まっすぐですか?右ですか?左ですか?」客「いいから行け。店が閉まるやないか!」運「店の場所がわからないと、クルマの進めようがないんですが・・・」客「いいから行け」運「無線で確認しましょうか?」客「いいから行けと言ったら行け」運「わかりました。では左に行きますね。」客「おかしいなあ・・・この辺にあるはずなんやが・・・あ、そこ左。」運「左ですね。」客「さっさと行けや。あ~~~やっと着いたわ・・・」運「お客様、こちらの看板はカラオケつつじとなっておりますが、よろしいのですか?」客「ここ、ここ。開いててよかったわ。」運「お客様、カラオケあじさいと仰いませんでしたか?」客「ヤカマシ~なあ~~。なんぼや?」運「ありがとうございます。800円になります。」客「おお、」(と言って1000円札を出される)運「200円のお釣です」(と言ってる間に、お客様はお店の方向へ歩いて行かれる)運「お客様、お釣が200円ございますが・・・」(「ゼニは半額や」と言われてましたから、敢えて確認します。)客「ヤカマシイ、さっさと行け!」運「ありがとうございます。」というお客様でした。※私は、このお客様のことを批判しているのではありません。この類のお客様は、結構おられますから、このブログでも、過去に何ケースかご紹介しています。happy的には、正直、「カチン!」とくるわけですが、こちらは接客のプロですから、感情には出さず対応します。結局、何が言いたいかというと、もしあなたが、タクシーに乗られて、「カラオケひまわりまでお願いします。」と言ったとしましょう。しかし、先のケースのように、お客様が仰る地名や、お店の名前が、間違いなく正確である保証はどこにもないのです。ですから運転手は、「確認」という作業をしなくてはなりません。それは、町名で確認したり、近くの目印になる建物で確認したり、道順で確認したり、場所が特定できなければ、住所・所在地で確認したりします。また、道順にしても、お客様が仰る道順が絶対に正しい保証はありません。ですから、「こちらでしたら駅の方向ですね」とか、「○○町の方ですね」とか、「確認」しなければなりません。とにかく、お客様が持っていらっしゃる情報と、運転手が持っている情報を、完全に一致させねばなりません。この「確認」作業こそ、タクシー運転手のお仕事なのです。似たようなケースですが、こういうケースのお客様は、運転手は困るのです。客「三角公園まで」運「どちらの三角公園ですか?」(通称、三角公園と呼ばれる公園は、市内にはhappyが知っているだけで、4ヵ所はあります。)客「・・・・・・・・・・・」運「桜町の三角公園ですか?」(桜町の三角公園が、ここから一番近い)客「・・・・・・・・・・・・・・・」運「西町の三角公園ですか?」(西町の三角公園も、時々行かれる方がおられるのです。)客「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」運「桜町の三角公園でよろしいですか?」客「・・・さっさと行け!」運「では桜町の三角公園へ向かいますね」運転手が「困る」というのが、おわかりいただけますでしょうか?「確認作業」が完了しないと、運転手はクルマを動かすことができないのです。タクシーに乗られましたら、運転手の「確認作業」に、ご協力ください。さもなくば、あなたは、いつまでたっても、目的地に到着できない可能性があります。
September 7, 2011
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今回のトラブルの責任はタクシー会社にあります。いかなる理由があろうとも、お金をいただく側が、一番、トラブルを防ぐ努力をしなくてはなりません。しかし、タクシー会社が、いくら努力しても、この手のトラブルは、避けられないとしたら、どうすればいいのでしょうか?こういうトラブルは、タクシー業界では、‘お客様間違い’と言いますこのお客様間違いは、タクシー会社としては、最も気を使わなければならない問題のひとつです。しかし、一向になくなりません。なぜでしょう?ヒントは、すでに本文の中にあります。答は、責任者の不在ですタクシーを利用するお客様と、実際にお迎えに行く運転手の間に、いろんな人間が入っていて、誰が責任者かがわからなくなっているのです。お客様のAさんは、タクシーを呼ぶように、施設のスタッフに依頼した段階で、自分の責任をスタッフに預け、スタッフは、タクシー会社に電話した段階で責任をタクシー会社に預け、電話を受けたオペレーターは、伝票を送信担当に渡した段階で責任を送信担当に預け、送信担当は、オペレーターから受けた伝票の情報を運転手に送信した段階で、責任を運転手に預け、最後の最後に、お客様と運転手がやっと出会うのです。(‘伝言ゲーム’という表現はちょっと違ったかもしれません。sorry)しかし、お客様と運転手がめでたく出会えればいいのですが、タクシーが複数いたり、お客様が複数いたりすれば、運転手も、お客様も、どの方をお乗せすればいいのか?どのタクシーに乗ればいいのか?こんな仕事を毎日毎日やっているのです。この解決方法あるのでしょうか?
August 31, 2011
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今回の伝言ゲームに関わっている当事者は次のとおりです。1,お客様(Aさん)2,老人施設のスタッフ(タクシー会社に電話した人)3,施設からタクシーの依頼を受けた、タクシー会社のオペレーター4,オペレーターの伝票をみて、実際に運転手に指示を送信した送信担当者5,15時10分に迎えに行った運転手6,15時10分に、タクシーに乗られたA?さん7,16時00分に迎えに行った運転手8,クレームを聞いた東東タクシーの運行管理者9,運行管理者の上司10,運行管理者から注意を受けた当事者以外の運転手出来る限り、多くの登場人物の立場に立ってイメージしてみてほしいのです。どの立場も、いずれ皆さんが遭遇する可能性があると思うからです。しかし、その中で、私が一番注目して欲しい登場人物は、お客様(Aさん)の立場なのです。Aさんは、この顛末を見てもおわかりの通り、決して落ち度がある訳ではありません。しかし、現実として、実害を被むられたのはAさんなのです。私がAさんに注目して欲しいと言うのは、みなさんも、いつ、Aさんのように、何の落ち度もないのに、実害を被る立場になるかわからないということなのです。仮に、大事な会議や、時間が決まっている飛行機の時間などに遅れたら、取り返しがつかないことにもなりかねないのです。実害を被られた後に、押さえきれない感情を、タクシー会社にぶつけて頂いても、当然、かまいません。タクシー会社は職務ですから、当然クレームをお聞きしますが、いくら感情をぶつけられても、Aさんが被られた被害は、修復しがたいモノなのです。これが、Aさんご自身だけの場合なら、まだ被害は小さいかもしれません。Aさんがご招待した、大切なお客様が、飛行機を利用されるような場面を想像してみてください。‘しまった!!’では、Aさん自身も困るはずです。このケースで、お客様のAさんが出来る一番簡単な対応は、15時10分の段階で、タクシーがいないことを確認した時点で、施設のスタッフか、タクシー会社にご遠慮なく「どうなってるんだ?」と連絡(クレーム)をされることです。被害は最小限にくい止められたと思います。タクシー会社も運転手も、立場上、お客様にはそんなことは言えません。クレームを頂くと、「申し訳ございません。社員教育を徹底させます」と言うしかありません。しかし、タクシー会社が、いくら運転手に注意しても、この類のトラブルは、「ゼロ」にはなりません。お客様の方で被害を最小限にくい止める工夫をされた方が、大事なお仕事をされる場面では、もっとも賢明な対応策だと思います。
August 29, 2011
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タクシーのお仕事は、伝言ゲームです。お客様と運転手の間には、多くの人間が関わっています。多くの人間が関わっているということは、そこに流れる情報に揺らぎが生じるということです。間に関わる人間が、多くなればなるほど、揺らぎが大きくなります。この揺らぎを楽しむのは、伝言ゲームです。揺らぎが大きくなればなるほど、‘笑い’の対象になり、みんなは‘幸せ’になります。しかし、タクシーの場合、この揺らぎは、悲劇の始まりです。先日のトラブルのケースです。場所は、民間の老人施設。お客様はAさん。老人施設では、夏祭りが行われていました。予定では、15時30分にお祭りが終了するので、Aさんは、施設のスタッフに頼んで15時30分にタクシーを予約しました。ところが、お祭りの進行が予定より早く進んだので、タクシーの予約時間を、スタッフに頼んで、15時10分に変更してもらいました。15時10分に、予約通り、タクシーが迎えに行きました。運転手は「Aさんですか?」と、確認したら、お客様は「はい」と、言ったそうです。運転手は、Aさんを確認した上で、お客様をお乗せしました。しかし、運転手がお乗せした方は、予約電話の主ではありませんでした。予約したAさんは、自分が乗るはずのタクシーを、別の人に乗られた訳です。予約したAさんは、15時10分になっても、なかなかタクシーが来ないので、「どうしたのかなぁ?」と、不審に思ったのですが、もともとの予約が、15時30分だったので、「おかしいなぁ、でも、もともと15時30分の予約だったので、15時30分にはくるだろう・・・」と思い、15時30分まで待つことにしました。Aさんが予約されたタクシーは、別の方が乗られてますので、もう老人施設にはタクシーが行くことはありません。15時30分を過ぎてもタクシーが来ないので、Aさんは施設のスタッフに、「まだタクシーが来ない」と伝えました。施設のスタッフがタクシー会社に電話されて、初めて‘お客様間違い’に気づきました。タクシー会社は、慌てて、次のタクシーを手配しました。結果的に、Aさんがタクシーに乗ることができたのは、50分遅れの16時00分でした。Aさんは、「殴り込んでやる!!」と、カンカンだったそうです。実際には、Aさんが殴り込んでくることはなかったのですが、Aさんは心証をひどく害されたのは事実です。会社としては、Aさんに対して謝罪をし運転手全体に対しては、2度とこのようなトラブルを起こさないように注意しました。以上が顛末です。ご感想はいかがでしょうか?せっかくhappyのブログを読んで頂いている皆さまには、ご自分の立場で読んで頂いて結構なのですが、できれば、他の人の立場に立って、この場面の登場人物のすべての立場に立って、何度も読み直してみて欲しいのです。決して、誰が犯人か?と問いたい訳ではありません。いろんな立場の人間がいろんな価値観(思い・意識)で仕事をしています。このトラブルを、皆さんの職場での‘事例’にしてみて欲しいのです。
August 28, 2011
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安全運転シリーズの前は、‘タクシーの仕事は良い仕事!!’でしたので、もとに戻しましょう。以下は、あくまで、hashire の個人的な考え方です。他人からとやかく言われる筋合いはありませんし、他人にとやかく言うつもりもありません。hashire が考える、タクシーのメリットとは、1,実車時間以外は、時間が自由に使える勤務時間中に新聞や雑誌、本を読んだり、ラジオを聞いたり、最近では、ワンセグでテレビまで見れます。中には、ノートパソコンを持ち込んでいるヒトもいます。(最近では、スマートホンの登場で、さらにタクシーライフは有効に使えると思います)さらに、資格や語学の勉強もできます。軽い体操もできます。彼女と長電話もできます。どうしても、体調が優れないときは、出庫した後に人目につかないところで、休憩することもできます。hashire のこのブログも、勤務時間中にアラ原稿をケイタイで作成しています。(その後、家のPCに送信し、校正後、UPします)要は、やる気になりさえすれば、想像以上にいろんなことができます。勤務時間中に、これらのことができる職業は、タクシーの他には、hashire は知りません。2,勤務の変更(振替出勤・振替休暇)や有給休暇、急な休暇が取りやすいタクシーの仕事は、特別な場合を除いては、代わりの運転手がいくらでもいますので、勤務の変更が容易です。他の職種では、代わりの人員がいなくて、体調が悪くても休めないという話しはよく聞きます。悪質な会社では、従業員に有給休暇を取らせない会社も、いまだに存在します。この休暇の取りやすさを理由に、親・祖父祖母の介護をしながら、仕事と家庭の両立をしている運転手はたくさんいます。(男女を問わず)3,出庫してしまえば、実車中以外は上司などから監視される事が少ない(実車中は、お客様から監視されています。)他の職種でも、意外と気ままな職種もあるでしょうが、タクシーほど、上司から監視されない職種をhashire は知りません。※ただ、当然ながら何をしても良いというわけではなく、あくまで会社やお客様に迷惑をかけないことが大前提です。4,たまになら、勤務時間中に買い物、役所関係、銀行などの用事もしやすい。3とも関連しますが、迷惑をかけない範囲では、これらの用事も比較的しやすいです。5,実質勤務時間(実車時間)に対する賃金が高い。上記のように実車時間(=実質勤務時間)以外は、意外と時間が自由に使えますから、実車時間を実勤務時間と考えると、案外、賃金は高いです。※ただ、拘束時間全体で考えると決して高くはありません。ですから、もしあなたが給料に不満があるのなら、転職をお勧めします。6,いろんな人と出会うチャンスがある。あなたがタクシーの仕事に誇りを持ち、颯爽とかっこよくいつも笑顔を絶やさずに仕事をしていると、ステキな出合いがあるかもしれませんhashire も、もし独身だったら5~6人は候補がいます。ナンチャッテそれだけではなく、社内の同僚の運転手、運行管理者や事務職や経営陣、他のタクシー会社の人たち、関連する業界の人たち、(飲食店関係や地域の病院や施設の方々、会社の社長たちなど)政治家(知事・市長・議員、官僚など)フツーの主婦や、フリーター、ヤ○○から警察官、ちっちゃなお子様から、ご年配の方、結婚式の方から、お葬式の方、ありとあらゆる職種・立場の人たちと出会うことができます。1日30人の人間と出会えるとすると、1ヶ月=25日で750人、1年で9000人10年で9万人の人間と出会える計算になります。※もちろん、同じヒトと出会うこともありますので、出会う回数が多くなれば、だんだんと気心が知れて、ウエットな関係になりやすいです。人間とは、なんとバラエティーに富んだ生き物であることかと、感動すらします。中には、異星人かとおぼしき生き物とも遭遇できます。もし、あなたが、野心家で、将来に大きな夢をお持ちなら、一度はタクシーの仕事をお勧めします。(入社も退社も比較的やりやすいです。)匿名のブログでも書けないような出来事にも遭遇できます。要は、自分次第なのです。タクシーの仕事は良い仕事!!と、hashire は思います。
July 29, 2011
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(今日も家内に内緒で、こそこそとUPしています。)タクシーの仕事は、ポイントさえ押さえれば、仕事自体は簡単です。それでは、押さえるべきポイントとは、何でしょうか?それは、「三無い運動?」(て、どこかで聞いたような・・・)1,事故無し2,注意無し3,苦情無しこの3つです。1,事故無しこれは絶対条件です。タクシーの場合、事故を起こしてしまうと、運転手個人だけでなく、事故の被害当事者のみならず、お客様が乗車中の場合は、お客様が被害者になることがあります。さらに、いかなる小さな自損事故であっても、タクシーの車両は会社の財産ですから、運行管理者の手を煩わせてしまいます。事故は絶対起こしてはなりません。2注意無し運行管理者から注意を受けるようなことはしない。社内規定(勤務態度・服装など)や日々の注意事項をきちんと守り、会社とトラブルを起こさない。(会社と喧嘩するときは、辞表を出すときと心得、己の仕事に集中する。)3苦情無しお客様からの苦情を頂かない。お客様とのコミュニケーションをしっかりと取り、わからないことは「わかりません。」できないことは「できません。」と、きちんとお客様に理解していただく。感謝の気持ちを忘れず、「ありがとうございます。」を必ず言う。自分に非があれば、「申し訳ございません。」と率直に謝る。(この、「ありがとうございます。」とか、「申し訳ございません。」が言えない人が結構、多いんですよ。)お客様との間で道順とか、コミュニケーション上の小さな行き違いなどがあった時は、クレームが入らなくても、自分の方から運行管理者や信頼できる先輩に相談する。たったこれだけのことが、習慣になり、無意識のうちにできるようになれば、タクシーの仕事がオモシロクなります。ただ・・・1の事故無しについては、タクシー以外の一般車両との兼ね合いもあり、なかなか無事故を貫き通すことはむずかしいかもしれません。しか~~しある実践をする事で事故はほぼ0(ゼロ)にすることができます。目からウロコの、その実践とは(つづく・・・)
July 15, 2011
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タクシーの運転手の中には、こんな仕事やってられないよ!などと、ご自分の仕事を卑下させる方がかなりいます。中には、お客様に日頃の鬱憤をぶちまける運転手もいるらしいです。私ならイヤならやめればいいのに、と単純に思います。まして、お客様に愚痴をこぼすのは、他の運転手、頑張っている運転手に失礼だと思います。世の中、様々な仕事がありますが、なかなか自分のフィーリングにあう仕事はないものです。それなら自営業はどうかというと、これもうまくいけばいいですが、うまくいかなければ、借金を作って終わり!!ということになりかねません。会社の社長になったところで、組織はなかなか自分の思うようには動いてくれないものです。私は、タクシーの仕事はいい仕事だと思います。ポイントさえ押さえれば、時間を非常に有効に使うことが出来ます。給料面では、前の仕事より下がりました。しかし、前職では得られなかった経験をさせていただいています。本当にありがたいことです。人間の考え方(仕事・金銭感覚・人間関係など)は千差万別です。仮に誰かが、今の仕事に不満を感じていたとしても、すべての人が同じように不満に思っているわけではありません。そして不満に思う事を強制されることもないと思います。多くのお客様とのお話しの中でも、ほとんどの会社(組織)は、不完全で、社長と呼ばれる人間ですら不完全です。中間管理職も不完全です。部下(ヒラ社員)も不完全です。だって、人間ですもの。組織の中で働く方々は、少なからずストレスを感じておられます。そのストレスで病気になった方もおられるそうです。タクシーの仕事がお気に召されないなら、自分にフィットする仕事に巡りあえるまで、いろいろ転職されるのもいいと思います。会社を起こすとか、お店を始めるとか、コンビニの配送とか、長距離トラックとか、営業とか、事務職とか、芸能人になるとか、総理大臣になるとか、空き缶を集めるとか、タクシー運転手以外の道を探るべきです。目線を変えると、意外とおもしろい人生があるかもしれません。自分が今している仕事を卑下することは、自分自身を卑下することと同じだと私は思います。笑う門には福来たる!!笑顔100連発!!
July 7, 2011
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タクシー業界は、会社も、運転手もレベルが低い。と書きました。あまり過激な書き方をすると、反発があるかもしれませんが・・・このシリーズの最後に、あるお客様との会話をご紹介します。あるお客様との会話。この方は、この地域では、大きい会社(仮に、A社としましょう)の方で、その会社は来客や出張の方も多く、タクシーの手配を任されていた方でした。お客様「以前は、西西タクシーとお宅(東東タクシー)を両方使っていたんだが、西西さんは、夕方の予約の時間に遅れても、『渋滞していた』とか『(運転手が)自分は無線で指示されて来ただけなのでわからない』とか、言い訳ばかりして、最悪、お客様が飛行機に乗り遅れた事があった。その件で西西さんにクレームを言っても、スミマセンと言われるだけで、誠意が見られなかった。その点、東東さんは、西西さんよりタクシーが来るのが早いし、最悪、飛行機に遅れた時など肩書き持った人が菓子折りを持って謝りに来た。だから、今はお宅(東東タクシー)しか使わないんだよ。別に、菓子折りが欲しいわけではないけどね・・・」という内容でした。お客様のお立場からすると、まったくごもっともです。私は以前に、西西タクシーに勤めていたことがありましたので、そのあたりの事情は、よくわかっていました。私はお客様に次のように言いました。hashire「実は私は、西西に勤めていたことがありましたので、そのあたりの事情はよくわかります。結論的に申しますと、お客様のご都合を優先して、タクシー会社を選んで頂いた方がいいということなのです。西西は、東東より台数も少なく、夕方の時間帯は、A社の周辺はほとんど待機がいない状態でした。ですから、西西の運転手が言うのも、あながち、嘘でもないんです。結果的に、お客様が迷惑を被られたわけですから、実際に、迷惑の少ないタクシー会社をご利用頂くのが一番良いかと思います。仮に、東東がご迷惑をおかけするようでしたら、他のタクシー会社を使って頂いた方がいいかもしれません。」と。私は、この地域では、東東が一番ご迷惑をおかけすることが少ないと確信していましたので、敢えてこう言いました。しかし、お客様には言えませんでしたが、ブログですから、書きますが、西西タクシーは、A社に呼んでもらっても、対応できない。逆に言えば、A社に呼んでもらわなくても、他の仕事が十分にあったわけです。私が勤めていましたから、よくわかります。他のエリアでも、台数が不足していたのです。西西タクシーは、その地域の最大手のB社を顧客に持っていたので、B社の仕事を優先的にこなしていたのです。つまり、B社の仕事は取りこぼしがないようにし、A社は後回しだったのです!!このような事情は、A社のお客様は、おそらく知ることはないでしょう。ですから、お客様の立場からすると、タクシー会社にクレームの一つでも言いたいお気持ちになるのは理解できます。しかし、いくらクレームを言われても、「対応できない。」「御社(A社)に使ってもらわなくてもかまわない。」と言う状況では、お客様のクレームもヌカにクギ・・・今回のテーマは、「無礼なタクシー会社?」でした。でも、本当は、‘手一杯のタクシー会社’と言った方が、フィットすると思います。この事例は、一例です。お客様がいろいろと、タクシー会社・運転手にああして欲しい、こうして欲しいと要望を出されても、タクシー会社も運転手も、これ以上どうしようもないのです。それが、現実なのです。お客様の方で、期待値を、グ~~~~~っと、下げて頂いた方が、万一の時の対応を誤らずにすむと思うのです。 P.S.そうこう言いながら、A社の方は、結局、西西タクシーも使わざるを得なかったのです。(東東タクシーだけでは、回らない!!)
July 6, 2011
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タクシー会社は、各運転手に仕事を割り振るときに、ロングの仕事を、ベテラン組に優先的に配車し、近距離の仕事を、ベテラン組以外の運転手に配車する。そいうことが、タクシー業界の間では、日常的に行われているようです。これも、歩合給の影響で、ベテラン組を何とか優遇できないモノか?と、タクシー会社が悩んだ結果なのでしょうか?それならそうと、勤続年数とか、勤務評定などで、運転手をきちんとランク分けし、仕事の割り振りをどのように行うかの‘ルール作り’を行うのも一つの考え方のような気はします。例えば、勤続年数10年・20年・30年などでランク分けするという方法です。ルールを明確にすることで、入ったばかりの運転手も、「10年がんばったら・・」と、目標が明確になるのではないかと思うのです。しかし、hashireが知る限り、きちんとしたルールを作っている会社はありません。結局、このテーマの結論は、お客様がタクシー会社に対して抱いているイメージより、現実のタクシー会社は、(誤解を恐れず、わかりやすく言えば、)レベルが低いということなのです。会社の上層部は、運転手のレベルの低さを嘆き、運転手は、上層部の経営・営業能力のなさを嘆き・・・今の国会と同じかもしれません・・・・
July 4, 2011
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今回のタイトルは、「無礼なタクシー会社?」です。タクシー会社が、売り上げが上げやすいロングの仕事を、ベテラン運転手へ差別的に配車し、売り上げが上げにくい近距離の仕事を、そうでない運転手に差別的に配車しているのではないか?という内容です。これを、運転手の側から見ると、近距離の仕事が連続する理由に、「拾い」でも「近距離」「無線」でも「近距離」と、近距離が連続し、会社に電話でかかってきた「ロング」の仕事は、自分には、回ってくることはない!ということになります。会社は、運転手に対して、「近距離のお客様に対して、気持ちの良い接客をしてください」と注意をします。しかし、運転手の側は、内心「会社はわかっていて、近距離の仕事を割り振っているくせに・・・」と思うのです。「オレにも、たまにはロングをよこせ!!」と思うのも、運転手の本音かもしれません。(続く・・・)
July 3, 2011
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タクシーの運転手の間では、会社が差別的に仕事を割り振りしている、ということが、よく話題になります。しかも、hashireが知る限りですが、他の多くの会社でも、運転手は同じ事を言っています。タクシー運転手が平等に仕事を割り振られることはないのでしょうか?今のタクシー会社は、おそらくほとんどの会社で歩合給を採用していると思います。この歩合給には、いい面と悪い面があります。いい面は、頑張ったら、頑張った分だけ給料が増える。頑張らなかったら、その分しか給料がもらえない。考えようによれば、非常に平等ではあります。しかし、悪い面もあります。いわゆる年功序列的な面がほとんどありませんから、長い間、会社に貢献した運転手(ベテラン組)に、報いることはないのです。このような、ベテラン組に対して、何らかのメリットを持たせるために、会社は、例えば新車が入った時に、ベテラン組に優先的に担当させたりします。そのベテラン組優遇の一環として、いわゆるいい仕事を、ベテラン組に回すという事をしているようです。会社が運転手に仕事を割り振るやり方1,普通に電話がかかってきた仕事を、無線で割り振るやり方2,あらかじめ予約が入っていて、しかも行き先も(例えば、空港までなど)およその料金(約12,000円)もわかっているような仕事を、無線とは別に運転手に割り振るやり方とあります。これ(2)を裏伝票と呼んでいます。この裏伝票はよくないという意見もありますし、裏伝票こそ、運転手の信用の証との意見もあります。いずれにしても、社員の評価をどう整合性をつけていくかは、どこの会社も、頭を悩ませている問題でしょう。
June 30, 2011
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結局、彼が言いたかったことは、会社(配車係 )が運転手に対して、差別的に仕事を割り振っているということのようでした。同僚「hashire君、おかしいと思わんか?」hashire「おかしいかどうかは、何とも・・・」同僚「オレはおかしいと思うなぁ・・・そうでないと、オレもそこまでハラ立たんよ」hashire「・・・ん・・・この問題は、なかなか難しいですね・・・ボクも何社かタクシー会社を経験したけど、どこの会社でも同じようなことやってるみたいですよ。」同僚「ええ?ホント?・・・でも西西タクシーなんか、GPSで自動的に配車しとるんやないの?」hashire「・・・ん・・・そうでもないみたいですよ・・・ボクの知り合いなんか、この間、早朝のホテルの配車、間違いなく自分が先頭だったはずなのに、普段その辺には待機しないAさんがあたっていたって、ブツブツ言ってましたからね・・・」同僚「ええ?ホント?でも、うちではいかんよ。ちゃんと順番に配車せんと、不公平や。」hashire「それはそうですけどね・・・」と、煮え切らない会話で終わってしまいました。会社が運転手に対して、差別的に仕事を割り振りしている・・・らしい。というお話でした。皆様は、いかが思われますか?
June 30, 2011
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私は、田中のおばあさまから、私が勤める東東タクシーの中にも、田中のおばあさまに対して、無礼な態度を取る運転手がいるということを聞きました。私は‘信じられない・・・’という気持ちしかありませんでした。確かに、運行管理者からは、「近距離のお客様を大事にしてください」という話は、時々耳にしていました。しかし、直接、お客様から、こんな残念な話を聞いたのは初めてでした。今まではむしろ、「東東さんは、他のタクシー会社より、皆さん親切」という話の方が多かったと思っていたのです。しばらく経ったある日、ある同僚の運転手と立ち話をすることがありました。その同僚は、日頃から仕事のアタリ・ハズレを、口癖のように話題にする人です。その日も、自分の‘目’のなさを自慢するかのように、話しかけてきました。hashireは、目がいいとか、悪いとかの類いの話題は、敢えてしないように努めていました。しかし、同僚に話しかけられると、無視するわけにもいかず、テキトーに話を聞いていました。同僚はしばらく自分の目の悪さをくどくどと話していましたが、同僚「この間さあ、病院に迎えに行ったら、ズーっと待たされて、挙げ句の果てにキャンセル喰らわされて、ヒマだったもんで、次の仕事がなかなか出ずに、ようやくもらった仕事が田中のくそばばあだったんよ。もうやっとれんわ・・・あのばあさんいつもワンメーターやろ。もう配車係のヤツむちゃくちゃしやがる・・・」私は、さすがにくそばばあはないだろと思い、同僚にhashire「言いたいことはわからないでもないですが、くそばばあはないでしょう!」と、あまりにも無礼な発言にあきれてしまいました。(ああ、先日、田中のおばあさまがおっしゃっていたのはこの人のことだろう・・・)同僚「あれ?hashireくんは田中のばあさんにあたったことないんかな?」hashire「何回もありますよ。でも、くそばばあはよくないですよ。」同僚「オレなんかあんなんばっかりで。腹立ってきて、早退してやろうかと思ったんよ。」hashire「早退するのは自由ですが、くそばばあはやめましょうよ。」すると同僚は、同僚「あ、そうか・・・hashireくんはいい仕事もらってるんだ・・・」私はもちろん、心当たりはありませんので、hashire「そんなことありませんよ。ボクの売り上げ見たらわかるでしょう。」同僚「そうかぁ?・・・でもな、いい仕事いっとるヤツはいいのばっかりや。よーみとってみ、ロングいっとる運転手は限られとるで。1日に2本も3本もいっとるで・・・・・・」と、延々としゃべり続けました。結局、彼が言いたかったのは、配車係(会社)が、差別的に、いい仕事を特定の運転手に割り振っているのではないかということでした。そういう話題が運転手の中の数人の間で持ちきりになっているということらしいのです。
June 29, 2011
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読者の皆様にとっては、こんな話は‘聞きたくない!!’と思われる方も多いのではないか・・・と心配しております。しかし、タクシー業界の本質をご理解頂くためには、避けて通れないと思い、ご批判を承知で記させて頂くことにしました。(前回のつづき)我が、東東タクシーにも、近距離のお客様に対して、無礼な態度・発言する運転手がいる!!らしいのです。東東タクシーのお客様、仮に田中のおばあさまとしましょう。田中様「運転手さん、ゴメンね。近くで悪いね。」hashire「全然かまいませんよ。いつもありがとうございます。」田中様「私ら年寄りは、運転手さんに嫌われたら、タクシーに乗せてもらえなくなったらいけんからねぇ。」hashire「いえいえ、そんなことはないですよ。」田中様「運転手さんはいい人やね。」hashire「そうですか?普通だと思うんですが・・・」田中様「運転手さんの中には、私ら近くばかりじゃと嫌がる人もいるからねぇ・・・」hashire「ああ、そうですかぁ・・・他のタクシー会社にはかなりいるみたいですけど・・・東東タクシーではいないでしょう?」田中様「それがね・・・東東さんにもおるんよ・・・」hashire「ええ!そうなんですか?」田中様「・・・そうなんよ・・・」hashire「いやーそんなはずはないと思うんですが・・・もし本当なら、会社に苦情の電話をして頂いた方が言いと思うんですが・・・」田中様「何回も電話しようと思ったんですが・・・」hashire「会社は何と言ってましたか?」田中様「いやいや、まだよう電話しとらんのんよ・・・」hashire「ちょっと信じられないですが、私の方からも会社に伝えておきます。」田中様「いや、ええよ。運転手さん、ありがとうね。また乗せてね。」hashire「こちらこそよろしくお願いします。」田中様「運転手さんありがとうね。気をつけて帰ってね。また乗せてね。」hashire「ありがとうございます。」私は、意外な気持ちで田中のおばあさまの話を聞いていました。他の会社にはあからさまにイヤな態度をとる運転手がいるとの話は、何回も聞いたことがありました。しかし、東東の運転手に限っては、そんなことはないだろうと、思い込んでいたのです。(つづく・・・)
June 28, 2011
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タクシーの仕事を経験したことのある方なら、常識のように思われていることですが、経験をしたことがない方には、全くと言っていいほど、理解されない(しにくい)ことがあります。(当然でしょう。私もそうでした。)それは近距離客は儲からないということです。(具体的には、過去の記事に詳細をしるしましたので、そちらを参照してください。) 近距離と遠距離、どちらがもうかる?私がタクシー運転手をはじめた頃に、会社の方が、「遠距離客に当たらないと、なかなか売り上げがあがらない。」と言われました。hashire は「遠距離客とはどのくらいの金額ですか?」と聞きました。会社「ん、まあ4・5千円くらいかなあ。」私は、自分は多くても2,500円くらいしかタクシーを使ったことがありませんでしたから、4・5千円と聞いて、驚いて、hashire「そんなお客様がいるんですか?」会社「いますよ。そういうお客様に当たらないと、なかなか売り上げは上がらないよ。」というやりとりとしたことを覚えています。自分が払った2,500円ですら、自分の中では「高い!!」というイメージがあったものですから、4・5千円、またはそれ以上のタクシー代を使う人なんて、この世にはいない!!いるはずがない!!くらいに思っていたのです。(言い方を変えると、4・5千円も、それ以上もタクシーにお金を使う人の存在を認識していなかった。ということです。)(これは hashire の経験です。)つまり、会社も、先輩の運転手も、‘近距離客は儲からない’ということを、経験的に理解している、そのことを前提にして、日常の会話(仕事上の)をしている。ということを、まず、前提としてご理解ください。しかし、そうは言っても、お客様には全く関係ない話です。仮に近距離客だったとしても、運転手がお客様に対して無礼な態度をとることは、絶対にあってはなりません。他社タクシーの運転手の中には、そういう運転手がかなりいるという話はいろんなお客様から幾度となく聞いたことがありました。しかし意外だったのですが、我が東東タクシーの運転手の中にも、少なからず、近距離のお客様に対して、無礼な態度・発言をする運転手がいるのも事実みたいなのです。なぜそう言うかというと、東東タクシーご利用のお客様からそういう話をお聞きするからです。(つづく・・・)
June 26, 2011
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タクシーのお客様の中には、「オレはいつもお宅の会社を使ってるんだから、運転手は全員オレの顔を覚えておけ!」と言われる方がおられます。皆様はいかが思われますか?タクシーの運転手には、この道一筋、30年!の運転手から、全く業界初心者の新人まで、様々です。お客様の側からすれば、「オレは何十年もお宅の会社を使っている」とか、「オレは今の社長の先代からお宅のタクシーに乗ってるんだ。」と言われますが、運転手は、(特に新人は)どんな人が会社のお得意様かは、全くわかりません。それでは、会社が、新人教育の段階で、お得意様の「顔」を、写真か何かで、運転手に覚えさせることができるでしょうか?hashire は不可能と思います。顔写真の人間の印象は、実物とは必ずしも一致しません。さらに、服装や髪型が異なると、別人に見えたりすることもあります。しかも、会社が保管する顔写真を、運転手がいつも持ち歩く訳にもいきません。となると、顔パスは、一部のベテラン組以外は、認識のしようがないのです。しかも、顔パスを求めるお客様の中には、「つけといてくれ。」と、チケットも現金も支払われない方もおられます。仮に運転手が、そのようなお客様に遭遇すると、会社に無線で確認するという作業が発生します。タクシーの無線は、基本的に「単線」です。送信と受信を同時に行うことはできません。しかも、他の運転手が交信している間は、いくら急いでいても、こちらから交信することはできません。顔パスを希望されるお客様は、代金の支払いが煩わしいので、顔パスをされるのでしょうか、運転手が会社と確認している間中、イライラされる場合も。無線がビジー状態の時は、ますますイライラです。ですから、顔パスを希望される方にお願いです。もしあなたが、お急ぎで顔パスを希望されるのでしたら、むしろ、現金を余分に支払われて、「釣りはいいから」と言われた方が早いです。もし、それ以外の理由で顔パスを希望されるのでしたら、運転手が会社と確認がとれるまではしばらくお時間をください。ただ、いずれの場合でも、顔パスは、トラブルの原因になりやすいので、その点も、ご承知おきください。
June 15, 2011
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運転手の中には、自分の売り上げを増やすために、遠距離のお客様から指名を取ろうと、さまざまな努力をしている人がいます。お客様の中にも、「最近のタクシー運転手は、いいお客さん(遠距離客)からの指名を取らないと売り上げが伸びないだろう。」と言われる方もおられます。皆さんはいかが思われますか?実は hashire も、駆け出しの頃は、遠距離客の指名を取ろうと、自分のケイタイの番号の入った名刺を配ったりして努力した時期がありました。しかし、結論から申しますと、「断念」しました。hashire の感覚では、「指名」のお客様を維持することはむずかしい!ということです。その理由1,仕事が薄い曜日や時間にだけ指名のお電話を頂けるのが理想なのですが、忙しい曜日や時間に指名の電話を頂いても、電話に出られないことも多いのです。そして、何度か電話が繋がらないことが重なると、もう二度とかかってくることはありません。2,お客様が運転手を指名される場合は、ほとんどの場合、何らかのメリット(お客様にとってのメリット)を求められます。しかし、そのメリットには、お応えできない場合がほとんど。お客様から指名の電話を頂いた場合、その運転手が「空車」で、なおかつ「近く」にいなければなりません。いくら「空車」でも、お客様のいる場所まで時間がかかるのであれば、お客様は待ってくれません。それでも待ってくれる場合は、やはり料金の割引など、お客様にとってのメリットがないとダメです。(ある運転手。他のお客様がご乗車中に指名の電話がかかってきた。その運転手は、お客様がご乗車中にもかかわらず、電話に出て(片手運転)、「今、乗車中だから、あと30分でいける。」と。しかし、実際には、いまのお客様をお送りするだけで、20分以上かかる距離。それを引き返して繁華街に戻るのだから、時間に間に合うはずはない。しかも、乗車中にもかかわらず、ぶっ飛ばしたのは、言うまでもない。後で、クレームを頂いたのも、言うまでもない。)(こういうケースは後を絶たないのです。)3,仮に法令に目を瞑り、割引を条件に指名を頂いたとしましょう。すると、自分が行かれない時(実車中や非番の時など)にどうするか?他の運転手に頼むか?頼むのであれば、割引のことがバレてしまいます。私の経験では、割引率は、かなりの割引をしないと、お客様的には「メリット」と感じてもらえないみたいです。(料金の割引は法令違反です。)仮に、何人かの運転手でチームを組んで、お互いに指名のお客様を融通しあうことはどうでしょうか?この方法が、最も可能性があるかもしれません。しかし、この方法は、チームのメンバー同士のチカラ関係で、いい仕事とそうでない仕事が分かれてしまい、結局、チカラが弱い運転手が犠牲を被ることになります。(言い方を変えれば、チカラが強い運転手のために、チカラが弱い運転手が利用されることになりかねないのです。)4,会社に電話をかけてこられたお客様を、自分の指名にしてしまうやり方。これは明らかに、他の運転手から嫌われます。みんなのお客様を横取りしたことになるからです。つまり、指名を続けるためには、何らかのリスクを承知の上で、努力をしなければなりません。しかし、努力(同僚の運転手から嫌われることも含めて)に見合うメリットがない。というのが hashire の結論なのです。。いま、指名を受けている運転手は、多かれ少なかれ、何かのリスクを背負って?侵して?指名を受けていると思われます。それが、「いい」か「悪い」かは、何を基準にするかで、評価は分かれると思います。hashire はこのような経験から、「指名」を断念しました。皆様は、いかが思われますか?希に、5,超ベテラン級の運転手が、その経験とスキルを買われ、指名を受ける場合。6,運転手個人の過去の人脈で指名を受ける場合。運転手になる前の仕事関係などで、信頼関係で指名を受ける。このケースが一番理想的と思われます。しかし、このケースですら、運転手がお迎え先で長時間待たされたり、近距離の仕事もあったりで、運転手にとって、売り上げに貢献できているかどうかは、微妙な場合も多いのです。(と、hashire は思います。)(ある運転手。ロングのお客様からご指名。「いつも、予約の時間から30分とか、1時間とか、待たされるんだよ・・」※実際には、予約の時間の30分以上前から、他の仕事が出来ませんから、ロスタイムはさらに大きくなります。)
June 14, 2011
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先日、会社から、「賞金バトル」(hashire命名)が発表されました。賞金獲得のルールの詳細は、会社名が特定されてはいけませんので、公表は避けさせてください。簡単に言えば、「年間を通して売り上げが上位の運転手に、賞金を支払う」という内容です。詳細が発表できませんので、読者の皆様には、わかりにくいお話かもしれませんが、ご了承ください。タクシー運転手を経験したことのある方なら、おそらくおわかりだと思いますが、一人の運転手が、決まった勤務時間の内側で、稼げる金額は、そんなに差が出るものではありません。よく運転手が、「今日は、目がよかった」とか、「今日は目が悪かった」などと、一日の売り上げについて、話題にします。しかし不思議なモノで、1ヶ月、あるいは1年のトータルでみてみると、意外に思われるかもしれませんが、そんなに差はつかないのです。「ドングリのせいくらべ」という言葉がぴったりです。しかし、そんな運転手の中に、やはり、厳然と順位がついていきます。(厳密には、少しの上下はありますが、あくまで少しです。)今月上位だった運転手が、次の月にはビリになる!ということは、ありません。(病気などで長期欠席などをした場合を除く)つまり、上位をいく運転手は、年間を通して上位。下位をいく運転手は、年間を通して下位。ということです。それでは、上位をいく運転手は、どんな仕事をしているのでしょうか?これは、hashireの過去の経験です。hashireもかつて、上位を走り続けていた時代がありました。その結果、「賞金」を頂いたこともありました。その頃の、hashireの「走り」とは、1,交通法令を違反する。2,労働基準法を違反する。というものでした。だって、売り上げをあげようと思うと、そうするしかないんですもの。1,の交通法令違反の代表的なモノは、制限速度違反(特に夜間は、一般の交通量が少ないので、プラス20km~60km位は平気でした。)一旦停止違反(細かい路地が続く、住宅街や繁華街の交差点など、煩わしいほどの「一旦停止」。これを「守る」と「守らない」とでは、仕事の効率が全然違います。)2,労働基準法違反では、長時間労働毎日、2~3時間の残業は当たり前!!毎日ですよ。毎日!!以上は、hashireの経験です。今から思えば、‘よく事故を起こさなかったなあ・・’という思いですが、逆に言えば、「恐ろしい運転」だったのです。今のhashireは、そういう過去の反省に基づいて、「交通法令遵守」「労働基準法遵守」を目標に、仕事をしています。ですから、以前ほど、‘上位’に食い込むことはなくなりました。会社から発表された「賞金バトル」の褒賞基準は、あくまで、「売り上げ」です。そこに、交通法令を違反した者や労働基準法を違反した者を排除する規定もありませんし、そういう法令を遵守した者を褒賞する規定もありません。「売り上げ」だけ。です。となると、賞金をゲットしようと思うと、法令違反を強いられ、法令を遵守した運転手には、何も褒賞はない。ということになるのです。会社が「賞金」として準備しているお金は、あくまで、「運転手」が稼いだ「売り上げ」の一部のはず。その売り上げが、「ルール」を守った者には配分されず、「ルール」を破った者に配分されるということは、よろしくないと思うのは、hashire ひとりだけでしょうか?※売り上げを増やすためにすることは、1,2,だけではありませんが、hashireはやったことはありません。これも、他の運転手に迷惑がかかりますから・・・
June 12, 2011
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タクシーの違法駐車は、どこの街でも、いまだに社会問題となっています。例えば、ホテルや病院の玄関先など、お客様の側からしても、そこにタクシーがいてくれると、大変に便利に違いありません。タクシー会社・運転手の側からしても、お客様が拾えるスポットは、街中にそんなに沢山あるわけではないので、ありがたい場所なのです。しかし、不思議に思われるかもしれませんが、そういう場所はほとんどが駐車禁止区域なのです。ということは、パトカーや白バイ、白カプ・駐車監視員がパトロールに来たときには、タクシーは逃げなくてはなりません。そういう人たちがいなくなると、また並べばいいのですが、違法駐車であることには違いありません。最近は、警察も、ホテルや病院に対しても、玄関先の違法駐車対策を要請しているようです。時々、ホテルや病院から、タクシー会社に対して、玄関先に駐車しないように、文書が届きます。hashireが勤める東東タクシーは、非常にマジメな会社です。ホテルや病院などから、その類いの文書がくるたびに、運転手に対して、違法駐車しないように注意をします。運転手も、みんなマジメで、会社から注意を受けると、きちんと守ります。しかし、タクシー会社の中には、そういう注意をほとんど無視する会社も(かなり)あり、相変わらず、駐車禁止の場所に違法駐車しながら営業しています。すると、マジメな会社がタクシーの列から外れるので、今までより仕事の回転が早くなり、売り上げが上がるようになります。マジメな会社は、絶好のポイントに並ぶことが出来ませんので、売り上げが上げにくくなります。不マジメな会社が売り上げを伸ばし、マジメな会社が売り上げを落とすという、非常に不公平な事態に陥るのです。そうこうしていると、マジメな東東タクシーの中の、不マジメな運転手が、会社の指示を破り、前と同じように、ホテルや病院の玄関先などに違法駐車するようになります。会社もそういう運転手を注意するかと思いきや、なんにも注意しません。会社が注意をしないとわかると、マジメに会社の指示を守っていた運転手も、一人、また一人と、駐車禁止の、ホテルや病院の玄関先に、以前と同じように、違法駐車するようになります。結局、ホテルや病院の側も、玄関先にタクシーがいてくれると助かるものですから、重ねて注意をすることはありません。かくして、ホテルや病院などの施設と、タクシーとのもちつもたれつの関係は、暗黙のうちに継続していくのです。hashireは、できるだけ駐車禁止の場所には駐車しないようにしています。でも、「ボクも止めようかなあ・・」と、思わないわけではありません。しかし、いつも、指をくわえながら、通りすぎて行くのです。おりこうさんのhashireではあります。だれも褒めてくれません。自分で褒めるのもむなしいです。
June 10, 2011
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タクシー会社の選び方をご紹介させて頂いております。もう一つの基準は、3,「若い運転手が多い会社」をあげてみたいと思います。どんな業種でもそうでしょうが、若い人が活き活きと活躍している会社は、将来性があり、見ていても、気持ちの良いものです。タクシーのお仕事は、年を取ってからでも出来る仕事ですから、高齢者の雇用確保という意味では、一面、優れた業界です。しかし、中には、タクシーの車両が余っているので、運転手の頭数をそろえるために、高齢者を雇用している会社も見受けられますので、高齢者が多い会社は、一長一短があるのです。年配の運転手は、運行管理者の指示を聞かない人も多いです。(内緒ですが、タクシー車内禁煙の動きが広まっていますが、禁煙のタクシーの車内でタバコを吸っているのは、ほとんどが高齢者の運転手です。タバコの例は、あくまで一例です。)そういう視点で、タクシー会社を見ると、やはり、若い運転手が多い会社は、苦情も少ないと思います。
June 2, 2011
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タクシー会社を選ぶ基準を、hashireの独断と偏見でご紹介しております。先日は、「地域で信頼されている会社」を選ぶこと。そのために、有名ホテルや有名レストランなど、有名人が利用する施設が、どこのタクシー会社を呼んでいるかを聞いてみるという方法をご紹介しました。もう一つの方法は、「保有台数が多い会社を選ぶこと」をあげたいと思います。タクシーの場合、大きな会社も、小さな会社も、タクシー1台当たりの売上高は、そんなに差があるわけではありません。(特別な場合を除く。)ですから、会社の信用は、台数ではかることが出来ます。台数が多い=社会的信用が高いしかし、ここで、「台数が少ない会社でも、健闘している会社もあるではないか!!」というお声が聞こえてきます。これはその通りです。確かに、少ない台数にもかかわらず、社員教育に力を入れて、地域の評判を上げている会社があるのも事実です。しかし、台数が少ないとうことは、お客様がお急ぎの時に、肝心な時に時間がかかる!ということが、現実の問題としてあげられます。我が「東東タクシー」のお得意様が、次のようなことを言われていました。「最近、西西タクシーが評判が良いので、しばらく使っていたが、迎えに時間がかかってダメだ。急ぎの時は、やっぱり東東だなあ・・」と。(ということは、お急ぎの時は、「東東タクシー」を呼び、お急ぎでないときは「西西タクシー」を呼ぶというやり方もあるのです。)もし、お客様が、「どこのタクシー会社がいいかなあ・・」と、お悩みでしたら、「台数の多い会社」を選ばれるのが無難です。※ただし、何度も申し上げますが、どんなに台数が多い会社でも、中には、印象の悪い運転手も、少なからずいるということだけは、覚悟しておいてください。※もし、あなたが、良くない運転手に遭遇したら、遠慮なく、フリーダイヤルに電話して、クレームを言いましょう。
June 1, 2011
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皆様は、どんな基準でタクシー会社を選んでいますか?hashireの長年の経験から、独断と偏見で、ご紹介してみたいと思います。(ただし、どんなにすばらしい会社でも、行儀の悪い運転手はいるものです。この点だけは、ご了承ください。)1番は、なんと言っても、「ケイタイOKのフリーダイヤルがあること。」その理由は、1,タクシーを呼ぶときに、お金がかからない。2,いろいろな相談や問い合わせに、お金がかからない。3,クレームを言うときに、お金がかからない。クレームを言いたい放題、タクシー会社の電話代で言うことが出来る4,3の理由により、タクシー会社としては、クレームを受けると、電話代を自社で負担しなくてはならなくなる、加えて、多大な時間を取られたくないので、運転手の教育・指導にチカラを入れる。(「クレームを言ったときにきちんと対応してくれる」が当然の条件。クレームに対応してくれない会社は、フリーダイヤルがあっても除外。)皆様のご意見もお聞かせください。クレームがある時は、遠慮なく、フリーダイヤルに電話しましょう。
May 25, 2011
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先日、我が社の役員様をご乗車。制限速度40km/hの道をhashireは、なんと50km/hで走ったのです。一般車両は、ほとんど、60~70km/hで走る路線なので、速度超過している感覚はまったくありません。しかしながら、違反は違反。10km/hもオーバーでした。。。しか~~し!!幸か不幸かhashireは、‘おとがめナシ’だったので~~~す。これって、どうなんでしょう~~か~~タクシー会社は、お客様のお命をお運びするお仕事。法令を守り、安全にお運びすることを、hashireは破ったのです。しかも、役員様には従業員の監督責任があるはず。‘知らなかった・・’では済まされない。結局、何が言いたいかというと、‘あまりにも日本の制限速度は低すぎる。もう少し、制限速度を上げても、安全上は、何ら問題はないのではないですか?’ということ。日本の制限速度は、‘罰金を払わせるためのモノ’と言わざるをえません。確かに、安全を考えるなら、速度は遅い方がいいに決まってる。動かないのが一番安全!!しかし、利便性とのバランスで決められるべきモノでしょうから、もう少し、制限速度を上げてもいいと思うのは、hashire一人でしょうか
May 17, 2011
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今日は、我が社の役員様をお乗せしました。制限速度、40km/hの道路を、多くの方は、60以上で走る路線ですが、なんと、hashireは50km/hで走りましたあ~~あ、明日は、呼び出しかなあ・・・「ちょっと、hashireくん。昨日、君は、40km/hの道を50km/hで走ったそうだな。始末書書いてくれる・・・」ダ~~~~~~
May 13, 2011
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タクシーが交通事故を起こすと、その責任は、事故の相手(クルマ・自転車・歩行者など)と、タクシーの運転手の双方で負うことになります。タクシーのお客様が、事故の責任と問われることはほとんどの場合、ありません。しかし、タクシーのクルマの中は、運転手とお客様だけの、密室空間です。その中で、運転手とお客様とがどのようなやりとり・会話をされているかは、ほとんどの場合、一般市民の方が知ることはありません。タクシー運転手が時々事故を起こします。その原因のほとんどが、運転手が受けるプレッシャーによると思います。運転手が受けるプレッシャーとは、ほとんどの場合、‘焦らされる’プレッシャーです。‘焦らされる’プレッシャーとは、1,配車室=会社などから、お客様のお迎えに行くのに、‘急いでくれ’と要求される場合。2,実際にご乗車されたお客様から、電車や飛行機の時間に遅れるので、‘急いでくれ’と要求される場合。3,お客様が、少しでもタクシー料金を安くしようと、信号にかからないように、‘急いでくれ’と要求される場合。もちろん、運転手が自分の売り上げを上げたいがために、自分で自分にプレッシャーをかけて急いでいる場合も多々ありますが、これは‘論外’(プロの運転手として、絶対にあってはならないこと)なので、ここでは、省略させてください。私は、長年の経験の中で、‘断る’というすべを身につけました。つまり、安全運行の妨げになるような仕事・要求は‘断る’というすべです。(この‘断る’すべを身につけていない運転手は、事故の確率は高くなると思います。)どのように‘断る’か。1,のケースの断り方。配車室が無線で、お迎えの指示の時に、「お客様が、‘お急ぎで’と言われていますので、よろしくお願いします。」と言われることがあります。そんなときには、以前でしたら、「わかりました。」と言って、スピードを出しすぎたり、一旦停止をしなかったりして、少しでも急いでお迎えに行こうと努力していました。しかし、今でしたら、「交通ルールを無視するわけにはいきませんから、それでもよろしいですか?」と、言うようにしています。本来でしたら、配車室がお客様からお電話をいただいたときに、お客様から「急いでいるのでお願いします。」と言われたときに、「交通ルールを無視するわけにはいきませんので、ご了承ください。」などと、言うべきだと思います。2,のケースでは、「電車(など)に遅れるので、急いでください。」と言われたら、「発車時間は何分ですか?」と尋ね、間に合うようなら、「大丈夫でしょう。」と言って、安全運転します。間に合わないようなら、「その時間には、無理です。」と言って、あきらめてもらい、安全運転します。ギリギリのようなら、「ギリギリですね。道中、何があるかわかりませんので、責任を持ってその時間に到着させることはできません。」などと、了解を求めます。それでも、「何とかしてくださいよ。」と、無理に急がせようとされる場合は、「交通ルールを無視するわけにはいきませんので、ご了承ください。。」と、言うようにしています。中には、乱暴な口調で、「お前らプロだろう。なんとかしろ!!」と、お怒りになられる方もおられますが、そのようなお客様のお迎えは、こちらから‘お断り’しています。たとえば、こういうふうにです。会社から、お迎えの指示があった場合、その方が、以前に、無理な要求をされた方だとわかる場合は、「こちらのお客様は、安全運行を妨げるような要求を出されますので、hashireは責任を持てませんので、お迎えには行けません」などと、会社からの指示といえども、危険な仕事はできないことを、きちんと言うようにしているのです。3,のケースでは、単刀直入に、「交通ルールを無視するわけにはいきませんので、ご了承ください。」と言います。つまり、お客様といえども、安全運転を妨害するような要求をされる方は、こちらから‘お断り’するようにしているのです。しかし、この‘お断り’ができるようになるまでには、長い年月がかかりました。いろんな経験もしました。そういう、経験と年月を経ることで、hashireは‘断る’というすべを身につけたのです。ということは、経験の浅いタクシー運転手は、お客様や、会社からのプレッシャーを、はねのけることができず、知らず知らずのうちに、‘焦らされる’運転習慣が身についていくのです。‘急ぐことが、プロの運転手の仕事だ’と、いつのまにか、洗脳させられていくのです。
May 12, 2011
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本日の記事は、予定を変更して、先日の記事に対する‘一夢☆77さん’のコメントへのお返事とさせてください。‘一夢☆77さん’のコメントの内容と、hashireの考え方。‘一夢☆77さん’>なんて客なんでしょう!!>>安全第一に決まってるじゃないですか…hashire この‘蹴る’発言をされたお客様が、そこらのゴロツキ風の方でしたら、あまり深く考えることはなかったと思うのですが、普通のサラリーマン風の方で、ご立派なお宅にお住まいのようでしたので、よけいに、クエスチョンマークが・・・‘一夢☆77さん’>今、普通の車でも「一旦停止」というルールはないに等しいですよ。>>我が道のように走り、私は今は車は運転しないので、自転車で当て逃げされたことがあります。>>何年かに一度、教習所で運転のテストもして欲しいなと思うくらい、ひどい運転が多いです。>>車を運転していたころ、一旦停止で止まったら、後ろの車に思い切りクラクション鳴らされまして、腹が立ったので交番に取り締まりして下さいって言いましたもん。hashire自動車の運転免許も、何年かごとに、試験を義務化するべきでしょう。しかし、タクシーの運転手は、お命をお運びする仕事ですので、タクシー会社も、警察も、一般の方とは別の意味で、安全運転には厳しく取り組むべきです。といいますのも、タクシーの場合、タクシーの車内は、お客様と運転手の‘二者’しかいません。通常、お金をいただいて、お仕事をさせていただく場合、お金を支払われる方のご要望が、基本的に優先されます。仮に、お客様が、法令を無視するようなご要望を出された場合、運転手としては、心情的になかなかお‘お断り’しにくい雰囲気になってしまいます。‘すこしくらいなら、まあ、いいか・・・’という感じです。それは、お客様と運転手との双方にメリットがあるからです。(運転手も、早く仕事をかたづけて、次の仕事に行きたい。~~~つまり、売り上げをもっと上げたい~~~)そうなると、運転手としても、法令を破る‘誘惑’に駆られるわけです。その‘誘惑’を裁ち切り、完全に法令を守って営業運転をするには、きわめて、強情なくらいの信念と誇りと責任感が必要です。さらに、他の通行車両から、パッシングされる、クラクションを鳴らされる、強引に追い越し割り込みをされる罵声を浴びせられる、タバコの吸い殻を投げつけられる!!などの圧力をかけられる覚悟が必要です。しかし、お客様は、ご自分が‘お金を払う’立場であるが故に、‘なんでも思い通りになる’と勘違いされている方が時々おられます。ていうか、かなりおられます。そして、タクシー会社も、そのようなお客様のご機嫌を損ねないように、‘まあ、まあ、上手にやってくれ・・・・’的な、曖昧な対応を取ってきたのも事実です。そういう、お客様の要望と、法令の間に立って、難しい対応を迫られるのは、‘運転手’なのです。そして、万一の事故や取り締まりのときに、責任を取らされるのは、運転手だけなのです。そこで、hashire的には、会社も、警察も、もっともっと、タクシー運転手の安全運行には、協力してほしいと思うのです。つまり、‘二者’だけのタクシーの車内に、‘第三者’のチカラを与えてほしいのです。具体的に言うと、タクシーの車内に「タクシー乗務員は、お客様の安全運行に取り組んでいます。(○○タクシー(株) ○○警察署)」のような掲示物を、お客様に見えるところに掲示するなどの取り組みです。そうすると、万一、お客様から法令違反を強要されるような場面が出てきたら、「警察も会社も、最近うるさいので、勘弁してください」的なコメントで、交わすことができるからです。最悪、お客様が、「そんなこと関係ない、もっと急げ!!」などと、ムリヤリに法令違反を強要する場合は、お客様に対しては‘降りていただく’という対応もあり得るというくらいのメッセージを、会社や警察から発信してほしいと思うのです。そして、もう少し加えさせていただきますと、タクシー運転手の二種免許と、一般の方の普通免許とを、区別し、制限速度やUターン禁止など、特例的に例外規定を設けてほしいと思うのです。その理由は、現実的に、お客様もお金を払ってタクシーを利用されているわけですから、何らかのメリットがあった方がいいにきまっているからです。(つづく・・・・予定の記事にもどります。)
May 8, 2011
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とある、夜中。繁華街からのお客様。サラリーマン風の男性。ご自宅へお帰りです。たまたま、踏切があったので、一旦停止し、運転席の窓を開けて安全確認をしていると、男性「運転手さん、律儀に窓を開けるんですね。」hashire「ああ、そうですね・・踏切ですから・・」男性「でも、少数派でしょう。」hashire「少数派・・ですか?」男性「この踏切で、この時間に窓を開ける運転手さんは少数派ですよ。夜中ですしね。」hashire「ああ、そうなんですか・・・他の運転手がどんな運転をしているのかは、なかなかわかりませんね。」男性「さっきから、一旦停止はきちんと止まるし、踏切では窓を開けるし、そういう運転手さんは、見たことがないですね。」hashire「ああ、そうですか。私は、何年か前に、夜中の踏切で、遮断機が下りていなかったので、渡ろうとしたところ、何か、サーチライトのような明かりがついていて、おかしいなあ、とは思ったのですが、遮断機が下りていなかったので、大丈夫だろうと、線路を渡ろうとしたら、点検用の車両でしょうか、明かりをつけた車両が、ゆっくりと近づいていて、もう少しのところで、ぶつかりそうになったことがあるんです。夜中とはいえ、何があるかわかりませんからね。」男性「そうなんですか。それにしても、一旦停止によく止まりますね。」hashire「そうなんです。会社にクレームも上がっていて、上司からは、必ず止まるように、再三注意を受けているんです。」男性「へえ、そんなことでクレームがくるんですか?」hashire「そうなんですよ。ただ、交通ルールを守るのも大事なんですが、この道なんか、制限速度30kmですよね。こんな走りやすい道、30kmで走っていたら、他の車両に迷惑になると思うんですよね。」(実際には42~3km/hで走っていた。)男性「こんな道、30で走られたら、助手席の後ろから蹴りたくなるよ。」私は、一瞬、お客様が何を言っておられるのかわからず、hashire「蹴る・・・ですか・・・」男性「そうだよ。こんな道、30で走るやつなんかいないよ。」hashire「そうですよねえ。私も、今42~3は出してますからね。」男性「まあ、運転手さんもがんばって。」hashire「はい。ありがとうございます。」と、無事ご自宅まで送り届けました。帰りの道中、hashireは「蹴る・・ていうのは、乱暴だなあ。30の設定をしているのは、警察だし、僕らは守らされているだけだし、ルールを守ったからといって、『蹴る』ってのはないよなあ・・・・・」と、ぶつぶつと独り言を言いながら帰りました。(つづく)
May 5, 2011
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お客様が電話でタクシーを呼ばれた時に、気をつけていただきたいことがあるのです。電話でタクシーを呼ばれた際には、ご自分が指定した場所から離れないでください。会社に告げたお迎え場所から、移動される方が時々おられます。たとえば、ご自宅にタクシーを呼んだとします。お客様は、少しでもタクシーに早く乗りたいのでしょうか?自宅を出て、表通りで待っておられることがよくあります。このことは、お迎え先が、ご自宅だけでなく、コンビニや飲食店などでも、時々あります。たとえば、コンビニにタクシーを呼んでおいて、少しでも早く乗りたいのでしょうか?コンビニから離れて、数十メートル、またはそれ以上、移動される方がおられます。この場合、タクシーの運転手は、指定された場所以外で、いくら手を上げられても、その方をお乗せすることはできません。その方が、タクシーを呼ばれた方かどうかの確認が取れないからです。たまたま、運転手がお客様のお顔と、お名前を覚えていれば、ご乗車いただくことはあります。しかし、それはあくまで、例外です。もし、お迎えが新人の運転手だったら、お乗せしないのがマニュアルです。ある会社の会長さん。昨年の夏のこと。昨年の夏は、異常気象と叫ばれるほど、暑さが厳しい夏でした。昼の、一番暑い時間に、ご自宅にタクシーを呼ばれました。そのお宅は、小高い丘の上にあり、200mほど、細い道を上らなければなりません。私がタクシーでお迎えに行っていると、丘の下で手を上げられている年配の男性がおられました。私はその会長さんを存じ上げませんでしたから、見過ごして、会長さんのご自宅に到着しました。ご自宅のインターホンを押しても、返答がありませんでしたので、ひょっとしたら、先ほど、丘の下で手を振っていた方が会長さんかもしれない・・と思い、本社に無線で確認しようとしました。すると、本社から無線で「303号車、まだつきませんか?」と。私は「今、ご自宅のインターホンをならしたのですが、返答がありませんでしたので、本社に確認しようと、タクシーに戻ったところです。」本社「お客様が、タクシーが通り過ぎたとおっしゃられていますが・・」hashire「あ、それでしたら、先ほど丘の下で手を上げられていた方がおられましたから、そのかたでしょうか・・」と、やりとりしている途中に、丘の下から年配の男性が汗をかきながら上がってこられました。先ほど丘の下で手を振っておられた方です。男性「さっき、通り過ぎただろう。手を振っていたのが見えなかったのか。」hashire「申し訳ございません。お客様のお顔を覚えておりませんでしたので、別の方かと・・・」男性「オレはおまえのところのタクシーを、もう何十年も使っている。年間、何十万、何百万円と使っているのに、オレの顔を知らないのか?」hashire「申し訳ございません。入社したばかりで、お顔を存じ上げませんでしたので・・」男性「もういい、おまえのタクシーには、もう乗らん。別のタクシーをよこせ!!」hashire「はい、承知しました。」ということで、私は無線で別の車両を呼び、hashireはその場を離れました。その後は、おそらく、無事にタクシーに乗られ、目的地に行かれたことと思いますしかし、お客様としては、少しでも早く目的地に行きたかったから、わざわざ家から出て、丘の下まで歩いて出ておられたわけです。しかし、結果的には、タクシーに乗られるまでに、余分な時間が、5~6分だか、10分弱かかったわけです。何度も、ブログで書いていますように、お客様がタクシー‘会社’に電話されて、タクシーを呼んだとしても、毎回、ベテランの運転手が来るとは限りません。新人の運転手や、覚えの悪い運転手が迎えにくることもあるのです。ですから、電話でタクシーを呼ばれた際には、ご自分が指定した場所から離れないでください。運転手は、指定された場所へお迎えに行くのであって、途中で、いくら手を上げられていても、その方が、ご本人と確認が取れなければ、お乗せすることができないのです。くれぐれも、お客様は、動かないでください。ちなみに、後日談ですが、先の会長さんから、我が社の社長へ、くどくどと、直接クレームがあったそうです。私も、注意を受けるかもしれないと、内心、びくびくしていたのですが、社長とすれ違ったときに、「hashire君、気にしなくていいよ。あいつも長年の付き合いなんだ。すぐカッカッカとくるからなあ・・」で終わりでした。私はホッとしました。(我が社は、こちらがマニュアル通りにした場合のクレームに関しては、とやかくいわれません。)スマイル10個
April 26, 2011
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立場が変われば、モノの見方が変わるというのは、よく聞くことです。まあ、それと同じ事ですが、TAXIの場合は、座る位置が変わると言うことになります。多くの方は、通常は客席にしか座ることはありません。ほとんどのTAXI運転手も、運転手になる前は、当然のことながら、TAXIの運転席には座ったことはないはず。普通自動車の二種の免許を取るときでさえ、教習車の運転席であって、TAXIの運転席ではないこのTAXIの運転席というモノは、いわば特殊な運転席なのだ。それじゃあ、バスの運転席とどう違うのか?って確かに似ている部分もあります。でも、決定的に違う部分があるのです。それは・・・・皆さん想像してみて下さい。つづく・・・【DVD】TAXi(4) DTSスペシャル・エディション/サミー・ナセリ
March 11, 2008
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おはようございます。毎日のおつとめご苦労様です。今日より、ブログに挑戦です。よろしくお願い申し上げます。第一回のタイトルは、だれもが、あこがれる??TAXI運転手!?‘あなたも、一度は運転席に座ってみたいと思いませんか?’おそらく、ほとんどのTAXI運転手が、初めて運転席に座ったときには、今までとは世界が違って見えたと思います。私もそうでした。TAXI運転手になった理由は、あまり、ポジティブなものではありませんでした。ただ、子供の頃から記憶の奥底に残っていた、あの料金メーターを押すTAXI運転手の人差し指には、言いしれぬ、あこがれのようなモノがあったのも事実です。人の行動(転職)の動機には、意識的なモノ、無意識的なモノ、様々在りますが、他人にはそんなモノは関係ナイそれはともかく、‘あなたも一度、運転席に座ってみたいと思いませんか?’‘人生が変わるかも知れませんよ。’※なお、久々に自分のブログを読み直してみました。いまから思えば、もっと、書きようがあるように思いましたので、リメイクしようと思います(2011/04/25)。
March 10, 2008
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