Easy Going~気楽に行こう~

Easy Going~気楽に行こう~

2024/09/03
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カテゴリ: 不思議な出来事


Books & Cafe ドレッドノートさん で、実話怪談作家 加藤一先生 高野真先生 お二方のトークイベント開催。
会場参加したかったけれど、その何日か前から寝込んでいて外出どころではなかった。zoom後日配信で楽しめた。
今どきは、会場に行けなくても開催時間に寝込んでいても、後日配信で楽しめる。ありがたい時代。



まずは画面越しの お二方の印象 から。
コロナ禍でのマスク着用ということで、加藤先生のそれは、どう見たってペストマスクwww 革小物の作品をSNSで見たことがあり、ペストマスクもきっとご自作。お顔にピッタリで、錨が細かく打ってあって、丁寧に作られている。そのペストマスクを着けたまま、アイスコーヒーをストローで飲まれていて吹いたw 作りが細かい。常識を超越してすごかった。お暑くはないのかな?
高野先生は、タートルネックシャツのネックを伸ばして口元を覆われていたっぽい。目元くりんとされてて、にこにこ楽しそうで嬉しそうで明るくて、人懐っこそうな方。実話怪談作家のおどろおどろしいイメージが覆る。
ペストマスク先生は、マスクのせいで前がよく見えてなさげで、声もくぐもっていた。とっても聞き取りにくかった。そしたら高野先生が、マイクをすっとペストマスクにさりげなく寄せて、そしたら格段に聞き取りやすくなった。その後も、ご自分がお話になる時はマイクをご自分に向けて、またペストマスクがお話になる時はマイクをそちらに向けられていた。そんなお気遣いをにこにこされていた。

さて、 本題の怪談
お二方のどのお話も聞き応えすごかった。
(以下、ネタバレ・オチバレあり。)

加藤先生 は、お話の大半をオチで笑わせた。
霊能力者と心霊スポットに行く話 では、最後、霊能力者が1人で逃げてしまうほどの怪異にゾワゾワゾワッとさせつつ、「僕は置いていかれた!あいつ1人で逃げやがった!霊能力者はみんな優しいなんて絶対ウソだ!」と笑いを誘う。
別の 心霊スポットのレジ袋の話 も、えーそんな所あるの?怖いー!ではあるけれど、それより、そうなんだレジ袋なんだ(笑)
自衛隊の話 では「今の現象を正直に報告すれば、オレ達の頭を疑われる(から報告しなくていい)」。なるほどそうか、うんそりゃそうだ(笑)
前の住民さんの話 は、めっちゃ和んだ。心霊現象ではあるんだけど。後に入居されたのが話の合う人で良かったですね!(笑)
ガラス屋さんの話 も、巻き込まれた事件が壮絶すぎてウゲェーッ……てなったけど、その直後に怪談ゲラチェックしなきゃいけなかったと笑わせて、まさかの仲人話に飛んで結婚式の挨拶の内容で悩んだってまた笑わせて、高野先生から「今の話、心霊は全然関係ないですよね」と冷静なツッコミが入って、ほんと笑った。
そんな中、 部落差別にまつわるお話 には笑いがなかった。差別による辛さも悲しみも怒りも憤りも絶望も、死ねばなくなって解放されると思いたかった。けれど、お葬式ができない、お墓を作れない、お弔いがない、死を悼む時間や場がない。生から死への切り替えがない。そうなると、亡くなってからも辛さも悲しみも怒りも憤りも絶望も、生きてた時のまま、ずーっと続く。過去の差別で、現在もまだ魂を容赦なく苛まれ続けている人がいらっしゃる。……重く受け止めた。

高野先生 のお話は、直球の怪談。怖いけれど、もの悲しくて、やるせなかった。
豪農さんのお話
米不足でちょっとした騒動な昨今に、何ともタイムリー。
子々孫々どころか遠縁から養子で来た後継ぎまでもが祟られ続け、今とうとう最後のお1人。
その方が死ねば祟ってきた彼らが苦しみから浄化される、とも思われなかった。そして、それだけ凄まじい怨みがあってどうして、その裏山と地続きの田んぼが立派なんだろう。
そのお1人を残されているのは、ご先祖が落ち武者さん達に「何をやったか」をつぶさに調べあげて欲しいからだろうか。苦しみや悔しさや無念さを分かって欲しいんだろうか。その上でねんごろに弔って欲しいんだろうか。その家の方が確実に食って生きていけるように、弔うお金にも不自由ないように、田んぼが立派なんだろうか。
それなのに拝み屋さん、ああ、なんてことに……。魂がお強いから取り込まれてしまったんだろうか、祓って欲しいわけじゃなかっただけだろうか。
そのお1人が亡くなられたら、今度は、何も知らない遠縁の方々に祟りが向かってしまわないだろうか。
どうか、落ち武者さん達の魂が怨み憎しみから解き放たれる日が、遠からず訪れますように(祈
八甲田山にまつわるお話
怖いというより不思議なお話だった。こういうことはやっぱりあるのだなあ。
ところで、事件そのものをほとんど知らなかったので、高野先生のお話をきっかけに調べてみた。wikiが詳しかった。悲惨すぎた。途中で読めなくなった。胃がでんぐり返った。
過去の事件を忘れず、その折々での現在形の話も織り交ぜて伝え続けていくことが、過ちを繰り返さない未来につながって欲しい。

書店さんのイベントだけに、 書籍紹介コーナー も面白かった。
加藤先生のオススメ本では、 田河水泡「のらくろ」 に興味がわいた。調べたら、楽天の電子書籍で 「のらくろ一代記」「滑稽の研究」 があり、奥様の高見澤潤子さんの 「永遠(とこしえ)のふたり」 もあって、その時たまたま全て40%オフで全部買った。高校の現国で小林秀雄で大苦戦した世代として、のらくろ作者の奥様が小林秀雄の妹ってことに大驚愕で、買わずにはいられなかった。
それから店長さんのお話の、妖精の写真でコナン・ドイルどうこうって話に興味をそそられた。これまた調べて 「妖精の出現 コティングリー妖精事件」 を見つけた。訳者は、おお、日本の妖精権威の井村君江先生だ。この本は残念ながら絶版だけれど、中古なら流通している。それならまずは図書館へ。あれば借りて読もう。なかったら中古が流通しているうちに購入しよう。


今回、イベントそのものはとても楽しかった。
けれど、とても残念なこともあった。

サイン本のトラブル
配信と共に申し込んだお二方のサイン入り著書が、未だに届かない。18日以降で先月末までに送るとあったのに。
Xでは、今月に入ってから届いた方がいらっしゃった。それなら、同じタイミングでこちらにも送ってくれればいいのに。誤って店頭に並べて売っちゃったとかでも、正直に言って返金してくれればいいのに。
待ち遠しくて、18日からずっと毎日ポストを楽しみに開けて、今日も届いてなくて、それをずっと繰り返すうち、楽しみだったポジティブな気持ちが少しずつ濁って、ネガティブに変わってしまった。
今は、苦々しくポストをチェックして、また今日も届いてないなあと、しょんぼりして、少しイラッとするのを繰り返している。そこそこ辛い。
これ、いつまで続くんだろ。いつ終わるんだろ。注文してお金を払って本を待つ気持ちが、こんなふうになるなんて。

配信のトラブル
○申し込む前、不明点があったので質問したところ、説明を横柄で高圧的に感じた。これはメールで文字だけのやり取りのせいかもしれない。
○配信予定時間を過ぎても始まらなかった。
イベントが19:30~21:30、配信開始は23:00~とあった。その夜は、主人と夕食を取りながら「今頃イベント盛り上がってるだろうね」と話し、食後の片付けをしながら配信をわくわく楽しみにしていた。23:00すぐさま見られるよう、その前から、主人と待機していた。
けれど配信URLメールが届かない。予定時刻を過ぎても届かない。30分経っても届かない。1時間経っても届かない。ずっと待っているのに。
何かアクシデントでも?とXを見たら、普通にポストされているのが目に入った。配信遅れについては何もなかった。
メールが届いたのは、日付も変わった0:30頃。遅れた説明も謝罪もなかった。ずっと待ってたけど、配信を見るのがその時間からでは、何時に寝れるか分からない。その夜は見ないで横になった。それなら待たずに寝たのに。
やるべきことを先に片付けて、Xはそれからにして欲しかった。レジでも客を待たせてXやってる店なんだろかと思った。

プリン
イベント中休みに、作家さんお二方にお店のプリンが提供された。
店長さんが、いきなりスタッフさんへ「プリン持ってきて」と指示。その後、提供までにそこそこ時間がかかっていた。事前の打ち合わせにない唐突な思い付き?
そして店長さんは続けて、お二方に「このプリンの味を、怪談がらみの言葉で表現して下さい」と、これまた唐突に。無茶ぶりなんだか罰ゲームだか。
怪談作家の言霊を軽んじてないかな、書店の店長さんなのに。そもそも、お二方にとっての中休みなのに。プリンでおもてなししてお元気になってもらおう、には見えなかった。
プリンの味わいやこだわりは、店長さんご自身で説明されるものではないのかな。そういうやるべきことをやらないで、お二方に唐突にプリンを食べさせて宣伝させる。丸投げ。ちょっと厚かましくないかな。
高野先生は、プリンをほとんど残されたご様子だった。私は八甲田山のwikiを読んだだけで胃がでんぐり返ったので、それを今からご自身で語る心積もりの時に何かを食べるのは、相当キツかったのかもしれない。それでも「一人っ子だから、美味しいものを残しても、後で食べられるんだ~」などと仰って、細やかなご配慮さすが。
加藤先生は、そんなこんなをモノともせず、ぱくぱく完食されて、心霊ことばでプリンを表現されていたので、ほんっと常識を超越した怪物だと思った(誉めてる)。

サイン本がまだ届かないせいか、残念な気持ちが芋づる式に出てきてしまった。配信の件もプリンの件も、書くつもりは当初さらさらなかった。
本さえ届いていれば……。
ま、こうして吐き出せて、ちょっとスッキリした。


追記
9/9日(月)夕方、サイン本がまだ届かないので確認して下さいとメール送信。
9/11日(水)夜、まだ返信なし。本も届いていない。
イベントちょくちょくやってたとしても、その都度きちんとサイン本を発送すれば、こんなことにはならない。
こちらのお店、2026年の年末にはなくなってるかも。

追々記
9/12日(木)夜中の1時すぎに返信が来た。10日(火)発送済みと遅れたことへの謝罪。
こんな夜中にまだお仕事されてるの?ワーカホリック?
そのメールが届くちょっと前にも、Xで、次回イベント告知ポストを見かけた。
次の仕事を始める前に、前の仕事を終わらせようよ。こっちずっと待ってんのよ。ずっと待たされてイライラしてんのよ。なんで9日夜に「明日発送します」メールを書けないのよ。
この人もしや優先順位むちゃくちゃ? だから前の仕事ずっとずるずる引きずりながら終わらないまま、また次の仕事が始まって、いつもてんやわんや。それで夜中の1時すぎまで仕事してる。
うーん。。。
なんで2026年の年末にお店が畳まれてる気がしたのか不思議だったけど、もしかしたら、お客に不誠実で客が離れていくってより、今のままだと店長さんがお身体を壊されるのかもしれない。
今どき、大手書店はどこの棚もほぼ似たり寄ったり。個人的に、街から書店がなくなって欲しくなくて、ドレッドノートさんのようなセレクトショップ書店にはますます賑わって欲しい。
これを機に、お仕事の仕方を見直して頂けたなら。。。
口幅ったいこと承知で、例えばサイン本送付。イベント前に封筒に送り状を貼っておけば、サインしてもらってすぐ封筒に入れて、翌日投函して、仕事は終わる。
未来は現在に紐付く。お身体や心を壊して泣く泣くお店を畳まれる未来もあれば、そこそこ健康でお店が賑わい続ける未来もある。目指す未来に必要な現在をお選び下さい。

それにしても、なんで、こんなことになっちゃったんだろう……。

そんなこんなで12日(木)午前、サイン本がやっと届いた。






「災い有れ。」
ひっでぇー。マジっすか。
あれ?ああ、そうか。それでこんなことになったんか。
さすが加藤先生、常識を超越した怪物が発する言霊の為せる業。はた迷惑にも程がある。ったくもう。
今回のドタバタが「災い転じて福と成す」になればいいな。うん、福にしていこう!
それにしてもひどいよね。

さて、こちらが 話題のプリン


ナレシニキ かわいい。美味しそう。食べてみたい。


ブルーレモネード
ドリンクもいろいろソソられる。アルコール系のご用意もたくさん。


お店のプリンを貼ろうと画像を取りに行って、私がメール送信した9日10日は臨時休業されていたと今知った。けどまあ、そもそも先月中に届くはずでしたよね。ぷんすか。

災いの発端

恐怖箱 禍言百物語 (竹書房怪談文庫 HO-677) [ 加藤 一 ]

電子書籍版

恐怖箱 禍言百物語【電子書籍】[ 神沼三平太 ]

加藤先生のオススメから購入した3冊

のらくろ一代記 田河水泡自叙伝【電子書籍】[ 田河水泡 ]


滑稽の研究【電子書籍】[ 田河水泡 ]


永遠のふたり 夫・田河水泡と兄・小林秀雄【電子書籍】[ 高見澤潤子 ]

店長さんが紹介されていた妖精さんの本

【中古】 妖精の出現 コティングリー妖精事件 / アーサー・コナン ドイル, Arthur Conan Doyle, 井村 君江 / あんず堂 [単行本]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】



~ Xにサイン本が届いたこととブログを投稿 ~





感想
○リプライもメールも、今回はすかさず飛んできた。このスピードを、配信URLメールやサイン本発送に活用してほしかった。そうすれば嫌な思いをさせられないで済んだ。1つ目のポストと2つ目のポストの間にメールが届いた。ここに文面は載せるのは控えるけれど、主人は「瞬間湯沸かし器」と笑って呆れている(お察し)。
○「ドレッドノートを怒らせれば、本が手に入って、さらに金も返ってくる」事案になった。また、返金に伴ってサイン本の返品を要求された場合は「著者のファンからサイン本を返品させる書店」「返品本(=古本)を新品価格で販売する書店」にもなりかねない。書籍は一般の商品とは違って、返品・再販がいろいろややこしい。つまり書店として、この事案はかなりヤバい。
○返金して欲しいとは思ってもいなかった。改善して欲しい、これからは配信遅れやサイン本発送遅れ(忘れ)をなくして欲しいって話に、先方の思考は返金すりゃいいだろになっちゃってる。そうじゃない。今後同じ思いをする客をなくして欲しい。
○「配信23:00から」も「サイン本発送は18日以降で8月末まで」も店側の提示。それを守れないのは、見積もりが甘い、仕事が雑って話。zoomのレコーディングに時間かかるのなら、最初から配信を翌日以降にすればいい。スタッフが夜中まで拘束されずに済むし、客もムダに待たずに済む。それなのに、スタッフが夜中まで頑張ってたとか遊んでないとか知らんがな。「めっちゃ遅くなって待たせたかもしれないけど、すっごく頑張ったし遊んでないのに」より、「頑張ってないけど時間通り」の方がいい。
○サイン本の一件で、正直、催促されないと対応できないのかと思った。今回、早く対応して欲しかったら怒らせればいいのかと思った。催促されなければ、まだサイン本を送ってないだろう。配信についてはあれこれ仰るけど、こちらが一番いらだっているのはサイン本をいつまで経っても送ってこなかったことなのに、それ完全スルーってなんで?手元にサイン本が残ってて、発送できてないって分からなかったの?どうしたらこうなるの?まだ届いてない人が他にもいそうで心配。
○夜中の1時に客にメール送信ってだけでも、まともに仕事できてる会社だろうかと心配されて当然のやらかし。もともと配信遅れをやらかして、サイン本発送遅れ(忘れ)もやらかして、反省・改善どころか逆ギレして顧問弁護士……。なんだろなあ、それ言うなら被害者は私なのに、加害者に被害者面されてないかな。店長さんのメールは瞬間湯沸かし器で、私には会話成立不可能だと思った。店長さんに睡眠不足や睡眠の質の低下が起きてて、サイン本発送が著しく滞るなどのトラブルが起きているのではと、改めて心配。
○ところで、ものすごく素朴な疑問なのだけれど、何が誹謗中傷で、どれがデマで、どのへんが風説流布なんだろう?






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最終更新日  2024/09/15 11:03:35 PM
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