ヘンリーの国際関係学

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November 25, 2004
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2003年夏に大学の授業の課題で書いたもの(正確性に欠ける点があります。正確な情報は参考文献に当たって下さい)。
今見るとショボいんだけど、まぁ、意見が大きく変わってる訳でもないなぁ、と思いました。
よければ読んで下さいな♪



「経済のグローバリゼーション」

 経済におけるグローバリゼーションについて論を展開する。
論の主題は二点ある。
ひとつはグローバリゼーションが本当に起こっているのか、
もうひとつはいわゆる「グローバリゼーション」は是か非か、である。



世界は国際化と言われて久しい。
恐らくは大学生は物心がついた頃から耳にしているであろう。

たしかに、空路をはじめ、世界間の移動は活発になり、特に昨今のインターネットの劇的な発達は世界をまたぐコミュニケーションを容易にして、世界は小さくなった。
実際に、私もロシアに居る知人とメールの交換を行い、手紙であれば一週間かかるであろう意見交換もコンマ0秒で済む。
あるいは国によっては条件さえ整えば、生まれた国以外の国籍を取得することもでき、個人にとっての国の枠組みも以前ほど強いものではないと言えるかもしれない。
では、本当に世界はグローバル化しているのであろうか?


グローバリゼーションは和英辞典によると「国際化、世界化」である。
具体的には国境を越えた、ボーダレス化した社会の形成で、そこでは国の枠組みを超えた国際関係があり、世界はひとつになっていくことである。

この点で現在の世界はグローバル化といえるだろうか?

私はそうは思わないのである。

例をひとつ提示したい。
2003年9月10日~15日にメキシコでWTOヤンクン会議が開かれた。前回の教訓から、「途上国に有利になるような、先進国の利益を考えただけのものにしてはいけない」と謳われた。
結果は「富を再配分し、途上国の経済発展を促す」という大義名分を掲げる新ラウンド(新多角的貿易交渉)は途上国と先進国の対立を先鋭化させる場となってしまった。先進国は多国間の貿易自由化を促進する新ラウンドにより輸出促進を目論んでいたが、途上国が農業分野で米欧寄りであると団結し対立したのである。そしてWTOは機能不全に陥り、会議では結論も出ず、
各国は以前から取り組んでいた二国間(あるいは地域間)のFTA(自由貿易協定)締結にいっそう熱心に取り込むようにならざるを得ない。
アメリカは経済規模の小さな国(シンガポールやヨルダンなど)のみであったFTAをASEANまで手を伸ばそうとしており、EUもエジプトなど地中海・中東12カ国・地域との自由貿易圏構想、ヤンクンでは聞き役だった中国も今秋タイとの農産物200品目関税撤廃、2010年までのASEANとのFTA締結に乗り出している。


他にも国の枠組みに固執する例として、EU内でのユーロ導入の足並みの乱れ(スウェーデン、英、デンマークがユーロ圏の成長率が国内の成長率を下回るなどの理由で導入が国民投票で否決されている)なども挙げられる。
文化圏を同じとする(トルコ加入でこの考え方は正しいとはいえなくなるかもしれないが)EUですらこのざまである。
現実的には、世界がひとつになる日などは来そうに無いというのがまともな考えではないだろうか?世界はグローバリゼーションなのであろうか?


とはいったものの、なろうとしている意思を汲み取れば、世界がグローバル化しているのは確かと言えなくもない。
先ほど述べた様にヒトやモノの移動は国を超えてますます活発化しているのである。

ではこの「グローバリゼーション」は是か非かを解いていこうと思う。

よい面は言うまでもなく、世界分業による経済的な恩恵である。
特に日本は資源に乏しく、この恩恵は計り知れない。国際機構によって郵便や規格の統一も経済の活性化になる。
経済以外にも、移動の容易化に伴う異文化交流もよい面であるし、United Nation(国際連合、連合国)は平和的な紛争解決機関として、世界を平等に統治しているとも言えよう。
ヒトの交流で途上国に援助を行うこともやりやすくなった。世界がグローバル化を進めている点から見ても、その利点は枚挙にいとまない。


その一方でグロ-バリゼーション批判が起こっているのも事実である。
ここでは、文化における弊害を述べてから、それによっておこる経済的なデメリットに言及する。
また、私の主張はグローバリゼーションによって構造的な不利益について述べることを先に述べておく。

まず、文化におけるグローバリゼーションの弊害とは、「持てる国(haves)」と「持たざる国(no-haves)」によるものだ。
今、巨大資本によって牛耳られたコミュニケーション技術、およびそれによって運ばれる文化が世界を支配しようとしている。
要するにマクドナルドとディズニーとコカコーラが、世界をアメリカ化させようというのだ。
そこまでいうと極端かもしれなかったが、毒の無いように言うと、マスメディアは先進国からもたらされるが、それゆえに途上国は受身的な立場にならざるを得ないのである。
例を述べると、テレビが無かったがある国が、テレビを導入したが番組を作る予算もなく(あるいは作っても面白くなく)、結局アメリカの娯楽番組・CMを受信し、偏った米国基準の価値観が文化に入り込む。

このように、多くの人間が誤解しているが、メディアの密度は均等ではない。

影響を受けても方向付けには参加できない状態になる国や人が大半を占めるのである。

つまり、
「持てる国」がグローバル化をもてはやす一方で、
「持てざる国」が影響を受け、西欧型・アメリカ型の文化や経済を世界基準とすることを常識化する潮流に巻き込まれている。
文化の多様化は失われて、電子メディアによるアイデンティティの画一化が進んでいる。

とは言えこれだけでは、感情的に批判できても、理論的にはそんなことは大したことではないと言えよう。


後半 に続く。





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Last updated  December 9, 2004 11:29:07 PM
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