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”Mustache君”と"トラ君"の「日記」&”あごひげ君"の「登山とロードバイク」のブログ

■うぶすな( 産土) の神■



「かわら版NO.1066 うぶすな( 産土) の神」020823
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メキキの会の山本賢介さんの「うぶすな( 産土) の神」という話題をご紹介さ
せて頂きます。
 人は大地に生まれ大地に死す。人は産まれるとき、その土地の神様に抱かれ、
生をうける。この産まれた土地の守り神が産土の大神様で、産土の大神は、その
土地に産まれた人間を産まれてから死ぬまで見守り、守護してくださる神様だそ
うです。皆さんもお盆休みで故郷に帰られ、産土の神様をお参りされましたか。
                              京増弘志
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 人間が誕生したときから、大地の神様は母のように人間を見守っていました。
神様は人間にとってありがたい存在ですが、実は神様にとっても人間は、我が子
のようにいとおしく、ありがたい存在だったのです。

 なぜなら、神様は人間の想いと行動があってこそ、力が発揮でき、活躍できる
からなのです。人間の想いがさがると、神様の力もパワーダウンしているのです。
人が感謝し、反省し、調和に向かって動き出すと、神様はどんどんパワーアップ
して、たくさんおかげをプレゼントするのです。人と神は子と親と同じで、とも
に歩み、成長しているのです。

 人は大地に生まれ大地に死す。人は産まれるとき、その土地の神様に抱かれ、
生をうける。この産まれた土地の守り神こそ産土の大神様なのです。産土の大神
はその土地に産まれた人間を産まれてから死ぬまで見守り、守護してくださる神
様なのです。

 いわば、私たちの一生の守り神であり、一番身近におられる神様なのです。
また産土の大神は祖霊を統括し、助け導く神様で、日本では、仏様やお地蔵さん
とも繋がっていて、ともに大地を守っているのです。

 昔の日本人は祖霊や産土の大神との深い結びつきを通して、生きているときは
もちろん、死んでからの安心も心得ていました。


では、産土の大神様は、どこにおられるのでしょう?
日本では、その土地土地の神社におられるのです。ただし、神社の少ない北海道
などでは山であったり、湖であったり、大きな岩であったり、木であったりしま
す。もともと大自然そのものが神様なのです。

 昔の日本人は神様に感謝するために、その土地の一番気のいいところに神社を
建て、おまつりしたのです。
 そこに神様が鎮座され、人と神は身近な関係になったのです。人は子神であり、
産土の神は親神なのです。

 産土の親神は子神の成長のため、いろんな試練に対して、見守りながら後押し
するのです。決してすぐに願いをかなえるようにはせず、その人の志と行動の成
長にとって一番最適なときにおかげを与えるのです。
そのときに、人は「ありがたい!ありがたい!」と有難いことに感謝したのです。

 ところがいつの頃からか、神様は願いをかなえてくれる便利な存在になってし
まい、ご利益だけ求める人たちが増えていったのです。そして、あげくの果てに
は、自分は動きもせず、感謝もしないで「この神様はだめだ!」と、ご利益のあ
る神様ばかりを追いかける人も出てきました。

 親である産土の神は、それでも本人に志をもって行動すること、感謝のすばら
しさに気づいてもらうために見守りつづけるのです。

 人は気づきのため、そして天命に向かうために病気になったり、辛い目にあっ
たりしますが、実はその辛い体験の中にこそ、光り輝く天命があることも多いの
です。その人が天命に向かっていけるように、産土の神様は、今日もあなたを守
りつづけているのです。

 人は産まれるとき、ご先祖様をふくめて深い縁の中で誕生します。その土地に
産まれることは、とっても意味のあることなのです。自分に縁のある神様は母方
か父方のどちらか、または両親にも縁のある神様なのです。
また、神様と仏様も縁があるというか表裏一体になって守護しており、神が陽で
仏が陰の働きをしているのです。

 だから、神がいいとか、仏がいいとかでなく、それぞれを尊重し、本来の力が
発揮できれば陰陽調和されていき、守護の神仏となるのです。
いいかえれば産土の大神と産土の守護仏の両輪で守られているのです。

 産土の神様は、本人の成長に合わせて、いろんな神仏に頼んで見守っていただ
けるようにあいさつにまわっているのです。
たとえば産まれた土地を離れるとき、行った先の土地の神様に「こういう者が、
そちらに行くのでよろしくね!」と頼むわけです。

 頼むのはたいてい縁のある気心の知れた神様同士なので「よしわかった!
まかしとき!」となるのです。
この神様が、その人の鎮守の神様となり、新しい住居での守り神となるのです。
不思議なことに、鎮守神社と産土神社のご祭神を調べてみると同じであることが
よくあるのです。

 神様はネットワークで働いておられることがよくわかります。

 みかえりを期待するわけでもなく、その人間の成長を願って、守りつづける
産土の大神様と守護の神仏(ご先祖様も含めて)のご一行様ですが・・・・・
たとえば、あなたが産土の神様の存在を知り、産土神社にお参りして今まで知ら
なかったご無礼を詫び、生かされていることへの感謝を心をこめて伝えたとする
と・・・・

 親のような産土の神様は、気づいてもらえた嬉しさで元気いっぱいになり、
パワーアップした分あなたを見守っていかれることでしょう。
産土の大神様と自分とのパイプが太くなると、「ついてるな!」と思えること
が多くなってきます。

 結婚、出産、家庭不和、精神的悩み、相続、身内のトラブルなどは、まず産土
の大神様にお願いするとよいのです。
鎮守の大神様は、現住所の守り神で、家庭、仕事、商売などが順調にいくように
助けてくださる神様です。

 一の宮や総鎮守、そして伊勢神宮や出雲大社など私も大好きで、行くだけで、
感動していますが、自分の開運や天命を歩むためには、まず足元であり、親のよ
うな存在である産土神社や鎮守神社をおさえてお参りされることをおすすめした
いと思います。

 自分のルーツの神仏を大切にし、成長させていくことがご先祖様の願いであり、
生きている人間そして神様の天命なのではないでしょうか・・・
                                以上

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