”Mustache君”と

”Mustache君”と"トラ君"の「日記」&”あごひげ君"の「登山とロードバイク」のブログ

■無財の七施■



良寛さんが実践されたという「無財の七施」というお話です。

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 殆ど何も持たない乞食和尚さんでしたが、数知れない人々に喜びの種を蒔かれ
ました。
 その種は、それぞれ丁度よい時に喜びの花を咲かせました。良寛さんは、どの
ようにして喜びの種を蒔かれたのでしょうか!?

 その答えのひとつが「無財の七施」の実践だったのではないでしょうか。
お釈迦様は、財ある者も財なき者も、他への施しを実践することによって、自ら
が苦界から開放されると説かれました。財のある者は、その財の一部を施せばい
いのですが、財のない者はどうすればいいのでしょうか。それが「無財の七施」
の実践なんですね。どなたでも出来る素敵な実践行動ですよ!!!

「無財の七施」
1.眼 施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、やさしい眼差しでその方と接するこ
とです。眼は口ほどにものを言うといわれるとおり、相手の方には毒にも薬にも
なります。やさしく暖かい眼差しで目の前の人を包んであげたいですね。

2.和顔悦色施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、やさしくあたたかい笑顔で接してあ
げたいですね。優しく暖かい笑顔は、どんなに、かたくなに閉ざしている心をも
ふわ~と開かせてくれます。笑顔は太陽のように、回りに暖かい光りをなげかけ
てくれます。疲れ果てたこころの持ち主に、そっと優しく暖かい笑顔で接してあ
げたいものですね。

3.言辞施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、優しく暖かい言葉を投げかけて行き
たいものです。もともと言葉は、人が人を幸せにするために与えられた働きなん
ですよね。それがいつのまにか、人を不幸にするような働きをすることが多くな
ってしまいました。良寛さんは「愛語」という精神を貫いた方で、自分の口から
出るすべての言葉は、自分に関わるすべての存在がやすらぎと喜びと幸せに満た
されるようにしようと、毎日の平凡な日常生活の中で実践されました。
 優しく暖かくやすらぎのある言葉を、日々の生活の中で、少しでも多く使って
行きたいですね。ありがとうございます。

4.身 施
 目の前の現れた人がどのような人であれ、身体的に困っている時は、自分の手
や足などの身体を使って、その方のお役に立ってあげるということです。
 私たちは、日頃はなにも感じませんが、五体満足ということはどれほどの奇跡
なのかということを感じてほしいです。眼が見えること、耳が聞こえること、
鼻で匂いが解り、息をすることが出来るということ、口のお陰でものを飲んだり
食べたりできるし、話すこともできる、手が使えるこのすばらしさ、足も動きま
すね、まだまだ数えあげたらきりがありませんよね。
 この自由に使わせていただける五体を使って、困っている方々のささやかな杖
になれたらいいですね。

5.心 施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、その人の心の悲しみや苦しみをとも
にわかってあげられるような心でいたいものです。どんなに肉体的に頑張ってい
ても、心を偽ることはできませんよね。目の前の人の外見だけではなく、その方
の心の辛さを感じてあげる優しく暖かい心でいつもいたいものですね。悲しく苦
しく辛い思いの心をそっとそっと包んであげたいですね。

6.座席施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、自分が先にいる場所をその方に譲る
優しさを大切にして行きたいですね。
 おばあさんだからとか身障者の人だからとかではなく、常に自分の席は必要な
方へ譲るんだといつも思っていたら、自然に出来るんでしょうね。
自分がどう思われてもいいじゃないですか。やってみてくださいね。

7.房舎施
 目の前に現れた人がどのような人であれ、一夜の寝場所を乞われたら喜んで、
泊めてあげましょう。
 家もそうですが、悲しみと苦しみに打ちひしがれて、行くあてのない心の,
持ち主が目の前に現れたら、自分の暖かき心に泊まっていただきましょうね。
思う存分、私たちの暖かき心で休んでいただきましょうね。
 あなたの家は私です。私の家はあなたなんですからね・・・・・

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「他人と一緒に幸せになろう!」この精神で人生が送れたらと思います。

 凡人の私は「有財の七施」?でも出来ないのではと思います。

 マザーテレサは「無財」では貧困に苦しんでいる者は救えない、「有財」の
 支援をと訴え続けていました。今日の食事が満足に摂れない者にはやはり
 「有財」の支援もまた必要ですね。                   

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